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13羽 幸せな結末

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光の帯を引きながら空を翔け、二人はフォレストサイド村の上空へ帰り着いた。
ハイドとヒルデ、ゲイルにサアラ、ユデイとルウナ、ヒルデの父ルルド、村長に神父、ヨハナ、通りで見かける見知った人たちも、みんなが二人を見上げて驚いて手を振っていた。
「・・・みんな。」
「二人だけの秘密、みんなに知られちゃったね。」
リーネがクスッと笑った。
「うん。
・・・降りようか。」
「ライキ、待って!」
『またおちんちん出したままになってるよ?』
頬を染めながらこそっと耳打ちし、クスクスと笑うリーネ。
「あっ!やべっ・・・。」
『つか、そもそもこれリーネが出したんじゃないか・・・!』
ライキは真っ赤になって抗議しながらコソコソと直す。
「そう言えばそうだったね!」
二人は笑いあってからシュン!と地上に降り立った。
「よっ、おかえり!」
ハイドが最初に声をかけ、ゲイル、サアラ、ユデイ、村の人たちが駆け寄って次々に「おかえり」と声をかけた。
「「ただいま!」」
二人は笑顔で答えるのだった。

「・・・一体どうなってるんだ?
何でみんなして空を見てたんだ?
ここにはもうローデリス卿の手がかかってるんじゃ・・・。」
ライキは思いもよらぬ状況に困惑し、疑問を次々と口にした。
「それに関しては私から説明させてください。」
と神父が歩み出た。
「フェリシア様からご神託があったのです。
今回の事はもう解決したから空を見て二人を迎えてあげて欲しいと。
私はそれを皆に伝えました。」
「ご神託?
フェリシア様から?」
続いて村長が言った。
「わしの方にもさっきローデリス夫人が目覚められた報せが入っての。
ローデリス夫人は目覚めてからすこぶるお肌の調子が良いからと大層なご機嫌で、
毒の件は不問にするからこれからも美容薬をリーネに頼みたいと仰っていたよ。
ローデリス卿は夫人が目覚めたと聞いて急いで兵を連れて帰って行かれたが、リーネ、君の家に火をつけたことを深く謝っておいでだった。
追って必ずお詫びをするからとの事だったぞ。」
「良かった!
解毒薬が効いたのね!
本当に良かった・・・。」
リーネが安心して崩れ落ちそうになったのでライキが支えた。
ルウナがリーネの側に駆け寄ってきた。
「良かった・・・!
リーネが帰ってきてくれて・・・。
本当に・・・!」
ぎゅっとリーネを抱きしめた。
「ルウナ・・・いっぱい心配かけてごめんね・・・。」
とリーネも抱き返した。
そこにヨハナもやってきて、
「・・・私の事黙っていてくれたのね・・・。
ありがとう・・・。
リーネが帰ってきてくれて、本当に良かった・・・。」
と声をかけた。
リーネはそんなヨハナの肩を引き寄せ、ルウナと3人で再会を喜び抱擁した。
「・・・ライキさぁ、空を飛ぶなんて便利な力があるのになんで今まで黙ってたんだよ?」
ユデイがライキの肩を叩くとそう言った。
「いや・・・、それは・・・。」
ライキが言いあぐねていると、ハイドがニヤニヤと笑いながら会話に割り込んできた。
「あー、それはなかなか言えないよなぁ?
発動には”恥ずかしい条件”があるんだから。」
「兄貴!?
えっ、なっ、何で条件のこと・・・!」
「いや、お前が去年3日間失踪したときの状況からしてなんとなく?
その後も夜中にコソコソ窓から帰って来たり、角イノシシを部屋に連れ込んだり色々あったし。
極めつけはリーネを送って行って、ずぶ濡れで下着1枚で帰って来た時があったろ?
あれで確信したわ。
お前の性格的に”射精”とか言えないんだろうなって思ったから黙っておいた。」
「「しゃ、射精!?」」
ユデイと側にいたゲイルも驚いて声を上げた。
「なるほど・・・。
それで失踪後理由を聞いたときに嘘をついたんだな・・・まったく。
・・・まぁ・・・それが理由なら仕方が無いか・・・。」
ゲイルが顔を赤らめつつ髪をかきあげて、ため息をついた。
周りの村人達がなになに?と詳しく聞きたがって近づいて来たので、ライキは慌ててハイドの腕を引くと耳打ちした。
『家族とユデイまではいいけど他の人にそれ言うのは勘弁して!
俺が社会的に死ぬから!』
『健康な男なら当然のことだぜ?
堂々としてりゃいいのに。
まぁ、そこら辺はわかってるから安心しな?』
ハイドはそう言うと適当に周囲にそれらしい説明をし始めた。
「そっかぁー成程。
じゃあ俺の絵はお前の能力発動に一役買ってたってわけだな!」
ユデイが楽しそうに笑った。
「そうだけど・・・ユデイ、本当に誰にも言うなよ?」
「わかってるって!
・・・っつーことは・・・リーネとエロいことしてローデリス邸から帰ってきたのか?
そこん所詳しく教えろ!」
「それは内緒!
・・・ちょっ、やめろって!
あははははっ!」
ライキがユデイに「教えろよ~~~!」と追っかけられてるのをリーネとルウナ、ヒルデの三人が、
「あははっ!
何やってんだろうね?
あんたたちのつがいは!」
と言いながら笑って見ていた。
そこへ村長がやってきて、リーネに伝えた。
「リーネ、薬屋のことだが・・・。
村の者たちとローデリス卿の兵達とですぐに消火したんだが、火の周りが早くての・・・。
1階はほぼ焼けてしまったよ・・・。
力及ばずすまなかった・・・。」
「・・・そうですか・・・。
消火して下さりありがとうございます・・・!」
リーネはそう言って深深と頭を下げた。
「リーネ、おばあちゃんのレシピ帳と2階のリーネの部屋にあるものは殆ど無事だよ?
レシピ帳は消火のときに濡れないよう私が預かってるよ?」
とルウナ。
「えっ、本当に?
・・・良かった・・・おばあちゃん・・・。」
リーネは胸に手を当て曾祖母に想いを馳せた。
「リーネ、今日からはうちにおいで。」
サアラが声をかけた。
「おばさん・・・。」
「リーネはライキとつがいなんだから、もううちの娘も同然なのよ?
ライキの部屋の隣も空くことになったから・・・。
だから、ね?
遠慮しないで。」
「ライキの隣の部屋って、確かハイドさんの・・・」
「あー、実はね・・・…」
ちょっと気恥しそうにヒルデが打ち明けた。
「ええっ!!?
赤ちゃん!!?」
「そーなの・・・。
ハイドと祝福を受けたあともうちの父さんが結婚を許してくれなくて、中途半端な状態が続いてたんだけどさ・・・。」
そこにハイドが加わり説明した。
「親父を説得するから1年間だけ結婚を待ってってヒルデが言うからよ、その間は子供は作んねーようにシてたんだよ。
でも約束の1年が来ても親父は相変わらずで、俺ももう我慢の限界だったから、それならいっそのこと子供が出来ちまえば許すしかねーだろって、作っちまったってわけ。」
「!!マジで!!」
ライキが感激のあまり目を見開き驚いた。
「うわぁー!
おめでとうございます!!」
リーネも両手を合わせて感激した。
「兄貴、ヒルデ姉さん、おめでとう!!」
ライキも続く。
「おう、どうもな。
んで子供が出来たらあの親父、自分の子かよってくらいヒルデの腹に話しかけてるんだぜ?
おじいちゃんでちゅよーとかさ・・・気持ちわりぃ~・・・。
まだ3ヶ月入ったところだからわかるわけねーだろっつーのに・・・。」
「なんだとクソ婿が!
こんな生意気な野郎に娘を取られたんだ。
孫くらい早めに手懐けたっていいじゃねーか。」
ヒルデの親父ルルドが怒鳴りながら現れる。
「クソ婿でもなんとでも言えよ。
すぐに店の売上爆上げして俺に足向けて寝られねーようにしてやるからよ!」
ケッケッケッと意地悪気に笑ってみせる。
「えっ!?
それじゃあ兄貴、狩人は・・・?」
「そ。
引退して森の青鹿亭の亭主になる。
元々俺は狩りよか厨房入ってる方が性に合ってるって感じてたしな。
ひとまずヒルデが安定期に入るまではウエイターメインでやるつもりだ。
俺が厨房に入って親父にウエイターされるよか見栄えは良いだろ?(笑)
でも狩人としての腕がなまらないように鍛錬は続ける。
魔獣討伐なんかで人手が必要な時くらいは手伝えるようにな。
だからハント家の跡継ぎはライキ、お前っつーことになるけど、お前は狩り馬鹿だし問題ないよな?」
「・・・確かに狩りは好きだけど、跡継ぎが俺でいいの?
兄貴みたいに強くないしまだ初級の西の森で狩ってるのに・・・。」
「いや、お前俺よか全然センスあるし狩人向きだぜ?」
とハイド。
「もう南の森にやってもいいと思って色々と準備しているからそこは心配するな。」
とゲイルが横からフォローした。
「・・・父さん・・・わかった。」
ライキが頷く。
「ヒルデが腹が目立つ前に花嫁衣裳を着たいっつーからすぐに結婚式の準備したり忙しくなるけど、部屋の荷物はすぐ移すから、それまではリーネ、ライキの部屋を使えよ。」
ハイドはそう言うと意味深にニヤけた。
「は、はい・・・。」
赤くなるリーネ。
ライキもその意味を理解し顔を赤く染めた。
「ライキもリーネも、何か相談事があるときは森の青鹿亭においでね。
私もハイドもお腹の子も、いつでも傍にいるからね!」
とヒルデがそう言い、ハイドも一緒に微笑んだ。
「「うん、ありがとう!」」
二人は笑顔で返事をするのだった。

──その夜、ライキの部屋にて。
時計は8時半を指していた。
食事も風呂も早めに済ませ、一緒のベットに入って話をしていた。
「今日はいろいろあって疲れただろ?」
「うん・・・でもローデリス夫人も助かったし、
ハイドさんとヒルデさんに赤ちゃんが出来て結婚することになったし、いい事もいっぱいあったね!」
「そうだな。」
ライキとリーネは頬を寄せ合い笑い合った。
「ライキ・・・。
ヨハナがしたことにとても怒ってくれたよね。
あの時はヨハナが可哀想になってライキを制したけれど、私のために本気で怒ってくれたこと、嬉しかった・・・。
ローデリス邸でも私が危なくないよう前に出てくれたし、頼りになって本当にカッコよかった・・・。
それに、解毒薬が効かなくて私絶望しちゃったのに、ライキがちゃんと前を向かせてくれたね。
あの時に言ってくれた言葉、私、ずっと大切にする・・・。
ありがとう・・・!」
「ううん、リーネこそ、ローデリス夫人が倒れたって聞いた時、逃げずに助けることをまず考えて、薬師としてとても立派だと思った。
初めて作る解毒薬にも拘らず、テキパキとみんなに薬作りを指示しててさ・・・。
かっこいいな、俺のつがいいい女だなって、改めて惚れ直したよ。
しっかりと夫人に薬も飲ませてたしな。
それに、自分が追い込まれているのにヨハナのことも最後まで言わなかったよな。
そういう強さと優しさ、俺は持ってないからすげーと思った。
フェラ2回も頑張ってくれたしな!」
「・・・もう、最後のは余計だよ、馬鹿・・・。」
「・・・そういや2回とも俺だけしてもらっててリーネは気持ちよく無かったよな・・・。
リベンジさせて?」
ライキは身体を起こしてリーネに覆い被さるとキスをして、すかさずリーネの身体の感じるところを弄っていく。
「あっ・・・んっ・・・!
ライキ、そんなのいいってば・・・!」
「良くない。
実のところ、リーネにされっぱなしで悔しかったんだ。」
ライキはリーネの乳首を口に含んで舌先で転がした。
「ひゃうっ・・・んっ!」
リーネが口に手を当てて声を殺そうとするのでその手を奪った。
「兄貴もいないしもっと声出して良いよ?」
「でも・・・下に、おじさんとおばさんが、いるよ・・・。」
「大丈夫だって。」
ライキがリーネの胸を唾液で犯した跡がベットライトで照らし出される。
その光景に征服欲が刺激されてゾクゾクしながら今度はリーネの下半身に手を伸ばした。
「やぁっ・・・ラ、イキ・・・!」
リーネのそこはヌルッと滑るようにライキの指を迎え入れた。
「うわっ、もうヌルヌル・・・すげーな!」
「やっ・・・あぁ・・・。
ライキにフェラして興奮したままになってたからかな・・・?
何か今日はとても濡れやすくて・・・。
恥ずかしい・・・。」
と両手で顔を覆うリーネ。
「口でするのってリーネも興奮するの?」
「するよ・・・。
だって、お口の中がライキの熱く硬く大きくなったおちんちんでいっぱいで、ライキすごく感じてくれるから、何だかたまらなくて切なくなっちゃうの・・・。」
「そ、そっか・・・。
今日は2発出したし、昨日からろくに睡眠取れなかったからもう無理かと思ったけど、今の聞いてたらいけそう・・・。」
ライキはゴクッと生唾を飲み込むと、すっかりカチカチになった下半身をリーネの内腿に擦り付けながら、彼女のパンツの中の小さな突起を愛液を絡めた指で優しく擦りあげる。
「やっ・・・はうっ・・・んっ♥
・・・おちんちん、す、りつけないで・・・!
あっあっ・・・あっ♥」
「リーネ・・・。」
ライキはもっと感じて欲しくてリーネの足の間に顔を埋めると尻をM字に持ち上げてからピンク色の突起を舌で舐め始めた。
「やっ・・・!
それっ、だめっ♥
・・・気持ち、よすぎて、変になっちゃう・・・からぁ♥」
「いーほ、ふぇんになっへ・・・。」
”いーよ、変になって・・・”と言いながらライキは舐め続ける。
「あっ♥
ああんっ・・・あっ、やあっ♥
あっあっあっ♥・・・ああぁ・・・っん♥っ・・・んっ・・・」
リーネが涙目になって自分の口を手で塞ごうとするのでその手を繋いで阻止する。
「やっ・・・!
ライキの、意地悪・・・っ!
あっ♥あっあああっ♥
んっ・・・あっあっああっ♥」
堪らず快楽を声に漏らすリーネ。
「もっ、もう、らめっ♥
・・・イッちゃう♥
あっあっ♥あっあっあっ♥あっああーーーっ♥♥」
リーネがよだれを垂らして身体を仰け反らせ、ピクピク痙攣させる。
クンニでイくことを何度か経験したリーネは、達した際に軽く意識を失うことはあったが、初めての時のようにそのまま寝落ちすることは無くなっていたため、今回もくたっとなった後真っ赤になって顔を手で覆った。
「もうやだ・・・!
私あんな恥ずかしい大声出して・・・!
・・・絶対おじさんとおばさんに聴こえてるし・・・もうお嫁に行けない・・・!!」
「いや、リーネは俺の嫁になるし。」
ライキはニヤッと笑って可愛いリーネにツッコミを入れると、チュッと軽くキスしてその滑らかな白い太ももに自分のを擦り付ける。
「ライキの先走ってる・・・。
・・・お口でしてあげようか?」
「いや、それじゃリベンジにならないし(笑)
それに、3発目は流石にイきづらいからリーネの顎が先に疲れちまうぞ?」
と苦笑いするライキ。
「じゃあ、ゆっくり弄りあいしながらイく?」
リーネはライキのを握るとゆっくりと手を動かす。
先走りを絡めて滑りが良くなったリーネの手は、思ったより早くライキを追い立てていく。
「リーネ・・・リーネ・・・好きだよリーネ・・・俺の可愛いリーネ・・・
・・・はあっはあっはあっ・・・」
ライキもリーネの感じる突起を、今度は指の腹で小さく回すように愛撫する。
イってばかりで敏感になっているリーネはピクピクと身体を震わせ切なそうに声を上げた。
「ひゃうぅ・・・!んっ♥ライキ・・・私も大好き♥
・・・カッコイイ私のライキ・・・」
「んっ!」と二人の唇が重なり合う。
「んっ・・・ふっ・・・んっ・・・んうっ・・・!!
「んうっ♥・・・ふっ、んぅ♡・・・んっんっんーーーーーっ♡♥」
そのままふたりはお互いに達して空へと昇った─。

「・・・キラキラ、もうしてないね?」
夜空に浮かんだ半裸のリーネが少し残念そうに呟いた。
「あの時限定でいいんじゃないか?
あんまりキラキラしてると目立って周りに見つかるぞ?(笑)
まだ9時頃だから起きてる奴沢山いそうだし。」
「あ、そっか(笑)」
そんなことを話してると空からキラキラが降ってきて、女の人の声がした。

──こんばんわ!
銀色狼と空駒鳥のつがいよ・・・。
私の声が聴こえますか?-
私はこの土地の神フェリシアって言います。──

「「えっ・・・!?フェリシア様!?」」
驚いて声を上げる二人。

──ふふっ、そうでーす!
二人にお話があるのだけど、今日はもう疲れてると思うからゆっくりと休んで、
明日教会の私の像の前まで来てくれるかしら?──
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