上 下
42 / 167
一章 葵と私の始まり

第4話(後輩くんと先生とボッチ)

しおりを挟む
『何で?ボクの方が可愛い!なのに何でお前ばかり、、、』

『何故、紅を俺から引き離す!紅は、何故お前を、、、』

おっと、この二人の葵に対する嫉妬シーンを思い出してた。

「先生達には紹介してなかったな。俺の弟の葵だ」
「始めまして、龍蓮花 葵です。一応21歳です。よろしく頼みます」
「紅先輩の弟~!しかも、ボクより年下なの!」
「丁寧にありがとう。俺は保健医をしている、藤美 黒 (ふじみ くろ)だ。よろしく」
「ボクは、桃浦 緑 (ももうら みどり)。君より一つ年上だよ!よろしくね!」
「葵、放課後にちょっと紹介するからな?今だと人が多いからな」
「葵ちゃん、お待たせしました。カレーライス持って来たよ~!」

食事を済ませてまた放課後、先生の保健室に集まる事になった。
放課後まで暇なので二人の事を思い出しておこう。

攻略キャラの一人で保健室の先生こと黒先生は、色っぽい人で顔も左の目の下に泣き黒子がある綺麗系の顔で歩く18禁と呼ばれている。
性格は、サバサバしていて結構男らしい性格をしているが、たまに思い込みの激しい時がある。

『龍蓮花 葵、お前は兄の紅を困らせているらしいな!ある者から相談された。紅の弟が紅に我が儘を言い!紅に自由な時間をあたえない!と、聞いている。今すぐその我が儘をやめるんだ』

下調べしとけよ!と、思ったシーンでもある。
この誤解?は解けるのだが私達姉妹には『黒先生思い込み激しいな~』と、心に残ったシーンでもある。
普段は良い先生で生徒から一番人気のある先生だ。
ちなみに黒先生は、羞恥(人がまだ居るかもしれない場所等でする)エッチ担当です。

もう一人の攻略キャラで紅の後輩の緑くんは、可愛らしい顔をしていて、紅が大好き!といつも言っている様な子だ。
緑くんは、自分が可愛いと知っていてそれを利用しているが、自分を可愛くする努力もしている子でもある。
緑くんはとにかく紅が大好きで紅が言えば何でもしようとする。
ただ、紅にあまり良くない輩が近ずくとかなりえげつない事をする。
普段は可愛い後輩であり皆からは緑ちゃんと呼ばれている。
緑くんは自分から積極的にくるので、御奉仕、ご褒美エッチ担当である。


放課後になったので黒先生の保健室に入ったが、、、まだ誰もいない。
黒先生の〝少し呼ばれたので少し出ている〟という書き置きがあったので私はまたもやボッチである。
兄さん達にボッチにされる(一人で待つ)のは少し寂しく思う。
ベッドに座り足をぷらぷらさせる。
(兄さん達まだ来ないかな~)

“ガラガラガラー”
「すまない!誰かもう来ている、、、、か、、、」
「黒先生と途中で一緒になったんだけど、先輩もうい、、、、、る、?、、、、」

黒先生と緑くんが同時に来たけど私は子供みたいに足をぷらぷらさせてたうえに、寂しいですという顔をしている所を見られて恥ずかしくて死にそうだった。
(恥ずかしい!見られた!今、絶対に顔赤い!死にたい!)

≪紫先輩が言ってたのこれか~≫
≪紫くんが?≫
≪葵の可愛い所を見れないで可哀想だね。って言ってた≫
≪紫くんの真似、上手いな緑くん。けど確かにこれは、可愛いね≫

私は顔を赤くして少し困った顔で二人に近ずく。

「すまない、見苦しい所を見せた。気を抜いていたんだ。忘れてくれ」
「いや、気にしないで大丈夫だぞ?」
「うん。というか、全然どこも見苦しくなかったから!」
「う、、だが、オレが恥ずかしい、、、」

恥ずかしさから、だんだん声が小さくなっていく。
しかも先生相手に敬語使うの忘れてるし。
そうしていたら、二人がいきなり私の頭を撫でて来た。

「大丈夫だから。ほら、落ち着いてくれ。それに、気を抜いていたって、どういう意味だい?」
「本当に大丈夫だって!確か葵だったよね?普通に可愛かったから、ボクが保証するから大丈夫だって!」
「ううぅ~。、、、兄さんの大事な人達と兄さん達しか来ないから、気を抜いていたんだ。それに、可愛い貴方に可愛いと言われても嘘くさいぞ」
「うぐぅっ!ああもう!ボクの事は、緑さんって呼んで?紫先輩も紫さんって呼んでるんでしょ?」
「ッウ!っなら!俺の事も黒さんで良いからな?」
「?分かった?」

何かよく分からないけど、さん付けで呼べばいい事は分かった。
(いつまで頭撫でてるんだろう?)

“ガラッ!”
「悪い、待たせたか?白と鈴と紫には途中で会ったから一緒に来たけど、、、ってどういう状況?」
「紅、お前の弟の葵くんとても可愛いな」
「紅先輩達が遅いから葵寂しかったみたいですよ?」

兄さん達に速攻でばらされた。
(恥ずかしい、また顔が熱い!絶対、顔赤い)

「葵?お前今、素じゃねぇ?あ~、可愛い!」
「葵、すまない。わたしももう少し早く来れれば葵に寂しい思いをさせなかったのに」
「葵、大丈夫?顔赤いけど。少し深呼吸した方がいい」
「葵ちゃん、落ち着いて。ほら、深呼吸」

紫さんと鈴の兄さんがまともで涙が出そうだよ。
(これで攻略キャラ達が全員、葵と接触したんだよね?何か違うような気がするけど、気にしちゃ駄目な気がする)

私が落ち着ついたあと兄さんが葵に、今、誰と、どういう関係か、を説明した。




しおりを挟む
感想 189

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。

白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。 最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。 (同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!) (勘違いだよな? そうに決まってる!) 気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

同僚に密室に連れ込まれてイケナイ状況です

暗黒神ゼブラ
BL
今日僕は同僚にごはんに誘われました

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

処理中です...