一人じゃないぼく達

あおい夜

文字の大きさ
上 下
22 / 31
三章 嫌われ者達とぼく

学校で良かった

しおりを挟む
 ドアを開けてみんなが入った後はみんな身動き一つしないで息も止めて扉の外に何も居ないと分かるまで静かに耳をすませた。
そして何の音も気配もしないのでみんなの緊張の糸が切れて脱力感が襲ってきたのか座込みそうになっていた。
今の所は大丈夫だと判断した拓巳に抱き上げられていたぼくは地面に降ろしてもらった。

「あ、ここ女子トイレじゃない」
「曲がり角の直ぐ側にあったドアがトイレのドアだったんだから仕方ないだろ?」
「まぁ、確かにあの状況じゃあ仕方ないわよね」
「トイレ、、、ぼく助けを呼べるかも知れない」
「本当?」

女子トイレの中という場所からある事を思い出したて助けを呼べるかも知れないと思いそう言ったけど少し不安もある。
(さっき幽霊?に追いかけられて怖い思いしたばっかりであの人を呼ぶのはこの子達の精神的な負担になるかも知れない)

「君達にとって少し怖い相手かも知れない人だけど大丈夫?その人はぼくの友達だからぼくと君達を助けてくれると思うけど」
「どんなに怖い相手でも良い、助けを呼べるなら頼む」
「ここに居るよりも怖くても助けてくれる人に会う方が全然ましだから!オレからもお願い!」

他の三人も頷いて居たのでぼくは助けを呼ぶ事にした。
(もしもぼくが呼ぶ時があったら何処でも良いからドアを二回ノックして名前を呼べば直ぐに来てくれるって言ってたから大丈夫なはず)

「じゃあ、呼ぶから少し待ってて」
“コンコン”
「花子さん、ぼくだよ来て」

ぼくは淡々とした声(少し焦っていても何故か淡々とした声になる)でそう言った瞬間、空間が少し歪んだ様な気がした後にぼくの叩いたドアからある人が出て来てぼくを抱き締めた。

「青天ちゃん!」
「花子さん、来てくれてありがとう。本当にあのやり方で来てくれるんだね」
「あのやり方は青天ちゃんだけの特別な私の呼び方よ?本当はもう少し色々しないと私は呼ばれないのだけど」
「ここには何か強そうなモノも居そうなのに良く来れたね?」
「私はトイレの花子さんよ?学校の女子トイレならどんな所だろうと呼ばれれば来れるの。それに私が居る限りこのトイレは私の空間になっているから安全よ」
「うん、ありがとう花子さん」
「はあ?、、、トイレの花子さん?」

兼太の驚いた声を聞いてぼくが振り向くとみんな驚いた顔をしながらこっちを見ていた。
ぼくは花子さんに抱き締められながら花子さんを紹介した。

「ぼくの友達のトイレの花子さんだよ」
「へ?花子さんってあの学校の怪談で有名なあの花子さん?」
「そうよ、私がその有名な花子さんよ」
「花子さんと友達って青天ちゃんは一体何者なの?」
「青天ちゃんより貴方達の方が何者なの?こんな所に連れて来る奴に狙われてる上にこんな事に青天ちゃんを巻き込んで」
「あ、それは、、、」

花子さんがそう聞くとみんな押し黙った。
花子さんは少しイライラしてるみたいで黙って居るみんなに少し怒りながら言う。

「こんなに可愛い青天ちゃんを巻き込んでまさか説明しない何てしないわよね?」
「、、、そう、たよな。俺達がこの子を青天を巻き込んでしまったんだからちゃんと説明しないとならないよな」
「そんなに言いづらいなら別に言わなくても良いよ?」
「いや、そんな甘える事は出来ない。ちゃんと説明する」
「僕から説明しますね?、、、青天、僕達が学年しかも高校生と中学生という違う学校に通ってるのは分かるよね?」
「うん。だけど中学生の時の先輩と後輩だから仲が良いんじゃないの?」
「それもあるんだけど、それだけが理由じゃないんだ。僕達には人に言えないとある共通点があるんだ」
「共通点?」
「うん、それが理由で一部のモノ達にかなり嫌われているんだ」

雪夜が一部のモノ達に嫌われているその理由を話し出した。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

ひきこもり瑞祥妃は黒龍帝の寵愛を受ける

緋村燐
キャラ文芸
天に御座す黄龍帝が創りし中つ国には、白、黒、赤、青の四龍が治める国がある。 中でも特に広く豊かな大地を持つ龍湖国は、白黒対の龍が治める国だ。 龍帝と婚姻し地上に恵みをもたらす瑞祥の娘として生まれた李紅玉は、その力を抑えるためまじないを掛けた状態で入宮する。 だが事情を知らぬ白龍帝は呪われていると言い紅玉を下級妃とした。 それから二年が経ちまじないが消えたが、すっかり白龍帝の皇后になる気を無くしてしまった紅玉は他の方法で使命を果たそうと行動を起こす。 そう、この国には白龍帝の対となる黒龍帝もいるのだ。 黒龍帝の皇后となるため、位を上げるよう奮闘する中で紅玉は自身にまじないを掛けた道士の名を聞く。 道士と龍帝、瑞祥の娘の因果が絡み合う!

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~

緑谷めい
恋愛
 後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

処理中です...