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24 断罪はダンスのこちら
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ブロア前伯爵夫人はとても品の良い、中年を少し過ぎたくらいのご婦人だが、全盛期はダンスの名手だったという話で、のっけからかなり厳しく姿勢を直された。イテテ、背筋が痛い…。
「母はどこからか先日のダンスの授業で起きた出来事を聞き込んでいてね…、しっかりしろと尻を叩かれたよ。母は君とアレイスターの接近を望んでいない」
「ブラッドも言ってました」
「それにしてもあれはない。いくら私がアーロンと踊ったからと言って…当てつけにも程がある」
「当てつけるほどの気持ちが僕に残っているとでもお思いですか?ありませんよ」
うぬぼれるのも大概にしろ!あ、凹んだ。
「……まあいい。シャノン、いまさら君を愛する振りをしたところでどうせ君は信じないだろう…」
「よくお分かりで」
「いちいち君は…!く…、それでも自分の立場は十分理解した。己の咎も認めよう。シャノン、…王と王妃のように割り切った関係を望むことはもう出来ないだろうか?これから行動は改めると約束しよう。そのうえで君は正妃としてなにもかも好きにすればいい。だからこれ以上おかしなことは考えないでくれ」
おかしなこととは何ぞや?
「それでアーロンは納得しますか?」
「アーロンはこの際関係ない」
「大有りですよ。何言ってるんです」
「アーロンは地位を望むような人ではない…」
「へー?じゃあ誰のせいでここまで拗れたんですかね」
「全部私のせいだと言いたいのか!」
「違うって言うなら言ってみなさいよ!ほらっ!」
「君に非は無いとでも言うつもりか!」
「は、はぁ?子供のちょっかいくらいいなせないんですか!包容力の無い男ですね!」
「なんだと!君が子供なものか!」
「あースイマセン。子供はコンラッド様でしたー」
「わ、私のどこが子供だ!」
「行動思考の全部がですよ!気付いてなかったんですか?こりゃビックリ」
「なっ‼」
ここまで全て、ダンスを踊りながらの会話である。
ブロア前伯爵夫人もあまりの見苦しさに途中から口を挟むのを諦めている。
興奮のあまり、途中からダンスがタンゴみたいになってしまったのはご愛敬だ。この世界にタンゴがあるかないかしらないけど…
「はい、そこまで」
はぁー、はぁー、はぁー、違う意味で息が上がる…
「すまない。途中少々取り乱した。だが君とやり直したいのは本心だ。この後改めて話し合いたい」
「僕も思わず興奮しました…。いいですよ。この際だからトコトン話し合いましょう」
断罪まで我慢…、断罪まで我慢…、僕は握りこぶしの向こうで呪文を唱え続けた。
「シャノン様!」
ドッキー!
しまった!先生に叱られる!
「大変情熱的なダンスでした!こんなダンスを創作なさるなんて…なんと素晴らしいダンスの才能!」
それから暫くして城下の小さなダンスホールで『シャノンのタンゴ』略して『シャンゴ』が流行り始めたと僕が知るのは随分たってからである…
さて、ダンスが終わってしばしの小休止。コンラッドと向かい合わせで飲むお茶は…あれ?普通に美味しいな。さすがお城の高級品。
「シャノン。思えば君とこんな風に思い切り言いたいことを言い合ったのは初めてじゃないか?」
「そうですね。どっかの腑抜けは話し合いもせず僕を避けてましたし」
それに貴族の中の貴族であるシャノンは、第一王子であるコンラッドとこんな頭の悪い言い争いはしなかっただろうし、…って言うか、途中からシャノンが不在だ…。
「辛辣だな…、だが以前よりマシか。その、先ほどの件だが…」
「なんです?包容力が無い…の件ですか?無いですよ?」
「違う!割り切った関係を構築したいと言う件だ」
「あー…、少々お待ちを」
お茶を飲みながらしばし熟考…。
僕のゴールは断罪で、これは絶対変えられない決定事項だ。そのためには現状の婚約が必須で、今の時点でうっかり婚約解消は出来ないしされても困る。この間父親にかまをかけたら、万が一婚約解消を申し入れられたら、腹いせに現王の弟(コンラッドの叔父さん。立太子前の今ならコンラッドより偉い)の後妻にねじ込むと言われた…。いいんだか悪いんだか。
という前提でこの提案は有りなのか無しなのか…………有りよりの…有り?
ここでいったん安心させるだけさせて、ここから地道に嫌がらせをアーロンにしてだんざ…
忘れてたー!アーロンだよアーロン!
コンラッドはアーロンが僕に気があることを知っているのだろうか…?実はアーロンの本命がシャノンだったなんて…ざまあみろって笑いたいところだけど全然笑えない。いやほんとに。
「…コンラッド様、これは嫉妬とかそう言うんじゃなくて素朴な疑問なんですが…、アーロンと意思疎通出来てます?」
「当たり前だ。私とアーロンは分かり合えている」
良く言い切ったな、婚約者の前で。今はあえて突っ込まないけど。
「じゃあ昼食の後とか…、二人っきりになりたいと思わないんですか?毎日ブラッドとロイドが一緒で…」
「ロイドは執行部の仕事で毎日は居ない」
「じゃあ三人…はっ!」
まさか…3、ダメダメそれ以上言っちゃ!
「何だその顔は。まさか不純な事を考えているのか…」
「いいえ」
「だがその目は」
「いいえ」
「はぁ…、いいか、私たちはアーロンの語る理想に耳を傾けているのだ。やましいことなどしていない」
「理想…?」
「愛と平等に満ちた世界。…身分も争いもない全てを受容する世界…、シャノン、君とは相容れない世界だ」
…コンラッドは分っているのだろうか。身分も争いもない国に王子は居ない。争いにまみれ不平等の頂点に立つのが身分の最高峰、王家だろうに。まあ、ルテティアに限り、国民愛はあると信じてる…。
しっかし、身分も争いもないっていうなら民主主義ニッポンに居た僕の方が詳しいっての。ま、まぁ違う形の争いならあるにはあるけど…。しまった脱線した。今はそれより…
「アーロンの理想…それはカマ神のことですか?」
「カ…マシ?なんだそれは?」
おっやぁ…?ご存じない?
この国にはルテティア国教という立派な公式教がある。この国の教会はすべからくルテティア国教会である。この世界に浅く、かつ信仰心の薄い僕はそんなに詳しくないが、てっきり国教の神様かと思ったのに…違うのか…じゃあなんの神様なんだよ…
「彼は私に道を示してくれる。愛を以て人々の心を解放するのが、次期王たる私の使命なのだと、そう言われたよ」
「……コンラッド様もそうお思いで?」
「万人を愛する…、博愛とは実に崇高な考えだ。そう思えないか君は…」
「…んー、あー、うん。分かりました。それじゃあ僕はこれで」ススス…
「シャノン、話はまだ終わってない!」
「えー、あー、割り切った関係でしたっけ。いいですそれで。そうします。ではまた明日。学院でお会いしましょう。あ、交流は不要ですのでおかまいなく」サササッ
博愛、解放…それは危険なキーワード。キミコの注意喚起がどこからか聞こえた気がする…。ここは関わらないのが一番。コンラッドの足先は危険な底なし沼にちょこっと浸かっている…。
僕は慌てて王城を後にした。今度はカイルと二人で…
「母はどこからか先日のダンスの授業で起きた出来事を聞き込んでいてね…、しっかりしろと尻を叩かれたよ。母は君とアレイスターの接近を望んでいない」
「ブラッドも言ってました」
「それにしてもあれはない。いくら私がアーロンと踊ったからと言って…当てつけにも程がある」
「当てつけるほどの気持ちが僕に残っているとでもお思いですか?ありませんよ」
うぬぼれるのも大概にしろ!あ、凹んだ。
「……まあいい。シャノン、いまさら君を愛する振りをしたところでどうせ君は信じないだろう…」
「よくお分かりで」
「いちいち君は…!く…、それでも自分の立場は十分理解した。己の咎も認めよう。シャノン、…王と王妃のように割り切った関係を望むことはもう出来ないだろうか?これから行動は改めると約束しよう。そのうえで君は正妃としてなにもかも好きにすればいい。だからこれ以上おかしなことは考えないでくれ」
おかしなこととは何ぞや?
「それでアーロンは納得しますか?」
「アーロンはこの際関係ない」
「大有りですよ。何言ってるんです」
「アーロンは地位を望むような人ではない…」
「へー?じゃあ誰のせいでここまで拗れたんですかね」
「全部私のせいだと言いたいのか!」
「違うって言うなら言ってみなさいよ!ほらっ!」
「君に非は無いとでも言うつもりか!」
「は、はぁ?子供のちょっかいくらいいなせないんですか!包容力の無い男ですね!」
「なんだと!君が子供なものか!」
「あースイマセン。子供はコンラッド様でしたー」
「わ、私のどこが子供だ!」
「行動思考の全部がですよ!気付いてなかったんですか?こりゃビックリ」
「なっ‼」
ここまで全て、ダンスを踊りながらの会話である。
ブロア前伯爵夫人もあまりの見苦しさに途中から口を挟むのを諦めている。
興奮のあまり、途中からダンスがタンゴみたいになってしまったのはご愛敬だ。この世界にタンゴがあるかないかしらないけど…
「はい、そこまで」
はぁー、はぁー、はぁー、違う意味で息が上がる…
「すまない。途中少々取り乱した。だが君とやり直したいのは本心だ。この後改めて話し合いたい」
「僕も思わず興奮しました…。いいですよ。この際だからトコトン話し合いましょう」
断罪まで我慢…、断罪まで我慢…、僕は握りこぶしの向こうで呪文を唱え続けた。
「シャノン様!」
ドッキー!
しまった!先生に叱られる!
「大変情熱的なダンスでした!こんなダンスを創作なさるなんて…なんと素晴らしいダンスの才能!」
それから暫くして城下の小さなダンスホールで『シャノンのタンゴ』略して『シャンゴ』が流行り始めたと僕が知るのは随分たってからである…
さて、ダンスが終わってしばしの小休止。コンラッドと向かい合わせで飲むお茶は…あれ?普通に美味しいな。さすがお城の高級品。
「シャノン。思えば君とこんな風に思い切り言いたいことを言い合ったのは初めてじゃないか?」
「そうですね。どっかの腑抜けは話し合いもせず僕を避けてましたし」
それに貴族の中の貴族であるシャノンは、第一王子であるコンラッドとこんな頭の悪い言い争いはしなかっただろうし、…って言うか、途中からシャノンが不在だ…。
「辛辣だな…、だが以前よりマシか。その、先ほどの件だが…」
「なんです?包容力が無い…の件ですか?無いですよ?」
「違う!割り切った関係を構築したいと言う件だ」
「あー…、少々お待ちを」
お茶を飲みながらしばし熟考…。
僕のゴールは断罪で、これは絶対変えられない決定事項だ。そのためには現状の婚約が必須で、今の時点でうっかり婚約解消は出来ないしされても困る。この間父親にかまをかけたら、万が一婚約解消を申し入れられたら、腹いせに現王の弟(コンラッドの叔父さん。立太子前の今ならコンラッドより偉い)の後妻にねじ込むと言われた…。いいんだか悪いんだか。
という前提でこの提案は有りなのか無しなのか…………有りよりの…有り?
ここでいったん安心させるだけさせて、ここから地道に嫌がらせをアーロンにしてだんざ…
忘れてたー!アーロンだよアーロン!
コンラッドはアーロンが僕に気があることを知っているのだろうか…?実はアーロンの本命がシャノンだったなんて…ざまあみろって笑いたいところだけど全然笑えない。いやほんとに。
「…コンラッド様、これは嫉妬とかそう言うんじゃなくて素朴な疑問なんですが…、アーロンと意思疎通出来てます?」
「当たり前だ。私とアーロンは分かり合えている」
良く言い切ったな、婚約者の前で。今はあえて突っ込まないけど。
「じゃあ昼食の後とか…、二人っきりになりたいと思わないんですか?毎日ブラッドとロイドが一緒で…」
「ロイドは執行部の仕事で毎日は居ない」
「じゃあ三人…はっ!」
まさか…3、ダメダメそれ以上言っちゃ!
「何だその顔は。まさか不純な事を考えているのか…」
「いいえ」
「だがその目は」
「いいえ」
「はぁ…、いいか、私たちはアーロンの語る理想に耳を傾けているのだ。やましいことなどしていない」
「理想…?」
「愛と平等に満ちた世界。…身分も争いもない全てを受容する世界…、シャノン、君とは相容れない世界だ」
…コンラッドは分っているのだろうか。身分も争いもない国に王子は居ない。争いにまみれ不平等の頂点に立つのが身分の最高峰、王家だろうに。まあ、ルテティアに限り、国民愛はあると信じてる…。
しっかし、身分も争いもないっていうなら民主主義ニッポンに居た僕の方が詳しいっての。ま、まぁ違う形の争いならあるにはあるけど…。しまった脱線した。今はそれより…
「アーロンの理想…それはカマ神のことですか?」
「カ…マシ?なんだそれは?」
おっやぁ…?ご存じない?
この国にはルテティア国教という立派な公式教がある。この国の教会はすべからくルテティア国教会である。この世界に浅く、かつ信仰心の薄い僕はそんなに詳しくないが、てっきり国教の神様かと思ったのに…違うのか…じゃあなんの神様なんだよ…
「彼は私に道を示してくれる。愛を以て人々の心を解放するのが、次期王たる私の使命なのだと、そう言われたよ」
「……コンラッド様もそうお思いで?」
「万人を愛する…、博愛とは実に崇高な考えだ。そう思えないか君は…」
「…んー、あー、うん。分かりました。それじゃあ僕はこれで」ススス…
「シャノン、話はまだ終わってない!」
「えー、あー、割り切った関係でしたっけ。いいですそれで。そうします。ではまた明日。学院でお会いしましょう。あ、交流は不要ですのでおかまいなく」サササッ
博愛、解放…それは危険なキーワード。キミコの注意喚起がどこからか聞こえた気がする…。ここは関わらないのが一番。コンラッドの足先は危険な底なし沼にちょこっと浸かっている…。
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