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四章 葵虐め事件の決着への道
第54話(眠って居るうちに怒りは隠すよ)鈴矢視点
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体が動かない。
動かそうとすると腹の方から凄い痛みが走る。
目を開けようとしてもなかなか開かない。
少しすると声が聞こえてきた。
「あ、、~、、鈴は、、か?」
「まだ、~。だが、もう直ぐ、、」
何か喋っているが良く聞こえない。
(だけどこの声は、、、)
「うっ、、、ぐっ」
「鈴!目を覚ましたか!」
「鈴矢!ちゃんと起きているか?」
重いまぶたを開けると紅と白銀がオレを覗き込んで見ている。
(紅と白銀?何で、、、ここは何処だ?何でオレはこんな所で寝て、、、あ、)
「葵ちゃん!葵ちゃんは!っ!いっ!ぐっ」
「葵の体は無事だ。怪我してねぇ」
「鈴矢、お前は撃たれたんだ。もう少し落ち着いて体を動かせ」
葵ちゃんが無事だと聞いて体を力を抜いたら腹に痛みが走るがそれを我慢して紅達に聞いた。
「葵ちゃんは何処だ?体は無事ってどういう事だ?それ以外が無事じゃないって事か?」
「ちゃんと説明してやるから急ぐな」
「葵は今は明無先生に頼んで明無先生の能力を使って良い夢を見せて寝かせている」
紅達から話を聞くと葵ちゃんはオレが葵ちゃんを庇って目の前で倒れたのがショックだったみたいだ。
しかもその後にオレを助けるのが自分しか居なかったから全ての感情を隠して冷静に手当てをしながらこの病院に連絡をしたらしい。
紅達がくるまでそのままで居て紅が葵ちゃんを泣かせて元の葵ちゃんに戻したみたいだ。
「ただ、寝ている時に魘されて鈴矢の名前を呼ぶのだ」
「俺や白が声をかければ少しの間は安定するんだが、、、少したつとまた魘されるから明無先生に頼んで良い夢を見せてもらってる」
「葵ちゃん、、、」
「それと、今からこれからの事を話すからみんなをここに連れて来る。頼んで良いか?」
「分かった。直ぐに連れて来る」
白銀がでて行った後に目を覚ました時から気になっていた事を聞く為に紅に話しかけた。
「紅、お前怒ってるだろ。いや、怒りを通り越したか?」
「分かるのか?白にも言われた」
「まぁ、白銀もかなり怒ってるみたいだったけどな」
「葵のあの様子を見たらお前もこうなる」
「、、、そんなに酷いのか?」
「あの葵が俺達以外が居る所で大声で泣くくらいにな」
「、、、葵ちゃんが?」
驚いていると白銀が葵ちゃんを背負ってみんなを連れて来た。
白銀が葵ちゃんをオレの隣に優しく降ろして寝かせる。
オレは眠って居る葵ちゃんの顔を見て例えようの無い怒りと葵ちゃんに対する愛しいと思う心が一緒に降りかかった。
(葵ちゃんのまぶた赤く腫れてる。かなり泣いた証拠だ、、、ああ、紅の言った通りだな。怒りを通り越してヤバいな、、、頭が冴えてくる。オレと紅は同じタイプだからな、オレと同じ様に紅も頭が冴えてるんだろうな)
オレは眠って居る葵ちゃんの腫れたまぶたを優しく撫でた。
(葵ちゃんが起きた時にはいつものオレに戻るから今は少しこのままで居させて?そうじゃないと怒りでどうにかなりそうだ)
白銀視点
鈴矢は葵の腫れたまぶたを優しく撫でている。
だが、その顔には一切の表情が無い。
(紅と同じ様にかなり怒ってるな。無理も無いか、わたしも怒りでどうにかなりそうだからな)
「今日はみんな学園は休んで良いんだよな?」
「ああ、俺と明無は昨日怪我して入院した生徒の見舞いと事情を聞くと言う事で学園は休んだ」
「そうか、、、すまないが明無先生」
「ん?なんだい?」
「葵を起こしてくれ。葵にも説明しないといけないからな」
「分かったよ」
明無先生が能力を解いたみたいなので葵を鈴矢が起こしている。
(葵は寝起きが悪いからな。直ぐには起きないだろうな)
「葵ちゃん、起きて?」
「うっ、、ん~?、、ん」
「葵ちゃん?」
「ん?、、、ん」
「葵ちゃん、寝起き悪いって言ってたけど本当なんだ」
「起きないといけないのは分かっているらしいが、なかなか起きれ無いとも言ってたな」
寝起きが悪い事を菫と暗李には話していたみたいだ。
そんな話をしていると葵が起きたみたいで体の上半身を起こして座って紅と鈴矢とわたしを見て(わたしと紅は鈴矢の近くに居た)少しぼーっとした後に、、、、ニッコリ笑って言った。
「う?、、、おはよう、兄さん達。もうちょっと寝かせて?オレ、、、眠い、、、お願い?」
「、、、も、もちろん」
「良いに、、」
「決まってる!」
「、、ん、ありがと~、兄さん達」
そう言って葵はまた眠った。
わたし達は少し固まった後に真っ赤になった顔を隠して震えた。
(可愛い!久しぶりに寝ぼけた葵を見た!やっぱり可愛い!)
「くそ、俺の葵が可愛過ぎて怒りなんか一瞬でどっかに行ったわ!」
「っ、、怒った顔より今のニヤケた顔を戻さねぇと駄目だな」
怒りがさっきの葵を見て吹き飛んだみたいだ。
(まぁ、わたしもそうだから何も言えないが)
「葵ちゃん可愛過ぎ!ボクは今死んでも悔いはない!」
「死ぬな菫。もっと可愛い葵を見るまで俺達は死んでも死にきれないぞ」
「そうだね!ボク達はもっと可愛い葵ちゃんを見るまで死なない!」
菫と暗李は震えながらそんな事を言っていた。
他の奴らも震えて顔を隠しているので同じ様に思っているのだろう。
わたしは再び眠ってしまった葵を見る。
「葵、、、っ、、可愛い!ふにゃふにゃしながら寝てる!」
「マジかよ!俺も見る、、、ぐっ」
「葵ちゃん、オレ達を殺すきかよ!可愛過ぎなんだよ!」
葵が安心しきった顔でふにゃふにゃと可愛い顔をしながら寝ているのを携帯の写真に納めてからまた葵を心を鬼にしながら起こした。
心を鬼にしながら起こしたけど少し挫けそうになりながらも中々起きない葵を頑張って起こしたわたしを誰か褒めて欲しい。
動かそうとすると腹の方から凄い痛みが走る。
目を開けようとしてもなかなか開かない。
少しすると声が聞こえてきた。
「あ、、~、、鈴は、、か?」
「まだ、~。だが、もう直ぐ、、」
何か喋っているが良く聞こえない。
(だけどこの声は、、、)
「うっ、、、ぐっ」
「鈴!目を覚ましたか!」
「鈴矢!ちゃんと起きているか?」
重いまぶたを開けると紅と白銀がオレを覗き込んで見ている。
(紅と白銀?何で、、、ここは何処だ?何でオレはこんな所で寝て、、、あ、)
「葵ちゃん!葵ちゃんは!っ!いっ!ぐっ」
「葵の体は無事だ。怪我してねぇ」
「鈴矢、お前は撃たれたんだ。もう少し落ち着いて体を動かせ」
葵ちゃんが無事だと聞いて体を力を抜いたら腹に痛みが走るがそれを我慢して紅達に聞いた。
「葵ちゃんは何処だ?体は無事ってどういう事だ?それ以外が無事じゃないって事か?」
「ちゃんと説明してやるから急ぐな」
「葵は今は明無先生に頼んで明無先生の能力を使って良い夢を見せて寝かせている」
紅達から話を聞くと葵ちゃんはオレが葵ちゃんを庇って目の前で倒れたのがショックだったみたいだ。
しかもその後にオレを助けるのが自分しか居なかったから全ての感情を隠して冷静に手当てをしながらこの病院に連絡をしたらしい。
紅達がくるまでそのままで居て紅が葵ちゃんを泣かせて元の葵ちゃんに戻したみたいだ。
「ただ、寝ている時に魘されて鈴矢の名前を呼ぶのだ」
「俺や白が声をかければ少しの間は安定するんだが、、、少したつとまた魘されるから明無先生に頼んで良い夢を見せてもらってる」
「葵ちゃん、、、」
「それと、今からこれからの事を話すからみんなをここに連れて来る。頼んで良いか?」
「分かった。直ぐに連れて来る」
白銀がでて行った後に目を覚ました時から気になっていた事を聞く為に紅に話しかけた。
「紅、お前怒ってるだろ。いや、怒りを通り越したか?」
「分かるのか?白にも言われた」
「まぁ、白銀もかなり怒ってるみたいだったけどな」
「葵のあの様子を見たらお前もこうなる」
「、、、そんなに酷いのか?」
「あの葵が俺達以外が居る所で大声で泣くくらいにな」
「、、、葵ちゃんが?」
驚いていると白銀が葵ちゃんを背負ってみんなを連れて来た。
白銀が葵ちゃんをオレの隣に優しく降ろして寝かせる。
オレは眠って居る葵ちゃんの顔を見て例えようの無い怒りと葵ちゃんに対する愛しいと思う心が一緒に降りかかった。
(葵ちゃんのまぶた赤く腫れてる。かなり泣いた証拠だ、、、ああ、紅の言った通りだな。怒りを通り越してヤバいな、、、頭が冴えてくる。オレと紅は同じタイプだからな、オレと同じ様に紅も頭が冴えてるんだろうな)
オレは眠って居る葵ちゃんの腫れたまぶたを優しく撫でた。
(葵ちゃんが起きた時にはいつものオレに戻るから今は少しこのままで居させて?そうじゃないと怒りでどうにかなりそうだ)
白銀視点
鈴矢は葵の腫れたまぶたを優しく撫でている。
だが、その顔には一切の表情が無い。
(紅と同じ様にかなり怒ってるな。無理も無いか、わたしも怒りでどうにかなりそうだからな)
「今日はみんな学園は休んで良いんだよな?」
「ああ、俺と明無は昨日怪我して入院した生徒の見舞いと事情を聞くと言う事で学園は休んだ」
「そうか、、、すまないが明無先生」
「ん?なんだい?」
「葵を起こしてくれ。葵にも説明しないといけないからな」
「分かったよ」
明無先生が能力を解いたみたいなので葵を鈴矢が起こしている。
(葵は寝起きが悪いからな。直ぐには起きないだろうな)
「葵ちゃん、起きて?」
「うっ、、ん~?、、ん」
「葵ちゃん?」
「ん?、、、ん」
「葵ちゃん、寝起き悪いって言ってたけど本当なんだ」
「起きないといけないのは分かっているらしいが、なかなか起きれ無いとも言ってたな」
寝起きが悪い事を菫と暗李には話していたみたいだ。
そんな話をしていると葵が起きたみたいで体の上半身を起こして座って紅と鈴矢とわたしを見て(わたしと紅は鈴矢の近くに居た)少しぼーっとした後に、、、、ニッコリ笑って言った。
「う?、、、おはよう、兄さん達。もうちょっと寝かせて?オレ、、、眠い、、、お願い?」
「、、、も、もちろん」
「良いに、、」
「決まってる!」
「、、ん、ありがと~、兄さん達」
そう言って葵はまた眠った。
わたし達は少し固まった後に真っ赤になった顔を隠して震えた。
(可愛い!久しぶりに寝ぼけた葵を見た!やっぱり可愛い!)
「くそ、俺の葵が可愛過ぎて怒りなんか一瞬でどっかに行ったわ!」
「っ、、怒った顔より今のニヤケた顔を戻さねぇと駄目だな」
怒りがさっきの葵を見て吹き飛んだみたいだ。
(まぁ、わたしもそうだから何も言えないが)
「葵ちゃん可愛過ぎ!ボクは今死んでも悔いはない!」
「死ぬな菫。もっと可愛い葵を見るまで俺達は死んでも死にきれないぞ」
「そうだね!ボク達はもっと可愛い葵ちゃんを見るまで死なない!」
菫と暗李は震えながらそんな事を言っていた。
他の奴らも震えて顔を隠しているので同じ様に思っているのだろう。
わたしは再び眠ってしまった葵を見る。
「葵、、、っ、、可愛い!ふにゃふにゃしながら寝てる!」
「マジかよ!俺も見る、、、ぐっ」
「葵ちゃん、オレ達を殺すきかよ!可愛過ぎなんだよ!」
葵が安心しきった顔でふにゃふにゃと可愛い顔をしながら寝ているのを携帯の写真に納めてからまた葵を心を鬼にしながら起こした。
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