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三章 お月様は迷子
17,お月様は寂しい
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少し休んで痛みが引いてきたので、移動しようとして気づいた。
(あー、、、熱が出てる。頭が少しぼーっとするし寒い。暖かい布を出そう)
『、、、寒い。けど、早く帰らないと』
私はフラフラしながら飛んでいたが、気分が悪くなってしまったので安全そうな岩山の上に座って休憩している。
(いつもならクーくんが側に居るのに、、、寂しい。パパとお兄ちゃんとクーくんに会いたい。兎さんとお話したい)
『、、、っん?、、あれ?あ、そうかあのまま寝ちゃったんだ』
すっかり眠ってしまったみたいで辺りが暗くなっていた。
(けど、気分が良くなってる。少し休んだからかな?)
『よし、行ける所まで行ってみよう』
気分が良くなったのでまた飛んで家族の居る所に向かう。
しばらく飛んでいるとだんだん暗くなっていき月明かりしかなくなってしまった時に近くで何かの叫び声が聞こえてきた。
“グォー!ガァー”
『何の声?近いみたいだけど』
“ドスドス”
『何、あれ?デカイ猪をさらにデカイトカゲ?が追いかけてる?』
そのトカゲは猪に襲いかかった。
どうやら食べる為に追いかけていたみたいだ。
(あれ?いつもはこのくらいの血を見ても大丈夫なのに、、、やっぱり、精神的に弱ってると駄目なのかな?)
『っ、痛い、痛いな。足がっ痛い。クーくん、うっ、お兄ちゃん、パパ、兎さん、はっ、痛い。寂しいな、うぅっ』
足に激痛が走った。
(足が痛い時はいつもクーくんが居たのに今は居ない。っ痛い)
『何処か、っ安全な所はないのかな?はっ、いっ~』
痛みのあまり岩山から落ちて地面に激突しそうになる直前に月の魔法で浮いた。
『はぁはぁっ、危なかった。ふっ、ん?ドア?何でっ、岩山にドア?』
休んでいた岩山の一番下にドアがあった。
(なんだろう?このドア凄く綺麗だけど近くに人の気配が全然無い。、、、、入ってみようかな?)
“コン、ポコ、ポン”
『タヌキ?、、、何でぼくがドア叩くと変な音がするんだろう?やっぱり、ぼくが叩くの下手なのかな?』
中からの反応はなかった。
足はまだズキズキと痛むけど、我慢出来ないほど痛くは無くなった。
だけど、体の具合が最悪に近いくらい悪いので安全な所で少し体を休ませたい。
(、、、この中が安全かは分からないけど嫌な感じがしないから一回入ってみよう)
“ガッチャ”
『勝手に入ってごめんなさい。お邪魔します』
ドアを開けて中に入るとそこは綺麗な部屋だった。
部屋の中には綺麗な花瓶やお皿などかなり古い物達が洗い立ての様に綺麗に飾られている。
(コレは櫛?あ、かんざしもある。コレは、、、多分、着物用の布かな?色々あるな)
『、、、あ、刀?』
部屋の奥に入ると太刀が飾られていた。
(この刀がメインみたいだ。一番目立つ所に置いてある。けど、埃一つ無いな。人が居ないのに何でこんなに綺麗なんだろう?)
『もしかして魔法かな?どんな魔法か分からないけど、この中は安全みたいだし少し休ませてもらおう』
ぼくは刀の近くにあった椅子に座る。
(ふぅ、まだズキズキするな。しかし、どのくらい遠くに跳ばされたんだろう?森から抜けられるのはいつになるかな?)
『まぁ、どんなに遠くても飛んで行くしかないんだけど』
足の痛みと寂しさを誤魔化す為に部屋の中の物達を見る。
(ぼくは素人だけど、ここにある物達はかなり価値のある物なんだろうな。みんなとっても綺麗だもんな。けど、ぼくが一番綺麗だと思ったのは)
『この刀、本当に綺麗だな。、、、あ、そうだ』
ぼくは部屋にある物達を見渡してから頭を下げる。
『少しだけご厄介になります。よろしく』
『ああ、よろしく』
『え?』
ぼくが声のした方に振り返るとそこには刀があった。
そして、刀の上に茶色の長い髪に黒い目をしていて綺麗な着物を着ている半透明な人が居た。
(人じゃない、この刀の神様だ)
『お前は良い子だな~。物の俺達にもちゃんと挨拶する奴はあんまり居ないからな~』
『、、、刀の神様?あの、人は居ないんですか?』
『あー、敬語じゃなくて良いぞ。人にあったのはかなり昔だな。お前は何でこんな所に居るんだ?』
『ぼくの名前は、、うーん、、、まぁ、神様だし良いか。ぼくの名前は夜月。ここに来たのは、、、』
ぼくは刀の神様に何でここに居るのかを話した。
足が痛むって話をしたら凄く心配された。
『だから、ここで少し休ませてもらおうかなって思ったんだ』
『そうか。足が痛くなくなるまで入ればいい』
『刀の神様はずっとここに居るの?なんか神様見てると、もう神様の主人もこの部屋の持ち主も居ないみたいだけど?』
『夜月、少し話を聞いてくれるか?』
『うん』
『俺の名前は、、、』
ぼくは刀の神様の話を聞いた。
(あー、、、熱が出てる。頭が少しぼーっとするし寒い。暖かい布を出そう)
『、、、寒い。けど、早く帰らないと』
私はフラフラしながら飛んでいたが、気分が悪くなってしまったので安全そうな岩山の上に座って休憩している。
(いつもならクーくんが側に居るのに、、、寂しい。パパとお兄ちゃんとクーくんに会いたい。兎さんとお話したい)
『、、、っん?、、あれ?あ、そうかあのまま寝ちゃったんだ』
すっかり眠ってしまったみたいで辺りが暗くなっていた。
(けど、気分が良くなってる。少し休んだからかな?)
『よし、行ける所まで行ってみよう』
気分が良くなったのでまた飛んで家族の居る所に向かう。
しばらく飛んでいるとだんだん暗くなっていき月明かりしかなくなってしまった時に近くで何かの叫び声が聞こえてきた。
“グォー!ガァー”
『何の声?近いみたいだけど』
“ドスドス”
『何、あれ?デカイ猪をさらにデカイトカゲ?が追いかけてる?』
そのトカゲは猪に襲いかかった。
どうやら食べる為に追いかけていたみたいだ。
(あれ?いつもはこのくらいの血を見ても大丈夫なのに、、、やっぱり、精神的に弱ってると駄目なのかな?)
『っ、痛い、痛いな。足がっ痛い。クーくん、うっ、お兄ちゃん、パパ、兎さん、はっ、痛い。寂しいな、うぅっ』
足に激痛が走った。
(足が痛い時はいつもクーくんが居たのに今は居ない。っ痛い)
『何処か、っ安全な所はないのかな?はっ、いっ~』
痛みのあまり岩山から落ちて地面に激突しそうになる直前に月の魔法で浮いた。
『はぁはぁっ、危なかった。ふっ、ん?ドア?何でっ、岩山にドア?』
休んでいた岩山の一番下にドアがあった。
(なんだろう?このドア凄く綺麗だけど近くに人の気配が全然無い。、、、、入ってみようかな?)
“コン、ポコ、ポン”
『タヌキ?、、、何でぼくがドア叩くと変な音がするんだろう?やっぱり、ぼくが叩くの下手なのかな?』
中からの反応はなかった。
足はまだズキズキと痛むけど、我慢出来ないほど痛くは無くなった。
だけど、体の具合が最悪に近いくらい悪いので安全な所で少し体を休ませたい。
(、、、この中が安全かは分からないけど嫌な感じがしないから一回入ってみよう)
“ガッチャ”
『勝手に入ってごめんなさい。お邪魔します』
ドアを開けて中に入るとそこは綺麗な部屋だった。
部屋の中には綺麗な花瓶やお皿などかなり古い物達が洗い立ての様に綺麗に飾られている。
(コレは櫛?あ、かんざしもある。コレは、、、多分、着物用の布かな?色々あるな)
『、、、あ、刀?』
部屋の奥に入ると太刀が飾られていた。
(この刀がメインみたいだ。一番目立つ所に置いてある。けど、埃一つ無いな。人が居ないのに何でこんなに綺麗なんだろう?)
『もしかして魔法かな?どんな魔法か分からないけど、この中は安全みたいだし少し休ませてもらおう』
ぼくは刀の近くにあった椅子に座る。
(ふぅ、まだズキズキするな。しかし、どのくらい遠くに跳ばされたんだろう?森から抜けられるのはいつになるかな?)
『まぁ、どんなに遠くても飛んで行くしかないんだけど』
足の痛みと寂しさを誤魔化す為に部屋の中の物達を見る。
(ぼくは素人だけど、ここにある物達はかなり価値のある物なんだろうな。みんなとっても綺麗だもんな。けど、ぼくが一番綺麗だと思ったのは)
『この刀、本当に綺麗だな。、、、あ、そうだ』
ぼくは部屋にある物達を見渡してから頭を下げる。
『少しだけご厄介になります。よろしく』
『ああ、よろしく』
『え?』
ぼくが声のした方に振り返るとそこには刀があった。
そして、刀の上に茶色の長い髪に黒い目をしていて綺麗な着物を着ている半透明な人が居た。
(人じゃない、この刀の神様だ)
『お前は良い子だな~。物の俺達にもちゃんと挨拶する奴はあんまり居ないからな~』
『、、、刀の神様?あの、人は居ないんですか?』
『あー、敬語じゃなくて良いぞ。人にあったのはかなり昔だな。お前は何でこんな所に居るんだ?』
『ぼくの名前は、、うーん、、、まぁ、神様だし良いか。ぼくの名前は夜月。ここに来たのは、、、』
ぼくは刀の神様に何でここに居るのかを話した。
足が痛むって話をしたら凄く心配された。
『だから、ここで少し休ませてもらおうかなって思ったんだ』
『そうか。足が痛くなくなるまで入ればいい』
『刀の神様はずっとここに居るの?なんか神様見てると、もう神様の主人もこの部屋の持ち主も居ないみたいだけど?』
『夜月、少し話を聞いてくれるか?』
『うん』
『俺の名前は、、、』
ぼくは刀の神様の話を聞いた。
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コメントありがとうございます。
ぼくは書くのが遅いので直ぐに出せないと思いますが頑張って書くのでもう少し待ってて下さい。<(_ _*)>
いつも読ませて頂いてます!
更新楽しみにしてます!
アドバイスと言ってはなんですが、
兄のことばにつく、が多いように感じます。
直したら読みやすくなるので考えて頂けるとありかたいです!
コメントありがとうございます。
アドバイスありがとうございます。
少し直して見ます。( ̄▽ ̄)ゞ
退会済ユーザのコメントです
いつも見てくれてありがとうございます。
男の子版を見たいという意見も少し考えてみます。v(・∀・*)