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三章 嫌われ者達とぼく
学校で良かった
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ドアを開けてみんなが入った後はみんな身動き一つしないで息も止めて扉の外に何も居ないと分かるまで静かに耳をすませた。
そして何の音も気配もしないのでみんなの緊張の糸が切れて脱力感が襲ってきたのか座込みそうになっていた。
今の所は大丈夫だと判断した拓巳に抱き上げられていたぼくは地面に降ろしてもらった。
「あ、ここ女子トイレじゃない」
「曲がり角の直ぐ側にあったドアがトイレのドアだったんだから仕方ないだろ?」
「まぁ、確かにあの状況じゃあ仕方ないわよね」
「トイレ、、、ぼく助けを呼べるかも知れない」
「本当?」
女子トイレの中という場所からある事を思い出したて助けを呼べるかも知れないと思いそう言ったけど少し不安もある。
(さっき幽霊?に追いかけられて怖い思いしたばっかりであの人を呼ぶのはこの子達の精神的な負担になるかも知れない)
「君達にとって少し怖い相手かも知れない人だけど大丈夫?その人はぼくの友達だからぼくと君達を助けてくれると思うけど」
「どんなに怖い相手でも良い、助けを呼べるなら頼む」
「ここに居るよりも怖くても助けてくれる人に会う方が全然ましだから!オレからもお願い!」
他の三人も頷いて居たのでぼくは助けを呼ぶ事にした。
(もしもぼくが呼ぶ時があったら何処でも良いからドアを二回ノックして名前を呼べば直ぐに来てくれるって言ってたから大丈夫なはず)
「じゃあ、呼ぶから少し待ってて」
“コンコン”
「花子さん、ぼくだよ来て」
ぼくは淡々とした声(少し焦っていても何故か淡々とした声になる)でそう言った瞬間、空間が少し歪んだ様な気がした後にぼくの叩いたドアからある人が出て来てぼくを抱き締めた。
「青天ちゃん!」
「花子さん、来てくれてありがとう。本当にあのやり方で来てくれるんだね」
「あのやり方は青天ちゃんだけの特別な私の呼び方よ?本当はもう少し色々しないと私は呼ばれないのだけど」
「ここには何か強そうなモノも居そうなのに良く来れたね?」
「私はトイレの花子さんよ?学校の女子トイレならどんな所だろうと呼ばれれば来れるの。それに私が居る限りこのトイレは私の空間になっているから安全よ」
「うん、ありがとう花子さん」
「はあ?、、、トイレの花子さん?」
兼太の驚いた声を聞いてぼくが振り向くとみんな驚いた顔をしながらこっちを見ていた。
ぼくは花子さんに抱き締められながら花子さんを紹介した。
「ぼくの友達のトイレの花子さんだよ」
「へ?花子さんってあの学校の怪談で有名なあの花子さん?」
「そうよ、私がその有名な花子さんよ」
「花子さんと友達って青天ちゃんは一体何者なの?」
「青天ちゃんより貴方達の方が何者なの?こんな所に連れて来る奴に狙われてる上にこんな事に青天ちゃんを巻き込んで」
「あ、それは、、、」
花子さんがそう聞くとみんな押し黙った。
花子さんは少しイライラしてるみたいで黙って居るみんなに少し怒りながら言う。
「こんなに可愛い青天ちゃんを巻き込んでまさか説明しない何てしないわよね?」
「、、、そう、たよな。俺達がこの子を青天を巻き込んでしまったんだからちゃんと説明しないとならないよな」
「そんなに言いづらいなら別に言わなくても良いよ?」
「いや、そんな甘える事は出来ない。ちゃんと説明する」
「僕から説明しますね?、、、青天、僕達が学年しかも高校生と中学生という違う学校に通ってるのは分かるよね?」
「うん。だけど中学生の時の先輩と後輩だから仲が良いんじゃないの?」
「それもあるんだけど、それだけが理由じゃないんだ。僕達には人に言えないとある共通点があるんだ」
「共通点?」
「うん、それが理由で一部のモノ達にかなり嫌われているんだ」
雪夜が一部のモノ達に嫌われているその理由を話し出した。
そして何の音も気配もしないのでみんなの緊張の糸が切れて脱力感が襲ってきたのか座込みそうになっていた。
今の所は大丈夫だと判断した拓巳に抱き上げられていたぼくは地面に降ろしてもらった。
「あ、ここ女子トイレじゃない」
「曲がり角の直ぐ側にあったドアがトイレのドアだったんだから仕方ないだろ?」
「まぁ、確かにあの状況じゃあ仕方ないわよね」
「トイレ、、、ぼく助けを呼べるかも知れない」
「本当?」
女子トイレの中という場所からある事を思い出したて助けを呼べるかも知れないと思いそう言ったけど少し不安もある。
(さっき幽霊?に追いかけられて怖い思いしたばっかりであの人を呼ぶのはこの子達の精神的な負担になるかも知れない)
「君達にとって少し怖い相手かも知れない人だけど大丈夫?その人はぼくの友達だからぼくと君達を助けてくれると思うけど」
「どんなに怖い相手でも良い、助けを呼べるなら頼む」
「ここに居るよりも怖くても助けてくれる人に会う方が全然ましだから!オレからもお願い!」
他の三人も頷いて居たのでぼくは助けを呼ぶ事にした。
(もしもぼくが呼ぶ時があったら何処でも良いからドアを二回ノックして名前を呼べば直ぐに来てくれるって言ってたから大丈夫なはず)
「じゃあ、呼ぶから少し待ってて」
“コンコン”
「花子さん、ぼくだよ来て」
ぼくは淡々とした声(少し焦っていても何故か淡々とした声になる)でそう言った瞬間、空間が少し歪んだ様な気がした後にぼくの叩いたドアからある人が出て来てぼくを抱き締めた。
「青天ちゃん!」
「花子さん、来てくれてありがとう。本当にあのやり方で来てくれるんだね」
「あのやり方は青天ちゃんだけの特別な私の呼び方よ?本当はもう少し色々しないと私は呼ばれないのだけど」
「ここには何か強そうなモノも居そうなのに良く来れたね?」
「私はトイレの花子さんよ?学校の女子トイレならどんな所だろうと呼ばれれば来れるの。それに私が居る限りこのトイレは私の空間になっているから安全よ」
「うん、ありがとう花子さん」
「はあ?、、、トイレの花子さん?」
兼太の驚いた声を聞いてぼくが振り向くとみんな驚いた顔をしながらこっちを見ていた。
ぼくは花子さんに抱き締められながら花子さんを紹介した。
「ぼくの友達のトイレの花子さんだよ」
「へ?花子さんってあの学校の怪談で有名なあの花子さん?」
「そうよ、私がその有名な花子さんよ」
「花子さんと友達って青天ちゃんは一体何者なの?」
「青天ちゃんより貴方達の方が何者なの?こんな所に連れて来る奴に狙われてる上にこんな事に青天ちゃんを巻き込んで」
「あ、それは、、、」
花子さんがそう聞くとみんな押し黙った。
花子さんは少しイライラしてるみたいで黙って居るみんなに少し怒りながら言う。
「こんなに可愛い青天ちゃんを巻き込んでまさか説明しない何てしないわよね?」
「、、、そう、たよな。俺達がこの子を青天を巻き込んでしまったんだからちゃんと説明しないとならないよな」
「そんなに言いづらいなら別に言わなくても良いよ?」
「いや、そんな甘える事は出来ない。ちゃんと説明する」
「僕から説明しますね?、、、青天、僕達が学年しかも高校生と中学生という違う学校に通ってるのは分かるよね?」
「うん。だけど中学生の時の先輩と後輩だから仲が良いんじゃないの?」
「それもあるんだけど、それだけが理由じゃないんだ。僕達には人に言えないとある共通点があるんだ」
「共通点?」
「うん、それが理由で一部のモノ達にかなり嫌われているんだ」
雪夜が一部のモノ達に嫌われているその理由を話し出した。
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