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二章 お月様の大切な人
11,お月様の秘密を知っている?
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昨日は凄い熱が出たけど今日は平熱だったので父と兄はまだ少し心配していたけどお仕事に行った。
ぼくはお城に来てる。
兎さんに会うためだ。
(ぼくは兎さんを見るだけでも元気になれるから喋らなくてもいいから兎さんに早く会いたいな)
「おい、聞いたか?第三王子付きの白羽のガキ昨日から調子が悪いみたいだぜ?」
「ああ、知ってる!ぼーっとしてるみたいで第三王子との剣の稽古ボロ負けだったってな!」
「マジか!なら、今のオレ達でも勝てるんじゃね?」
「ハハハ、なんなら不意討ち食らわしてやるか!」
『、、、、クーくん』
“ゴツッ、ゴツッ”
「「グアッ!」」
兎さんは調子が悪いみたいだ。
ちなみに、さっきの二人はクーくんにげんこつを落としてもらった。(ぼくは、力がないのでぼくがやってもあまり痛くない、なので代わりにクーくんにしてもらったのだ)
“トン、テシ、コツン、トシ”
相変わらずのノックの音だが気にするな!
ぼくはちょっと落ち込みながら兎さんが出るのを待つ。
“ドンッ、ガツッゴン、ドサッ”
中から凄い音がする。
兎さんは大丈夫かな?
“バン!”
「よっ、、、クマ付きか!」
「そうだよ。兎さん、中から凄い音が、したけど最後、転んだ?」
「、、、。無事なら早く連絡しろ。モンスターが出たと聞いたがお前は大丈夫みたいだな」
「、、、、兎さんは、ぼくの事、やっぱり知って、たんだね」
「何を言って」
「モンスターが出たのは、黒宮家だよ」
「、、、そうだ。オレはお前が黒宮家の者だと知っている。お前の事をちゃんと知っている」
「兎さん、ぼくは、兎さんに、ぼくの事言っても、いいと思ってたんだ。兎さん、ぼくの本当の、せいべ」
「オレはお前の事を知っていると言っただろう。お前が本当は女だということも名前が夜月だという事も知っている」
「、、、、何で?ぼくの事は、秘密だから、ほとんどの、人は、知らないって」
「お前が女だと知ったのはお前に初めて会ったあとすぐにお前の顔を偶然見てからだな。名前は陛下達が話していたのを偶然聞いたからだ」
どうやら兎さんはかなり前からぼくの事を知っていたみたいだ。
「ぼく、本当は、兎さんに言うつもり、だった、でも、兎さんは、女が嫌いって、聞いたから、ぼくを嫌いに、なるかもって、思って、言わなかった」
「お前を嫌いになるわけがない!嫌いだったら心配などしない!」
「兎さん、ぼくの事、心配してたの?」
「、、、、、そうだ、悪いか?お前は女でも特別だ嫌ではない」
「ううん。嬉しいなって、思った。兎さん、ぼくの、名前知ってるなら、名前で呼んで、欲しい。夜って、夜月って、呼んで欲しい」
「当たり前だ、夜月。ただ月の名前は知られると厄介だからな二人の時は夜月、普段は夜と呼ぶからな」
「うん。ありがとう、兎さん」
「なら、そのローブももう取れオレは夜月が女だと知っている」
「うん」
ぼくはローブを取って素顔で兎さんと話をした。
(兎さんはぼくの秘密を最初から知ってたんだ。ぼくが女でも特別な友達だから嫌ではないって言ってたしぼくの名前をこれからはちゃんと呼ぶって言ってた!嬉しいな!)
ぼくはお城に来てる。
兎さんに会うためだ。
(ぼくは兎さんを見るだけでも元気になれるから喋らなくてもいいから兎さんに早く会いたいな)
「おい、聞いたか?第三王子付きの白羽のガキ昨日から調子が悪いみたいだぜ?」
「ああ、知ってる!ぼーっとしてるみたいで第三王子との剣の稽古ボロ負けだったってな!」
「マジか!なら、今のオレ達でも勝てるんじゃね?」
「ハハハ、なんなら不意討ち食らわしてやるか!」
『、、、、クーくん』
“ゴツッ、ゴツッ”
「「グアッ!」」
兎さんは調子が悪いみたいだ。
ちなみに、さっきの二人はクーくんにげんこつを落としてもらった。(ぼくは、力がないのでぼくがやってもあまり痛くない、なので代わりにクーくんにしてもらったのだ)
“トン、テシ、コツン、トシ”
相変わらずのノックの音だが気にするな!
ぼくはちょっと落ち込みながら兎さんが出るのを待つ。
“ドンッ、ガツッゴン、ドサッ”
中から凄い音がする。
兎さんは大丈夫かな?
“バン!”
「よっ、、、クマ付きか!」
「そうだよ。兎さん、中から凄い音が、したけど最後、転んだ?」
「、、、。無事なら早く連絡しろ。モンスターが出たと聞いたがお前は大丈夫みたいだな」
「、、、、兎さんは、ぼくの事、やっぱり知って、たんだね」
「何を言って」
「モンスターが出たのは、黒宮家だよ」
「、、、そうだ。オレはお前が黒宮家の者だと知っている。お前の事をちゃんと知っている」
「兎さん、ぼくは、兎さんに、ぼくの事言っても、いいと思ってたんだ。兎さん、ぼくの本当の、せいべ」
「オレはお前の事を知っていると言っただろう。お前が本当は女だということも名前が夜月だという事も知っている」
「、、、、何で?ぼくの事は、秘密だから、ほとんどの、人は、知らないって」
「お前が女だと知ったのはお前に初めて会ったあとすぐにお前の顔を偶然見てからだな。名前は陛下達が話していたのを偶然聞いたからだ」
どうやら兎さんはかなり前からぼくの事を知っていたみたいだ。
「ぼく、本当は、兎さんに言うつもり、だった、でも、兎さんは、女が嫌いって、聞いたから、ぼくを嫌いに、なるかもって、思って、言わなかった」
「お前を嫌いになるわけがない!嫌いだったら心配などしない!」
「兎さん、ぼくの事、心配してたの?」
「、、、、、そうだ、悪いか?お前は女でも特別だ嫌ではない」
「ううん。嬉しいなって、思った。兎さん、ぼくの、名前知ってるなら、名前で呼んで、欲しい。夜って、夜月って、呼んで欲しい」
「当たり前だ、夜月。ただ月の名前は知られると厄介だからな二人の時は夜月、普段は夜と呼ぶからな」
「うん。ありがとう、兎さん」
「なら、そのローブももう取れオレは夜月が女だと知っている」
「うん」
ぼくはローブを取って素顔で兎さんと話をした。
(兎さんはぼくの秘密を最初から知ってたんだ。ぼくが女でも特別な友達だから嫌ではないって言ってたしぼくの名前をこれからはちゃんと呼ぶって言ってた!嬉しいな!)
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