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三章 私とイズミの誘拐冒険

RPGのテンプレ展開か、、、

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 光りが弱まったので、虹フクロウを見てみると、、。

「小さい」
「ホゥホゥ」

虹フクロウは小さくなっていた。
(コンくんに前、教えてもらった事があるけどそれだと、、、)

「君の本当の姿は今の姿?」
「ホゥ!」
「あー、そうなんだ」

虹フクロウが頷いたので小さくなった姿が虹フクロウの本当の姿何だろう。
(イズミよりは大きいよね?30~40センチくらいかな?)

「体力も魔力もあんまり無かったんだね?」
「ホゥ!」
「うーん。なら、あの大きな姿になる為には君の魔力が回復しないと駄目なんだよね?」
「ホゥ!」
「そっか、、、これから、どうしようかな?」

コンくんから聞いた話しによると、小さいモンスターが姿を大きなモンスターに変えるには結構な魔力が必要で魔力が無いと元の大きさに戻ってしまうらしい。
(虹フクロウの魔力が戻らないと私達は帰れないって事か。、、、RPGのテンプレ展開だな、、、普通は主人公とかその仲間とかがなりそうなテンプレだけど)

「君の魔力が戻るまで私は帰れないよね?」
「ホゥ!」

やっぱり、帰る為には虹フクロウの魔力が戻らないと駄目らしい。
(一回、空からこの森を見たけど近くに町もなさそうだったし、あの三人組は魔法でここまで来たんだろうし、、、どうしよう?)

「君の魔力が戻るまでここに居ても良いかな?」
「ホゥホゥ!ホゥ!」
「歓迎してくれてありがとう。イズミ、帰るまでもう少しかかるみたいだよ」
「みぃ~、みゃ!」
「イズミは少し楽しいのかな?まぁ、長くても三週間くらいだろうし、それまではあんまり危なくない所を色々見てみようか?」
「みぃ~」
「うん。冒険みたいだね」

私とイズミは虹フクロウの魔力が戻るまでもう少しこの森に居る事になった。
(みんな心配してるよね?けど、私の力だと戻る事は出来ないし、連絡する道具も持ってきて無いもんね。、、、レイガくんも心配してるかな?)



コン視点


「吟遊科のコンは居るか?」
「はい、オレです」
「先生に呼んで来てくれと頼まれたんだ。第一会議室に来るようにだってさ」
「おう、ありがとな!直ぐ行く」

放課後に先生に呼びだされたけど、オレには良くある事だった。
(また、モンスターの事かな?けど、何で第一会議室?そこしか空いてなかったのか?)

第一会議室に着いたのでノックをする。

“コンコン”
「吟遊科のコンです。」
“ガラガラ”
「待ってたよ。早く入って」
「はい」

部屋の中に居たのは、、、。



セイカ視点


とりあえず、今日は何処で寝ようかと考えてる。
(地面だと痛いし、この子達は大丈夫だと思うけど他のモンスターが来たら危ないよね?、、、うーん)

「イズミ、どうしようか?」
「みぃ?」

私は、そんな事を考えてる私の姿を誰かが見ているとも知らずにいた。


???


「おい!あれ吟遊詩人じゃねぇか?」
「お!本当だ!吟遊詩人は面が良いのが多いからな!高く売れるぜ!」
「よし!野郎共、しばらくぶりの金になる事だ!あの子を捕まえるぞ!」

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