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6羽 雨期 フォレストサイドの日々

③君のナカを知りたい

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ハシバミの漫画家がとんでもない頼み事をしてきた日から数日が経過した鳩月(6月)中旬のある晩─。
今年の雨期は例年より長いらしく、シトシト、時にザーザーと雨が降る日々が続いていたが、その雨を降らせる黒灰色の雲程厚くはなかったが、銀色狼の心の中にも薄っすらと雲がかかっていた。
その理由は明確で、あれから毎晩交わす行為の度に空駒鳥のナカに指をれたいと誘ってみるものの、依然として応じてくれる気配がないからだった。
その他の自宅で出来るプレイには応じてくれるので、彼の性欲自体は満たされてはいたが、彼女の大切なところをこうして愛撫する度に思うのだ。
このナカは一体どんな感触なんだろう・・・と。

「あっ・・・やあっ♡
・・・ライキぃ・・・そんなにしたらすぐにイっちゃうよぉ・・・♥
あっ・・・ああっ♡♥」
ライキの銀の柔らかな髪をくしゃっと乱しながら空色の瞳を潤ませて切なげに喘ぐリーネ。
(あぁくそっ・・・リーネ、今日も可愛くてエロくて堪らないな・・・。
本当は今すぐリーネのここに、俺のモノをれて滅茶苦茶に犯してしまいたい・・・!)
彼は右手の親指でくりくりと彼女の腟口を弄りながら心の中で本音を叫んだ。
(そんなことをしたら誓約違反だってわかってるけど、この間青鹿亭の休憩室でシて以来素股で発散が出来てないからか、尚更そんなことばかりを思ってしまう・・・。
もしここに俺のをれたら、リーネは最初はきっと痛がって・・・・・)
想像したら堪らなくなって、ゴクッと生唾を飲むと、既にギンギンに勃起して先走っている自分の分身を手で強めに扱いた。
(はあっ・・・
リーネのナカはきっともっとキツくて狭くて、リーネに口でしてもらうときみたいに濡れてて暖かくて・・・いや、きっともっと熱いよな・・?
あぁ・・・マジでリーネのナカがどんなのか今すぐに知りたい・・・
チンコは成人まで無理でもせめて指で・・・
兄貴が言うみたいにそうすることで初夜の挿入が少しでもスムーズになるなら尚更しておくべきだ・・・。
・・・でも、きっと今夜もリーネは許してくれないだろうな・・・。)
リーネにまた強く拒絶されることを思うと憂鬱になり、彼女の敏感な蕾を絶妙な加減で刺激していた彼の舌がピタッと止まった。
「・・・・・・どうしたの・・・?」
リーネは彼の愛撫が止まったのを疑問に思い、まだ息を乱したままで不思議そうに首を傾げた。
「あぁ、うん・・・。」
このまま鳩月の天気のようにスッキリと晴れない気持ちを抱えているのは良くないと思った彼は、今夜こそは彼女とそのことについてとことん話してみようと思い、その濡れそぼった花弁から顔を上げた。
「・・・なぁリーネ。
やっぱりナカに指をれたい。」
「えっ・・・それは駄目だって言ってるじゃない・・・!」
「何で駄目なんだよ。
リーネのナカを傷つけないように爪を短く切って、ヤスリがけだって毎日してるんだぞ・・・。」
そう言ってライキはリーネに深爪にならないギリギリのところまで短く切り揃え、更に角が無いようにピカピカに磨きあげた爪を見せた。
(正直あまり爪が短いと、武器を扱うときや地形を利用した移動をするときに感覚が鈍って少しやりにくいんだけど、リーネのナカを爪で引っ掻いて傷つけるわけにはいかないし、指れを断られる要因を少しでも排除しておきたいから、無理に短く整えたんだよ・・・。)
リーネの気分を害しそうなので口には出さないが、そう思って眉をひそめて小さくため息をつくライキ。
「うん・・・すっごく綺麗な丸い爪になってるね・・・。
ライキにそこまでしてもらって申し訳ないけど、それでも駄目なの!
昨日も一昨日もその前も言ったでしょ?
処女膜が破れちゃうかも知れないって・・・。
初めてのときにちゃんと取っておきたいんだもん・・・。」
「うん。
だから破らないように気をつけてするし、まずは中指一本だけにするから・・・」
ライキは優しく彼女のスリットに中指を滑らせながら言った。
「あっ・・・あっ♡
で、でもっ・・・ライキの指ってゴツゴツして長いからっ・・・その一本だけでもうっかりビリっていっちゃいそうだよ・・・」
リーネはその指を少し警戒しているのか、ビクビクと身を震わせながら答えた。
「そうかな・・・大丈夫だと思うけど。
それに、リーネがそこまで処女膜の有無に拘る理由が俺にはわからないよ。
もし破れたとしてもそれはそれで良いじゃないか。」
「!?
全然良くない!!
ライキだって初めてのときに血が出るほうが嬉しいでしょ!?」
リーネが眉を吊り上げて声を荒げながら尋ねた。
「えっ?いや・・・
寧ろ俺は早く破ってしまったほうが安心する・・・。」
「あっ、安心・・・!?
何で!!?」
リーネは理解出来ない!といわんばかりに身を起こし、ライキの肩に手を置いてその身体を揺さぶった。
「・・・エングリアで金獅子の野郎にリーネの唇を奪われたときに思ったんだ・・・。
金獅子やダルダンテ神が俺よりも先にリーネから奪えるものなんて、一切残しておきたくないって・・・。
チンコを挿れることはつがいである以上無理だとしても、奴らより先に俺の指がリーネのナカを知り、犯し、更に処女膜を破ってしまえば、奴らが奪えるリーネの初めてのものが減るだろう?
そうすることで俺は少しだけど安心するんだよ・・・。」
ライキは眉を寄せて切なげな表情でそう説明した。
「うっ・・・
そんな顔しても、やっぱり駄目っ!!」
リーネはライキの言葉に少し気持ちが揺れ動いたようだったが、それを振り払うかのように眉をキッ!と吊り上げていつもよりも強く否定を示したので、ライキも思わずムッとしてリーネのスリットから指を引き戻して声を荒げた。
「だから何でなんだよ!?
祝福を受けたあとに俺に処女をくれるつもりなら、今指をれたっていいだろ!?」
「駄目ったら駄目っ!!」
「それじゃ俺も納得できない!
その理由を今日こそは俺にもわかるように訊かせてくれよ!」
もう完全に二人の間のエッチなムードはどこかへ行ってしまい、入れ替わりで険悪なムードが流れ始めていた。
「ヤダ!
大体最近のライキ、そればっかりで嫌になっちゃう!
何で急にそんなことばかりしたがるの!?」
「今まではナカに指をれるだなんて誓約に反することだと思って、興味はあったけど、なるべく考えないようにしてたんだよ!
たけど、そうじゃないとわかったのなら、リーネのナカの感触を早く知りたいって思ってまなくなるのも無理はないだろ!?
それに、俺のは人よりでかいぶん、事前に慣らしておいたほうが絶対いい筈だ!!」
「でもっ、この間も言ったじゃない!
私は痛くてもいいっていうか、寧ろ痛くて泣いちゃうくらいのほうがいいって!!
なのに全然わかってくれなくて、夜のたびに指をれたがるし!
そんなんじゃ、ライキのことどんどん信じられなくなって、嫌いになっちゃいそうだよ・・・!!」
リーネのその言葉を聞いたライキは身体中の血が沸騰しそうなくらいカーーーッと熱くなり、思わず手にぐっと力が入ってしまう。
その怒りの気配を感じ取ったリーネがビクッとしたので、ライキはハッとし、ギュッと彼女を抱きしめた。
「ごめん・・・リーネ。
俺、リーネに嫌いになりそうだと言われたのが耐えられなくて、カッとなった・・・。」
「ううん・・・
私こそ、酷いことを言ってゴメンね・・・」
リーネはひっく、ひっくと嗚咽を溢し、ライキは黙ってその背中を撫でた。
少しするとリーネが落ち着いてきたので、ライキは穏やかな口調で続けた。
「・・・なぁ、リーネ。
何で拒むのか、全部俺に話してくれよ。
このわだかまりをこれ以上引っ張るのは、お互いのために良くないだろ・・・?」
ライキは彼女の額に自分の額を重ねて真剣な眼差しでそう伝えてから、そっとその頬と唇にキスを落とした。
リーネはまだ少し赤い目を細め、小さく頷いた。
「・・・・・ん・・・わかった・・・・・。」

二人は乱れていた着衣を軽く整えると、月も雨雲により隠れていていつもより暗い部屋で、雨音をBGMにベッドに座ったままで話を始めた。
もっとも夜目の効くライキには彼女がこれから話す内容に少し照れてか、頬を染めてはにかんでいる可愛い顔が見えていたが。
「・・・指をれられるのを拒む理由は2つあるの・・・。
まずはいつも言ってる、処女膜を初めてのときに取っておきたいって理由のほうだけど、これは私だけじゃなく、この国の同世代の女の子は殆どがそうなんじゃないかなって思う、ごく一般的な理由なんだけど・・・。
男の子のライキにもわかるように話すね?」
「うん。
よろしく頼むよ。」
ライキは頷いた。
「私達女子の間でね、すっごく大人気の恋愛小説があるんだけど、そのクライマックスには祝福を受けた恋人達の素敵な初体験のシーンがあるの。
そのシーンみたいに幻想的に美しく・・・とまではいかなくても、せめて好きな人と初めて結ばれるときには、純潔の証とも言える破瓜はかの血が流れるっていうのが女の子の
憧れなんだよ・・・・♡」
リーネが頬を染めてうっとりと睫毛を伏せながらそんなことを語った。
「・・・・・はかのち?
よくわからないけど、女子は皆初体験で血が出るのに憧れるっていうのか?
毎月嫌になるくらい自分のあそこから出る血を見てるのに?
悪いけど全く理解が出来ない・・・。」
ライキが眉間に皺を寄せて、彼にとっては率直だが、リーネにとっては身も蓋もない感想を述べた。
「もーーっ!
生理の血と破瓜はかの血を一緒にしないでよ!
女の子にとっては天と地くらいの差があって、全然価値が違うものなの!」
ライキは頬を膨らませてぷんすか怒るリーネが可愛くて、くすくすと笑いながらその頬をぷしゅっと潰した。
「ごめん、デリカシーの無いことを言って悪かったよ。
それで、何でそこまでその血に価値があると思うんだよ?」
「・・・その小説のヒーローがね、シーツに出来た赤い血の染みから咲いた花を見て、
”あぁ!
僕のためにずっと純潔を守ってくれていたんだね!
真っ白な君をこれから僕の色に少しずつ染め上げて、決して誰にも触れさせないから!”
って言って、二人の絆が誰にも断ち切れないくらいに強く深まるんだよ!
私だってライキにそんなふうに思われたいの!
ライキだってそのヒーローの気持ち、わかるよね!?」
「あぁ・・・好きな子に対する男の独占欲なら痛いほど理解出来るよ・・・。
エングリアで見苦しくも嫉妬したしな・・・。」
恥ずかしい自分の姿を思い出し、髪をかきあげ苦虫を噛み潰したような顔をするライキ。
「まぁとにかく。
リーネにとっても、その血はまごうことなき純潔を捧げた証として価値があるということだな?
けど、それなら何も初体験じゃなくても、指で慣らしてる時に血が出たって構わないだろ。
処女膜を破ったのが俺自身なら、リーネが処女だってことはちゃんとわかってるわけだし。」
「・・・・でもそれだと、私の理想とする初体験じゃ無くなっちゃうんだもん・・・・・」
リーネは震える声でそう言うと、しゅん・・・と肩を落として長い睫毛を伏せた。
「リーネの理想の初体験?
どんなのか聞かせてくれよ。」
「うっ・・・
それがもう一つの指を挿れられたくない理由なんだけど、そっちは凄く言いづらい・・・・・。
だってまた変態ドMだとか言ってからかわれそうなんだもん・・・・・。」
「えっ?
何それ!
すっげー気になる(笑)
・・・でもからかわないから話してくれよ・・・。」
ライキは柔らかく微笑みそう促した。
リーネは頷き、真っ赤に染まった頬のままでゆっくりと言葉を紡いだ。
「・・・・・私のナカに初めて入るものは、ライキのおちんちんがいいの・・・・・。
私の身体の奥の誰も触れたことのない場所をね・・・?
ライキの指でも舌でもなく、ライキの激しい欲を象徴する大きくて硬くて熱いおちんちんが、処女膜という乙女の純潔を守る門を壊して、強引に狭い通路を掻き分けながら、私のナカをライキの形に歪めつつ無遠慮に挿入はいってくるの・・・・・♥
さっきも言ったけど、うんと痛くて衝撃的で・・・・・沢山血が出てくる・・・くらいが・・・いい・・・・・・・・・・♡」
リーネは最後まで言い切ると、きゃーっと小さく悲鳴を漏らして、真っ赤に染まった小さな顔を両手で覆った。
ライキはそれを訊いてゴクッと生唾を飲み込むと、耳まで真っ赤に染めて口元を波打たせ、再びムクムクと起き上がってきた下半身を片手で押さえながらもう片方の手で頭を掻き毟った。
「・・・・・・・
そんなことを言ったら俺がどうなるか、リーネもそろそろわかってる筈だろ?
あんまり俺を煽るなよ・・・。
滅茶苦茶に虐めて泣かせたくなるじゃないか・・・・!!」
ライキはリーネを勢い良く押し倒し、再び彼女の足の付根に指を忍び込ませ、もう片方の手で乱暴に乳房をまさぐった。
「ま、待って待って!」
「ダーメ♡
もう止まれない・・・♥
話し合いの前に中断したままだったし、さっきのリーネの言葉でまたすぐに燃え上がった♡」
そう言ってライキはリーネの腰を高く持ち上げ、頭をベッドに着かせて脚をM字に開かせると、上からまだ乾いていない花弁にむしゃぶりついた!
「やっ・・・ま、待って!
こんなポーズやだぁ・・・!
そっ、それにっ・・・まだお話の結論が出てないよ!!」
「あぁ、そうだっけか・・・。」
ライキは彼女の花弁から唇を離しはしたが、そのマングリ返しの体勢は変えないままで、早く行為の続きをしたいのか、指で軽く彼女の敏感な蕾を弄った。
「・・・もおっ♥
ほっ、ホントにスイッチが入ってる時のライキってエッチなんだからぁ・・・!
こんなんじゃお話出来ないから待ってってばぁ!」
リーネが堪らず喘ぎ混じりに抗議したので、ライキは渋々愛撫を中断した。
(んもう・・・この恥ずかしすぎるポーズは変えてくれないんだ・・・!)
リーネはそう思って頬をぷくっと膨らませた。
ライキはそれをぷしゅっと手慣れた手付きで潰すと、口を開いた。
「・・・指れを拒む理由がそんな可愛いものなら、俺も素直に嬉しいし・・・。
それを尊重してあげたいって思ったから、リーネのその考えが変わらない限りはナカに指をれたいってもう言わない。
リーネのナカを知るのは初夜まで取っておくことにする・・・。」
リーネは彼の返答に少しホッとしてため息をついた。
「ありがとう・・・。
でも・・・ライキはその衝動を我慢できるの?」
「まぁ正直、今すげーそっちに興味が向いてるから、あまり長く抑えられる自信はないかな・・・。
でもまた巡礼の旅に出て素股が出来るようになれば、腰を使うことが出来て発散されるから、幾らか落ち着くと思う・・・。
その代わり、初夜で痛くて無理って泣かれても、俺、止まれないかも知れないけど・・・・・。
それでいいか?」
「う、うん・・・ありがとう・・・・・」
リーネはその時の止まれないライキを想像したのか、ぽっと頬を染めてはにかみ俯いた。
(やっぱりリーネは変態ドMだな・・・・・。)
ライキはそう思うも、からかわないと言ったので、その言葉は口に出さずに飲み込んだ。
「じゃ、話はこれで結論づいたということで、早く続きをさせて・・・♥」
ライキはハートを撒き散らしながら再び彼女の花弁に口をつけようとした。
「ま、待って!
あの、一つだけ訊いておきたいことがあるの・・・!」
「・・・何だ?」
ライキはむしゃぶりつこうとして静止された為行き場を無くした唇を、彼女の性感帯のうちでも上位だと思われる内腿うちももけ、いやらしく舌を這わせながら耳を傾けた。
「あっ・・・もうっ♥
っ・・・内腿うちもも舐めちゃ駄目だってばぁ・・・!
こんなんじゃお話ッ・・・出来ないよぉ・・・!」
リーネに再び涙目で懇願され、仕方無しにライキは唇を離し、代わりにビキビキに熱り勃った股間のものをリーネの背中に擦りつけた。
その行為は彼女にとって羞恥を煽るものではあったが、内腿うちももに舌を這わされるよりはマシなのか、少し居心地が悪そうに背中をもぞもぞさせながらも何とか切り出した。
「・・・さっき、ライキのが人より大きいぶん、事前に慣らしておいたほうが絶対いいって言ってたけど、それってハイドさんのアドバイスだよね?
大きいと、そんなに大変なの・・・?」
ライキは彼女の問いが真剣なものだったので、流石に股間のものを擦り付けるのをやめて、真面目に答えた。
「あぁ・・・うん。
兄貴とヒルデ姉さんの初夜の時、普段からヒルデ姉さんのナカを指で慣らしてても、ヒルデ姉さんがすげー痛がって、うまくいかなかったって訊いた・・・。
それくらい巨根と処女のセックスが大変ってことなら、リーネが少しでも受け入れやすくなるように今から指で慣らしておいたほうが良いかと思ったんだ・・・。」
それを訊いたリーネは少々不安になったようで、表情を曇らせながら呟くように言った。
「そ、そっか・・・・・そんなに大変・・・・なんだ・・・・・・・。
あの・・・そのことなんだけど、少しだけ考える時間を頂戴?」
「うん・・・。
どのみち初夜まで耐えるって覚悟したところだし、待つくらい全然いいけど・・・。
それって、脈アリって期待してもいいのか?」
ライキがニッと少し尖った犬歯を覗かせて意味深に笑ったので、リーネは汗を飛ばして声を上擦らせた。
「そっ、それはわからないから期待はしないで!?
でも・・・明日ヒルデさんに相談してみる・・・・・。」
「・・・うん、わかった。
じゃあ続き、シよっか♡♥」
ライキはもうこれ以上の”待て!”には耐えきれないのか、尻尾があったらブンブンと千切れるくらい振っていそうな勢いでリーネの花弁にむしゃぶりついて、ミツバチのように果敢に攻めるのだった。
「あっ♥あっあっああっ♡
らめっらめっ♥そんなに激しくしたらっ♡
イっちゃうっ・・・すぐにイっちゃうからぁ・・・・・・♥♡♥!!」
少し激しく降り出した雨の音でもかき消されないくらい、乱れたリーネの嬌声が夜の闇に響くのだった。

その翌日の昼下がり─。
サアラに休憩を貰ったリーネは、森の青鹿亭2階のヒルデの部屋に来ていた。
その日は快晴というほどではないが、雨は降らない予報だったため、ライキは久々に南の森に狩りに出ていた。
そのため森の青鹿亭はハイドがホールに立ち、ルルドが厨房に入ることで回しているようだった。
ヒルデは母乳を飲んでお腹がいっぱいになり、すやすやと寝息を立て始めたエルドを慎重にベビーベッドに寝かせる。
「あっ・・・今回は大丈夫みたい!
赤ちゃんって背中にスイッチがあるみたいに寝かせた途端に起きたりするから・・・」
そう言いながらうふふっと笑うヒルデ。
「ヒルデさん・・・エルくんのお世話が大変な時期に相談ごとなんて持ちかけちゃってごめんなさい・・・。
エルくんが寝てくれているときに少しでも寝たいですよね?」
リーネはそう言って申し訳無さそうに頭を下げた。
「あぁ、大丈夫よ!
ハイドが時々夜中に授乳してくれるから、その時に寝かせてもらってるの!」
「わっ、ハイドさん優しい!
母乳って絞ったのを冷気の魔石で冷凍保管しておいて、温めて使ってるんですか?」
「ううん!
ハイドはアイテムボックスを持ってるから、それよりもっとお手軽だよ?
お乳を哺乳瓶に搾っておいて、すぐにあいつに保管してもらうんだ。
そうしたら搾りたてでまだ温かいまま劣化されることなく保存されるから、取り出したらすぐにあげられるからね。
リーネもそのうちママになるんだし、すっごく便利だから覚えておいで?」
「はい!」
二人はうふふ!と笑いあった。
「じゃあエルが寝てるうちにお話しよう。
座って?」
ヒルデはそう言ってリーネに椅子を勧めた。
「あっ、私、ワガシを持ってきたんです!
これ、寒天とあんこが主な材料なので授乳中でも大丈夫ですよ!」
「わぁ!紫陽花だ!
とっても綺麗♥
じゃあ早速お茶にしよ!」
「あっ、私が淹れますからヒルデさんは座ってて!
ノンカフェインのルイボスティーで良いですか?」

そして、紫陽花を象ったニホン国のスイーツ錦玉羹きんぎょくかんと、ほかほかと湯気をたてたルイボスティーを目前に、二人は話し始めるのだった。
「あぁ~・・・確かにパートナーのが大きいと、指で沢山慣らさないと大変かもしれないね・・・。」
ヒルデが冷や汗を垂らしながらそう語った。
「そ、そうですか・・・。」
とリーネも冷や汗を垂らし、ティーカップをそっと置いた。
「うん・・・。
だから事前に指で慣らして、ナカを柔らかく広がりやすくしておくことの有効性は理解出来るんだけど・・・でも訊いてよ!
あたしらがあんたらくらいのとき、初めて指をれられたんだけど・・・。
あいつったら激しくしすぎて、処女膜が破れちゃったんだよ!?」
ヒルデは未だに思い出したら腹立たしいのか、バンッ!と激しくテーブルに手を突いた。
その音でエルドが起きることを心配したリーネが慌ててシーッ!と人差し指を唇に当てた。
「あっ・・・」
と、我に返ったヒルデが少しピクッと目を覚ましかけたエルドを優しく撫でると、彼は安心したのかまたスヤァと眠りについた。
ホッとした二人は再び席に着く。
「ゴメンね・・・思い出したら今でもムカついちゃうのよ・・・。」
「あはは・・・ハイドさんにはお世話になってるから悪く言うのは気が引けちゃいますけど、いきなり破られちゃったんならムカついて当然です・・・。
・・・それで、破瓜はかの血もでちゃったんですか?」
「うん・・・。
あたしも”破瓜はかの血”(※リーネがライキに話していた女子の間で大人気の恋愛小説のタイトル)愛読者だったから、初体験の時にはか瓜の血が出るシチュエーションに憧れていたからさ。
ポタポタってシーツに落ちた血を見たときにはホントすっごいショックで、あいつに全力で金的をかましてやったわよ。」
リーネはそれを訊いて、
(うわー・・・流石ヒルデさんだ・・・!
私にはとてもできないなぁ・・・)
と、引き攣って苦笑いを浮かべた。
「それでまぁ、成人までに慣らして指2本は入るようになったんだけどね。
それでも初めての時は、ホントに痛すぎて無理だったのよ・・・。
初夜のときはあたしもガチガチに緊張してたし、あいつがあたしの気を逸らそうとして挿入しながら指でクリトリスを弄ってイかせてくれたんだけど、それでナカが収縮したのかな?
急に途中まで挿入はいってるあいつのが、すっごく痛くて耐えられなくなったのよ。
それはもう、裂けるかと思うくらいに。」
「えっ・・・!
そ、それで・・・どうしたんですか?」
リーネが汗を飛ばしながら尋ねた。
「裂けるからやめてって言ってもあいつが止まらなかったから、また金的かまして自分を守ったよ・・・。」
「あはははは・・・」
リーネはまたしてもの金的発言にどう反応すべきかわからず薄ら笑いを浮かべた。
「で、次の日に仕切り直したんだけど、うんとあいつに焦らされて、あたしの身体の準備も充分だったからなのかな?
アッサリ入ったのよね・・・!」
「アッサリ、ですか!?」
リーネが驚いて目を見開いた。
「そう。
でもきっと、普段から指で慣らしてなかったら挿入はいってなかったし、もっと結ばれるまでに時間がかかってたんじゃないかと思う。
妊娠中にナスタさんから訊いたんだけと、女の人のナカって凄く伸縮するらしいのね。
だけど処女だと硬くてあまり伸びないから、普通の大きさならなんとかなるとしても、規格外の大きさだとしっかり濡れていても挿入はいって行けなかったと思う・・・。」
「・・・そうですか・・・。」
「・・・うん。
でも、あんたがぶっつけ本番で受け入れたい理想があるなら、貫いてもいいと思うよ?
あんたが準備不足だったら、最悪裂ける・・・かも・・・しれないけど・・・・・。」
ヒルデが冷や汗をかきながら言った。
「さ、裂ける・・・・・!?」
リーネはその言葉を訊いてサーッと青ざめた。
「・・・うん。
だってあたし、エルを産んだときに裂けたもの。」
「ええっ!!!」
リーネが衝撃のあまりテーブルに手を突き立ち上がった。
「あっ・・・ご、ごめんなさい・・・!」
リーネはすぐに我に返って謝り、慌ててエルドを振り返るが、幸いぐっすりと眠っていて気がついていないようだったので、ホッとしてため息をついた。
「あはは、裂けるって、初めて聞くとビックリだよね!
だけど赤ん坊の頭なんかちんちんよりずっと大きいもん。
だから割と普通のことみたいだよ?
それでナスタさんがハイドに「縫ってやるかい?」って針と糸を渡したら、あいつが「おう、まかしとけ」ってちくちくと縫ってくれたの・・・。
普段ならそんなところを旦那に縫われるなんて、あり得なさすぎて断固拒否するところだけど、あの時はもう満身創痍でどうにでもしてって感じだったからされるがままだったわ・・・。」
遠い目で語るヒルデに対して、リーネはその壮絶な状況を想像してか、完全に固まっていた。
「って、あんたのその反応・・・。
あんたって仕事柄、お産を手伝った経験があるかと思ってたけど・・・・・」
ヒルデが冷や汗を垂らしながら尋ねた。
「は、はい・・・。
陣痛が始まった産婦さんにマッサージをしたり、取り上げた赤ちゃんを沐浴させたりとかそういうお手伝いなら・・・。
でもお産の現場に立ち合ったことはまだないんです。
刺激が強すぎて、私が意識を手放しそうだからって、おばあちゃんやナスタさんが気を配ってくれてたから・・・
その・・・裂けるとかは、知らなかったです・・・・・」
リーネは見たことがないくらい青くなって、呟いた。
「どうしよう・・・
理想の初体験を貫くのか怖くなってきた・・・・」
それを見てヒルデは(あちゃーっ)と頭を抱えた。
「ご、ごめんね。
怖がらせるようなことを言ってさ・・・。
破瓜はかの血を見て本気でキレたあたしが言えたことじゃないけど、あんたのナカに初めて挿入はいるものがライキのちんちんじゃなくても、指だってあんたの好きな男のものなんだから、いいと思うよ?
かといって、ハイドみたいに処女膜が破れるまでかきまわすのはやりすぎだと思うけどね・・・。
まぁ、あんたがその理想を貫いて、初夜を迎えるまで慣らさなかったとしてもさ。
初夜で駄目でも、うちらみたいに次の日に挑めばいいんだよ。
諦めずに挑んでいたら必ず結ばれる日が来るからね!
いづれにせよ、二人でよく考えて、後悔のないようにね?」
ヒルデは柔らかく微笑みそう言った。
「はい!
ありがとうございます!
どうするかまだ結論は出ませんけど、なんだか気持ちが楽になりました!」
「そう?
それなら良かった!」
ヒルデとリーネは親愛の証として額を重ね合わせた。
ふと壁掛け時計を見ると、そろそろ休憩時間が終わる頃だった。
「あっ、私、おばさんと休憩を変わる時間だからそろそろお暇しますね!」
「うん!
ワガシご馳走さま!
またいつでもおいで!」
ヒルデはリーネを見送って笑顔で手を振る。
リーネもヒルデに手を振り返しながら、少し晴れた気持ちでハント家へと帰るのだった。

その夜、ハント家の浴室の大きな湯船に浸かりながら、リーネは考え事をしていた。
(どうしよう・・・あそこが裂けるのは怖いな・・・。
私が痛いだけでなく、ライキもきっとそんな私を見たら自分を責めて傷つけちゃうよね・・・?
そのことで今までみたいに気軽に触れ合えなくなっちゃうのも嫌・・・。
それに──。)
リーネは、何かを決意してキュッと口元を引き結ぶと、湯船から上がるのだった。

リーネより先に風呂を済ませてあとは寝るだけとなったライキは、ベッドに座って武器の手入れをしながらリーネが風呂から上がってくるのを待っていた。
するととんとんとん・・・と階段を上る音が聞こえてきて、ネグリジェ姿の彼女が部屋のドアから顔を出した。
「・・・おまたせ・・・」
リーネはいつもと様子が違い、頬を真っ赤に染めてやけにもじもじそわそわとしていた。
「・・・どうしたんだ?」
ライキが武器の手入れをする手を止めて柔らかく微笑みながら声をかけると、彼女は彼の隣にそっと座ると俯き加減で口を開いた。
「あのね・・・今日の休憩時間にヒルデさんに相談に乗ってもらいに行ったんだけど、やっぱり大きいおちんちんだと事前に指で慣らしておかないと、初めてのときは上手くいかないんじゃないかって言われたの・・・。
私、大きなおちんちんの人と処女の人が初めてするときの現実を知らなかったから、凄く甘い理想を描いてたんだなって思った・・・・・。
それから私なりに色々考えたの・・・。」
「うん・・・。」
ライキは慎重に相槌をうち、彼女の次の言葉を待った。
「もし初夜はおろか、結婚後しばらくしてもまだおちんちんが挿入らなくて私が処女のままでいたら、例え結婚式のときにライキがダルダンテ神と決着を着けていても、相手は神様だから、またすぐに行動を起こせるようになるかもしれない。
そう思うといつまでも処女・・・ダルダンテ神の花嫁候補のままでいるのは危険よね・・・?」
そう言って彼女は顔を上げ、ライキの顔を不安げに見た。
彼は彼女の言ったことに対して少し考えてから、真剣に返した。
「・・・そこまで考えたことなんてなかったけど、確かにそうだよな・・・。
その頃にはフェリシア様の加護を受けているつがいの指輪が、創造神様の加護を受けた強固なる祝福の指輪に変わっているだろうから、ダルダンテ神はリーネに手を出せなくなる筈だけど、それを掻い潜る術がないとも限らないからな。
決戦後にはフェリシア様に天界の武具を返すつもりだし、その後にもしもダルダンテ神がリーネをさらいに来たら、立ち向かえなくなくなってしまう・・・。」
「うん・・・。
それを避けるためというのと、私も初夜でライキと結ばれたいから、やっぱり今から指で慣らしておくほうがいいかなって思ったんだ・・・・・。」
ライキはそれを訊いて今夜の行為への期待が高まり、耳まで真っ赤に染めるとゴクッと生唾を飲み込んだ。
「・・・・・俺はすごく嬉しいけど・・・・・マジでいいの・・・?
確かに俺のは人より大きめかも知れないけど、兄貴程じゃないみたいだから、ヒルデ姉さんから訊いた話程大変じゃないかも知れないぞ・・・?」
「うん、いいの・・・・・。
もう覚悟はしてきたもん・・・。
いっそのこと、今夜ライキの指で私の処女膜を破ってしまう?
そうしたら、ダルダンテ神も処女膜のなくなった私を花嫁にするのを諦めてくれるかもしれないし。」
「ははは!
ダルダンテ神の貞操観念の基準がわからないからなんとも言えないけど、マジでそれで諦めてくれたらいいよな(笑)
でもリーネは俺と相当エロいことしてるのにまだ諦めてないってことは、チンコさえ挿入はいってなければ耐えられるって可能性も高いよな・・・。
プライベート空間でふたりきりでいる今、ダルダンテ神の駒となる人間も近くにはいないし、ダイヤの印が無い俺らのことを天界から監視する術はないだろうけど、もしも処女膜が奴にとって大事なものなら、何らかの手段でそれを全力で阻止してくるかもしれない。
だが、今の俺の戦力で奴とやり合うには早すぎる。
だから今夜は破るところまではいかないで、中指一本挿れるだけにしておこう。
まぁ、そのつもりはなくてもうっかり破れてしまうかもしれないから、いつ戦闘になってもいいように念の為銀色狼シリーズを出しておくか・・・。」
ライキはそう言うとアイテムボックスを起動して銀色狼シリーズをベッドサイドに並べた。
「よし・・・!
それじゃあ今夜も空駒鳥さんを襲うとしますか♥」
ライキはハートを撒き散らしながらリーネに覆い被さった。
「きゃっ♥
んもー・・・いつものことだけど、エッチモードへの切り替え、早すぎだよ・・・♡」

それから二人はたっぷりと触れ合って、互いに息が乱れ、しっとりと身体も汗ばみ、興奮もクライマックスに差し掛かっていた。
そしていよいよ、ライキがリーネの中に指をれる時が来た─。
「じゃ・・・れるぞ・・・?」
ライキはゴクッと生唾を飲みながら確認した。
「う、うん・・・・・いいよ・・・・・」
リーネは緊張してグッと全身に力を入れた。
「リーネ、そんなに身構えるなよ・・・
・・・大丈夫・・・処女膜を傷つけないよう、少しずつゆっくりれるから・・・。」
そう言ってライキはリーネの蜜をしっかりと中指に絡めると、ゆっくり、ゆっくりと沈めていった。
「っ・・・うっ・・・」
リーネが顔を歪めて喘ぎとは違う刺激に耐えるような声を漏らした。
「・・・痛むか?」
「ん・・・大丈夫・・・。」
そう答える彼女だが、やはり無意識に力が入っているのか、抵抗が強くて指の第1関節より先に進めない。
(何かこの先に壁がある・・・。
これが処女膜か?
真ん中に穴があるのがわかる・・・。
きっとここを通って愛液や生理の血が降りてくるんだ。
その穴を潜れば処女膜を破らずに先に進んでいける筈なんだけど、リーネが強張っているからか、ギチギチで上手く進められないな・・・。
無理に進むと処女膜を破ってしまいかねないし・・・。)
そう思ったライキは緊張から固く目を閉じた彼女に優しくキスをした。
すると、彼女の強張りが少し緩んだのを感じた。
ライキは唇を離すと彼女の耳元でそっと囁いた。
「この指・・・リーネが欲しくて堪らなくて、限界まで勃ちあがった俺のオトコ自身だと思ってみて?」
「っん・・・!!」
彼のその言葉にピクッと反応したリーネは内腿を素早く擦り合わせ、蜜を奥から溢れさせた。
そして、ズププププ・・・と、ライキの中指の付け根まで、一気に受け入れることが出来たのだった!
「んうぅぅ・・・・・ライキぃ・・・・・♥」
「っ・・・リーネ・・・全部挿入はいったぞ!」
「良かったぁ・・・!
これで私のナカに初めて挿入はいったのは、ライキの指ってことになるんだね・・・!
嬉しい・・・!」
リーネが頬を染め、空色の瞳に涙を滲ませるとライキをギュッと強く抱き締めた。
「うん・・・・・。
俺もすげー嬉しい・・・・・!!」
ライキも頬を染めて微笑むと、彼女を左腕で抱き締めた。
そして改めて右手の中指に伝わる感触に集中する。
(すげぇ・・・
リーネのナカ、想像よりずっと熱くてぬるぬるしてて・・・無数のヒダが俺の指を包み込んで、強く締め付けてるみたいだ・・・・・)
「・・・ナカ、痛くないか?」
ライキが優しくリーネを気遣い尋ねた。
「うん・・・
変な違和感はあるけど、耐えられない程じゃないよ・・・・・」
「・・・良かった・・・。
ゆっくり動かしてみていいか?」
「うん・・・」
そう頷くリーネにもう一度軽くキスをしてから、ライキはその指を少し抜いて、またゆっくりと沈めてみた。
すると、抜くときにはまだ固くぎこちないヒダがライキの指の動きに合わせて辿々しく追いかけてきて、進むときにはそのヒダがグッ、グッと進路を塞ぐ勢いで何度も締め付けてくる。
その感触に堪らずまたゴクッと生唾を飲むライキ。
(狭い・・・。
これはまだ指一本で精一杯だな・・・。
でも・・・これがリーネのナカ・・・。
本番だとここにれるんだよな・・・。
すげー気持ちよさそう・・・。
つかこれ、下手したら俺、三擦みこすり半ってやつになるんじゃ・・・・・。
またフェリシア様と師匠に笑われてしまいそうだ・・・。)
そんなことを思いながら指を抜きししていくうちに、リーネのナカが少しずつほぐれてきたようで、今までのぎこちなさが徐々に抜けて、まだ固いながらも前よりもしっかりとヒダが絡みついてくるようになった。
「っ・・・うっ・・・んっ・・・」
リーネの反応を見る限り、まだナカで快楽を得るには程遠そうだ。
だが、ライキにとって必死に刺激に耐える苦悶の表情の彼女は、かなりそそられるものがあり、大きく生唾を飲んだ。
「リーネ・・・」
ライキは少しでも彼女に快楽を与えてやりたくて、中指を抽挿ちゅうそうしながらリーネの下半身へ頭を運ぶと、舌でクリトリスを刺激してやった。
すると─。
「ひあっ♥!?
ふあっ・・・やあっ♡♥
あっあっあっああっ!
ひぁあぁあっ・・・・・♥
ああぁあぁあーーーーーーーーーーっ!!!」
彼女は通常のクンニと比較にならない程早く昇り詰め、今までに見たこともない官能的な顔で涎を垂らし、髪を振り乱しながらあっという間にイってしまった。
そしてあまりの衝撃の強さにそのまま意識を手放してしまったのだ。
リーネのナカが収縮し、ライキの指を一段と強く締め付けた。
その感触をドキドキしながら堪能した後、ライキはそっとナカから指を抜いた。
(何だ今の・・・。
リーネ、あっという間にイッて乱れ方も凄かったぞ・・・。
久々に意識を手放したし・・・!
それ程までにナカとクリトリスの同時攻めが良かったということか・・・。
よし、しばらくこの同時攻めでリーネのナカを慣らしていこう・・・。
それにしてもリーネ・・・!
くっそ・・・可愛いすぎる・・・!!
リーネ!・・・・・リーネ!!)
ライキはクタっとなったリーネを抱き締めると、彼女のナカの感触を思い出し、そこに自身のモノをれた時の快楽を想像しながら久し振りに彼女の手を借りて一人でシた。
そして間もなく、シトシトと雨降る夜空に空駒鳥を抱き抱えた銀色狼が浮かび上がったのは言うまでもないだろう。
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