一人じゃないぼく達

あおい夜

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三章 嫌われ者達とぼく

家に帰ろうとしたら知らない人と学校に居た

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 気がついたらぼくは見知らぬ人達と何故か学校に居た。
(花子さんと遊んだ後の帰りに確か、、、)



数十分前

ぼくは前に会った花子さんと仲良くなり(花子さんに何故かたいそう気に入られて)友達になった。
ぼくはその花子さんと遊んだ(花子さんがぼくを着飾る事)帰りといっても危ないのでぼくの家の近くで遊んでいてまだおやつの時間くらいの時間に家に帰ろうとしていた。
(ぼくのおやつも用意してくれてるかな?空なら用意してるか。今日のおやつはなんだろう?)

「~、~っ」

人どころかアヤカシもあまり来ないぼくの家の近くで誰かの声が聞こえた。
(アヤカシ?けど海達に畏れてアヤカシはあまりここには近づかないって花子さんが言ってた)

「~、はぁはぁ、振り切ったみたいだな」
「はぁー、もうダメ!これ以上は走れない!死ぬ!」
「ふぅ、、、さっきまでは走って逃げないと死んでただろうけどね」
「それより、ここは何処ですかね?」
「え?あ!、、、ここ何処?」

中学生か高校生に成り立ての男女五人がぼくから少し離れてる所に居た。
(あのくらいの年の子達なら怖くないから大丈夫かな?だけどもう少しこっちに来てくれないとあそこは危ない)

「ん?あれ?」
「どうした?」
「あそこに居る子にここ何処か聞いて来るな」
「あ、本当だ。子供が居る」

一人がぼくに気づいてこっちに近づいて来る。
(他の子達もこっちに来させないとあそこは)

「君少し良い?ここが何処だか分かる?俺達迷っちゃって」
「、、、あ、」
「うわっ!」
「どうした!」

ぼくが喋ろうとしたら疲れて地面に倒れてた男の子がいきなり叫んだのでそっちを見てみるとその子の足首を地面から出ている手が掴んでいた。

「離せ!」
「くそ!こいつを離せよ!」

足首を掴まれて居る子に気をとられていたその時、その子から少し離れた所に居る女の子の立っている地面からも手が出てきた。
ぼくはそれを見て思わずその女の子の近くまで走って言った。

「そこの子!手が、君の下からも手が出て、」

その時、周りが真っ暗になりぼくの意識が途切れた。



現在

ぼくの近くに五人の男女が倒れて居る。
(寝て、、、気絶してるだけみたいだから大丈夫だな。ぼくが一番早く起きたのか)

「ここ、学校の教室だよね?何か暗くて窓の外があまり見え無いけど」

ぼくは空と会うまでは学校に行っていたのでここがどういう場所かは分かった。
(多分ぼくはこの子達に巻き込まれてここに連れて来られたんだろうな。何か禍禍しい感じが凄いする。空と海の結界と守護してる土地のギリギリ外れてる所に出たから引きずり込まれたんだろうな、、、早く家に帰らないと空達が心配するだろうな)

「うっ」
「何?頭痛い、、、」
「、、、。」
「オレは足がイテェ」
「っ、、、あれ?ここ何処?」

少しぼ~っとしてる子が居るけど五人共起きたようだ。
そして最初にぼくに近づいて来た男の子がぼくに気づいて話しかけてきた。

「あれ?君はさっきの、、、もしかして俺達に巻き込まれたのか!?」
「、、、“こくり”」
「マジかよ、、、」
「へ?ここまさか学校?オレ達さっきまで違う所に居たよな?」
「嘘でしょ!?私達引きずり込まれたの!?」
「え?え?が、学校?引きずり込まれた?」
「皆さん少し落ち着きましょう?少し座って色々と整理しましょう?」

美人で冷静そうな子(男)がそう言うとみんな近くにあった椅子に座ったのでぼくも近くにあった椅子に座る。

「では始めに、、、ごめんね?まだ小さい子なのに僕達の事に巻き込んで」
「、、、お兄さん達のせいじゃないから謝らなくていいよ。勝手にここに連れて来た奴が悪いんだから」
「ありがとう。近づかない君が冷静で落ち着きのある子で助かったよ」
「あ!そうだ!自己紹介しようぜ!お互い名前も何も知らないもんな?」
「確かにそうだな。君もそれでいいか?」
「うん」

ぼく達がこのよく分からない学校に来て初めてする事が自己紹介になった。


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