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149 断罪と最後のイベント ②
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「誕生日から君はいたくご機嫌だ。その様子なら色よい返事を貰えたのだろう?」
「それが微妙で…」
ホントに目聡いな…
しょうがないので僕は言われたことをありのまま話した。自分でも不思議なのだが、アレイスターにはこんなことまで話せてしまう。カッコつけないでいい相手って楽チン。
「彼は大人で…そして君は子供だということだよ。君は氷の麗人、茨姫などと呼ばれたわりに情緒はいたって幼いのだね。これでは氷は氷でも氷菓子だ」
…何にもいえない…けど僕の顔が今〝ム”の形になっていることは言うまでもない。
「ま、まあいいですよ。で、ジェロームが何故かアレイスターのこと気にしてて」
「そう?」
「ジェロームってば僕がアレイスターを好きとか…思ってたみたいで…」
「そうだろうね。うぬぼれでなく私もそう思っているよ」
ボッ!「な、なな、なんで⁉ 僕の好きなのはジェロームで…」
「これでも私はこの国の王子だ。そして君に求婚した。それを踏まえてこんな話を私に堂々と出来るのは君にとって私が誰より心許せる存在だからだ。そうだろう?」
ひ、否定はしない…
確かにアレイスターは僕にとって安心安全のセーフティーゾーンだ。ノベルゲーの理を外れ…尚且つ誰も文句の言えない王族(家庭内ヒエラルキーは置いといて)。最高位の権力者。いや待て、…最高位の権力者?
ヤバ…冷静になってよーく考えたら、王子殿下から将来的なとは言えプロポーズを受けておいて、ぬけぬけと他の男性に求婚した話を聞かせるなんて…立場が逆なら打ち首ものだ。
サァァァァ…「あ、あの…その…」
「いいんだ。言っただろう?彼が君の初恋であることは分かっている。彼との思い出は君を支えた。それをとやかく言うほど私は狭量でない。むしろ男としてこのように度量を試されるのは光栄なことだ」
アレイスターはどうしてこう…僕がアレイスターを好きだという前提で話をするのだろう?そんなの僕にだって分からないってのに…ムカつくな!
「それに…、私には今すべきことがある。君に託された北部の問題だ。父に課せられた縛りはある意味私にとって必要なものかもしれないと…最近思うのだよ」
頭の良い人が考える事はイマイチよく分からない…
「結果としてそれは様々な問題を解決する時間となる。父の言われたトレヴァーの迎える正妃と君との格式差の問題。社交界の君を見る目。コンラッドが神の使いとして旅に出る以上、元婚約者である君が間髪入れず私と婚姻を結べばくちさがない者は碌なことを言わないだろう」
結婚すると言った覚えはないが…でももしそんなことをすれば客観的に考えて、無能の第一王子から有能な第二王子に乗り換えた魔性の令息みたいじゃないか。そんな不名誉な称号をシャノンに与えるのはNGである。
「そしてね…この先何年か、私は眠る間もないほど忙しくなり、寂しがり屋の君に満足な時間も割けないだろうから」
「ち、ちょっと!意義あり!誰が寂しがり屋ですって!」
「君がだよ。君のこれまでを考えれば無理もないが…シャノン、君は家族と居る時間、友人と過ごす時間、とても嬉しそうだ」
そ、それはまあ…
入院で止まってしまった時計、それが動き出したのにテンション上がって…かと言って変えられない性格とか性質とかあっていきなりパリピにはなれないけど、それでも僕は、数は少なくとも信頼のおける友人や家族と充実した毎日を送っている。
「いいかい…北部…極北は閉ざされた地域だ。そして東部以上に何もない地だ。特に冬季はどの窓からも雪景色しか見えない。真っ白な部屋…そこで君に出来ることは読書に編み物に…大して多くはないだろう。時折訪ねてくる行商とつかの間会話を楽しむだけ…そんな日々を私は君に過ごさせたくはない。大空を失った鳥は…母だけで十分だ」
白い部屋…読書…たまに来る見舞い客。それなんて入院生活…
「だからこそ私は海洋国ルッソとの交易を開こうとしているのだ。北部に活気を、財貨を生み出すために。北部とルッソの間に大きな街道を通し、またエンブリーとの間にも安全な街道を通す。ルッソから北を通って東までを一本の長い街道でつなぐ。人の出入りが増えれば店も増え、気が付けばそこには街が出来るだろう。ふふ、君の好きな買い物を楽しめる街だ」
し、失礼な…。まるで人をショッピング好きのマダムみたいに…好きだけど。
「だがそれには時間がかかる。とても片手間では出来ないだろうし、私は全精力を傾け邁進する必要があるだろう」
「アレイスター…、で、でも僕はまだ十年後の返事は…し、してな…」
「これはね、君のために始めたことだが今では北部の民すべての為に成したい夢だ。だから構わない。結果として君がどんな未来を選んだとしても。だが…原動力はないよりあったほうがいいと思わないか?」
「お…思う…かも…」
「だからこれを受け取って欲しい」
「これは?」
「母が王より頂いた指輪だ。君に渡しなさいと私にくださった」
柔らかなシルクのハンカチーフから取り出されたのは、一見ダイヤにも似たグレーの石が輝く指輪。
「王様から?そ!そんな大切なもの受け取れな」
「母はいくつも頂いている。王は何を贈ったかも覚えておいでではないとさ」
「……」
「すごーい」と喝采すればいいのか、それとも「はぁ?」と呆れればいいのか…
「母がこれを下さったのには理由がある」
「理由?」
アレイスターの話す理由、そのひとつがこれを王が第三側妃様に渡したのが、側妃を王宮に入るよう口説いた時だからなのだとか。つまりプロポーズじゃん?
意味がわからない。普通記念に取っとくんじゃないの?
「王が王妃アドリアナ様に贈られたのはピジョンブラッド、最高峰のルビーだ。そして第一第二側妃に与えられたのも王家の色、赤いルビーだ」
……手元にあるキレイな指輪。そのリングにはめられた石は…グレーサファイヤ。第三側妃、そしてアレイスターの灰色だ。
「グレーサファイヤ…高価な石だが母はそれを屈辱と感じていたのだよ。もちろん口に出してはいないけれどね。父は母を愛しておられるが…王家の血には明確な一線を引く」
「…だから要らないの?」
「そうだ。だがもう一つ理由がある」
「もう一つ?」
「グレーサファイヤの持つ意味は幸運、そして吉報だ。母はこれを、君が私に吉報を運んでくるようにと、そんな想いを込めて下さったのだ」
「え…、待って待って、でもそんな」
そんなの受け取ったらプレッシャーじゃん…
「持っていて欲しいシャノン。これは答えを強いるものではない。ただ私の…自己満足のためだ」
そう言われても…
「見てごらんシャノン。石の中に三本の筋が見えるだろう?」
「うん」
「これはそれぞれ〝信頼、希望、運命”を象徴するんだ。君がこれを持つこと、それが私の支えになる」
信頼…希望…、そして運命。アレイスターは運命を信じるってこと?
「シェイナ嬢の恋が成就し君が初恋を卒業する時…、私はその時を待つ」
その指輪をアレイスターが恭しく僕の指にはめた時、僕は気付いた。
王家の石をシャノンが手にする、これで最後のイベントが完璧に回収されたのだと…
「それが微妙で…」
ホントに目聡いな…
しょうがないので僕は言われたことをありのまま話した。自分でも不思議なのだが、アレイスターにはこんなことまで話せてしまう。カッコつけないでいい相手って楽チン。
「彼は大人で…そして君は子供だということだよ。君は氷の麗人、茨姫などと呼ばれたわりに情緒はいたって幼いのだね。これでは氷は氷でも氷菓子だ」
…何にもいえない…けど僕の顔が今〝ム”の形になっていることは言うまでもない。
「ま、まあいいですよ。で、ジェロームが何故かアレイスターのこと気にしてて」
「そう?」
「ジェロームってば僕がアレイスターを好きとか…思ってたみたいで…」
「そうだろうね。うぬぼれでなく私もそう思っているよ」
ボッ!「な、なな、なんで⁉ 僕の好きなのはジェロームで…」
「これでも私はこの国の王子だ。そして君に求婚した。それを踏まえてこんな話を私に堂々と出来るのは君にとって私が誰より心許せる存在だからだ。そうだろう?」
ひ、否定はしない…
確かにアレイスターは僕にとって安心安全のセーフティーゾーンだ。ノベルゲーの理を外れ…尚且つ誰も文句の言えない王族(家庭内ヒエラルキーは置いといて)。最高位の権力者。いや待て、…最高位の権力者?
ヤバ…冷静になってよーく考えたら、王子殿下から将来的なとは言えプロポーズを受けておいて、ぬけぬけと他の男性に求婚した話を聞かせるなんて…立場が逆なら打ち首ものだ。
サァァァァ…「あ、あの…その…」
「いいんだ。言っただろう?彼が君の初恋であることは分かっている。彼との思い出は君を支えた。それをとやかく言うほど私は狭量でない。むしろ男としてこのように度量を試されるのは光栄なことだ」
アレイスターはどうしてこう…僕がアレイスターを好きだという前提で話をするのだろう?そんなの僕にだって分からないってのに…ムカつくな!
「それに…、私には今すべきことがある。君に託された北部の問題だ。父に課せられた縛りはある意味私にとって必要なものかもしれないと…最近思うのだよ」
頭の良い人が考える事はイマイチよく分からない…
「結果としてそれは様々な問題を解決する時間となる。父の言われたトレヴァーの迎える正妃と君との格式差の問題。社交界の君を見る目。コンラッドが神の使いとして旅に出る以上、元婚約者である君が間髪入れず私と婚姻を結べばくちさがない者は碌なことを言わないだろう」
結婚すると言った覚えはないが…でももしそんなことをすれば客観的に考えて、無能の第一王子から有能な第二王子に乗り換えた魔性の令息みたいじゃないか。そんな不名誉な称号をシャノンに与えるのはNGである。
「そしてね…この先何年か、私は眠る間もないほど忙しくなり、寂しがり屋の君に満足な時間も割けないだろうから」
「ち、ちょっと!意義あり!誰が寂しがり屋ですって!」
「君がだよ。君のこれまでを考えれば無理もないが…シャノン、君は家族と居る時間、友人と過ごす時間、とても嬉しそうだ」
そ、それはまあ…
入院で止まってしまった時計、それが動き出したのにテンション上がって…かと言って変えられない性格とか性質とかあっていきなりパリピにはなれないけど、それでも僕は、数は少なくとも信頼のおける友人や家族と充実した毎日を送っている。
「いいかい…北部…極北は閉ざされた地域だ。そして東部以上に何もない地だ。特に冬季はどの窓からも雪景色しか見えない。真っ白な部屋…そこで君に出来ることは読書に編み物に…大して多くはないだろう。時折訪ねてくる行商とつかの間会話を楽しむだけ…そんな日々を私は君に過ごさせたくはない。大空を失った鳥は…母だけで十分だ」
白い部屋…読書…たまに来る見舞い客。それなんて入院生活…
「だからこそ私は海洋国ルッソとの交易を開こうとしているのだ。北部に活気を、財貨を生み出すために。北部とルッソの間に大きな街道を通し、またエンブリーとの間にも安全な街道を通す。ルッソから北を通って東までを一本の長い街道でつなぐ。人の出入りが増えれば店も増え、気が付けばそこには街が出来るだろう。ふふ、君の好きな買い物を楽しめる街だ」
し、失礼な…。まるで人をショッピング好きのマダムみたいに…好きだけど。
「だがそれには時間がかかる。とても片手間では出来ないだろうし、私は全精力を傾け邁進する必要があるだろう」
「アレイスター…、で、でも僕はまだ十年後の返事は…し、してな…」
「これはね、君のために始めたことだが今では北部の民すべての為に成したい夢だ。だから構わない。結果として君がどんな未来を選んだとしても。だが…原動力はないよりあったほうがいいと思わないか?」
「お…思う…かも…」
「だからこれを受け取って欲しい」
「これは?」
「母が王より頂いた指輪だ。君に渡しなさいと私にくださった」
柔らかなシルクのハンカチーフから取り出されたのは、一見ダイヤにも似たグレーの石が輝く指輪。
「王様から?そ!そんな大切なもの受け取れな」
「母はいくつも頂いている。王は何を贈ったかも覚えておいでではないとさ」
「……」
「すごーい」と喝采すればいいのか、それとも「はぁ?」と呆れればいいのか…
「母がこれを下さったのには理由がある」
「理由?」
アレイスターの話す理由、そのひとつがこれを王が第三側妃様に渡したのが、側妃を王宮に入るよう口説いた時だからなのだとか。つまりプロポーズじゃん?
意味がわからない。普通記念に取っとくんじゃないの?
「王が王妃アドリアナ様に贈られたのはピジョンブラッド、最高峰のルビーだ。そして第一第二側妃に与えられたのも王家の色、赤いルビーだ」
……手元にあるキレイな指輪。そのリングにはめられた石は…グレーサファイヤ。第三側妃、そしてアレイスターの灰色だ。
「グレーサファイヤ…高価な石だが母はそれを屈辱と感じていたのだよ。もちろん口に出してはいないけれどね。父は母を愛しておられるが…王家の血には明確な一線を引く」
「…だから要らないの?」
「そうだ。だがもう一つ理由がある」
「もう一つ?」
「グレーサファイヤの持つ意味は幸運、そして吉報だ。母はこれを、君が私に吉報を運んでくるようにと、そんな想いを込めて下さったのだ」
「え…、待って待って、でもそんな」
そんなの受け取ったらプレッシャーじゃん…
「持っていて欲しいシャノン。これは答えを強いるものではない。ただ私の…自己満足のためだ」
そう言われても…
「見てごらんシャノン。石の中に三本の筋が見えるだろう?」
「うん」
「これはそれぞれ〝信頼、希望、運命”を象徴するんだ。君がこれを持つこと、それが私の支えになる」
信頼…希望…、そして運命。アレイスターは運命を信じるってこと?
「シェイナ嬢の恋が成就し君が初恋を卒業する時…、私はその時を待つ」
その指輪をアレイスターが恭しく僕の指にはめた時、僕は気付いた。
王家の石をシャノンが手にする、これで最後のイベントが完璧に回収されたのだと…
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