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エンタメ充実編
楽しめないトレッキング
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…なんだこの服…こ、このっ変態っ!
ユ〇クロのハーフパンツならともかく…この歳になってこんな可愛い半ズボン…ひざ下の靴下はリボンで止まってて…絶対領域が出来ている…うぐぐ…コスプレ感半端ない……
ひらひらのブラウスを拒否ったら…はぁ…セーラーみたいなジャケット出してきたよ…ゆるぎないな…
なんかもう…一周回って感心するよ…許しはしないけど。
まぁ、コスプレという概念を思い出させてくれた事に免じてこれは冥途の土産ってことにしといてやる。
しかし…徒歩で山越えさせられるとは思わなかったよ?しかもこんな山歩きに向かない格好で!大事にしたいの?したくないの?どっちなの?
まぁしょうがない。領地外に出るまでは見つかるわけにはいかないんだろうし。
僕はもともと着ていたパンツのポケットから見つからないように移しておいたクッキーを、道々の岩の上に置きながら進んでいた。
ジョッシュさんはちゃんと来てる。匂いがする…こういうと僕まで変態みたいだが…ジョッシュさんからは潮っぽい匂いがするのだ…生まれ故郷が海岸沿いだったらしい。
なんとパーバートは小さいとはいえマジックバックを持っていた。この国では貴重すぎて滅多に手にいれられないマジックバック。
そこからショタ衣装や食糧を取り出すのだ…なんでこんな奴が…?
グラナダ様だって討伐時の拠点作りに使用する何点かを持っているだけであとはさっぱり手に入らないのだ。
隣の隣のまたその隣くらいの所にある、リーガル王国からは行くだけで1年はかかると言われる神秘の国、マイストリー幻影国。その国でしか発現しないと言われている空間魔法。その魔法で出来ているのがこのマジックバックだ。
空間魔法といえば転移だってその派生だったはず…。う~ん…ならば…
なんてことを考えているうちに領地を抜けたようだ…。
おかしいな?密猟対策に監視用の魔石設置してあるって言ってたのに?
「不思議そうな顔をしているね。監視魔石ならこちらの伝手で無効化してあるのさ。さぁ、山から出たら迎えが来ているはずだ。屋敷で少し休んだら…僕たちの楽園へ行こうじゃないか」
「迎え…屋敷ってその人の家?ここから近いの?もう山は嫌だよ…もう疲れた…あばら家なんかじゃないよね?もう一歩も動きたくない…」
「馬車で半日程度だよ。あと少しの辛抱だ。心配しなくてもとっても豪華なお屋敷だよ。君もきっと気に入る。山どころかのどかな農村部だからね、木々も無いくらいだ。だけど庭に珍しい南国の果実を集めた果樹園があってね。その中の一つがとても甘くてね…すごく愉快な気分になるよ…」
それやばいやつじゃん…。大体、不愉快に愉快を足したところでプラマイゼロで平常心になっちゃうんだけど…?
バサバサバサ…
僕のはるか後方で…潮の香りの漂う中、鷹の飛び立つ音が聞こえた…。
ユ〇クロのハーフパンツならともかく…この歳になってこんな可愛い半ズボン…ひざ下の靴下はリボンで止まってて…絶対領域が出来ている…うぐぐ…コスプレ感半端ない……
ひらひらのブラウスを拒否ったら…はぁ…セーラーみたいなジャケット出してきたよ…ゆるぎないな…
なんかもう…一周回って感心するよ…許しはしないけど。
まぁ、コスプレという概念を思い出させてくれた事に免じてこれは冥途の土産ってことにしといてやる。
しかし…徒歩で山越えさせられるとは思わなかったよ?しかもこんな山歩きに向かない格好で!大事にしたいの?したくないの?どっちなの?
まぁしょうがない。領地外に出るまでは見つかるわけにはいかないんだろうし。
僕はもともと着ていたパンツのポケットから見つからないように移しておいたクッキーを、道々の岩の上に置きながら進んでいた。
ジョッシュさんはちゃんと来てる。匂いがする…こういうと僕まで変態みたいだが…ジョッシュさんからは潮っぽい匂いがするのだ…生まれ故郷が海岸沿いだったらしい。
なんとパーバートは小さいとはいえマジックバックを持っていた。この国では貴重すぎて滅多に手にいれられないマジックバック。
そこからショタ衣装や食糧を取り出すのだ…なんでこんな奴が…?
グラナダ様だって討伐時の拠点作りに使用する何点かを持っているだけであとはさっぱり手に入らないのだ。
隣の隣のまたその隣くらいの所にある、リーガル王国からは行くだけで1年はかかると言われる神秘の国、マイストリー幻影国。その国でしか発現しないと言われている空間魔法。その魔法で出来ているのがこのマジックバックだ。
空間魔法といえば転移だってその派生だったはず…。う~ん…ならば…
なんてことを考えているうちに領地を抜けたようだ…。
おかしいな?密猟対策に監視用の魔石設置してあるって言ってたのに?
「不思議そうな顔をしているね。監視魔石ならこちらの伝手で無効化してあるのさ。さぁ、山から出たら迎えが来ているはずだ。屋敷で少し休んだら…僕たちの楽園へ行こうじゃないか」
「迎え…屋敷ってその人の家?ここから近いの?もう山は嫌だよ…もう疲れた…あばら家なんかじゃないよね?もう一歩も動きたくない…」
「馬車で半日程度だよ。あと少しの辛抱だ。心配しなくてもとっても豪華なお屋敷だよ。君もきっと気に入る。山どころかのどかな農村部だからね、木々も無いくらいだ。だけど庭に珍しい南国の果実を集めた果樹園があってね。その中の一つがとても甘くてね…すごく愉快な気分になるよ…」
それやばいやつじゃん…。大体、不愉快に愉快を足したところでプラマイゼロで平常心になっちゃうんだけど…?
バサバサバサ…
僕のはるか後方で…潮の香りの漂う中、鷹の飛び立つ音が聞こえた…。
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