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エンタメ充実編

それもフラグですから

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幸い何事もなく概ね好評のうちにパーティーは終わり招待客は満足そうに帰っていった。
バーガンディの主な収入は魔物を抑えることに対して国から支払われる防衛費と、魔獣の森にある資源と魔物から得られる様々な益なんだって。
でも今までみたいに魔獣の森をあてにした運営だけじゃなく、産業を発展させることもこれからは大事なことなんだってグラナダ様が教えてくれた。

お母様はここに居られるギリギリまで滞在を伸ばしてくれた。けど、グラナダ様やセイラム師団長たちと打ち合わせをすることが多く、そんな時僕は離宮で過ごしている。
なにやら僕の魔法の力を狙う貴族や商会の人達がウロウロしてるらしいからしばらくは大人しくして居てほしいと言われちゃったから。そっか…久しぶりに護符とか作っても良いかもしれない。そうだ、お父様への胃薬ポーション作るのとかどうだろう!

僕は護符やポーションを作るのに必要な道具を机の上に揃え始めて…

「あれ?いろいろ足りないなぁ。そういえば討伐や叛乱…あの時あるだけ使い切ってたかな…?ねぇジョッシュさん、町に買い出しとか行きたいんだけど、ダメ?閉じこもりきりで…こうしてるのにも、もう飽きたよ、かえってストレスで胎教に悪い!」
「あ、あー、閣下にまず確認をとりましょうね。マカフィー頼む」
「お母様に町のご案内もまだ出来てない…。お父様には出来たのに…うぅ…」

ちぇ、ジョッシュさんならいけると思ったのに。
でもどのみちいつまでもこうしては過ごせないと思うんだけどな。僕が隠れて過ごす必要ってある?そうこうしてるとマカフィーさんが戻ってきた。

「ねぇマカフィーさん、こう…こっちから攻めるっていうのは無しなの?ああー!まだ何もされてないのが逆にうっとおしい!なんかこうイイ感じに一網打尽とかできたりしない?僕、囮になってもいいから」

「…アデル様って以外と好戦的ですね。でもどうですかね?閣下がお許しになるとは思えませんね。伯爵夫人も同じでしょう」
「むむ…、まだるっこしい…、攻撃は最大の防御らしいよ?」
「利害で動く者だけならそれも有りだったかも知れませんがね…」

いまいちハッキリしないけど…利害じゃない動機を持つ人が居るって事ね。それが何なのかわかんないけど、だからみんな、僕には話してくれないのかな?

お母様とグラナダ様がやってきたので町に行きたいって力説してみた。余計な場所にはいかない事、買い出しすんだらさっさと戻ること、絶対一人にならない事…、僕の説得が功を奏して?たくさんのことを約束したうえ、いつもの二人以外に何人か護衛を引き連れてなら…と厳戒態勢でお許しが出た。


「アデル良いか、絶対に勝手な行動はせぬよう心してくれるか。でなければここを出すわけにはいかぬ」
「絶対ぜったい!マカフィーさんやジョッシュさんから離れません。約束します!」


気軽に…と言う訳にはいかなかったけどこうしてようやくお母様に町を案内する許可が降りて多少は沈んだ気持ちが浮上した。




…カチリと何かの分岐を入れてしまった気がするのは…気のせいだよね?








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