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ミーガン嬢のノート
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いつものサロンでロアンの呪いについて見解を話し合う僕たち4人。
ため息をつきながらリアム君が言う。
「アーロンの母親、歓楽街の娼婦について私たちに出来ることはもうそれほど多くは無いでしょう」
アリソン君がそれにかぶせる。
「そうですね。点と線は朧気ながら繋がった。そう解釈して良いと思います」
そしてミーガン嬢が書き物を終え、ノートを閉じながら僕に視線をよこす。
「シャノン様…ここにまとめたものが。今までに分かった事でございますわ」
「ありがとうございます。わ、見やすい。さすがミーガン様ですね」
「ふふ、大したことはございませんわ」
ミーガン嬢のキレイな文字。ジェロームの持ってた書き損じと同じ、…貴族教育の中で伝わる流れるような文字。
僕には転生チートがあるため分かりづらいが、このルテティア国ではルテティア語が使われている。
そして文字に手慣れた人ほど流麗な筆記体を使う。シェイナがあの書き損じを修道女でなく貴族が書いたもの、と感じたのもそのためだ。どうでもいい話だが…
時系列で整理された見やすいノート。それだけで彼女の優秀さが垣間見えるというものだ。どれどれ…
●マーグ王 太子時代(前々王)
ロアン家の令嬢、マーグ王太子と婚約
不貞を働き婚約の解消と修道院入りを命じられる(悪しき企て?)
東の修道院へ(恐らくデクスター卿の監視付き)
赤子を秘密裏に出産 南の山村へ連れ出す(ナニー・東の木こり協力)
補足/東の木こり、エンブリー卿の祖父 ナニー、エンブリー卿の祖母
・フレッチャー 伯から侯へ シナバーを賜るほどの功績とは?
・ロアン家はどうなったか。断絶?滅亡?
●マーグ王(前々王)享年60 ●王妃(出産の失血死)
ロアンと呼ばれた娘 南の山村に隠れ暮らす
南の山村から逃げ出す(フレッチャーの祖先から)
王都に隠れ住み何年か後に娘を産む
所在を知られた女性が暴漢に襲われ命を落とす
補足/この当時ナニーと夫婦になった木こりが溶岩層を発見
・一代貴族だったナニー生家の子孫(現在平民)はどこに?
・ロアンの呪いとは存在するのか?
〇ケイレブ王(前王)〇王妃
ケイレブ王の治世は5年
・神子のためとはいえ何故あっさり王位を息子に譲ったか
・また何故退位後大公位につかず辺境に引き籠ったか
(武の王でないケイレブ王が辺境の護り手として辺境伯位に付くのは甚だ疑問)
〇ローグ王(現王)〇アドリアナ王妃
姫と呼ばれた女性(本名は?)成長しアーロンを産み教会に捨てる(ロザリオを持ち出す)
下町の孤児院でアーロンと再会 一年ほど面会を続けるが何者かに腹部を刺され死亡
アーロンに神子の適性(博愛・開放・赤髪)王の絶対保護
シャノン様の美しさに惑わされ、カマの教祖に担ぎ上げようと自滅し適性を失う
フレッチャー、アーロンの後見となり社交界を牛耳る目論見
シャノン様の自身を囮にした犠牲的かつ勇敢な働きにより水泡に帰す
以後フレッチャー侯は王、王家への干渉、影響力を大きく失うことになる
全てはシャノン様の明晰な頭脳による計算され尽くした行動の結果である
要解明事項
・何故女性たちは命までをも狙われたのか
・それほどまでフレッチャーが(王家が?)隠したいものとは何なのか
・何故アーロンは例外なのか
素晴らしいノートだ…感服だよ…
ところどころの?はミーガン嬢だけでなく誰もが思う疑問だ。そしてそのうちのいくつかは…きっとアレシアからの風が答えをもたらすだろう…
ちょいちょい最後の方に変なのが混ざってるけど…スルーの方向で。
ため息をつきながらリアム君が言う。
「アーロンの母親、歓楽街の娼婦について私たちに出来ることはもうそれほど多くは無いでしょう」
アリソン君がそれにかぶせる。
「そうですね。点と線は朧気ながら繋がった。そう解釈して良いと思います」
そしてミーガン嬢が書き物を終え、ノートを閉じながら僕に視線をよこす。
「シャノン様…ここにまとめたものが。今までに分かった事でございますわ」
「ありがとうございます。わ、見やすい。さすがミーガン様ですね」
「ふふ、大したことはございませんわ」
ミーガン嬢のキレイな文字。ジェロームの持ってた書き損じと同じ、…貴族教育の中で伝わる流れるような文字。
僕には転生チートがあるため分かりづらいが、このルテティア国ではルテティア語が使われている。
そして文字に手慣れた人ほど流麗な筆記体を使う。シェイナがあの書き損じを修道女でなく貴族が書いたもの、と感じたのもそのためだ。どうでもいい話だが…
時系列で整理された見やすいノート。それだけで彼女の優秀さが垣間見えるというものだ。どれどれ…
●マーグ王 太子時代(前々王)
ロアン家の令嬢、マーグ王太子と婚約
不貞を働き婚約の解消と修道院入りを命じられる(悪しき企て?)
東の修道院へ(恐らくデクスター卿の監視付き)
赤子を秘密裏に出産 南の山村へ連れ出す(ナニー・東の木こり協力)
補足/東の木こり、エンブリー卿の祖父 ナニー、エンブリー卿の祖母
・フレッチャー 伯から侯へ シナバーを賜るほどの功績とは?
・ロアン家はどうなったか。断絶?滅亡?
●マーグ王(前々王)享年60 ●王妃(出産の失血死)
ロアンと呼ばれた娘 南の山村に隠れ暮らす
南の山村から逃げ出す(フレッチャーの祖先から)
王都に隠れ住み何年か後に娘を産む
所在を知られた女性が暴漢に襲われ命を落とす
補足/この当時ナニーと夫婦になった木こりが溶岩層を発見
・一代貴族だったナニー生家の子孫(現在平民)はどこに?
・ロアンの呪いとは存在するのか?
〇ケイレブ王(前王)〇王妃
ケイレブ王の治世は5年
・神子のためとはいえ何故あっさり王位を息子に譲ったか
・また何故退位後大公位につかず辺境に引き籠ったか
(武の王でないケイレブ王が辺境の護り手として辺境伯位に付くのは甚だ疑問)
〇ローグ王(現王)〇アドリアナ王妃
姫と呼ばれた女性(本名は?)成長しアーロンを産み教会に捨てる(ロザリオを持ち出す)
下町の孤児院でアーロンと再会 一年ほど面会を続けるが何者かに腹部を刺され死亡
アーロンに神子の適性(博愛・開放・赤髪)王の絶対保護
シャノン様の美しさに惑わされ、カマの教祖に担ぎ上げようと自滅し適性を失う
フレッチャー、アーロンの後見となり社交界を牛耳る目論見
シャノン様の自身を囮にした犠牲的かつ勇敢な働きにより水泡に帰す
以後フレッチャー侯は王、王家への干渉、影響力を大きく失うことになる
全てはシャノン様の明晰な頭脳による計算され尽くした行動の結果である
要解明事項
・何故女性たちは命までをも狙われたのか
・それほどまでフレッチャーが(王家が?)隠したいものとは何なのか
・何故アーロンは例外なのか
素晴らしいノートだ…感服だよ…
ところどころの?はミーガン嬢だけでなく誰もが思う疑問だ。そしてそのうちのいくつかは…きっとアレシアからの風が答えをもたらすだろう…
ちょいちょい最後の方に変なのが混ざってるけど…スルーの方向で。
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