R18禁BLゲームの主人公(総攻め)の弟(非攻略対象)に成りました⁉

あおい夜

文字の大きさ
上 下
59 / 167
二章 初めてを経験するまで

第15話(付き合うって恥ずかしい)

しおりを挟む
 鈴の兄さんと付き合って初めての朝がきた。
私は昨日の事が夢ではないかと思いながら兄さんを起こす為に兄さんの部屋に向かおうとした。

「お、葵ちゃん。おはよう」
「鈴の兄さん。おはよう」

鈴の兄さんに途中で会った。
私はいつものように朝の挨拶をした。

“チュ”
「ん、オレからも」
「う?ンン!ん~、ンん、ン、ン、ん~、はっ、鈴の、兄さん?」
「突然ごめんね。けど、オレ達恋人同士になったんだから紅としてる挨拶しても良いじゃん?」
「うっ、そう、だな」
「うん。紅達の所に行くんだよね?オレと一緒に行こう?」
「あ、ああ」

鈴の兄さんに少し激しい挨拶をされて、兄さん達の部屋に手を繋いで行った。
(これからずっとコレが続くの?あー、無理!死ぬ!しかも、鈴の兄さんナチュラルに手を繋いできたよ!彼氏力高いなー)

「兄さん、白兄、入るぞ」
「ああ、良いぞ」

兄さん達は起きていた上に着替え終わっていた。
(白兄、ナチュラルに兄さんの部屋に居るよね。まぁ、兄さんが連れ込んでいるんだろうけど)

「白兄、おはよう」
“チュ”
「ああ。おはよう、葵」
“チュ”
「兄さんもおはよう」
「おう。おはよう、葵」
“チュ、クチュ、チュー、クチュン”
「ん?ああ、鈴が先に挨拶したんだな」
「?ああ、そうだ?」
「なんとなく、いつもの挨拶と少し違ったからな」
「良いじゃん。オレ、葵ちゃんの彼氏になったんだからさ」
「まぁな。よし!朝飯食いに行くか」

私達はご飯を食べて学園に向かった。
学園に向かう通り道でずっと鈴の兄さんと手を繋いでいた。



そして私は一限目をサボり菫と話しをしている。

「もう、無理なんだが」
「うん、ボクもヤバい」
「「付き合うって恥ずかしい」」

私達は同じ思いを持っていた。

「鈴の兄さんの彼氏力が高過ぎて死にそうなんだが」
「灰炉くん、何でナチュラルにボクの家まで迎えに来てくれるの?カッコ良過ぎてヤバい」
「菫からで良いぞ」
「うん、ありがとう」

菫は深呼吸をしてから話し始めた。

「今日、兄上用事があるみたいで先に学園に向かったんだ。だからボク一人で学園に向かおうとしたら家の前で灰炉くんが待ってたんだ」
「ああ」
「ボクはそれだけで嬉しかったんだけど、灰炉くんが突然キスしてきたんだ」
「それで?」
「その、あの、腰が抜けた」
「あー、、その後は大丈夫だったのか?」
「誰にも見られて無いけど、お姫様抱っこで学園まで来た」

それはかなり恥ずかしかっただろう。
お姫様抱っこも腰が立たないほどのキスも。

「葵ちゃんは?」
「朝の挨拶の事は知っているよな」
「ああ、うん。知ってる」
「白兄と鈴の兄さんにも軽いけどしていたんだ」
「そうなのか!」
「ああ。だが、今日の朝は違った。恋人同士だからと言い鈴の兄さんが深いキスをしてきた」
「うわー、ボクも他人事ではないからな~」
「その後はずっと手を繋いでいた。恋人繋ぎで学園まで来たんだ」
「その、葵ちゃん推しとしては凄く萌えるけど、気持ちが分かるから言う。まだ死んじゃ駄目だ!一緒に頑張ろう!」
「ああ!菫、これからも一緒に頼む」

菫とお互いを励ましながら教室に向かった。
(何か合ったら菫に相談しよう。菫の相談にものってあげないとな。お昼休みにもう一度会って話をしよう)

私の計画が無駄になる事をこの時の私は知らなかった。


しおりを挟む
感想 189

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた

翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」 そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。 チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...