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10 断罪後への次の一手
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「カイル、今のうちに平民街の一番奥にある治療院へ行きたいんだけど」
「平民街の奥…ですか?慰問であれば他の治療院にされてはいかがかと…」
「ううん。一番奥で」
カイルが躊躇うのには理由がある。平民街では奥へ行けば行くほどホームレスが多く町全体が薄汚れていくのだ。その辺り一帯を別名スキッド地区という。
断罪後シャノンが放り込まれたエリアはもう少し手前の一般庶民街、下町と呼ばれる場所だが、流行り病はまさにその最奥であるスキッド地区から発生するのだ。
その治療院は貴族の寄付で成り立つ無償の病院で、お金の無い病人はみんなここに集まるのだが、その実態は、薄~いスープとぺらっぺらにスライスした黒パンを貰って寝かされるだけで大した治療もなく薬も与えられない場所なのだとか。だけど無理もない話で、タダ飯とベッドがあるそこにはいつでも無気力な人が溢れている…。つまり予算が足りないのだ。
お金があれば誰だって商業地区の病院に行く、というのが最近親しくしている、平民街にある商家の元奥さんだったニコールさんから聞いた話だ。
人の密集した不衛生な場所。まさに病原菌の好む場所じゃないか…。そこだよそこ。そこを何とかしなければ。
「ですがシャノン様…」
「あっ!騎士の誰かに連れてってもらうつもりだから来なくていいよ、カイルは」
「そんな…」
領地ほどではないけど、この王都の屋敷にも何人かの騎士が常駐している。警察組織が仕上がっていないこの世界では、高位貴族はそれぞれ騎士団を持ちそれぞれ自領の治安を守る。王都邸にいる騎士は、さしずめ警備員ってとこか。うーん、目の保養。僕は制服フェチなのだ。
「彼と彼と…それから彼」
「シャノン様…私もご一緒します」
「そう?あ、一番目立たない馬車にしてね。地味なやつ」
病人のプロである僕は考えた。病気を拡げないために必要なのは清潔な環境だ。それから本体の抵抗力が何より重要なのだ!それに必要なのは栄養のあるご飯と質の良い睡眠、そして適度な運動だ!余命半年を5年間も延ばした僕が言うんだから間違いない!担当の医師はそれを、大らかな性格と(正確には鈍感と言われた)体力があるおかげだと言っていた。つまり…体力は正義だ!
そこで今日はそれを治療院の代表者であるモリセット子爵と話し合うつもりでいるのだ。
貴族年鑑で調べた情報によると、モリセット子爵は平民街を統括するどこかの伯爵の部下…みたいな立場の貴族だ。その流れで、スキッド地区の惨状を見るに見かねて、私財を投げ打ちこの治療院を立ち上げた神様みたいな人だ。運営費が足りずいつもヒーヒー言ってるらしいけど。
「責任者のモリセット子爵も呼んでくれる?現地で待ってるって」
あごで大人を呼びつける断罪令息。うん、この調子。
「あのような場所に…。シャノン様、子爵家に伺うのでは駄目なのですか?」
「じ、事件は現場で起こってるんだよ?わかってないな、カイル」
「す、すみません…」
何しろ仮病を使ってお妃教育をサボっているわけだし…貴族街をフラフラするわけにはいかないんだよ!それに誰かに会ったらどうする。同級生の顔だって全然分からないのに…。
とにかくこうして、僕は薄暗いスキッド地区へとやって来た。
スキッド地区は、この世界観にまだ銃や麻薬が無いおかげで、荒んだ地区にしては、前世のスラム街…とまではいかない場所だ。でも気をつけないとスリや当たり屋くらいはいるかもしれない。
「ここが治療院か…。想像以上に汚い…」
あーでも、アメリカの戦争映画で見た、下級兵士の宿舎がこんな感じだった。フロアの両サイドにずらっと並んだ簡素なベッド。見たところ本物の病人は全体の半分以下…。さて、この無気力な人たちをどうするか…。
「シャノン様、モリセット子爵が参りました。院長室でお待ちです」
ここのお世話は下町の有志が僅かな賃金で引き受けているのだ。つまり、その人たちが流行り病をここから下町に持ち込む媒介になるわけだな…。
「まずモリセット子爵。治療院の運営ご苦労様です。子爵にはつくづく感心します」
「これはこれは。プリチャード侯爵家のシャノン様にそう言って頂けるとは…」
モリセット子爵は年の頃二十代後半の優し気なメガネ、あ、いや、立派な青年。10代の若者にご苦労様…とか言われるのは、さぞかしイラっとする事だろう。だがこれも断罪への地道な一歩。僕の無礼を許して欲しい…。
「今日はちょっと相談があって…えーと、寄付をするので寝具と食事の内容をグレードアップしてくれますか」
「プリチャード侯爵家からご支援…、なんとありがたい」
だがしかし。話はここで終わらない。本題はここからだ。
「ですが食事とベッドの提供には条件を設けます。まず一名ちゃんとした医者を派遣します。そして本物の病人とただのナマケモノを分別します」
「仮病とは言え、住む場所を持たぬ者を追い出せと?」
「違います。ですからこの計画書です」
書き起こしてきた計画書にはこう記されている。
ーー働かざる者食うべからずーー
1・病人以外で無償の食事とベッドの提供を受けたいものは施設内の掃除洗濯、及びスキッド地区の清掃活動、壊れた家屋の修繕活動に一日三時間必ず参加する事。なお、サボらないようスキッド地区は活動監視員によってパトロールさせる。彼らのハンコを以てその日の食事とベッドを提供する。
2・一定の基準を満たす優良者は、それらの活動に代わり、病院食の調理、病人への投薬、包帯の交換、などの院内作業に切り替えることも可能とする。
3・これらの作業時間が一日3時間を超えた場合は報酬が発生する。
4・病人の内、回復後も引き続き治療院に留まりたい場合は1~3に準ずる。
5・院内ではうがい手洗い、2日に一度の入浴を義務付ける事とする。(爪の間まで清潔に)
「これは…」
「入浴設備は近日設置予定です」
食事と睡眠。そして奉仕活動は適度な運動になるだろう。こうしてコツコツ体力づくりをしてやれば抵抗力も上がるというものだ。
そしてこれにはもう一つ狙いがある。
割れ窓理論…ってのがあってね。一枚の割れガラスを放置することでいずれ街全体が荒れるっていうね。なら逆もまた叱り。清掃と修繕で街が整えば、身も心も元気にもなり、スキッド地区から病原菌の影は消えるだろう。
「無料の労働力です」
「なんと…」
どうだ!この高飛車な言い方。ああ!なんて横柄な断罪令息!
「子爵、このダイヤのカチューシャ?を現金化して当面の資金に充ててください。足りなければまた追い追い」
「まさか!シャノン様、これは!い、いけませんこれは王」
「いーから!その代わり抜き打ちでチェックに来ますからね。ちょろまかしたら許しませんよ」
「あなたと言う人は…」
抜き打ちチェックにビビったらしい。だけど僕は二年間で病原菌の気配を掻き消さなくてはならないのだ。
何度も言うが、二度も病死は御免だ。平民落ちは僕の第一希望。ここはもっとも気合を入れたい案件なのだ!
「平民街の奥…ですか?慰問であれば他の治療院にされてはいかがかと…」
「ううん。一番奥で」
カイルが躊躇うのには理由がある。平民街では奥へ行けば行くほどホームレスが多く町全体が薄汚れていくのだ。その辺り一帯を別名スキッド地区という。
断罪後シャノンが放り込まれたエリアはもう少し手前の一般庶民街、下町と呼ばれる場所だが、流行り病はまさにその最奥であるスキッド地区から発生するのだ。
その治療院は貴族の寄付で成り立つ無償の病院で、お金の無い病人はみんなここに集まるのだが、その実態は、薄~いスープとぺらっぺらにスライスした黒パンを貰って寝かされるだけで大した治療もなく薬も与えられない場所なのだとか。だけど無理もない話で、タダ飯とベッドがあるそこにはいつでも無気力な人が溢れている…。つまり予算が足りないのだ。
お金があれば誰だって商業地区の病院に行く、というのが最近親しくしている、平民街にある商家の元奥さんだったニコールさんから聞いた話だ。
人の密集した不衛生な場所。まさに病原菌の好む場所じゃないか…。そこだよそこ。そこを何とかしなければ。
「ですがシャノン様…」
「あっ!騎士の誰かに連れてってもらうつもりだから来なくていいよ、カイルは」
「そんな…」
領地ほどではないけど、この王都の屋敷にも何人かの騎士が常駐している。警察組織が仕上がっていないこの世界では、高位貴族はそれぞれ騎士団を持ちそれぞれ自領の治安を守る。王都邸にいる騎士は、さしずめ警備員ってとこか。うーん、目の保養。僕は制服フェチなのだ。
「彼と彼と…それから彼」
「シャノン様…私もご一緒します」
「そう?あ、一番目立たない馬車にしてね。地味なやつ」
病人のプロである僕は考えた。病気を拡げないために必要なのは清潔な環境だ。それから本体の抵抗力が何より重要なのだ!それに必要なのは栄養のあるご飯と質の良い睡眠、そして適度な運動だ!余命半年を5年間も延ばした僕が言うんだから間違いない!担当の医師はそれを、大らかな性格と(正確には鈍感と言われた)体力があるおかげだと言っていた。つまり…体力は正義だ!
そこで今日はそれを治療院の代表者であるモリセット子爵と話し合うつもりでいるのだ。
貴族年鑑で調べた情報によると、モリセット子爵は平民街を統括するどこかの伯爵の部下…みたいな立場の貴族だ。その流れで、スキッド地区の惨状を見るに見かねて、私財を投げ打ちこの治療院を立ち上げた神様みたいな人だ。運営費が足りずいつもヒーヒー言ってるらしいけど。
「責任者のモリセット子爵も呼んでくれる?現地で待ってるって」
あごで大人を呼びつける断罪令息。うん、この調子。
「あのような場所に…。シャノン様、子爵家に伺うのでは駄目なのですか?」
「じ、事件は現場で起こってるんだよ?わかってないな、カイル」
「す、すみません…」
何しろ仮病を使ってお妃教育をサボっているわけだし…貴族街をフラフラするわけにはいかないんだよ!それに誰かに会ったらどうする。同級生の顔だって全然分からないのに…。
とにかくこうして、僕は薄暗いスキッド地区へとやって来た。
スキッド地区は、この世界観にまだ銃や麻薬が無いおかげで、荒んだ地区にしては、前世のスラム街…とまではいかない場所だ。でも気をつけないとスリや当たり屋くらいはいるかもしれない。
「ここが治療院か…。想像以上に汚い…」
あーでも、アメリカの戦争映画で見た、下級兵士の宿舎がこんな感じだった。フロアの両サイドにずらっと並んだ簡素なベッド。見たところ本物の病人は全体の半分以下…。さて、この無気力な人たちをどうするか…。
「シャノン様、モリセット子爵が参りました。院長室でお待ちです」
ここのお世話は下町の有志が僅かな賃金で引き受けているのだ。つまり、その人たちが流行り病をここから下町に持ち込む媒介になるわけだな…。
「まずモリセット子爵。治療院の運営ご苦労様です。子爵にはつくづく感心します」
「これはこれは。プリチャード侯爵家のシャノン様にそう言って頂けるとは…」
モリセット子爵は年の頃二十代後半の優し気なメガネ、あ、いや、立派な青年。10代の若者にご苦労様…とか言われるのは、さぞかしイラっとする事だろう。だがこれも断罪への地道な一歩。僕の無礼を許して欲しい…。
「今日はちょっと相談があって…えーと、寄付をするので寝具と食事の内容をグレードアップしてくれますか」
「プリチャード侯爵家からご支援…、なんとありがたい」
だがしかし。話はここで終わらない。本題はここからだ。
「ですが食事とベッドの提供には条件を設けます。まず一名ちゃんとした医者を派遣します。そして本物の病人とただのナマケモノを分別します」
「仮病とは言え、住む場所を持たぬ者を追い出せと?」
「違います。ですからこの計画書です」
書き起こしてきた計画書にはこう記されている。
ーー働かざる者食うべからずーー
1・病人以外で無償の食事とベッドの提供を受けたいものは施設内の掃除洗濯、及びスキッド地区の清掃活動、壊れた家屋の修繕活動に一日三時間必ず参加する事。なお、サボらないようスキッド地区は活動監視員によってパトロールさせる。彼らのハンコを以てその日の食事とベッドを提供する。
2・一定の基準を満たす優良者は、それらの活動に代わり、病院食の調理、病人への投薬、包帯の交換、などの院内作業に切り替えることも可能とする。
3・これらの作業時間が一日3時間を超えた場合は報酬が発生する。
4・病人の内、回復後も引き続き治療院に留まりたい場合は1~3に準ずる。
5・院内ではうがい手洗い、2日に一度の入浴を義務付ける事とする。(爪の間まで清潔に)
「これは…」
「入浴設備は近日設置予定です」
食事と睡眠。そして奉仕活動は適度な運動になるだろう。こうしてコツコツ体力づくりをしてやれば抵抗力も上がるというものだ。
そしてこれにはもう一つ狙いがある。
割れ窓理論…ってのがあってね。一枚の割れガラスを放置することでいずれ街全体が荒れるっていうね。なら逆もまた叱り。清掃と修繕で街が整えば、身も心も元気にもなり、スキッド地区から病原菌の影は消えるだろう。
「無料の労働力です」
「なんと…」
どうだ!この高飛車な言い方。ああ!なんて横柄な断罪令息!
「子爵、このダイヤのカチューシャ?を現金化して当面の資金に充ててください。足りなければまた追い追い」
「まさか!シャノン様、これは!い、いけませんこれは王」
「いーから!その代わり抜き打ちでチェックに来ますからね。ちょろまかしたら許しませんよ」
「あなたと言う人は…」
抜き打ちチェックにビビったらしい。だけど僕は二年間で病原菌の気配を掻き消さなくてはならないのだ。
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