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推し活満喫編
魔法に舞い上がる
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行きにチラ見した台所らしきところに入るが長い間放置されていたようですぐには使えない状態だった。
蛇口をひねるも水が出ない。どうしよう。どうしたら。よく見ると蛇口の下に青色の石がはめ込まれている。
これは…魔石!魔石だな!定番の!そうだよね。この世界の文化レベルで電気や下水道が完備されてるはずがない。
そういえばメイドさんたち魔法で水出したり火出したりしてたじゃないか。
釜土を覗くとやっぱりそこにもオレンジの石がはめ込まれてた。
魔力をなんとかすると使えるんだよね?
頭を整理する。え~まず僕は魔法のレベルが高いからって婚姻相手に選ばれたんだよね。
てことは僕は魔法が使えるはず。
よみがえった脳内の記憶をあさる。するとこれかな~?っていう記憶に行きついた。でも発動の仕方が、もう感覚的にわからない。
う~ん…本!魔法書!
バーガンディに行っても研鑽を積むようにと、こちらの世界のお母さんがもたせてくれた魔法書がトランクのひとつにぎっしり入ってたのを移動中に見たじゃないか。
一番重いトランクを開けると10冊ほどの分厚い魔法書が。
読み書きには支障がないのを確認し一番基礎の基礎っぽいタイトルの本を手に取った。
魔法の発動にもっとも大切なのはイメージ。そのイメージに魔力という燃料を注いで詠唱の文言で発動させる…中二心がうずくなこれ…この時、術者本人がレベルに達していない魔法の文言はいくら詠唱しても発動しない…
フムフム…イメージて想像力ってことでしょ?オタクの得意分野だし。そもそもアニメも漫画もハ〇―ポッ〇―もある現代日本から来た僕には容易いもんだ。
そして魔法レベルが高いことはもうわかってる。
思った通り、簡単な魔法ならすぐに使えた。舞い上がるあまり調子にのって炎出しまくってたら火事になりかけた。反省…。
とりあえず初級の生活魔法で、持ってきた果物を洗い、固そうなパンを小さな炎で炙ってトーストにした。
お腹が落ち着いて気持ちに余裕がでてきたから明日からの計画をたてる。
推し活の一番はライブや舞台やイベントなど、お仕事現場に観に行って直接応援すること。まずはこれが基本でしょ。
グラナダ様の仕事は魔獣から領地領民を守り、この地より外へ災害が漏れ出すことを防ぐこと。具体的な内容がわからない…う~ん。
『魔獣の討伐やらパトロールなどで邸にはほとんど居ないようですよ。ようございましたねアデル様。』不在がちってメイドさんたちが話してたのを思い出す。
………しばらく張り付いて行動パターンや活動内容を把握する必要があるね、これは。それから姿を見かけることができそうな応援スポットのチェックも。
まずはこれを最優先として、あとは…日々使う場所の掃除と…庭の草むしり…あっ!早急に上級魔法の勉強しなくっちゃ。
昨夜考えていることがあったのだ。心に誓ったリベンジ。推しへの貢ぎ物。
高位貴族の辺境伯であるグラナダ様にお金で買えるものなどあげたってしょうがない。そもそもそんなにはお小遣い持ってきていないし。
そして僕は閃いた。
僕は魔法レベルが高いんだからそれを生かさない手はないって。
今は中身が新太になっちゃったからリセットされてしまったけど、今まで高レベルの魔法を身に着けていたなら再起動させればいいだけなんじゃない?初級魔法だってすぐに使えたよ。もう一度魔法書を読み込んで復習すれば上級魔法を体が思い出すのも早いんじゃないかって。
そうしてグラナダ様の役に立つ物を、そう、強化や守りの付与を施したグッズを差し上げたら使ってもらえるんじゃないかって‼
僕の差し上げたお守りが物理的にグラナダ様をお助けしている様子を想像したらものすごいホワホワした幸せな気持ちに包まれた。
うんこれならなんとかやっていけそう。
蛇口をひねるも水が出ない。どうしよう。どうしたら。よく見ると蛇口の下に青色の石がはめ込まれている。
これは…魔石!魔石だな!定番の!そうだよね。この世界の文化レベルで電気や下水道が完備されてるはずがない。
そういえばメイドさんたち魔法で水出したり火出したりしてたじゃないか。
釜土を覗くとやっぱりそこにもオレンジの石がはめ込まれてた。
魔力をなんとかすると使えるんだよね?
頭を整理する。え~まず僕は魔法のレベルが高いからって婚姻相手に選ばれたんだよね。
てことは僕は魔法が使えるはず。
よみがえった脳内の記憶をあさる。するとこれかな~?っていう記憶に行きついた。でも発動の仕方が、もう感覚的にわからない。
う~ん…本!魔法書!
バーガンディに行っても研鑽を積むようにと、こちらの世界のお母さんがもたせてくれた魔法書がトランクのひとつにぎっしり入ってたのを移動中に見たじゃないか。
一番重いトランクを開けると10冊ほどの分厚い魔法書が。
読み書きには支障がないのを確認し一番基礎の基礎っぽいタイトルの本を手に取った。
魔法の発動にもっとも大切なのはイメージ。そのイメージに魔力という燃料を注いで詠唱の文言で発動させる…中二心がうずくなこれ…この時、術者本人がレベルに達していない魔法の文言はいくら詠唱しても発動しない…
フムフム…イメージて想像力ってことでしょ?オタクの得意分野だし。そもそもアニメも漫画もハ〇―ポッ〇―もある現代日本から来た僕には容易いもんだ。
そして魔法レベルが高いことはもうわかってる。
思った通り、簡単な魔法ならすぐに使えた。舞い上がるあまり調子にのって炎出しまくってたら火事になりかけた。反省…。
とりあえず初級の生活魔法で、持ってきた果物を洗い、固そうなパンを小さな炎で炙ってトーストにした。
お腹が落ち着いて気持ちに余裕がでてきたから明日からの計画をたてる。
推し活の一番はライブや舞台やイベントなど、お仕事現場に観に行って直接応援すること。まずはこれが基本でしょ。
グラナダ様の仕事は魔獣から領地領民を守り、この地より外へ災害が漏れ出すことを防ぐこと。具体的な内容がわからない…う~ん。
『魔獣の討伐やらパトロールなどで邸にはほとんど居ないようですよ。ようございましたねアデル様。』不在がちってメイドさんたちが話してたのを思い出す。
………しばらく張り付いて行動パターンや活動内容を把握する必要があるね、これは。それから姿を見かけることができそうな応援スポットのチェックも。
まずはこれを最優先として、あとは…日々使う場所の掃除と…庭の草むしり…あっ!早急に上級魔法の勉強しなくっちゃ。
昨夜考えていることがあったのだ。心に誓ったリベンジ。推しへの貢ぎ物。
高位貴族の辺境伯であるグラナダ様にお金で買えるものなどあげたってしょうがない。そもそもそんなにはお小遣い持ってきていないし。
そして僕は閃いた。
僕は魔法レベルが高いんだからそれを生かさない手はないって。
今は中身が新太になっちゃったからリセットされてしまったけど、今まで高レベルの魔法を身に着けていたなら再起動させればいいだけなんじゃない?初級魔法だってすぐに使えたよ。もう一度魔法書を読み込んで復習すれば上級魔法を体が思い出すのも早いんじゃないかって。
そうしてグラナダ様の役に立つ物を、そう、強化や守りの付与を施したグッズを差し上げたら使ってもらえるんじゃないかって‼
僕の差し上げたお守りが物理的にグラナダ様をお助けしている様子を想像したらものすごいホワホワした幸せな気持ちに包まれた。
うんこれならなんとかやっていけそう。
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