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55 断罪はオペラの幕間 ①
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ついにやって来たお待ちかね。前世から通算して初めての舞台観劇の日。
そして貴族のオペラとは、ファミ席みたいな個室から観劇するものだと初めて知った、シャノン・プリチャード、16歳。
「ここがルテティア歌劇場…」
「私は演劇なら見に来たことがあるのですよ。シャノン様は…、失礼しました。そんな余暇などありませんでしたね…」
「そうですね。僕はどこにも行けませんでしたから…」
実際…、闘病の為病院から一歩も出られなかった僕とお妃教育でがんじがらめだったシャノンは、自由がない、という意味で全く同じだ。だからこれは心からの言葉。
「見たかったんですオペラも演劇も」
正確には2.5次元舞台や2.5次元ミュージカルだけど…
「僕に出来たのは四角い部屋で本を読んだり動く絵を見たり、それから絵を描いたりすることだけでしたから」
正しくはマンガやアニメやイラストだけど。
「シャノン様…。も、もういいではありませんか。今はこうして少しばかり自由を手に入れられたのだし。そう考えると、あのお三方の愚行にも感謝しなければなりませんね」
スンッ…「それはないから」
「し、失礼しました」
とはいえ、ブラッドとは良好な義兄弟関係を築いているし、ロイドとも…、やたらと勉強会へいつ来るんだ、と催促がうるさい以外は付かず離れずの関係が続いている。「また今度ね」「考えとくね」と言えばお断りの常套句だというのに…、ロイドってば素直なのかな?というか…、これは一度参加しないと永遠に言われ続けるんじゃないだろうか。ふー…
僕は夏休み中に一度ロイドをプリチャード邸に呼んで(もちろんアリソン君も)勉強会を開くことを、なんとなくだが考え始めた。
「シャノン様こちらをどうぞ」
「わ…ゴージャス」
席に着くなり手渡されたのは、宝石のいっぱい施された装飾のキレイなアイマスク。
なんでも家柄の良い貴婦人は、観劇の際こうして顔を隠すのが普通なんだとか。慎みってやつ?劇中には、ちょっとエッチな台詞とかあったりするから、周囲の視線避けなんだって。男性にもマスク姿の人はいるけど…まあこっちはお忍び用だ。
僕が渡されたのは鼻から上を覆い隠すマスクなのだが、目を超えおでこも超えてその上、…そこには耳が付いている。
……ネコ耳…だと?
「動物はお嫌いでしたか?」
「ううん。本物じゃ無ければ平気。本物はクシャミが止まらなくなっちゃうから…」
シャノンは動物嫌い、それがゲーム上の設定だが、僕は僕で前世の僕はアレルギーがあり動物の毛を苦手としている。でも、どうやらシャノンも同じ理由で動物が苦手だったようだ。この間、悲願達成!と調子に乗ってネコと戯れたら鼻水と涙でグチャグチャになった…。だが今問題なのはそこではない。一体誰がネコ耳を用意したか?ってことだ。
「そういう事だったのか」
ぎょ!ア、アレイスター!マスクで顔を隠しているが、間違いない。お前はアレイスターだな?
何でこう、いつもいつもサプライズを仕掛けてくるのかこの男は。いい加減にしろ!僕はフラッシュモブとか許さないタイプだ!
「おかしいと思っていたのだよ。君のように子供好きな人が動物を苦手にしているなど…」
子供好きが動物好きとは限らないし動物好きが子供好きとも限らな、まあいい。
ついでにいうと、僕はブラコンのシスコンだが、別に子供好きじゃない。それで言ったら美中年のほうが好きだ。
「すまないねアリソン」
「いえ…」
一礼して個室を出ていくアリソン君。え?え?どういう事?
「どうしても君と同席したくてね。アリソンに代わってもらったのだよ」
…じゃあこの高そうなマスクはアレイスターの趣味…。そっか。アレイスターはケモ耳属性か…
「彼はどこに?」
「隣だ。君の従者も一緒にね」
気が付けばカイルもいない。なんてこった。
「王子特権ですか?悪い人ですね」
「君との時間が必要だと思ったのだ」
なぬっ?…それ程までにケモ耳を…引くわ~…。と、ともかく今はオペラだ。
本日の題材は『アイーン』。ガイドブックによると見どころは、惹かれ合う王子と敵国の王女による歌唱の掛け合いである。
開幕までにまだまだ時間はあるが、その間にお茶やお酒を楽しむのだとか。なんだその高そうなつまみとワインは。セレブめ…
「君にはこれを。果実水とアマレッティだ。甘いものが好きだろう?」
「わあ!」
サクサクしてコロンとしたクッキー。気が利くな。と思ったのに…
「ほら、口を開けて」
「え…?」
パクリ
いやー、いいっちゃ良いんだけど…ハズイわー。
「ふふ、君と観劇か…。一年前には考えられなかった」
「それは僕も同じです。一年前かぁ…、大変でした、あの頃は…」
この世界の基礎知識に貴族のマナーにダンス、ああそうそう、交友関係を含めたシャノンの基礎知識も。明けても暮れても暗記暗記暗記…そして時々断罪(後)対策。
前世の受験勉強でも大変だったのに、転生したら更に大変とはこれ如何に?神様ってイジワル。ううん、贅沢言っちゃダメ。サ〇マさんも言ったじゃないか。生きてるだけで丸儲け、って…。
「でもその甲斐あって万事上手くいっています。ある一点を除いて」
その一点とは…、上手く社交界から逃れることである。
アーロンを改宗させ、…られたら一番いいけど、それが無理でもせめて人様に迷惑をかけないよう、細々とどこかで好きなだけ信仰しなさいと説得して、それら全てを高飛車に行なうことでコンラッドの恨みを買い、ワンチャン断罪へ…というのが僕の描いた二兎を得るための完璧なシナリオだ。
なんかもう色々破綻している気はするが…、いや!初志貫徹。僕は最後の最後まで断罪を諦めない…
「気持ちは分かるがもう少し待ってくれないか」
ん?言われなくてもあと一年半は待つつもりですけど?
「えっと…、そんなことより今日は楽しみましょうよ」
「ふふ、君は文化に関心が強いのだね」
「え…?それほどでも。普通ですよこんなの」
特装版すら買えなかったお小遣い生活の僕など、特典欲しさに複数買いする猛者たちの、足元どころか足の裏にも及んでいない。
「よく似合っているよ、そのマスク」
「人に耳を付けて楽しいですか?」
「ああとても」
ヤバい。ガチだ。ケモ耳のガチ勢だ。
開演まで続くたわいもない歓談。思えばアレイスターと会う時はいつも穏やかな時間が流れている。いつもケンカになるコンラッドとは大違い。
燃えるように真っ赤な髪と落ち着いたグレーの髪。髪は体を表すとはこのことだ。
「こうして…、君と二人きりになるのに人目を忍ばねばならないことが…歯痒いよ」
「二人きりになりたいんですか?でもいつも僕から逃げるのアレイスター様じゃないですか」
「学院内や王城ではね。憚られる。コンラッドはともかく、王妃アドリアナ様は良い顔をなさらないだろう」
そりゃ、息子の嫁(予定)が浮気とか…笑えない。
「…だからランチタイムにお誘いしてもなかなか来てくれないんですか?」
「そうだ」
「僕がいつもどれほどガッカリしてるか…、アレイスター様は分ってない。あなたが僕にとってどんな存在なのかを」
「シャノン…」
アレイスターだけが僕に最上級の王室マナーを教えてくれる存在なのに…分ってない!おかげで僕は今でも時々挙動不審だ。
「光栄だよシャノン。だが、慎重にいかねば。君の評判をさげてはならない」
そっと取られる右手。こういうところが王子様なんだよね。
「僕の評判…」
とはなんぞや?
「シャノン、最近社交界で囁かれている噂を知っているかい?」
「何でしょう?僕は茶会も夜会も、ほとんど出席しないんでよく分かりません」
コンラッドの婚約者で唯一良かったのは、有象無象のご招待を、立場を理由に問答無用でお断り出来るところだ。
「『聖なる力』の神子…。あれが君なのではないかと言われているよ」
…ふーん、そうなんだ。……………って
「へっ?」
そして貴族のオペラとは、ファミ席みたいな個室から観劇するものだと初めて知った、シャノン・プリチャード、16歳。
「ここがルテティア歌劇場…」
「私は演劇なら見に来たことがあるのですよ。シャノン様は…、失礼しました。そんな余暇などありませんでしたね…」
「そうですね。僕はどこにも行けませんでしたから…」
実際…、闘病の為病院から一歩も出られなかった僕とお妃教育でがんじがらめだったシャノンは、自由がない、という意味で全く同じだ。だからこれは心からの言葉。
「見たかったんですオペラも演劇も」
正確には2.5次元舞台や2.5次元ミュージカルだけど…
「僕に出来たのは四角い部屋で本を読んだり動く絵を見たり、それから絵を描いたりすることだけでしたから」
正しくはマンガやアニメやイラストだけど。
「シャノン様…。も、もういいではありませんか。今はこうして少しばかり自由を手に入れられたのだし。そう考えると、あのお三方の愚行にも感謝しなければなりませんね」
スンッ…「それはないから」
「し、失礼しました」
とはいえ、ブラッドとは良好な義兄弟関係を築いているし、ロイドとも…、やたらと勉強会へいつ来るんだ、と催促がうるさい以外は付かず離れずの関係が続いている。「また今度ね」「考えとくね」と言えばお断りの常套句だというのに…、ロイドってば素直なのかな?というか…、これは一度参加しないと永遠に言われ続けるんじゃないだろうか。ふー…
僕は夏休み中に一度ロイドをプリチャード邸に呼んで(もちろんアリソン君も)勉強会を開くことを、なんとなくだが考え始めた。
「シャノン様こちらをどうぞ」
「わ…ゴージャス」
席に着くなり手渡されたのは、宝石のいっぱい施された装飾のキレイなアイマスク。
なんでも家柄の良い貴婦人は、観劇の際こうして顔を隠すのが普通なんだとか。慎みってやつ?劇中には、ちょっとエッチな台詞とかあったりするから、周囲の視線避けなんだって。男性にもマスク姿の人はいるけど…まあこっちはお忍び用だ。
僕が渡されたのは鼻から上を覆い隠すマスクなのだが、目を超えおでこも超えてその上、…そこには耳が付いている。
……ネコ耳…だと?
「動物はお嫌いでしたか?」
「ううん。本物じゃ無ければ平気。本物はクシャミが止まらなくなっちゃうから…」
シャノンは動物嫌い、それがゲーム上の設定だが、僕は僕で前世の僕はアレルギーがあり動物の毛を苦手としている。でも、どうやらシャノンも同じ理由で動物が苦手だったようだ。この間、悲願達成!と調子に乗ってネコと戯れたら鼻水と涙でグチャグチャになった…。だが今問題なのはそこではない。一体誰がネコ耳を用意したか?ってことだ。
「そういう事だったのか」
ぎょ!ア、アレイスター!マスクで顔を隠しているが、間違いない。お前はアレイスターだな?
何でこう、いつもいつもサプライズを仕掛けてくるのかこの男は。いい加減にしろ!僕はフラッシュモブとか許さないタイプだ!
「おかしいと思っていたのだよ。君のように子供好きな人が動物を苦手にしているなど…」
子供好きが動物好きとは限らないし動物好きが子供好きとも限らな、まあいい。
ついでにいうと、僕はブラコンのシスコンだが、別に子供好きじゃない。それで言ったら美中年のほうが好きだ。
「すまないねアリソン」
「いえ…」
一礼して個室を出ていくアリソン君。え?え?どういう事?
「どうしても君と同席したくてね。アリソンに代わってもらったのだよ」
…じゃあこの高そうなマスクはアレイスターの趣味…。そっか。アレイスターはケモ耳属性か…
「彼はどこに?」
「隣だ。君の従者も一緒にね」
気が付けばカイルもいない。なんてこった。
「王子特権ですか?悪い人ですね」
「君との時間が必要だと思ったのだ」
なぬっ?…それ程までにケモ耳を…引くわ~…。と、ともかく今はオペラだ。
本日の題材は『アイーン』。ガイドブックによると見どころは、惹かれ合う王子と敵国の王女による歌唱の掛け合いである。
開幕までにまだまだ時間はあるが、その間にお茶やお酒を楽しむのだとか。なんだその高そうなつまみとワインは。セレブめ…
「君にはこれを。果実水とアマレッティだ。甘いものが好きだろう?」
「わあ!」
サクサクしてコロンとしたクッキー。気が利くな。と思ったのに…
「ほら、口を開けて」
「え…?」
パクリ
いやー、いいっちゃ良いんだけど…ハズイわー。
「ふふ、君と観劇か…。一年前には考えられなかった」
「それは僕も同じです。一年前かぁ…、大変でした、あの頃は…」
この世界の基礎知識に貴族のマナーにダンス、ああそうそう、交友関係を含めたシャノンの基礎知識も。明けても暮れても暗記暗記暗記…そして時々断罪(後)対策。
前世の受験勉強でも大変だったのに、転生したら更に大変とはこれ如何に?神様ってイジワル。ううん、贅沢言っちゃダメ。サ〇マさんも言ったじゃないか。生きてるだけで丸儲け、って…。
「でもその甲斐あって万事上手くいっています。ある一点を除いて」
その一点とは…、上手く社交界から逃れることである。
アーロンを改宗させ、…られたら一番いいけど、それが無理でもせめて人様に迷惑をかけないよう、細々とどこかで好きなだけ信仰しなさいと説得して、それら全てを高飛車に行なうことでコンラッドの恨みを買い、ワンチャン断罪へ…というのが僕の描いた二兎を得るための完璧なシナリオだ。
なんかもう色々破綻している気はするが…、いや!初志貫徹。僕は最後の最後まで断罪を諦めない…
「気持ちは分かるがもう少し待ってくれないか」
ん?言われなくてもあと一年半は待つつもりですけど?
「えっと…、そんなことより今日は楽しみましょうよ」
「ふふ、君は文化に関心が強いのだね」
「え…?それほどでも。普通ですよこんなの」
特装版すら買えなかったお小遣い生活の僕など、特典欲しさに複数買いする猛者たちの、足元どころか足の裏にも及んでいない。
「よく似合っているよ、そのマスク」
「人に耳を付けて楽しいですか?」
「ああとても」
ヤバい。ガチだ。ケモ耳のガチ勢だ。
開演まで続くたわいもない歓談。思えばアレイスターと会う時はいつも穏やかな時間が流れている。いつもケンカになるコンラッドとは大違い。
燃えるように真っ赤な髪と落ち着いたグレーの髪。髪は体を表すとはこのことだ。
「こうして…、君と二人きりになるのに人目を忍ばねばならないことが…歯痒いよ」
「二人きりになりたいんですか?でもいつも僕から逃げるのアレイスター様じゃないですか」
「学院内や王城ではね。憚られる。コンラッドはともかく、王妃アドリアナ様は良い顔をなさらないだろう」
そりゃ、息子の嫁(予定)が浮気とか…笑えない。
「…だからランチタイムにお誘いしてもなかなか来てくれないんですか?」
「そうだ」
「僕がいつもどれほどガッカリしてるか…、アレイスター様は分ってない。あなたが僕にとってどんな存在なのかを」
「シャノン…」
アレイスターだけが僕に最上級の王室マナーを教えてくれる存在なのに…分ってない!おかげで僕は今でも時々挙動不審だ。
「光栄だよシャノン。だが、慎重にいかねば。君の評判をさげてはならない」
そっと取られる右手。こういうところが王子様なんだよね。
「僕の評判…」
とはなんぞや?
「シャノン、最近社交界で囁かれている噂を知っているかい?」
「何でしょう?僕は茶会も夜会も、ほとんど出席しないんでよく分かりません」
コンラッドの婚約者で唯一良かったのは、有象無象のご招待を、立場を理由に問答無用でお断り出来るところだ。
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