14 / 17
二章 お月様の大切な人
14,お月様、白兎の所で眠る
しおりを挟む
ぼくは今、凄く眠い。
抱っこしてるクーくんが暖かくて気持ち良い。
「夜月?眠いのか?」
「うん。ぼく今日、少し長く、散歩したから、疲れた」
「クマ神が暑さに少しやられていると言っていたぞ」
「うん。今日、調子が良かった、から、大丈夫だと、思ったけど、駄目だった」
「少し休め。少しの間はオレが守っていてやる」
「うん。お休みなさい、兎さん」
兎さんの言葉に安心してぼくは眠った。
視点、白兎
夜月はここに来た時から少し顔色が悪かった。
クマ神に聞くと携帯で文字を打ち夜月が今日の昼くらいに暑さにやられていた事が分かった。
「夜月、お前はあまり無茶をするな。こっちが心配で堪らなくなる」
眠る夜月の顔色は少し良く成っている。
「クマ神、夜月は他に何もしなかったか?」
クマ神は少し考えると携帯に文字を打ちこんだ。
それを読みオレはため息をはいた。
「夜月、お前は体があまり強くないんだ。オレが居ない時にあまり無茶をするな守る事が出来ないだろう」
眠っている夜月の頭を撫でながら言った。
夜月は自分の体があまり強くないのを知ってはいるが、たまに体調が良い時は少し忘れるのだろう。
「オレが居る時に無茶をするなら良い。どんな事が起きても守ってやる。だが、居ない時に無茶をするな心配してオレはミスばかりする事になる」
そう言いながら夜月の頭撫で静かに眠らせる。
(夜月に告白するのはもう少し後でいいだろう。お前がオレを少しでも好きになってくれるまではしない。オレはお前に避けられるのは何よりも怖いんだ。臆病な上に情けないがそれでも、夜月お前だけには嫌われたり避けられたりするのは嫌なんだ)
クマ神が夜月を撫でるオレを静かに見守っていた。
視点、龍花
今日の朝の夜は元気そうだったので雪と二人で渋々仕事に行った。
高い熱が出てからそんなにたっていないので心配なんだ。
なので今日、夜は僕の所に顔を出すと言っていたけどまだ来ないので、もしかしたら空兎くんの所に居るのかもしれないと思い空兎くんの所に来た。
“コンコン”
「すまない、空兎くん居るかい?」
“ガチャ”
「はい、舞花さん。ちょうど貴方を呼ぼうとしていた所です」
「僕を?」
「とりあえず、中へどうぞ」
「おじゃまするよ」
中に入ると夜が眠っているのが見えた。
「夜月が眠ってしまったので舞花さんを呼ぼうかと思いまして」
「夜の名前を知って居るんだね。まぁ、夜がローブを脱いでる事から直ぐ分かっていたけどね。分かっていると思うけど夜の事は秘密にして欲しい」
「分かっています。夜を連れて来ます」
そう言い空兎くんは夜を撫でてから優しく抱き上げた。
その仕草から空兎くんも夜の事を好きなのだと分かった。
(両思いじゃないか。良かったね夜、空兎くんも夜の事を好きみたいだよ。空兎くんなら夜の事を任せられるだろうしね)
「舞花さん、夜月を」
「ありがとう。一度家に帰ってベッドに寝かせてくるよ」
「もし、陛下にお会いしたなら伝えて起きます」
「うん、けど直ぐ帰って来ると思うから」
「はい」
僕は夜をちゃんと寝かせる為に家に向かった。
抱っこしてるクーくんが暖かくて気持ち良い。
「夜月?眠いのか?」
「うん。ぼく今日、少し長く、散歩したから、疲れた」
「クマ神が暑さに少しやられていると言っていたぞ」
「うん。今日、調子が良かった、から、大丈夫だと、思ったけど、駄目だった」
「少し休め。少しの間はオレが守っていてやる」
「うん。お休みなさい、兎さん」
兎さんの言葉に安心してぼくは眠った。
視点、白兎
夜月はここに来た時から少し顔色が悪かった。
クマ神に聞くと携帯で文字を打ち夜月が今日の昼くらいに暑さにやられていた事が分かった。
「夜月、お前はあまり無茶をするな。こっちが心配で堪らなくなる」
眠る夜月の顔色は少し良く成っている。
「クマ神、夜月は他に何もしなかったか?」
クマ神は少し考えると携帯に文字を打ちこんだ。
それを読みオレはため息をはいた。
「夜月、お前は体があまり強くないんだ。オレが居ない時にあまり無茶をするな守る事が出来ないだろう」
眠っている夜月の頭を撫でながら言った。
夜月は自分の体があまり強くないのを知ってはいるが、たまに体調が良い時は少し忘れるのだろう。
「オレが居る時に無茶をするなら良い。どんな事が起きても守ってやる。だが、居ない時に無茶をするな心配してオレはミスばかりする事になる」
そう言いながら夜月の頭撫で静かに眠らせる。
(夜月に告白するのはもう少し後でいいだろう。お前がオレを少しでも好きになってくれるまではしない。オレはお前に避けられるのは何よりも怖いんだ。臆病な上に情けないがそれでも、夜月お前だけには嫌われたり避けられたりするのは嫌なんだ)
クマ神が夜月を撫でるオレを静かに見守っていた。
視点、龍花
今日の朝の夜は元気そうだったので雪と二人で渋々仕事に行った。
高い熱が出てからそんなにたっていないので心配なんだ。
なので今日、夜は僕の所に顔を出すと言っていたけどまだ来ないので、もしかしたら空兎くんの所に居るのかもしれないと思い空兎くんの所に来た。
“コンコン”
「すまない、空兎くん居るかい?」
“ガチャ”
「はい、舞花さん。ちょうど貴方を呼ぼうとしていた所です」
「僕を?」
「とりあえず、中へどうぞ」
「おじゃまするよ」
中に入ると夜が眠っているのが見えた。
「夜月が眠ってしまったので舞花さんを呼ぼうかと思いまして」
「夜の名前を知って居るんだね。まぁ、夜がローブを脱いでる事から直ぐ分かっていたけどね。分かっていると思うけど夜の事は秘密にして欲しい」
「分かっています。夜を連れて来ます」
そう言い空兎くんは夜を撫でてから優しく抱き上げた。
その仕草から空兎くんも夜の事を好きなのだと分かった。
(両思いじゃないか。良かったね夜、空兎くんも夜の事を好きみたいだよ。空兎くんなら夜の事を任せられるだろうしね)
「舞花さん、夜月を」
「ありがとう。一度家に帰ってベッドに寝かせてくるよ」
「もし、陛下にお会いしたなら伝えて起きます」
「うん、けど直ぐ帰って来ると思うから」
「はい」
僕は夜をちゃんと寝かせる為に家に向かった。
0
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜
月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。
だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。
「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。
私は心を捨てたのに。
あなたはいきなり許しを乞うてきた。
そして優しくしてくるようになった。
ーー私が想いを捨てた後で。
どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる