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四章 要らない勇者様
向こうはクソしか居ねぇ
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「話は変わるが、勇者様がまだ赤ん坊なのにここまで疎まれているのには勇者様が女だったからという問題とは別にあともう1つある」
「え?他の理由もあるんですか?」
「ああ、普通は勇者様が女の性別を持って生まれたとしても、もう少し向こうの奴らも大切に育てただろうな、ここに向かわせる事なくな。向こうの奴らにとって対の勇者様は魔王様を倒す為の大切な駒でもあるからな」
なんと、向こうの奴ら(クソ)はこんな可愛い勇者様を疎んじてきた理由が、勇者様が女の子だという性差別的なこと以外にももう1つあるらしい。
「どうやら今代の勇者様は神界の者、、、天族と人間とのハーフらしいな?」
「うん、あの人達は勇者の事をそう話してた」
「そうか、、、どうやら勇者様は天族の血が強く出ているみたいだな。その証拠が一年以上年がたっても赤ん坊のまま成長していないのだろう」
「確かに、あの人達は勇者が1年以上前から歳をとってないって話してた」
「、、、まず、寿命の話だが、天族は俺達魔族と同等以上に長生きする者達が多くいる。つまり、人間より歳をとるのが遅いのだ」
勇者様は魔王様と同い年 (一、二歳)なのに今だ魔王様と同じくらいの赤ん坊 (生後半年くらい)なのは魔王様と同じ理由らしい。
(つまり、、、赤ちゃんの期間が長いって事か?魔王様もちゃんと喋れるようになるのは早くても2、3年くらいかかるっていってたしな?)
「向こうの者達は俺達魔族以外の長寿種族は敬う対象だ。だが、、、ハーフは嫌悪されている」
「え?長寿種族は敬う対象なのにハーフは嫌悪ですか?」
「ああ、特に天族と他の種族のハーフは魔族とのハーフよりも嫌悪の対象らしい」
「えっと、、、その、、、向こうの人からしたら魔族は敵みたいなものだから、その魔族とのハーフが嫌われるのは分かりたくないっすけどまだ分かりますが、、、その、説明を聞いてると何となくですが、向こうの人達は神様みたいに天族っていう奴らを信仰してるんですよね?」
「ああ、そうだ」
「その天族とのハーフが何で魔族とのハーフ以上に嫌悪されてるんですか?魔族と天族のハーフならまだ分かるんですが」
「、、、その天族が一番自分達の種族のハーフを嫌悪しているんだ」
意味が分からなかった。
(自分達の血を引いてる奴を普通嫌悪出来るか?むしろ可愛がるよな?オレの考えが可笑しいのか?)
「普通は自分の種族の血を引いてる人を可愛がると思うんだけど、、、、もしかして、ソイツらは自分達の種族が一番って思ってる人達なんじゃない?」
「その通りだ」
「え?何で自分達の種族が一番って思ってる奴らが同じ血を引いてるハーフを嫌悪してるんですか?」
瑠璃くんは理由が分かったらしいが、オレにはサッパリ分からなかったので聞いてみた。
「天族の奴らは自分達の種族が一番美しく、強く、純真で、穢れないと思っている奴らだ。そんなプライドがアホみたいに高い奴らが、いつも見下している他の種族と自分達の種族とのハーフが出来たらどうなるとおもう?」
「あ!あ~、、、なんていうか、、、我らの誇り高い一族の血を下賎な種族の者と混ぜるなど穢らわしい!って感じですか?」
「簡単にいえばそうだ」
「え~?こんなバカみたいな理由で宿敵 (魔族)とのハーフより嫌うんですか?、、、ソイツら本当に救いようがないですね」
「ああ、本当に救いようがない能無し共だ」
どうやらくっっっだらない理由で天族のハーフの人達は嫌われてるらしい。
「つまり、勇者様はさっさと魔王様の所に行って魔王様を倒すか勇者様が倒されるかしてこいってここに送られたって事ですか?」
「そういうことだ」
「つまり僕はあの人達が勇者に近づきたくない、世話もしたくないっていう理由で召喚された上に、さっさと勇者と死んでこいってここになんの説明もなく向かわさせたって事?」
「、、、そうだな、、、お前は何の責任も罪も無いただ向こうのバカみたいな都合で無理矢理この世界に召喚された者だ」
瑠璃くんは本当になんの責任も罪もない今回の一番の被害者だ。
「え?他の理由もあるんですか?」
「ああ、普通は勇者様が女の性別を持って生まれたとしても、もう少し向こうの奴らも大切に育てただろうな、ここに向かわせる事なくな。向こうの奴らにとって対の勇者様は魔王様を倒す為の大切な駒でもあるからな」
なんと、向こうの奴ら(クソ)はこんな可愛い勇者様を疎んじてきた理由が、勇者様が女の子だという性差別的なこと以外にももう1つあるらしい。
「どうやら今代の勇者様は神界の者、、、天族と人間とのハーフらしいな?」
「うん、あの人達は勇者の事をそう話してた」
「そうか、、、どうやら勇者様は天族の血が強く出ているみたいだな。その証拠が一年以上年がたっても赤ん坊のまま成長していないのだろう」
「確かに、あの人達は勇者が1年以上前から歳をとってないって話してた」
「、、、まず、寿命の話だが、天族は俺達魔族と同等以上に長生きする者達が多くいる。つまり、人間より歳をとるのが遅いのだ」
勇者様は魔王様と同い年 (一、二歳)なのに今だ魔王様と同じくらいの赤ん坊 (生後半年くらい)なのは魔王様と同じ理由らしい。
(つまり、、、赤ちゃんの期間が長いって事か?魔王様もちゃんと喋れるようになるのは早くても2、3年くらいかかるっていってたしな?)
「向こうの者達は俺達魔族以外の長寿種族は敬う対象だ。だが、、、ハーフは嫌悪されている」
「え?長寿種族は敬う対象なのにハーフは嫌悪ですか?」
「ああ、特に天族と他の種族のハーフは魔族とのハーフよりも嫌悪の対象らしい」
「えっと、、、その、、、向こうの人からしたら魔族は敵みたいなものだから、その魔族とのハーフが嫌われるのは分かりたくないっすけどまだ分かりますが、、、その、説明を聞いてると何となくですが、向こうの人達は神様みたいに天族っていう奴らを信仰してるんですよね?」
「ああ、そうだ」
「その天族とのハーフが何で魔族とのハーフ以上に嫌悪されてるんですか?魔族と天族のハーフならまだ分かるんですが」
「、、、その天族が一番自分達の種族のハーフを嫌悪しているんだ」
意味が分からなかった。
(自分達の血を引いてる奴を普通嫌悪出来るか?むしろ可愛がるよな?オレの考えが可笑しいのか?)
「普通は自分の種族の血を引いてる人を可愛がると思うんだけど、、、、もしかして、ソイツらは自分達の種族が一番って思ってる人達なんじゃない?」
「その通りだ」
「え?何で自分達の種族が一番って思ってる奴らが同じ血を引いてるハーフを嫌悪してるんですか?」
瑠璃くんは理由が分かったらしいが、オレにはサッパリ分からなかったので聞いてみた。
「天族の奴らは自分達の種族が一番美しく、強く、純真で、穢れないと思っている奴らだ。そんなプライドがアホみたいに高い奴らが、いつも見下している他の種族と自分達の種族とのハーフが出来たらどうなるとおもう?」
「あ!あ~、、、なんていうか、、、我らの誇り高い一族の血を下賎な種族の者と混ぜるなど穢らわしい!って感じですか?」
「簡単にいえばそうだ」
「え~?こんなバカみたいな理由で宿敵 (魔族)とのハーフより嫌うんですか?、、、ソイツら本当に救いようがないですね」
「ああ、本当に救いようがない能無し共だ」
どうやらくっっっだらない理由で天族のハーフの人達は嫌われてるらしい。
「つまり、勇者様はさっさと魔王様の所に行って魔王様を倒すか勇者様が倒されるかしてこいってここに送られたって事ですか?」
「そういうことだ」
「つまり僕はあの人達が勇者に近づきたくない、世話もしたくないっていう理由で召喚された上に、さっさと勇者と死んでこいってここになんの説明もなく向かわさせたって事?」
「、、、そうだな、、、お前は何の責任も罪も無いただ向こうのバカみたいな都合で無理矢理この世界に召喚された者だ」
瑠璃くんは本当になんの責任も罪もない今回の一番の被害者だ。
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