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178 断罪! ③
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いつまでも立ち上がれない僕を起こしに来たのはコンラッド。ふ、不覚…、いや違う!これもシナリオの記述じゃないかー!
そういえばコンラッドは絶望に立ち上がれないシャノンをあざ笑いながら無理やり立たせるんだった。
「大丈夫かシャノン」
あざ笑うというよりは苦笑…って感じだな…、すんませんね、腰抜けてて…
「…あんまり大丈夫じゃない。脚ガクガクで立てない。それよりアーロンと話したい」
「私たちもそのつもりだ。さあ腕を回して」
何たる屈辱!コンラッドの肩を借りて歩く日が来るなんて…!でも立てないモノは仕方ない、僕は血涙を呑んでコンラッドの肩に腕をかけた。
「では我々は退席するとしよう!皆の者騒がせてすまなかった。ゆるりと続きを楽しむがいい!奏者、演奏を!」
という王様の号令でパーティーは続行されたがみんながその後楽しめるかどうかは甚だ疑問だ。それでも大部分がそこに残っていたのは、今目の前で見聞きしたことを面白おかしく話す為に他ならない。…十分楽しめそうだな…
そんな友人たちに目配せをして、僕たちはそのまま学院の貴賓室へと場所を移した。もちろんお父様とシェイナは一緒だ。(アノンはニコールさんが「教育上良くないから」って連れて帰ったよ)
「さて、どこから話そうか…」
「そうですね、どこから聞きましょうか…」
まずそこで分かったのが、この件をアーロンとコンラッドは夏頃から聞かされていたということ。ブラッドとロイドはこの件を、何かが分かる都度二人に報告していたらしい。
「だからコンラッドのところに通ってたんだ…」
「ええ私の独断ですが。兄さんは二人に隠そうとなさっていたので…」
「シャノン様、私が勧めたのです。子孫である二人には知る権利も義務もあると思い…」
「フレッチャーを退治してから話そうかと思ってたんだけど…、特にアーロンには…」
「お気遣いありがとうございます。ですが僕は全てを知れて良かった。お母さんの言葉は真実だったから。お母さんは本当ならお姫さまだった。それなら…」
「それならなに?」
「他の言葉も信じられる」
「他の言葉?」
「僕は孤児院の裏であの人と話した時、一度聞いたことがあるんです。どうしていつも会いに来るのかって。そうしたらあの人は言いました」
「なんて?」
「ケラケラ笑いながら…「あなたの幸せを願うからよ」って…。僕はつまらない戯言だと思っていました。この女性は僕を捨てたんだ、って。その想いがどうしても消せなかった。でも違った。お母さんは僕の幸せを願ってくれてた…」
「うっ!」
滝涙…。見ろ!シェイナまですこし涙ぐんでるじゃないか!
グスッ「それよりコンラッド、このこといつから計画してたんですか?」
「…プリチャード侯と君の計画をブラッドを介し聞いた時からだ」
コンラッドは僕がこのプロムでシェイナに降霊の真似事をさせるつもりでいることを知り、それならもっといい手があると、急遽これを計画したらしい。もちろん…本物の血縁者、アーロンありきの計画だ。
それから王様、王妃様に話しを通し協力を依頼したのだという。
「正直悩みました…。これは王家の醜聞でもありますから。それでもわたくしたちには責任があります。たとえ全てが過去の罪悪だとしてもです。わたくしたちはそれを知ることも出来ました。それをしなかったのは逃避に他なりません。過去と決別するには清算が必要です」
「王妃様はともかく…王様がよく承知しましたね」
「快諾…とはいかなかったがね。何とか説得したのだよ。なにしろこれは…十の難行にある最初のひとつなのだからね。『王家を蝕む化け物を、正義を以て退治しろ』。難行の一つとあっては父も納得せざるを得ない。私の成否は父の軍神称号に関わるのだからね」
「 !? 」
そ、そーだっけ?そんな記憶は…はっ!
バッ!シェイナ?
ふぃっ!……
うっわ、視線反らした…
あとで他の難行もチェックしておこう…
「神の定めし難行はとても抽象的だ。場所の指定以外は、何を、誰を、どう務めを果たせばよいのか…何一つ明確にはされていない。それはつまり…、市井の声によく耳を傾け、そして知れと、そう言うことなのだろう」
「……その通りです」
シェイナの肩が小刻みに揺れてるけど…、笑い堪えてる?
「でも…結局ロアンの呪いはあったんですか?なかったんですか?フレッチャーも王家もどうしてこれほどロアンの呪いを恐れたんですか?」
「その疑問には私が代わって答えよう」
「アレイスター!? 」
でた!サプラーイズ!これぞサプライズスターの本領発揮!
そこに現れたのはプロムの会場でどこにも姿が見えなかったアレイスターだ。
「どうしてここに?それにその姿…どこか行ってたの?」
アレイスターの姿は騎馬服だ。乗馬服って意味じゃないよ?早駆け用の装飾の少ない服装ってことだよ。
「第一王女のもとへ。ポーレットの大叔母上が持たせたという君への返信を受け取りにね」
手紙!ポーレットの長老、全てを知るであろうマーグ王の妹、カサンドラ様の大伯母様!
「そ、その返信をどうしてアレイスターが…」
「王城に使いが来たのだよ。道中悪路があり帰国が遅れると。君への預かり物があるともそこには記されていた。そこで何かの役に立つかも思い急ぎ馬を出したのだ」
「空振りだったかもしれないのに…」
「その時はいい運動と思えば済むことだ。それよりロアンの呪いだったか。あったとも言えるしなかったとも言える…」
「つまり?」
「アーロンの持つマルーンの髪、それこそがフレッチャーにとってはまさに呪いだったのだよ」
マルーンの髪!アーロンの持つ赤茶の髪。王様とコンラッドを喜ばせた、灯と共に赤く染まる髪。
「ブロンドの令嬢とブラウンの男、男の赤茶はフレッチャーが染めさせた偽物の色だ。だがロアンの子孫は常にマルーンの髪を持って生まれてきた。娘も…孫も…ひ孫であるアーロンも」
ゴクリ…。遺伝するはずのない偽物の赤茶。これはロアンの執念が意地で歪めた遺伝子なのか!
「フレッチャーはあちらの部屋で正気を失うほど怯えていたよ、「あれは乾いた血の色、呪いの色だ…」とね。…全く…相当迫真の演技だったらしい」
「見てないんですか?」
「私はたった今到着したところだ」
ノベルゲーに出ていなかったアレイスターは、シナリオから最後まで部外者扱いされたのか…
「さあこれを読むがいい。大叔母上から預かった、君への手紙だ。」
そういえばコンラッドは絶望に立ち上がれないシャノンをあざ笑いながら無理やり立たせるんだった。
「大丈夫かシャノン」
あざ笑うというよりは苦笑…って感じだな…、すんませんね、腰抜けてて…
「…あんまり大丈夫じゃない。脚ガクガクで立てない。それよりアーロンと話したい」
「私たちもそのつもりだ。さあ腕を回して」
何たる屈辱!コンラッドの肩を借りて歩く日が来るなんて…!でも立てないモノは仕方ない、僕は血涙を呑んでコンラッドの肩に腕をかけた。
「では我々は退席するとしよう!皆の者騒がせてすまなかった。ゆるりと続きを楽しむがいい!奏者、演奏を!」
という王様の号令でパーティーは続行されたがみんながその後楽しめるかどうかは甚だ疑問だ。それでも大部分がそこに残っていたのは、今目の前で見聞きしたことを面白おかしく話す為に他ならない。…十分楽しめそうだな…
そんな友人たちに目配せをして、僕たちはそのまま学院の貴賓室へと場所を移した。もちろんお父様とシェイナは一緒だ。(アノンはニコールさんが「教育上良くないから」って連れて帰ったよ)
「さて、どこから話そうか…」
「そうですね、どこから聞きましょうか…」
まずそこで分かったのが、この件をアーロンとコンラッドは夏頃から聞かされていたということ。ブラッドとロイドはこの件を、何かが分かる都度二人に報告していたらしい。
「だからコンラッドのところに通ってたんだ…」
「ええ私の独断ですが。兄さんは二人に隠そうとなさっていたので…」
「シャノン様、私が勧めたのです。子孫である二人には知る権利も義務もあると思い…」
「フレッチャーを退治してから話そうかと思ってたんだけど…、特にアーロンには…」
「お気遣いありがとうございます。ですが僕は全てを知れて良かった。お母さんの言葉は真実だったから。お母さんは本当ならお姫さまだった。それなら…」
「それならなに?」
「他の言葉も信じられる」
「他の言葉?」
「僕は孤児院の裏であの人と話した時、一度聞いたことがあるんです。どうしていつも会いに来るのかって。そうしたらあの人は言いました」
「なんて?」
「ケラケラ笑いながら…「あなたの幸せを願うからよ」って…。僕はつまらない戯言だと思っていました。この女性は僕を捨てたんだ、って。その想いがどうしても消せなかった。でも違った。お母さんは僕の幸せを願ってくれてた…」
「うっ!」
滝涙…。見ろ!シェイナまですこし涙ぐんでるじゃないか!
グスッ「それよりコンラッド、このこといつから計画してたんですか?」
「…プリチャード侯と君の計画をブラッドを介し聞いた時からだ」
コンラッドは僕がこのプロムでシェイナに降霊の真似事をさせるつもりでいることを知り、それならもっといい手があると、急遽これを計画したらしい。もちろん…本物の血縁者、アーロンありきの計画だ。
それから王様、王妃様に話しを通し協力を依頼したのだという。
「正直悩みました…。これは王家の醜聞でもありますから。それでもわたくしたちには責任があります。たとえ全てが過去の罪悪だとしてもです。わたくしたちはそれを知ることも出来ました。それをしなかったのは逃避に他なりません。過去と決別するには清算が必要です」
「王妃様はともかく…王様がよく承知しましたね」
「快諾…とはいかなかったがね。何とか説得したのだよ。なにしろこれは…十の難行にある最初のひとつなのだからね。『王家を蝕む化け物を、正義を以て退治しろ』。難行の一つとあっては父も納得せざるを得ない。私の成否は父の軍神称号に関わるのだからね」
「 !? 」
そ、そーだっけ?そんな記憶は…はっ!
バッ!シェイナ?
ふぃっ!……
うっわ、視線反らした…
あとで他の難行もチェックしておこう…
「神の定めし難行はとても抽象的だ。場所の指定以外は、何を、誰を、どう務めを果たせばよいのか…何一つ明確にはされていない。それはつまり…、市井の声によく耳を傾け、そして知れと、そう言うことなのだろう」
「……その通りです」
シェイナの肩が小刻みに揺れてるけど…、笑い堪えてる?
「でも…結局ロアンの呪いはあったんですか?なかったんですか?フレッチャーも王家もどうしてこれほどロアンの呪いを恐れたんですか?」
「その疑問には私が代わって答えよう」
「アレイスター!? 」
でた!サプラーイズ!これぞサプライズスターの本領発揮!
そこに現れたのはプロムの会場でどこにも姿が見えなかったアレイスターだ。
「どうしてここに?それにその姿…どこか行ってたの?」
アレイスターの姿は騎馬服だ。乗馬服って意味じゃないよ?早駆け用の装飾の少ない服装ってことだよ。
「第一王女のもとへ。ポーレットの大叔母上が持たせたという君への返信を受け取りにね」
手紙!ポーレットの長老、全てを知るであろうマーグ王の妹、カサンドラ様の大伯母様!
「そ、その返信をどうしてアレイスターが…」
「王城に使いが来たのだよ。道中悪路があり帰国が遅れると。君への預かり物があるともそこには記されていた。そこで何かの役に立つかも思い急ぎ馬を出したのだ」
「空振りだったかもしれないのに…」
「その時はいい運動と思えば済むことだ。それよりロアンの呪いだったか。あったとも言えるしなかったとも言える…」
「つまり?」
「アーロンの持つマルーンの髪、それこそがフレッチャーにとってはまさに呪いだったのだよ」
マルーンの髪!アーロンの持つ赤茶の髪。王様とコンラッドを喜ばせた、灯と共に赤く染まる髪。
「ブロンドの令嬢とブラウンの男、男の赤茶はフレッチャーが染めさせた偽物の色だ。だがロアンの子孫は常にマルーンの髪を持って生まれてきた。娘も…孫も…ひ孫であるアーロンも」
ゴクリ…。遺伝するはずのない偽物の赤茶。これはロアンの執念が意地で歪めた遺伝子なのか!
「フレッチャーはあちらの部屋で正気を失うほど怯えていたよ、「あれは乾いた血の色、呪いの色だ…」とね。…全く…相当迫真の演技だったらしい」
「見てないんですか?」
「私はたった今到着したところだ」
ノベルゲーに出ていなかったアレイスターは、シナリオから最後まで部外者扱いされたのか…
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