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三章 葵虐め事件とライバル?
第46話(兄さん達のお説教?)
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私は怖くて後ろを見れないので暗に助けを求めた。
(暗!暗!聞こえてたら返事をして!)
{聞こえるよ、葵}
{私も聞こえてる}
{二人共!良かった!私、怖くて後ろ振り向けないんだけど}
{見なくて正解だよ。私も怖くてちゃんと見てられないくらいだから}
{同じく、鈴矢さんだけじゃなくて紅さん達も怖い}
{うぅ、どうしよ、、}
暗達と話している途中で鈴の兄さんが私の事を強く抱き締めてきた。
「葵ちゃん、とりあえず包帯を変えようか?」
「、、、あ、ああ」
鈴の兄さんは私を抱き上げて保健室に運んだ。
(声が怒ってらっしゃる~!顔が見されない!怖い!助けて!)
「葵ちゃん、手出して?」
「あ、ああ。頼む、鈴の兄さん」
鈴の兄さんはゆっくり丁寧に私の包帯を解いて、手の具合を確かめてから新しい包帯に巻き直した。
(うぅ~、怖くて顔を上げられない!、、、兄さん達は、、、見なきゃ良かった!)
「鈴、終わったか?」
「ああ」
「それでは帰るぞ。葵のカバンはわたしが持とう」
白兄はいつもより眉間にシワを寄せて怒った顔をしていて、兄さんは笑顔だけど目が笑ってなかった。
(かなり怒ってる!鈴の兄さんの顔を見る勇気は私には無い!)
その後はほとんど喋る事なく家に帰った。
ちなみに、暗と菫は別れる前に私に (心の中で)エールを贈ってくれた。
今、私の横に鈴の兄さんが座り、兄さんと白兄が私の前に座っている。
(完全包囲網、、、って、違う!現実逃避をしてる場合じゃない!これ、お説教だよね?私、悪い事して無いよね?)
「葵」
「、、、なんだ、兄さん」
「俺はあの円鏡って奴がお前が好みそうな性格をしているのは知ってる」
「、、、。」
「だが、手にキスされるってのは隙を見せすぎだ」
「、、それは、、、すまない。確かに気を抜いていた」
「わたしは葵に怒って無いからな?ただ、次からは気をつけろよ?」
「分かった」
白兄は私の頭を撫でながら優しくそう言った。
兄さんはそれを見てため息を吐くと私の頭を撫でた。
「俺もお前には怒って無いよ。次からはどんなに気に入っていても俺達以外には警戒しとけよ?良いな、葵?」
「分かった、兄さん」
「だから、お前もほどほどにしとけよ、鈴」
「分かってる。葵ちゃん、部屋に戻るよ」
「あ、ああ、ッ!鈴の兄さん!」
私を抱き上げて (またもや、お姫様抱っこ)そのまま私の部屋に向かった。
「まったく、鈴の奴もかなり嫉妬深いからな」
「お前には言われたくないだろう、紅」
「可愛い葵にお説教して泣かせたく無いからあれで済ましたけど、葵をそういう意味で狙ってる奴も探しとかねぇとな?」
「そうだな。忙しくなりそうだが、あまり無理はするなよ紅?、、、わたしが心配になる」
「へ?、、、うわぁ、白のデレなんて久しぶりだな~。俺、少し疲れてるから癒してくれる?」
そんな会話を私達が居なくなった後、兄さん達がしていたのを私は知らない。
(暗!暗!聞こえてたら返事をして!)
{聞こえるよ、葵}
{私も聞こえてる}
{二人共!良かった!私、怖くて後ろ振り向けないんだけど}
{見なくて正解だよ。私も怖くてちゃんと見てられないくらいだから}
{同じく、鈴矢さんだけじゃなくて紅さん達も怖い}
{うぅ、どうしよ、、}
暗達と話している途中で鈴の兄さんが私の事を強く抱き締めてきた。
「葵ちゃん、とりあえず包帯を変えようか?」
「、、、あ、ああ」
鈴の兄さんは私を抱き上げて保健室に運んだ。
(声が怒ってらっしゃる~!顔が見されない!怖い!助けて!)
「葵ちゃん、手出して?」
「あ、ああ。頼む、鈴の兄さん」
鈴の兄さんはゆっくり丁寧に私の包帯を解いて、手の具合を確かめてから新しい包帯に巻き直した。
(うぅ~、怖くて顔を上げられない!、、、兄さん達は、、、見なきゃ良かった!)
「鈴、終わったか?」
「ああ」
「それでは帰るぞ。葵のカバンはわたしが持とう」
白兄はいつもより眉間にシワを寄せて怒った顔をしていて、兄さんは笑顔だけど目が笑ってなかった。
(かなり怒ってる!鈴の兄さんの顔を見る勇気は私には無い!)
その後はほとんど喋る事なく家に帰った。
ちなみに、暗と菫は別れる前に私に (心の中で)エールを贈ってくれた。
今、私の横に鈴の兄さんが座り、兄さんと白兄が私の前に座っている。
(完全包囲網、、、って、違う!現実逃避をしてる場合じゃない!これ、お説教だよね?私、悪い事して無いよね?)
「葵」
「、、、なんだ、兄さん」
「俺はあの円鏡って奴がお前が好みそうな性格をしているのは知ってる」
「、、、。」
「だが、手にキスされるってのは隙を見せすぎだ」
「、、それは、、、すまない。確かに気を抜いていた」
「わたしは葵に怒って無いからな?ただ、次からは気をつけろよ?」
「分かった」
白兄は私の頭を撫でながら優しくそう言った。
兄さんはそれを見てため息を吐くと私の頭を撫でた。
「俺もお前には怒って無いよ。次からはどんなに気に入っていても俺達以外には警戒しとけよ?良いな、葵?」
「分かった、兄さん」
「だから、お前もほどほどにしとけよ、鈴」
「分かってる。葵ちゃん、部屋に戻るよ」
「あ、ああ、ッ!鈴の兄さん!」
私を抱き上げて (またもや、お姫様抱っこ)そのまま私の部屋に向かった。
「まったく、鈴の奴もかなり嫉妬深いからな」
「お前には言われたくないだろう、紅」
「可愛い葵にお説教して泣かせたく無いからあれで済ましたけど、葵をそういう意味で狙ってる奴も探しとかねぇとな?」
「そうだな。忙しくなりそうだが、あまり無理はするなよ紅?、、、わたしが心配になる」
「へ?、、、うわぁ、白のデレなんて久しぶりだな~。俺、少し疲れてるから癒してくれる?」
そんな会話を私達が居なくなった後、兄さん達がしていたのを私は知らない。
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