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三章 葵虐め事件とライバル?
第37話(ファンディスクの話と分かった事)
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円鏡さんと別れた私は菫達が居る教室に入った。
“ガラガラガラ”
「悪い、待たせた」
「そんなに待って無いから大丈夫だよ、葵ちゃん」
「何か合ったのか?」
「ああ、実は、、、」
暗と菫にさっき合った事を説明した。
「あんまり危ない事はするなよ」
「でも、円鏡さんが無事で良かったね」
「ああ、そうだな」
「でも、円鏡さんってゲームに出ても変じゃないキャラなのに出て来なかったよね?ファンディスクの方で出て来るキャラなのかな?」
確かに円鏡さんは性格的にも顔立ちを見てもゲームに出て来ても変ではない。
(そういえば、私達ってファンディスクする前にこっちに来たからファンディスクの内容って知らないんだよね?)
「あ、そうだ。二人に言わないといけない事が合ったんだった」
「オレ達に言わないといけない事?」
「うん。俺もファンディスクはやってないんだが、ゲームのあらすじは読んだんだ」
「え?どんな内容だったの?」
「ファンディスクの内容を簡単に言うとメインは俺達三人で、俺達三人がそれぞれ似た悩みを持っていてその悩み事がきっかけで仲良くなるっていう内容だったな」
「ボク達がメインなの?」
「俺達三人の名前が書いて合ったからな。他にもそれぞれのエンドのその後っていうのもあるみたいだったが、ファンディスクのメイン、、、主人公は俺達三人みたいだった」
驚きの新事実が発覚した。
(まさか、ファンディスクのメインが私達三人だったとは)
「けど、それぞれの似た悩みってなんだろう?」
「俺もそれは分からない」
「それぞれの似た悩みか、、、もしかしたら、恋の悩みじゃかいか?」
「「あ!」」
「菫と会った時はまだオレ達に恋人は居なかったが」
「相談して一緒に頑張ろうって話しになったんだよね?」
「ああ。暗は?」
「俺も葵と菫に会う少し前に明と恋人になれた」
「それなら、オレ達のそれぞれの似た悩みってのは恋の悩みだったんだろうな」
菫とはその悩み事で仲良くなったのもあるけど、それよりも私達三人が成り代わったっていう同じ事が起きたから仲良くなったっていうのが一番の理由なのだ。
(暗とは会う前に鈴の兄さんと恋人になってたから成り代わってなかったら仲良くならなかったかも知れないな。けど、それより)
「そのファンディスクやりたかった」
「分かる」
「同じく」
面白そうなファンディスクが出来ない事が悔しかった。
(しかも、葵が主人公とか、、、何で出来ないんだよ!、、、今、私が葵だからだよね!知ってた!)
「けど、ファンディスクの内容はゲーム本編が終わった後の話だ。今の状態はファンディスクと本編が混ざりあってる様な状態なんだろうな」
「本編の葵虐め事件とファンディスクの内容的に、オレの事に二人を巻き込むかも知れないんだな?」
「それならボクの方も虐めがなかったわけじゃないからね?」
「巻き込むわけじゃなくって俺達三人とも羨ましがられるだろう人と付き合ってるからどっちにしても虐められたかもな」
「何か酷くなっている感じがしたのはファンディスク分が混ざってるからか?」
「そうかも知れないな」
つまり、葵虐め事件で二人にも迷惑かける事になるかも知れないって事なんだろう。
(けど、私の兄さんや知り合いは人気者しか居ないからどうしても羨ましがられるんだろうな)
「まぁ、葵虐め事件は三人で力を合わせて頑張ろうって事で良いんじゃないか?」
「そうだね」
「、、、ありがとうな、二人共」
申し訳ないけど嬉しくて二人にお礼を言った。
(悪いなって思うのに嬉しいくて顔が緩んじゃう、変な顔してないかな?)
「ッ、、、葵ちゃん」
「、、、はぁ、葵」
「なんだ?やはり変な顔をしていたか?」
「違う」
「そうじゃないんだよ」
「?」
「「昨日の今日で萌えさせないで欲しい!」」
「は?」
意味が分からないので首を傾げてどういう意味か二人に訴えた。
(萌え?何処にあった?)
「ッ~、、、ゴメン、ボクダメカモ」
「お前は良く頑張ったよ菫。後は俺が説明しておくから心行くまで悶えてろ」
「アリガトウ」
そう言うと菫は教室に合った机を思いっきり叩いて唸った。
(え?え?何?どうしたの?何が合った!)
「葵、全然分かって無い様だから俺が説明する」
「頼む」
「まずは昨日、俺達全員が葵が可愛過ぎて悶えた」
「恥ずかしいから、それは早く忘れてくれ」
「無理。嫌だ。どんな事をしても忘れない」
「もの凄い硬い意志だな。まぁ、今は良い。それで?」
「続ける。それから今日、さっきの表情で萌えた」
「さっきの表情?」
「俺達に申し訳なく思って困った様な顔をしてけど、俺達の気持ちが嬉しいって顔もしていて、その両方が混ざっていつもキリッとした顔をしている葵が眉を下げて口元は嬉しそうに微笑んでる顔は可愛いだろ」
「いや、可愛いだろと言われてもな」
「まぁ、簡単に言うとその表情に萌えて、その後に意味が分からないって首を傾げたのにも萌えたんだ。昨日、死ぬほど悶えたのに今日も萌える事をするから菫は死にそうで、俺は萌え過ぎて疲れてるんだ」
「そう言われてもな。意識してやっているわけじゃねぇしな」
意識してやってないのでどうしようもない。
(暗や菫達の側だと安心して直ぐに顔が崩れるんだよね)
「可愛いから俺は疲れるけどそのままで良いと思う。けど、俺達以外の奴が居る時は気をつけた方が良い」
「他の奴が居る時は表情筋が仕事をしねぇから大丈夫だ」
「なら、そのままで良いんじゃないか?」
「、、、葵に成っていると可愛いって言われるのを複雑に感じるが、暗がそのままで良いと言うなら良いか」
「あ、ヤバい、時間」
「ヤバいな。急いで兄さん達の所に行かないと心配して学園を探し回るぞ。菫、兄さん達の所に、、、」
「~!葵ちゃん葵ちゃん葵ちゃん!ヤバいヤバいヤバい!可愛い可愛い可愛い!葵ちゃん最高!、、、ハッ!って何?どうしたの、葵ちゃん?」
トランス状態に入っていた菫を見てキレた時の紫さんを思い出した。
(やっぱり兄弟だな。キレたらテンションが上がる紫さんと、トランス状態に成るとストーカーの手紙みたいにテンション高く同じ言葉を喋る菫。普段と全然違う紫さんと菫は間違いなく兄弟だな。うん!)
「兄さん達が心配して探し回る前に待ち合わせ場所に行くぞ」
「え?あ、もうそんな時間か!早く行こう」
色々な事が分かった (知らなくても良い事も分かった)けど、今日はもう時間切れなので兄さん達の所に向かった。
(知らない方が幸せな事 (紫さんと菫の事)もあるって事も分かったな)
“ガラガラガラ”
「悪い、待たせた」
「そんなに待って無いから大丈夫だよ、葵ちゃん」
「何か合ったのか?」
「ああ、実は、、、」
暗と菫にさっき合った事を説明した。
「あんまり危ない事はするなよ」
「でも、円鏡さんが無事で良かったね」
「ああ、そうだな」
「でも、円鏡さんってゲームに出ても変じゃないキャラなのに出て来なかったよね?ファンディスクの方で出て来るキャラなのかな?」
確かに円鏡さんは性格的にも顔立ちを見てもゲームに出て来ても変ではない。
(そういえば、私達ってファンディスクする前にこっちに来たからファンディスクの内容って知らないんだよね?)
「あ、そうだ。二人に言わないといけない事が合ったんだった」
「オレ達に言わないといけない事?」
「うん。俺もファンディスクはやってないんだが、ゲームのあらすじは読んだんだ」
「え?どんな内容だったの?」
「ファンディスクの内容を簡単に言うとメインは俺達三人で、俺達三人がそれぞれ似た悩みを持っていてその悩み事がきっかけで仲良くなるっていう内容だったな」
「ボク達がメインなの?」
「俺達三人の名前が書いて合ったからな。他にもそれぞれのエンドのその後っていうのもあるみたいだったが、ファンディスクのメイン、、、主人公は俺達三人みたいだった」
驚きの新事実が発覚した。
(まさか、ファンディスクのメインが私達三人だったとは)
「けど、それぞれの似た悩みってなんだろう?」
「俺もそれは分からない」
「それぞれの似た悩みか、、、もしかしたら、恋の悩みじゃかいか?」
「「あ!」」
「菫と会った時はまだオレ達に恋人は居なかったが」
「相談して一緒に頑張ろうって話しになったんだよね?」
「ああ。暗は?」
「俺も葵と菫に会う少し前に明と恋人になれた」
「それなら、オレ達のそれぞれの似た悩みってのは恋の悩みだったんだろうな」
菫とはその悩み事で仲良くなったのもあるけど、それよりも私達三人が成り代わったっていう同じ事が起きたから仲良くなったっていうのが一番の理由なのだ。
(暗とは会う前に鈴の兄さんと恋人になってたから成り代わってなかったら仲良くならなかったかも知れないな。けど、それより)
「そのファンディスクやりたかった」
「分かる」
「同じく」
面白そうなファンディスクが出来ない事が悔しかった。
(しかも、葵が主人公とか、、、何で出来ないんだよ!、、、今、私が葵だからだよね!知ってた!)
「けど、ファンディスクの内容はゲーム本編が終わった後の話だ。今の状態はファンディスクと本編が混ざりあってる様な状態なんだろうな」
「本編の葵虐め事件とファンディスクの内容的に、オレの事に二人を巻き込むかも知れないんだな?」
「それならボクの方も虐めがなかったわけじゃないからね?」
「巻き込むわけじゃなくって俺達三人とも羨ましがられるだろう人と付き合ってるからどっちにしても虐められたかもな」
「何か酷くなっている感じがしたのはファンディスク分が混ざってるからか?」
「そうかも知れないな」
つまり、葵虐め事件で二人にも迷惑かける事になるかも知れないって事なんだろう。
(けど、私の兄さんや知り合いは人気者しか居ないからどうしても羨ましがられるんだろうな)
「まぁ、葵虐め事件は三人で力を合わせて頑張ろうって事で良いんじゃないか?」
「そうだね」
「、、、ありがとうな、二人共」
申し訳ないけど嬉しくて二人にお礼を言った。
(悪いなって思うのに嬉しいくて顔が緩んじゃう、変な顔してないかな?)
「ッ、、、葵ちゃん」
「、、、はぁ、葵」
「なんだ?やはり変な顔をしていたか?」
「違う」
「そうじゃないんだよ」
「?」
「「昨日の今日で萌えさせないで欲しい!」」
「は?」
意味が分からないので首を傾げてどういう意味か二人に訴えた。
(萌え?何処にあった?)
「ッ~、、、ゴメン、ボクダメカモ」
「お前は良く頑張ったよ菫。後は俺が説明しておくから心行くまで悶えてろ」
「アリガトウ」
そう言うと菫は教室に合った机を思いっきり叩いて唸った。
(え?え?何?どうしたの?何が合った!)
「葵、全然分かって無い様だから俺が説明する」
「頼む」
「まずは昨日、俺達全員が葵が可愛過ぎて悶えた」
「恥ずかしいから、それは早く忘れてくれ」
「無理。嫌だ。どんな事をしても忘れない」
「もの凄い硬い意志だな。まぁ、今は良い。それで?」
「続ける。それから今日、さっきの表情で萌えた」
「さっきの表情?」
「俺達に申し訳なく思って困った様な顔をしてけど、俺達の気持ちが嬉しいって顔もしていて、その両方が混ざっていつもキリッとした顔をしている葵が眉を下げて口元は嬉しそうに微笑んでる顔は可愛いだろ」
「いや、可愛いだろと言われてもな」
「まぁ、簡単に言うとその表情に萌えて、その後に意味が分からないって首を傾げたのにも萌えたんだ。昨日、死ぬほど悶えたのに今日も萌える事をするから菫は死にそうで、俺は萌え過ぎて疲れてるんだ」
「そう言われてもな。意識してやっているわけじゃねぇしな」
意識してやってないのでどうしようもない。
(暗や菫達の側だと安心して直ぐに顔が崩れるんだよね)
「可愛いから俺は疲れるけどそのままで良いと思う。けど、俺達以外の奴が居る時は気をつけた方が良い」
「他の奴が居る時は表情筋が仕事をしねぇから大丈夫だ」
「なら、そのままで良いんじゃないか?」
「、、、葵に成っていると可愛いって言われるのを複雑に感じるが、暗がそのままで良いと言うなら良いか」
「あ、ヤバい、時間」
「ヤバいな。急いで兄さん達の所に行かないと心配して学園を探し回るぞ。菫、兄さん達の所に、、、」
「~!葵ちゃん葵ちゃん葵ちゃん!ヤバいヤバいヤバい!可愛い可愛い可愛い!葵ちゃん最高!、、、ハッ!って何?どうしたの、葵ちゃん?」
トランス状態に入っていた菫を見てキレた時の紫さんを思い出した。
(やっぱり兄弟だな。キレたらテンションが上がる紫さんと、トランス状態に成るとストーカーの手紙みたいにテンション高く同じ言葉を喋る菫。普段と全然違う紫さんと菫は間違いなく兄弟だな。うん!)
「兄さん達が心配して探し回る前に待ち合わせ場所に行くぞ」
「え?あ、もうそんな時間か!早く行こう」
色々な事が分かった (知らなくても良い事も分かった)けど、今日はもう時間切れなので兄さん達の所に向かった。
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