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3 断罪の改善案
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……いや待てよ?
落ち着いてよく考えたら…断罪、断罪ねぇ…。…断罪されたところで何か困るだろうか…?別に処刑されるわけでも投獄されるわけでもないし。
…んー、もしかして前世で最後の五年間を過ごした病院に比べれば修道院なんて平気じゃない?ミサ…祈り…奉仕の労働…読書…そして瞑想…、シャノンにとっては息苦しい修道院の生活だけど…、あれ?…学校…塾…読書(マンガ)…妄想…オタクで出不精だった僕にとっては中学の時と大して変わらない?むしろ健康な毎日が送れるならそれほど問題ないんじゃ…
そうだよ!平民落ち!そもそも平民しか居ない日本人の僕に平民落ちはダメージにならなくない?少しアナログなこの世界の庶民ならバイトすれば食う寝るくらいはできるんじゃない?そうだよ!バイトに一人暮らし…、夢だったし!確かシャノンは下町に住む部屋と当座のお金は持たせてもらってたよね…。あの背景…シャノンは狭くて何も無い部屋って泣いてたけど、前世の自室と変わらないからね?
それから貧乏男爵…。もともと僕の育った家はごくごく一般的な家庭だし?節約しながらつつましく暮らすのなんか庶民には当たり前だし?何なら働きに出て家計を支えるくらい全然するし?ノベル内に出てきてないから男爵の顔は分からないけど…、前世の自分を見慣れてるからブサメンでも多分平気。よく言うじゃない。イケメンは三日で飽きるけど不細工は慣れるって。
社交も無いような田舎って…あれ?むしろ大歓迎じゃね?
…案外悪くないかも。むしろこれでいい気さえしてきた。いや、王子の婚約者としてここに居るより遥かに気楽な未来としか思えなくなってきた…。ここは積極的に断罪されにいくべきじゃないの?
だってどうせ僕から婚約解消なんて言い出せないわけだし?百歩譲って正当な手順で婚約解消できたとして、貴族家の息子である以上、どっちみち政略結婚の駒になるのは目に見えてるし?高位貴族のシャノンが嫁ぐなら同じ家格の面倒な家だろうし?
僕は何より自由が欲しいんだってば!せっかく生まれ変わったのに!
こ、これは……
一刻も早く断罪されなくては!!!
断罪の舞台は卒業前の、前世で言うとプロムと呼ばれる卒業を祝う夜会の場。
あと二年ちょっと…、長いな…、別に前倒しで断罪してくれても全然構わないのに…。
そうか!僕が意地悪を開始しないと断罪にいきつかないのか。うーん、気は乗らないけどここはひとつ、頑張ってイジワルするか。あー、あれだ。ドレス破ったりとかすればいいんでしょ?ラクショー!
…これも僕が無事断罪されて王家からも侯爵家からも追い出されるためだ。アーロンごめん。先に謝っとくね、心の中で。
そうと決めたら断罪後に向けて、少し手を打っておく必要がある。
ノベルの中でシャノン最後の台詞となるのが新生活への独り言である。
まず修道院。
「ささやかな娯楽の一つもなく食事は粗末でそのうえ味もしない。それにあんな薄っぺらい布切れ一枚で、どうやってこの雪深い北の修道院で冬の寒さを凌げばいいっていうんだ!」以下号泣…。
と言いう事はだ、今のうちに娯楽を用意し、食事を改善し、毛布の差し入れをすればいいんだな。
とは言え、ただ単に寄付をすればいい、と言う訳でもない。
娯楽…といったってこの世界にはそもそも娯楽が少ないし、ましてや修道院に煩悩を掻き立てる娯楽など論外だろう。それに食事の改善も、今日明日の炊き出し、では意味が無い。食事とは死ぬまで必要なのだから。
取り敢えず今すぐ着手できるのは毛布の差し入れくらいか…。その他は追々っと。
僕は部屋中の引き出しを捜索して一冊のまっさらなノートを発見するとやることを分かりやすく箇条書きにしていくことにした。
お次は平民落ち。
このルートに台詞は無い。何故ならシャノンはあっという間に、まるで前世の自分がごとく、病に倒れ死んでしまうのだ…。
王家のあてがった質素な部屋にトランク一つ分の荷物と共に放りだされたシャノンは、父である侯爵によってある程度の資金を持たされていた。
なのに自分で支払う、と言う事をしたことが無いシャノンは、訳の分からないままあっという間にお金を使い果たし(ぼられた)、挙句、下町を襲った流行り病に罹患して、侯爵家の使用人が様子を見に顔を出した時には既に手遅れだったのだ…。
けど、僕ならもっとみみっちくお金を使うし、そもそも元手があるなら早い段階で商売の一つも考えるし。つまり問題になるのは流行り病のみ…。
二度も病死は御免だ。つまり下町の衛生問題を解決する必要がある。
これもメモ…っと。
最後は田舎の貧乏男爵…。ここで問題になるのは貧乏…という一点のみである。幸い何と言う男爵家かは分かっているのだ。
「こんな田舎では満足な社交など出来やしない!王太子妃足れと教育を受けたこの僕がこんなエンブリーの片田舎に住む無作法な男を夫と呼ぶなど…こんなことなら死んだ方がマシだ!」以下号泣…。
イヤイヤイヤ、絶対死ぬよりマシだから。一回でも死んでたらそんな台詞言えないから。
社交は…そもそも出来ないしする気もない。無作法…にかけては、上回る自信がある。片田舎…もおじいちゃんちと大差ない。
猶予は二年、それまでにエンブリー男爵領を豊かにする下地を作っておく必要がある。
取り敢えず一度、エンブリー男爵、とやらに会っておきたい。先んじて接触しておくのが後々功を奏すかもしれない。
それもメモって…と。
その後もう一度布団に潜りこんだ。何故なら扉の外から誰かの近付く気配がしたからだ。
ぞろぞろと護衛を引き連れたこの様子を聞くに…、多分王子だ。騒動の後、王家の馬車で自らアーロンを送って行ったコンラッドが一応婚約者としての礼を尽くすために、最低限の声掛けに来たのだろう。失礼な奴だ。普通怪我人が優先じゃない?舐めんなよ。
「失礼する。シャノン、怪我の具合はいかがか」
「……」
「何とか言ったらどうなのだ」
「……」
「心配してわざわざこうして戻ってきたと言うのに…」
ウソつけ、白々しい…
「…見せかけの心配ならしてくれなくて結構です。回れ右してお帰り下さい。」…って言えたらな…。王族に向かって言えないけど。それより問題は王子様にどう話せばいいのか…貴族のマナーがさっぱり分からない。
「お見舞いありがとうございます」
「……それだけか」
無難に今はこれが限界。下手な事言ったらボロが出る…。
「いつものように嫌みの一つも言わないのか?自分を放ってあの男を送っていくとは随分紳士的じゃないか、とかな」
ほほう?それくらいは言ってもいいってこと?それならリクエストにお応えして。遠慮なく。
落ち着いてよく考えたら…断罪、断罪ねぇ…。…断罪されたところで何か困るだろうか…?別に処刑されるわけでも投獄されるわけでもないし。
…んー、もしかして前世で最後の五年間を過ごした病院に比べれば修道院なんて平気じゃない?ミサ…祈り…奉仕の労働…読書…そして瞑想…、シャノンにとっては息苦しい修道院の生活だけど…、あれ?…学校…塾…読書(マンガ)…妄想…オタクで出不精だった僕にとっては中学の時と大して変わらない?むしろ健康な毎日が送れるならそれほど問題ないんじゃ…
そうだよ!平民落ち!そもそも平民しか居ない日本人の僕に平民落ちはダメージにならなくない?少しアナログなこの世界の庶民ならバイトすれば食う寝るくらいはできるんじゃない?そうだよ!バイトに一人暮らし…、夢だったし!確かシャノンは下町に住む部屋と当座のお金は持たせてもらってたよね…。あの背景…シャノンは狭くて何も無い部屋って泣いてたけど、前世の自室と変わらないからね?
それから貧乏男爵…。もともと僕の育った家はごくごく一般的な家庭だし?節約しながらつつましく暮らすのなんか庶民には当たり前だし?何なら働きに出て家計を支えるくらい全然するし?ノベル内に出てきてないから男爵の顔は分からないけど…、前世の自分を見慣れてるからブサメンでも多分平気。よく言うじゃない。イケメンは三日で飽きるけど不細工は慣れるって。
社交も無いような田舎って…あれ?むしろ大歓迎じゃね?
…案外悪くないかも。むしろこれでいい気さえしてきた。いや、王子の婚約者としてここに居るより遥かに気楽な未来としか思えなくなってきた…。ここは積極的に断罪されにいくべきじゃないの?
だってどうせ僕から婚約解消なんて言い出せないわけだし?百歩譲って正当な手順で婚約解消できたとして、貴族家の息子である以上、どっちみち政略結婚の駒になるのは目に見えてるし?高位貴族のシャノンが嫁ぐなら同じ家格の面倒な家だろうし?
僕は何より自由が欲しいんだってば!せっかく生まれ変わったのに!
こ、これは……
一刻も早く断罪されなくては!!!
断罪の舞台は卒業前の、前世で言うとプロムと呼ばれる卒業を祝う夜会の場。
あと二年ちょっと…、長いな…、別に前倒しで断罪してくれても全然構わないのに…。
そうか!僕が意地悪を開始しないと断罪にいきつかないのか。うーん、気は乗らないけどここはひとつ、頑張ってイジワルするか。あー、あれだ。ドレス破ったりとかすればいいんでしょ?ラクショー!
…これも僕が無事断罪されて王家からも侯爵家からも追い出されるためだ。アーロンごめん。先に謝っとくね、心の中で。
そうと決めたら断罪後に向けて、少し手を打っておく必要がある。
ノベルの中でシャノン最後の台詞となるのが新生活への独り言である。
まず修道院。
「ささやかな娯楽の一つもなく食事は粗末でそのうえ味もしない。それにあんな薄っぺらい布切れ一枚で、どうやってこの雪深い北の修道院で冬の寒さを凌げばいいっていうんだ!」以下号泣…。
と言いう事はだ、今のうちに娯楽を用意し、食事を改善し、毛布の差し入れをすればいいんだな。
とは言え、ただ単に寄付をすればいい、と言う訳でもない。
娯楽…といったってこの世界にはそもそも娯楽が少ないし、ましてや修道院に煩悩を掻き立てる娯楽など論外だろう。それに食事の改善も、今日明日の炊き出し、では意味が無い。食事とは死ぬまで必要なのだから。
取り敢えず今すぐ着手できるのは毛布の差し入れくらいか…。その他は追々っと。
僕は部屋中の引き出しを捜索して一冊のまっさらなノートを発見するとやることを分かりやすく箇条書きにしていくことにした。
お次は平民落ち。
このルートに台詞は無い。何故ならシャノンはあっという間に、まるで前世の自分がごとく、病に倒れ死んでしまうのだ…。
王家のあてがった質素な部屋にトランク一つ分の荷物と共に放りだされたシャノンは、父である侯爵によってある程度の資金を持たされていた。
なのに自分で支払う、と言う事をしたことが無いシャノンは、訳の分からないままあっという間にお金を使い果たし(ぼられた)、挙句、下町を襲った流行り病に罹患して、侯爵家の使用人が様子を見に顔を出した時には既に手遅れだったのだ…。
けど、僕ならもっとみみっちくお金を使うし、そもそも元手があるなら早い段階で商売の一つも考えるし。つまり問題になるのは流行り病のみ…。
二度も病死は御免だ。つまり下町の衛生問題を解決する必要がある。
これもメモ…っと。
最後は田舎の貧乏男爵…。ここで問題になるのは貧乏…という一点のみである。幸い何と言う男爵家かは分かっているのだ。
「こんな田舎では満足な社交など出来やしない!王太子妃足れと教育を受けたこの僕がこんなエンブリーの片田舎に住む無作法な男を夫と呼ぶなど…こんなことなら死んだ方がマシだ!」以下号泣…。
イヤイヤイヤ、絶対死ぬよりマシだから。一回でも死んでたらそんな台詞言えないから。
社交は…そもそも出来ないしする気もない。無作法…にかけては、上回る自信がある。片田舎…もおじいちゃんちと大差ない。
猶予は二年、それまでにエンブリー男爵領を豊かにする下地を作っておく必要がある。
取り敢えず一度、エンブリー男爵、とやらに会っておきたい。先んじて接触しておくのが後々功を奏すかもしれない。
それもメモって…と。
その後もう一度布団に潜りこんだ。何故なら扉の外から誰かの近付く気配がしたからだ。
ぞろぞろと護衛を引き連れたこの様子を聞くに…、多分王子だ。騒動の後、王家の馬車で自らアーロンを送って行ったコンラッドが一応婚約者としての礼を尽くすために、最低限の声掛けに来たのだろう。失礼な奴だ。普通怪我人が優先じゃない?舐めんなよ。
「失礼する。シャノン、怪我の具合はいかがか」
「……」
「何とか言ったらどうなのだ」
「……」
「心配してわざわざこうして戻ってきたと言うのに…」
ウソつけ、白々しい…
「…見せかけの心配ならしてくれなくて結構です。回れ右してお帰り下さい。」…って言えたらな…。王族に向かって言えないけど。それより問題は王子様にどう話せばいいのか…貴族のマナーがさっぱり分からない。
「お見舞いありがとうございます」
「……それだけか」
無難に今はこれが限界。下手な事言ったらボロが出る…。
「いつものように嫌みの一つも言わないのか?自分を放ってあの男を送っていくとは随分紳士的じゃないか、とかな」
ほほう?それくらいは言ってもいいってこと?それならリクエストにお応えして。遠慮なく。
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