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明るい家族計画編
甘い甘い帰り道
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帰りの馬車の中、僕とグラナダ様は砂を吐くほどの甘い時間を過ごしてた。
なにしろクリフト陛下の写像画の件でずいぶんご機嫌斜めだったんだよ。僕がどれほど苦労してここまで回復させたことか。回復は回復でも、こればかりはポーションではいかんともしがたいのだ。
「はい、あーん。どう?美味しい?道中で見つけたケンタ鳥のフライですよ。」
「うむ、酒が欲しくなるな」
「王都で買ったお酒開けますか?僕も少しだけ飲んでみようかな」
「どうなるかわからぬのでは不安だ。バーガンディまで待つが良い。ほら、こっちを食え」
「僕これスパイシーで大好き。バーガンディに支店だしてくれないかなぁ」
「直ぐに手配させよう。それより油で指が汚れてしまったな」
僕の手を取ると指先を1本ずつ丁寧になめとってくれる…
お返しに僕もグラナダ様の指をパクっと。
もちろん指だけで済むわけもなく…なんて感じで馬車内は糖度が上がりまくってた。
でもそれだけじゃないよ。
帰り道、僕はある計画のためのあるものを探し集めていた。
エンタメ充実計画第二弾、……、そう、バーガンディ討伐軍に予備隊として第4部隊を募って後方部隊ならぬ、広報部隊…バーガンディドリル隊を結成したいんだ。
こう見えて僕は年長さんから三年生まで鼓笛隊にいたんだよ。
お母さんはピアノやらせたかったみたいだけど、あまりの手の小ささに3ヶ月であきらめたみたい。テヘ。
日本で聴いてたようなポップスやヒップホップはやっぱりこの世界じゃ難しい。
僕に譜面おこすことなんてできないし。
作曲も作詞も編曲も……ムリムリ、とても出来ないよ。
それに、色々聞き込みしたけど楽器がまだまだ充実してないみたい。
笛や太鼓はあるみたいだからまずはそこから頑張ってみたいんだ。
ても自衛隊のマーチングって、スゴくスゴくカッコいいんだよね!あんな風になったらいいな!
その話をグラナダ様にすると少しムッとして
「そうしてまたお前は鼻の下を伸ばすのか」
「伸ばしませんよ、…そんなには。それに一番カッコいいのは旦那様だから…ポッ」「そ、そうか」
「…僕はカッコいい人やカッコいい物、何でも好きだけど…、カッコ悪くても…どんなけみっともなくても…好きって思うの、グラナダ様だけだから…」
「…可愛いことを言う…して、お前が写していた私の写像画はどうしたのだ?」
「あれは…その…みんなに配って…グラナダ様のこと好きになってくれたらいいのにって思ったけど…、やっぱりそういう目でグラナダ様のこと見られるのヤだなって思って…ちょっと…」
「そういう目とはなんだ?ふっ、妬いたのか?馬鹿者め。私をそういう目で見る者など…お前だけだ」
プライベートミュージアムに永久保存してあるって教えてあげたかったのに、そこから先はしゃべらせてはもらえなかった。
なにしろクリフト陛下の写像画の件でずいぶんご機嫌斜めだったんだよ。僕がどれほど苦労してここまで回復させたことか。回復は回復でも、こればかりはポーションではいかんともしがたいのだ。
「はい、あーん。どう?美味しい?道中で見つけたケンタ鳥のフライですよ。」
「うむ、酒が欲しくなるな」
「王都で買ったお酒開けますか?僕も少しだけ飲んでみようかな」
「どうなるかわからぬのでは不安だ。バーガンディまで待つが良い。ほら、こっちを食え」
「僕これスパイシーで大好き。バーガンディに支店だしてくれないかなぁ」
「直ぐに手配させよう。それより油で指が汚れてしまったな」
僕の手を取ると指先を1本ずつ丁寧になめとってくれる…
お返しに僕もグラナダ様の指をパクっと。
もちろん指だけで済むわけもなく…なんて感じで馬車内は糖度が上がりまくってた。
でもそれだけじゃないよ。
帰り道、僕はある計画のためのあるものを探し集めていた。
エンタメ充実計画第二弾、……、そう、バーガンディ討伐軍に予備隊として第4部隊を募って後方部隊ならぬ、広報部隊…バーガンディドリル隊を結成したいんだ。
こう見えて僕は年長さんから三年生まで鼓笛隊にいたんだよ。
お母さんはピアノやらせたかったみたいだけど、あまりの手の小ささに3ヶ月であきらめたみたい。テヘ。
日本で聴いてたようなポップスやヒップホップはやっぱりこの世界じゃ難しい。
僕に譜面おこすことなんてできないし。
作曲も作詞も編曲も……ムリムリ、とても出来ないよ。
それに、色々聞き込みしたけど楽器がまだまだ充実してないみたい。
笛や太鼓はあるみたいだからまずはそこから頑張ってみたいんだ。
ても自衛隊のマーチングって、スゴくスゴくカッコいいんだよね!あんな風になったらいいな!
その話をグラナダ様にすると少しムッとして
「そうしてまたお前は鼻の下を伸ばすのか」
「伸ばしませんよ、…そんなには。それに一番カッコいいのは旦那様だから…ポッ」「そ、そうか」
「…僕はカッコいい人やカッコいい物、何でも好きだけど…、カッコ悪くても…どんなけみっともなくても…好きって思うの、グラナダ様だけだから…」
「…可愛いことを言う…して、お前が写していた私の写像画はどうしたのだ?」
「あれは…その…みんなに配って…グラナダ様のこと好きになってくれたらいいのにって思ったけど…、やっぱりそういう目でグラナダ様のこと見られるのヤだなって思って…ちょっと…」
「そういう目とはなんだ?ふっ、妬いたのか?馬鹿者め。私をそういう目で見る者など…お前だけだ」
プライベートミュージアムに永久保存してあるって教えてあげたかったのに、そこから先はしゃべらせてはもらえなかった。
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