イケメン大好きドルオタは異世界でも推し活する

kozzy

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新たな家族編

悪い先輩

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「なあローラン、お前ホントに帰って来ねぇのバーガンディに」
「え、あ、ええ、もうしばらくはここに居ようかと思ってますけど」
「お前閣下の側付き目指してたんじゃないのか?」
「マカフィー先輩たちがいるじゃないですか」
「俺たち今はアデル様付きだしな。閣下には今専属では誰もついてねぇよ?」


ローランの態度がどうもおかしい。
こいつは隊員の中でも生粋の閣下信奉者だったはずだ。それがバーガンディに戻ってこないだと?ありえないだろう。伯爵夫人はここでの雇用を考えているようだが…ローランは剣士になりたかったんじゃないのか。

「なぁほんとのこと言えよ、なんで帰って来ないんだ。」
「…シツコイナァ……別に…何もないですよ…」
「あー、あれか?閣下たちの仲睦まじいとこ見ていられないとか?なぁマカフィー、痛って」
「やめてくださいよ。俺、閣下の事尊敬してますけどそんな眼で見たこと無いです。」
「そうだジョッシュ。不謹慎な事言うな!」
「あー、じゃぁ、ここに好きな人でも出来たとか。はははっ」
「…………ソンナンジャ…」
「「まじか」」


しぶといローランは、誰だ、会わせろとどれほど問い詰めても口を割りゃあしない。
まあ、そういうことなら仕方ない。もう少し飲ませるしかないな…強い酒…お、あったあった。
それにしてもマジでここに所属を変えるつもりなのかよ…。かわいい後輩だったんだがなぁ。先輩としてはどうすりゃいい?

「で、告白とか…したの?もう付き合ってんのかお前?」
「つきっ、そ、そんなの無理っ、ムリムリムリッ」
「なんでだよ。お、もしかして人の恋人もんか?」「よせ、やめとけそういうのは」
「ち、違う…違いますよ…」
「まさか…未成年かっ?」「お前!何をやっているんだ!」
「だから違いますって!ただ…」
「「ただ?」」
「身分が…」


このカマーフィールドは単一運営だ。領主カマーフィールド家以外に貴族は居ない…。

「お前…伯爵夫人は確かにお美しいが…人妻だ…。だめだろうそれは…」
「あー、お前すげー可愛がってもらってるもんなぁ…年上の女性ひと、憧れるのは分かるけど」
「そんな恐れ多い事っありえないですよ!」
「えっ?」「まさか…」




俺たちは嫌がるローランを酔いつぶし根掘り葉掘りと聞き出した。
そして翌朝二日酔いの俺たちは、カマーフィールド家総出で叱られるのであった…








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