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12羽 フォレストサイドが待ってる
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2人は狩猟小屋から空を翔け、フランの町まであっという間に到着した。
フランはフォレストサイド村から1番近いそこそこの規模の町であり、その人口はフォレストサイド村の3倍程。
ライキは父と兄と一緒に狩りの仕事関連で何度か訪れたことがあった。
二人が着いた時間は早朝6時前だったので、人は殆ど出歩いていなかった。
町の北東にはローデリス卿の邸宅が見える。
「よし、どこか目立たない物陰で降りるから掴まってて!」
ライキが言うと、
「うん!」
リーネはしっかりと強く頷いた。
2人の体はシュン!と消え、町の外れの民家の影に再びシュン!と降り立った。
「行こ!」
リーネは降り立つとすぐにローデリス邸に向かおうとしたが、ライキが慌ててそれを引き止めた。
「リーネ、服!」
手短に指摘する。
「あっ!」
リーネは狩猟小屋でライキと触れ合った際にはだけた胸元がそのままになっていることに気が付き、真っ赤になって慌てて着衣を直した。
ライキも下着とパンツを上げてベルトを締め直した。
その際腰に下げていたナイフをジャケット裏に隠した。
(剣とボウガンは隠しようがないからナイフだけでも隠しておこう。)
「よし、それじゃ行くか。」
「うん!」
2人はローデリス邸へ向かって走り出した。
前半は足の早いリーネに手を引かれて走っていたライキだが、あまり体力のないリーネは疲れやすく、後半からは持久力のあるライキが手を引く形でローデリス邸へと到着した。
領主の邸宅だけあり小さな城のような規模のそこは侵入者をチェックするための門があり、そこに門衛らしき男が1人立っていた。
「・・・あの人に声をかけてみる。」
リーネがその男に向かって行こうとするのをライキは首を横に振り制した。
「まず俺が適当に声をかけるから、リーネは離れないようについてて後から名乗って。」
「う、うん・・・。」
リーネはライキの後ろへ隠れるように下がった。
(奴らにとって、殺人容疑のある相手が直接家まで来たんだ。
しかもありえないタイミングで、主のいない時に。
警戒され手荒い対応をされると思って間違いないだろう・・・。
いざと言う時にリーネを守りやすい位置をキープしなければ・・・。)
ライキは門衛の男に近づくと話しかけた。
「おはようございます。
俺達はフォレストサイド村から来た者ですが、ローデリス夫人にお目通り願えますでしょうか?」
「ん?
お前背はそこそこあるが良く見りゃ子供か?
つがいの指輪なんかしてるしよ。
ガキが夫人に一体何の用ってんだ?
帰った帰った。」
門衛は面倒くさそうに”あっち行け”と手を振った。
ライキがそれを無視して動かないでいると、リーネがその後ろからひょこっと顔を出し、名乗った。
「私、フォレストサイド村の”空駒鳥の薬屋”のリーネ・ファーマシーです。」
「!?」
門衛の顔色が一気に変わった。
「あの、ご夫人に解毒薬を届けに参りました。」
「・・・小娘、何故ここにいる!?
今頃フォレストサイドに居るはず・・・。
本当に薬屋の娘か!?」
門衛がリーネに槍を突きつけようとしたため、ライキはリーネを庇って前に立つと、剣をいつでも抜けるようにそっと手をかけ、鋭い眼光で相手を威圧した。
(こういう場合迂闊に剣を抜いてしまうことは得策とは言えない・・・。
交渉の余地を無くしてしまうからだ。
抜く時は相手が先に仕掛けた時のみ・・・。
だが、リーネに護衛がいることを相手に意識づける必要がある・・・。)
ライキのほうが若いとはいえプロの狩人であり、細身に見えても筋肉がしっかり付いており、積んだ戦闘経験が辺境領主の私兵とは桁違いであることを、その風貌が物語っていた。
それを感じたのか門衛は怯み、おずおずと槍を引いた。
リーネはライキの背中に隠れて震えながらも、続けてしっかりと要件を伝えた。
「今ご夫人は一刻を争う状態のはずです。
早く解毒薬を差し上げたいのです!」
「・・・少し待て。」
門衛は鐘を鳴らして別の兵を呼んだ。
門衛がその兵に何かを伝えると、すぐにローデリス夫人と共にフォレストサイド村に来ていた侍女が現れた。
「間違いございません!
フォレストサイド村の薬屋の娘です・・・!」
侍女が信じられないといった顔でそう伝えると、二人は数名の兵に囲まれたまま、邸宅の中に通された。
すぐに執事が現れ、
「こちらでございます。」
と案内される。
ライキは武器を渡すように言われたので大人しく兵士にボウガンとロングソードを渡した。
(さっき服を直した時にナイフだけでも隠しておいて正解だった・・・。)
邸宅内では、
「何故?
どうやってこんなに早くここに来た?」
等とメイドや兵士がざわついている。
「こちらでございます。」
執事が扉の前で止まり、ローデリス夫人の部屋に通された。
夫人はベットに寝かされ苦しそうにうなされ、荒く息をついていた。
リーネはすぐに解毒薬を用意すると、メイドに夫人の身体を起こしてもらい、解毒薬を少しずつ飲ませた。
夫人はかろうじて薬が飲める状態であり、リーネはホッとした。
だが、治験ではすぐに効果が出た解毒薬だが、夫人の様子は相変わらず苦しそうなままだった。
リーネは天に祈るように手を合わせた。
その様子を見て執事が渋い顔で言った。
「解毒薬を作り、どういう仕掛けかは分かりませんが、それをすぐに届けてくださったことには感謝致します。
しかし、残念ながら効果は今現在現れていないようです・・・。
そもそも、今回夫人が倒れられた元となった毒は、状況から見て貴女の薬に入っていたことは間違いないでしょう。
ですから、私は主が帰還しましたら貴女の処遇を確認せねばなりません。
それまではこちらでお待ち頂きたい。」
執事が合図すると兵士が来て二人は連行されたのだった。
ライキとリーネは邸宅の地下にある小さな牢に閉じ込められていた。
目の届くところに見張りの男が1人立っていた。
「・・・夫人助かるかな・・・。」
不安に顔を曇らせたリーネが、ポツリと呟くように言った。
「・・・きっと大丈夫だよ。
みんなで作った解毒薬だろ?」
「・・・そうだね・・・。
でも・・・毒を飲んでから時間が経ちすぎていたのかもしれない。
もう少し傍で夫人の様子を見させてくれれば・・・。」
リーネは暗い表情を隠すように膝に顔を填めた。
「ごめんね・・・ライキ。
こんなところにまで付き合わせちゃって・・・。」
「当たり前だろ。
俺はリーネのつがいなんだから。
どこにでも付き合うよ。」
「・・・武器も取られちゃった。」
「大丈夫だよ。
新しいのを買えばいい。」
「・・・でも、きっと私、ただじゃ済まない・・・。
解毒薬がこのまま効かなかったら、私・・・。」
「そのときはヨハナに白状させればいい。」
ライキはキッパリと言い放った。
リーネは膝を抱えたまま首を横に振った。
「・・・ヨハナには守りたい家族がいるわ。
今回のこと、ヨハナの私に対する小さな悪意が起因だとしても、彼女の大切なものを出来ることなら守ってあげたい・・・。
ライキにも、ライキの帰りを待つ大切な家族がいるからわかるでしょ?
私には・・・もう・・・いない家族が・・・。
私はもう一人だから・・・それで・・・いい・・・のかも・・・・・」
リーネの様子に強い不安を感じたライキは、眉を寄せながら彼女の肩に手を置き、顔を覗き込もうと顔を寄せた。
「リーネ・・・?
何を言って」
リーネはライキの言葉を遮るようにキスをした。
10秒程唇を重ね合わせた後、そっと離れた彼女は、笑顔を作るとこう言った。
「ライキ、私とつがいになってくれてありがとう!
私、ライキとつがいになってからの半年間、すっごくすっごく幸せだった・・・!
ライキはフォレストサイドに戻って、私のことは忘れて、どうか幸せに暮らして・・・!
・・・私はここで裁きを・・・待つ・・・か・・・ら・・・・・・・」
最後の方は声がかすれて震えていた。
「リーネ!!」
ライキは思い切りリーネを抱きしめる。
「何勝手に決めてんだよ!!
リーネがヨハナの罪を被る気なら!!
俺はリーネを連れてどこまでも逃げる!!
ここから一緒に飛ぶぞ!!」
そう言って今度はライキの方から強く唇を奪った。
「んッ・・・!んうっ・・・!!」
リーネはライキを力いっぱい突き飛ばす。
彼女の目からは大粒の涙がポロポロと零れ落ちた。
「そんなことをしたら、ライキのご家族が心配するわ!
私ライキの家族の人達大好き・・・!
・・・だから、悲しませたくない!!」
そう叫ぶように言うと、スカートをギュッと握りしめ、目を固く閉じ、唇を血が出そうな程強く噛み締めた。
ライキはそんなリーネを正面からしっかりと見ると、口を開いた。
「リーネはさっき、もう自分には家族はいないから一人だって言った。
それは違うよ。」
ライキは首を左右に振ってから、続けた。
「俺にとってリーネは・・・。
家族以上に大切な、特別な女の子なんだよ・・・。
リーネか家族か、どちらかを選ばなくてはいけないのなら、俺はリーネを選ぶ。
俺の家族だって、リーネに対してそれくらいの覚悟がなければ、つがいになることを許さなかっただろう。
リーネが俺の家族を大事に思ってくれてるのと同じで、俺の家族もリーネのことを大切に思ってるからこそだよ!
ユデイやルウナだってそうだ。
そうやってもう、繋がってるんだよ!
血の繋がり以上の何かで・・・。
だから、俺はリーネの傍に居る!!
絶対一人にはさせない!!!」
「ライキ・・・・・。」
ライキの言葉はリーネに届いたようで、彼女の表情から強ばりが解けた。
ライキは無言でリーネの顎を引き寄せるともう一度リーネの唇を奪った。
「ん・・・んっ・・・」
今度はライキのキスを受け入れるリーネ。
そのままリーネのブラウス越しの胸に触れる。
「ラ、ライキ・・・・・。
見張りの人が、いるのに・・・。」
「わかってる。
すぐに脱出するから協力して・・・!」
「で、ても・・・!」
ライキは続けてブラウスの隙間から手を入れて素肌の胸をまさぐった。
「やぁ・・・っ・・・っ・・・あっ・・・んっ・・・」
リーネは首を振りながら懸命に喘ぎ声を殺すが、見張りの男に勘づかれてしまった。
「さっきまで言い争ってると思ったら今度はおっぱじめやがったか?
ったく近頃の子供ときたら、つがいだとかいってマセやがって・・・。
でも・・・ニシシ・・・。
あの薬屋の娘かなり可愛いいんだよな・・・。
どれ・・・・・?」
ライキはスケベ心から覗きに来た男に気が付き、素早く自分のマントを外してリーネを隠した。
「チッ!」
舌打ちをする見張りの男。
すると、マントの下のリーネがライキのパンツのベルトにカチャカチャと手をかけると、ジーッ…とジッパーを下ろして下着からライキのものを取り出すと、そのままパクッと銜えたのだった!
「うっ・・・リーネっ・・・!」
半勃ちだったそこはみるみる硬さを増していった。
ライキは愛おしそうにマントから出たリーネの髪に手を伸ばすと、見張りが見ているのも構わずに目を閉じると快楽に集中した。
「んっ・・・はっ・・・あっ、いいよ・・・リーネ・・・。」
ライキの息が乱れていく。
見張りの男は、
「何だよ羨ましい・・・。
男だけ見せられても敵わん・・・。」
と呟くと、元いた場所に戻って行った。
リーネは男が去ったら安心したのかマントに隠れたまま大胆にライキを追い立て始めた。
手での扱きと口での絶妙な上下のストローク、加えて舌先は彼の敏感な裏筋とカリ首付近をなぞり、時々喉の奥に亀頭を擦り付ける。
「はっ・・・はっ・・・はっ・・・あっ、ああっ・・・」
更にはそこに吸い付く動きも加わってきた。
その吸いつきも強すぎず、弱すぎず、その強弱のつけ方も絶妙で、ライキは堪らず顔を歪めると、床に手をつき、腰を浮かせた。
「ああっ・・・あああっ・・!
くっ・・・リーネ・・・その吸い付くのヤバいって!
・・・あっ、はあっ、はっ、はっ、はっ・・・」
「んッ♥・・・んぐっ・・・ふぅっ♥・・・んっ・・・」
リーネも声を漏らしながらマントから出たお尻をモジモジさせつつ更に追い立てる。
ライキは腰を浮かせたまま仰け反った。
「はっ、っくっ、はっ、はっ、あっ!
俺、リーネに・・・何も出来てない・・・のにっ・・・こんなっ!
はっ、はっ・・・リーネ、リーネ!
・・・もっ・・・出る・・・出る・・・っ・・・うっ!」
ライキは腰を浮かせたままリーネの口の奥へと射精した・・・!
そして、二人はすうっと牢屋の天井をすり抜けて、空ヘと昇った。
見張りの男が急に静かになったことを不思議に思い、振り返り確認すると、誰もいなくなった地下牢がそこにあった─。
「はあっ、はあっ、・・・リーネ・・・!」
ライキは空に浮かんだままリーネを強く抱きしめた。
すると、
「・・・んっくっ・・・」
またしても口の中の精液と格闘中のリーネが非常に困った顔をしていた。
「うわっ・・・!
リーネ、ごめん!それ出していいから!」
とポケットを漁るライキだが何も見つからず慌てる。
「・・・んぐっ!」
ごくんっ!と喉を鳴らしてリーネはそれを飲み込んだ。
「・・・また飲んじゃったけど、さっきよりも量が少なかったから思ったより平気だった!」
と言って、えへへと笑う。
「・・・リーネ・・・。」
再びリーネを抱きしめるライキ。
「・・・さっきのフェラ、マジすげーやばかった・・・ありがとう。」
真っ赤になり口元を波打たせながら伝えた。
「えへへ、急ごうと思ってつい奥の手を出しちゃった・・・!
でもすごく変な顔になるのあれ。
マントで隠れて見られてなかったからできたの!」
リーネはぺろっと舌を出した。
「可愛いな・・・。
ホントにリーネは・・・。」
リーネのおでこに自分のを重ねてライキは呟いた。
「ライキのが可愛いよ・・・。
感じてる声、ドキドキしちゃった!
腰も浮いてていやらしかったし・・・。
お顔、見たかったなぁ・・・・・。」
と言われてライキはますます顔を赤らめ目を逸らした。
「・・・フェラ、リーネに教えたのヒルデ姉さんだな・・・?
またとんでもない技を・・・。」
夏頃リーネの家にヒルデが来ている時、練習とか免許皆伝とか言っていたのを思い出すライキ。
「えーっ!内緒って言ったのに!」
リーネがわざと拗ねたような顔をしてから、二人で顔を見合わすとあははと笑った。
「・・・さて、もうあの見張りに俺達が居なくなったことがバレているはず・・・。
ここが見つかる前に行こうか。」
「うん!」
ライキは唇を固く結ぶと思考した。
(ここから目的地を定めても、同日2発目の射精だから、何処まで飛べるかわからない・・・。
・・・しかもナイフしか武器がない状況で、何処までリーネを守りきれる?)
不安を感じて隣のリーネに視線を落とすライキ。
彼女は少し微笑んでライキの決断を待っていた。
(いや・・・。
リーネが一緒なら力の精度が上がるから一人の時より遠くまで飛べるはずだ!
例え途中で落ちたとしても、何としても守り抜く!!)
ライキはそう強く決意した。
「何処にする?
俺が飛べる中でここから1番遠いのは、最初に飛んだ山小屋のお爺さんのところなんだけど、そこからならダルダンテ国境に近いから、国外に逃げることも出来ると思う。
奴らも流石に国外までは追って来られない筈だから、俺はそれがいいと思う。」
リーネはそれを聞いて深刻な顔になり、首を左右に振った。
「ダルダンテ神国はやめよう。
私の生まれ故郷なんだけど、私はそこから逃がされてこの国に連れてこられたっておばあちゃんから聞いてるの。
だから、きっと何か良くない国なのよ・・・。」
「・・・・・そうか・・・じゃあ・・・・・」
ライキが眉を寄せ考えを巡らしていると、
「いたぞ!
何だありゃあ!?」
下の方から兵達がこちらに気がついた声が聞こえてきた。
「見つかった!
何処でもいいからひとまずここから飛ばないと!」
焦ったライキがそう言って意識を集中させていると、リーネが言った。
「ライキ、フォレストサイドに戻ろう。」
「えっ!
でもフォレストサイドにはもうローデリス卿の手がかかってるんだぞ?」
「うん。
でも・・・きっと大丈夫だよ。
だって私達、何も悪い事なんてしていないもの。
私達はフェリシア様のつがいだから、
この指輪を通して、フェリシア様が全部見ていてくださっているはずでしょ?」
そう言って、自分の左手の薬指をライキに見せ、ライキのそれと重ねた。
「・・・リーネ・・・。」
「・・・それに私はやっぱりフォレストサイドに帰りたい。
家が焼けてなくなってしまっていても、私達の故郷だもの。
もし帰ってみて状況が悪くてどうにもならなかったら・・・。
ライキ、私を連れて、一緒に逃げてくれるんでしょ?」
「勿論!」
ライキは迷わずに強く頷いた。
「じゃあ、帰ろ?
何だか不思議なんだけど、みんなが待ってくれている気がするの。」
「・・・うん、わかった。帰ろう。
一緒に・・・!」
ライキが再び移動先を定めるため瞳を閉じて集中すると、頭の中に浮かび上がったフォレストサイド村の映像が、まるで誰かに導かれているかのようにキラキラと光っていた。
「フォレストサイドが・・・光ってる・・・?」
「えっ・・・?」
ライキがそのままフォレストサイドを選ぶと、
”正解!”と声が聴こえた気がした。
そしてキラキラと光の粒が現れ、それを纏いながら二人はフォレストサイド村に向かって翔けていくのだった。
リーネにも光の粒が見えているようで、
「綺麗・・・。」
と呟き、二人は顔を見合わせて微笑み合うのだった。
フランはフォレストサイド村から1番近いそこそこの規模の町であり、その人口はフォレストサイド村の3倍程。
ライキは父と兄と一緒に狩りの仕事関連で何度か訪れたことがあった。
二人が着いた時間は早朝6時前だったので、人は殆ど出歩いていなかった。
町の北東にはローデリス卿の邸宅が見える。
「よし、どこか目立たない物陰で降りるから掴まってて!」
ライキが言うと、
「うん!」
リーネはしっかりと強く頷いた。
2人の体はシュン!と消え、町の外れの民家の影に再びシュン!と降り立った。
「行こ!」
リーネは降り立つとすぐにローデリス邸に向かおうとしたが、ライキが慌ててそれを引き止めた。
「リーネ、服!」
手短に指摘する。
「あっ!」
リーネは狩猟小屋でライキと触れ合った際にはだけた胸元がそのままになっていることに気が付き、真っ赤になって慌てて着衣を直した。
ライキも下着とパンツを上げてベルトを締め直した。
その際腰に下げていたナイフをジャケット裏に隠した。
(剣とボウガンは隠しようがないからナイフだけでも隠しておこう。)
「よし、それじゃ行くか。」
「うん!」
2人はローデリス邸へ向かって走り出した。
前半は足の早いリーネに手を引かれて走っていたライキだが、あまり体力のないリーネは疲れやすく、後半からは持久力のあるライキが手を引く形でローデリス邸へと到着した。
領主の邸宅だけあり小さな城のような規模のそこは侵入者をチェックするための門があり、そこに門衛らしき男が1人立っていた。
「・・・あの人に声をかけてみる。」
リーネがその男に向かって行こうとするのをライキは首を横に振り制した。
「まず俺が適当に声をかけるから、リーネは離れないようについてて後から名乗って。」
「う、うん・・・。」
リーネはライキの後ろへ隠れるように下がった。
(奴らにとって、殺人容疑のある相手が直接家まで来たんだ。
しかもありえないタイミングで、主のいない時に。
警戒され手荒い対応をされると思って間違いないだろう・・・。
いざと言う時にリーネを守りやすい位置をキープしなければ・・・。)
ライキは門衛の男に近づくと話しかけた。
「おはようございます。
俺達はフォレストサイド村から来た者ですが、ローデリス夫人にお目通り願えますでしょうか?」
「ん?
お前背はそこそこあるが良く見りゃ子供か?
つがいの指輪なんかしてるしよ。
ガキが夫人に一体何の用ってんだ?
帰った帰った。」
門衛は面倒くさそうに”あっち行け”と手を振った。
ライキがそれを無視して動かないでいると、リーネがその後ろからひょこっと顔を出し、名乗った。
「私、フォレストサイド村の”空駒鳥の薬屋”のリーネ・ファーマシーです。」
「!?」
門衛の顔色が一気に変わった。
「あの、ご夫人に解毒薬を届けに参りました。」
「・・・小娘、何故ここにいる!?
今頃フォレストサイドに居るはず・・・。
本当に薬屋の娘か!?」
門衛がリーネに槍を突きつけようとしたため、ライキはリーネを庇って前に立つと、剣をいつでも抜けるようにそっと手をかけ、鋭い眼光で相手を威圧した。
(こういう場合迂闊に剣を抜いてしまうことは得策とは言えない・・・。
交渉の余地を無くしてしまうからだ。
抜く時は相手が先に仕掛けた時のみ・・・。
だが、リーネに護衛がいることを相手に意識づける必要がある・・・。)
ライキのほうが若いとはいえプロの狩人であり、細身に見えても筋肉がしっかり付いており、積んだ戦闘経験が辺境領主の私兵とは桁違いであることを、その風貌が物語っていた。
それを感じたのか門衛は怯み、おずおずと槍を引いた。
リーネはライキの背中に隠れて震えながらも、続けてしっかりと要件を伝えた。
「今ご夫人は一刻を争う状態のはずです。
早く解毒薬を差し上げたいのです!」
「・・・少し待て。」
門衛は鐘を鳴らして別の兵を呼んだ。
門衛がその兵に何かを伝えると、すぐにローデリス夫人と共にフォレストサイド村に来ていた侍女が現れた。
「間違いございません!
フォレストサイド村の薬屋の娘です・・・!」
侍女が信じられないといった顔でそう伝えると、二人は数名の兵に囲まれたまま、邸宅の中に通された。
すぐに執事が現れ、
「こちらでございます。」
と案内される。
ライキは武器を渡すように言われたので大人しく兵士にボウガンとロングソードを渡した。
(さっき服を直した時にナイフだけでも隠しておいて正解だった・・・。)
邸宅内では、
「何故?
どうやってこんなに早くここに来た?」
等とメイドや兵士がざわついている。
「こちらでございます。」
執事が扉の前で止まり、ローデリス夫人の部屋に通された。
夫人はベットに寝かされ苦しそうにうなされ、荒く息をついていた。
リーネはすぐに解毒薬を用意すると、メイドに夫人の身体を起こしてもらい、解毒薬を少しずつ飲ませた。
夫人はかろうじて薬が飲める状態であり、リーネはホッとした。
だが、治験ではすぐに効果が出た解毒薬だが、夫人の様子は相変わらず苦しそうなままだった。
リーネは天に祈るように手を合わせた。
その様子を見て執事が渋い顔で言った。
「解毒薬を作り、どういう仕掛けかは分かりませんが、それをすぐに届けてくださったことには感謝致します。
しかし、残念ながら効果は今現在現れていないようです・・・。
そもそも、今回夫人が倒れられた元となった毒は、状況から見て貴女の薬に入っていたことは間違いないでしょう。
ですから、私は主が帰還しましたら貴女の処遇を確認せねばなりません。
それまではこちらでお待ち頂きたい。」
執事が合図すると兵士が来て二人は連行されたのだった。
ライキとリーネは邸宅の地下にある小さな牢に閉じ込められていた。
目の届くところに見張りの男が1人立っていた。
「・・・夫人助かるかな・・・。」
不安に顔を曇らせたリーネが、ポツリと呟くように言った。
「・・・きっと大丈夫だよ。
みんなで作った解毒薬だろ?」
「・・・そうだね・・・。
でも・・・毒を飲んでから時間が経ちすぎていたのかもしれない。
もう少し傍で夫人の様子を見させてくれれば・・・。」
リーネは暗い表情を隠すように膝に顔を填めた。
「ごめんね・・・ライキ。
こんなところにまで付き合わせちゃって・・・。」
「当たり前だろ。
俺はリーネのつがいなんだから。
どこにでも付き合うよ。」
「・・・武器も取られちゃった。」
「大丈夫だよ。
新しいのを買えばいい。」
「・・・でも、きっと私、ただじゃ済まない・・・。
解毒薬がこのまま効かなかったら、私・・・。」
「そのときはヨハナに白状させればいい。」
ライキはキッパリと言い放った。
リーネは膝を抱えたまま首を横に振った。
「・・・ヨハナには守りたい家族がいるわ。
今回のこと、ヨハナの私に対する小さな悪意が起因だとしても、彼女の大切なものを出来ることなら守ってあげたい・・・。
ライキにも、ライキの帰りを待つ大切な家族がいるからわかるでしょ?
私には・・・もう・・・いない家族が・・・。
私はもう一人だから・・・それで・・・いい・・・のかも・・・・・」
リーネの様子に強い不安を感じたライキは、眉を寄せながら彼女の肩に手を置き、顔を覗き込もうと顔を寄せた。
「リーネ・・・?
何を言って」
リーネはライキの言葉を遮るようにキスをした。
10秒程唇を重ね合わせた後、そっと離れた彼女は、笑顔を作るとこう言った。
「ライキ、私とつがいになってくれてありがとう!
私、ライキとつがいになってからの半年間、すっごくすっごく幸せだった・・・!
ライキはフォレストサイドに戻って、私のことは忘れて、どうか幸せに暮らして・・・!
・・・私はここで裁きを・・・待つ・・・か・・・ら・・・・・・・」
最後の方は声がかすれて震えていた。
「リーネ!!」
ライキは思い切りリーネを抱きしめる。
「何勝手に決めてんだよ!!
リーネがヨハナの罪を被る気なら!!
俺はリーネを連れてどこまでも逃げる!!
ここから一緒に飛ぶぞ!!」
そう言って今度はライキの方から強く唇を奪った。
「んッ・・・!んうっ・・・!!」
リーネはライキを力いっぱい突き飛ばす。
彼女の目からは大粒の涙がポロポロと零れ落ちた。
「そんなことをしたら、ライキのご家族が心配するわ!
私ライキの家族の人達大好き・・・!
・・・だから、悲しませたくない!!」
そう叫ぶように言うと、スカートをギュッと握りしめ、目を固く閉じ、唇を血が出そうな程強く噛み締めた。
ライキはそんなリーネを正面からしっかりと見ると、口を開いた。
「リーネはさっき、もう自分には家族はいないから一人だって言った。
それは違うよ。」
ライキは首を左右に振ってから、続けた。
「俺にとってリーネは・・・。
家族以上に大切な、特別な女の子なんだよ・・・。
リーネか家族か、どちらかを選ばなくてはいけないのなら、俺はリーネを選ぶ。
俺の家族だって、リーネに対してそれくらいの覚悟がなければ、つがいになることを許さなかっただろう。
リーネが俺の家族を大事に思ってくれてるのと同じで、俺の家族もリーネのことを大切に思ってるからこそだよ!
ユデイやルウナだってそうだ。
そうやってもう、繋がってるんだよ!
血の繋がり以上の何かで・・・。
だから、俺はリーネの傍に居る!!
絶対一人にはさせない!!!」
「ライキ・・・・・。」
ライキの言葉はリーネに届いたようで、彼女の表情から強ばりが解けた。
ライキは無言でリーネの顎を引き寄せるともう一度リーネの唇を奪った。
「ん・・・んっ・・・」
今度はライキのキスを受け入れるリーネ。
そのままリーネのブラウス越しの胸に触れる。
「ラ、ライキ・・・・・。
見張りの人が、いるのに・・・。」
「わかってる。
すぐに脱出するから協力して・・・!」
「で、ても・・・!」
ライキは続けてブラウスの隙間から手を入れて素肌の胸をまさぐった。
「やぁ・・・っ・・・っ・・・あっ・・・んっ・・・」
リーネは首を振りながら懸命に喘ぎ声を殺すが、見張りの男に勘づかれてしまった。
「さっきまで言い争ってると思ったら今度はおっぱじめやがったか?
ったく近頃の子供ときたら、つがいだとかいってマセやがって・・・。
でも・・・ニシシ・・・。
あの薬屋の娘かなり可愛いいんだよな・・・。
どれ・・・・・?」
ライキはスケベ心から覗きに来た男に気が付き、素早く自分のマントを外してリーネを隠した。
「チッ!」
舌打ちをする見張りの男。
すると、マントの下のリーネがライキのパンツのベルトにカチャカチャと手をかけると、ジーッ…とジッパーを下ろして下着からライキのものを取り出すと、そのままパクッと銜えたのだった!
「うっ・・・リーネっ・・・!」
半勃ちだったそこはみるみる硬さを増していった。
ライキは愛おしそうにマントから出たリーネの髪に手を伸ばすと、見張りが見ているのも構わずに目を閉じると快楽に集中した。
「んっ・・・はっ・・・あっ、いいよ・・・リーネ・・・。」
ライキの息が乱れていく。
見張りの男は、
「何だよ羨ましい・・・。
男だけ見せられても敵わん・・・。」
と呟くと、元いた場所に戻って行った。
リーネは男が去ったら安心したのかマントに隠れたまま大胆にライキを追い立て始めた。
手での扱きと口での絶妙な上下のストローク、加えて舌先は彼の敏感な裏筋とカリ首付近をなぞり、時々喉の奥に亀頭を擦り付ける。
「はっ・・・はっ・・・はっ・・・あっ、ああっ・・・」
更にはそこに吸い付く動きも加わってきた。
その吸いつきも強すぎず、弱すぎず、その強弱のつけ方も絶妙で、ライキは堪らず顔を歪めると、床に手をつき、腰を浮かせた。
「ああっ・・・あああっ・・!
くっ・・・リーネ・・・その吸い付くのヤバいって!
・・・あっ、はあっ、はっ、はっ、はっ・・・」
「んッ♥・・・んぐっ・・・ふぅっ♥・・・んっ・・・」
リーネも声を漏らしながらマントから出たお尻をモジモジさせつつ更に追い立てる。
ライキは腰を浮かせたまま仰け反った。
「はっ、っくっ、はっ、はっ、あっ!
俺、リーネに・・・何も出来てない・・・のにっ・・・こんなっ!
はっ、はっ・・・リーネ、リーネ!
・・・もっ・・・出る・・・出る・・・っ・・・うっ!」
ライキは腰を浮かせたままリーネの口の奥へと射精した・・・!
そして、二人はすうっと牢屋の天井をすり抜けて、空ヘと昇った。
見張りの男が急に静かになったことを不思議に思い、振り返り確認すると、誰もいなくなった地下牢がそこにあった─。
「はあっ、はあっ、・・・リーネ・・・!」
ライキは空に浮かんだままリーネを強く抱きしめた。
すると、
「・・・んっくっ・・・」
またしても口の中の精液と格闘中のリーネが非常に困った顔をしていた。
「うわっ・・・!
リーネ、ごめん!それ出していいから!」
とポケットを漁るライキだが何も見つからず慌てる。
「・・・んぐっ!」
ごくんっ!と喉を鳴らしてリーネはそれを飲み込んだ。
「・・・また飲んじゃったけど、さっきよりも量が少なかったから思ったより平気だった!」
と言って、えへへと笑う。
「・・・リーネ・・・。」
再びリーネを抱きしめるライキ。
「・・・さっきのフェラ、マジすげーやばかった・・・ありがとう。」
真っ赤になり口元を波打たせながら伝えた。
「えへへ、急ごうと思ってつい奥の手を出しちゃった・・・!
でもすごく変な顔になるのあれ。
マントで隠れて見られてなかったからできたの!」
リーネはぺろっと舌を出した。
「可愛いな・・・。
ホントにリーネは・・・。」
リーネのおでこに自分のを重ねてライキは呟いた。
「ライキのが可愛いよ・・・。
感じてる声、ドキドキしちゃった!
腰も浮いてていやらしかったし・・・。
お顔、見たかったなぁ・・・・・。」
と言われてライキはますます顔を赤らめ目を逸らした。
「・・・フェラ、リーネに教えたのヒルデ姉さんだな・・・?
またとんでもない技を・・・。」
夏頃リーネの家にヒルデが来ている時、練習とか免許皆伝とか言っていたのを思い出すライキ。
「えーっ!内緒って言ったのに!」
リーネがわざと拗ねたような顔をしてから、二人で顔を見合わすとあははと笑った。
「・・・さて、もうあの見張りに俺達が居なくなったことがバレているはず・・・。
ここが見つかる前に行こうか。」
「うん!」
ライキは唇を固く結ぶと思考した。
(ここから目的地を定めても、同日2発目の射精だから、何処まで飛べるかわからない・・・。
・・・しかもナイフしか武器がない状況で、何処までリーネを守りきれる?)
不安を感じて隣のリーネに視線を落とすライキ。
彼女は少し微笑んでライキの決断を待っていた。
(いや・・・。
リーネが一緒なら力の精度が上がるから一人の時より遠くまで飛べるはずだ!
例え途中で落ちたとしても、何としても守り抜く!!)
ライキはそう強く決意した。
「何処にする?
俺が飛べる中でここから1番遠いのは、最初に飛んだ山小屋のお爺さんのところなんだけど、そこからならダルダンテ国境に近いから、国外に逃げることも出来ると思う。
奴らも流石に国外までは追って来られない筈だから、俺はそれがいいと思う。」
リーネはそれを聞いて深刻な顔になり、首を左右に振った。
「ダルダンテ神国はやめよう。
私の生まれ故郷なんだけど、私はそこから逃がされてこの国に連れてこられたっておばあちゃんから聞いてるの。
だから、きっと何か良くない国なのよ・・・。」
「・・・・・そうか・・・じゃあ・・・・・」
ライキが眉を寄せ考えを巡らしていると、
「いたぞ!
何だありゃあ!?」
下の方から兵達がこちらに気がついた声が聞こえてきた。
「見つかった!
何処でもいいからひとまずここから飛ばないと!」
焦ったライキがそう言って意識を集中させていると、リーネが言った。
「ライキ、フォレストサイドに戻ろう。」
「えっ!
でもフォレストサイドにはもうローデリス卿の手がかかってるんだぞ?」
「うん。
でも・・・きっと大丈夫だよ。
だって私達、何も悪い事なんてしていないもの。
私達はフェリシア様のつがいだから、
この指輪を通して、フェリシア様が全部見ていてくださっているはずでしょ?」
そう言って、自分の左手の薬指をライキに見せ、ライキのそれと重ねた。
「・・・リーネ・・・。」
「・・・それに私はやっぱりフォレストサイドに帰りたい。
家が焼けてなくなってしまっていても、私達の故郷だもの。
もし帰ってみて状況が悪くてどうにもならなかったら・・・。
ライキ、私を連れて、一緒に逃げてくれるんでしょ?」
「勿論!」
ライキは迷わずに強く頷いた。
「じゃあ、帰ろ?
何だか不思議なんだけど、みんなが待ってくれている気がするの。」
「・・・うん、わかった。帰ろう。
一緒に・・・!」
ライキが再び移動先を定めるため瞳を閉じて集中すると、頭の中に浮かび上がったフォレストサイド村の映像が、まるで誰かに導かれているかのようにキラキラと光っていた。
「フォレストサイドが・・・光ってる・・・?」
「えっ・・・?」
ライキがそのままフォレストサイドを選ぶと、
”正解!”と声が聴こえた気がした。
そしてキラキラと光の粒が現れ、それを纏いながら二人はフォレストサイド村に向かって翔けていくのだった。
リーネにも光の粒が見えているようで、
「綺麗・・・。」
と呟き、二人は顔を見合わせて微笑み合うのだった。
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