2 / 308
2 断罪の記憶
しおりを挟む
だからって何故僕がこんな事に…。
「全員出て行って。独りにして」
いつものかすれた声ではないソプラノの声。でもその声の主は彼らの主人。みんな僕の気持ちを慮って部屋から出て行った。
…ちょっと頭を整理しよう…。
『愛は光の向こう側』舞台はルテティアと言う名を持つ王政の国。
王には王妃と三人の側妃がおり、上から順に第一王女、第一王子、第二王子、第三王子がいる。
主要なキャラはまずその第一王子コンラッド。
ロマンスBLファンタジーには珍しく、繊細さの欠片も無い赤毛が憎たらしい顔によくお似合いの王子様だ。
二言目には「身分など関係ない!」とのたまうこいつは、自分が王子様として身分の最大恩恵を受けていることに気付いていないうつけ者だ。だからこそプライドの高いシャノンとは相性が悪く、出自の低いシャノンの義弟ブラッドをこれ見よがしに連れ歩いた。何アピールだよ!
おっと、少し辛辣なのは許して欲しい。こいつは僕を゛絶対断罪してやるマン”なのだから。
第二の主要キャラがマーベリック伯爵子息のロイド。
モカブラウンの髪色が存在の地味さを際立たせる地味な立場の地味な優等生だ。
父親が王様の側近である彼は王子の小姓(ヘンな意味じゃなくて)としてシャノンよりも早くから王子に付き従っていた幼馴染だ。テキストによると彼はシャノンからコンラッドの腰巾着呼ばわりされたことを根に持って今でもシャノンを毛嫌いしているらしいのだが…、シャノンと直接絡むシーンは多くなかったように思う。彼は主に、゛王子に進言”と言う形でシャノンを追い込む。つまり…全てが地味だ。
第三の主要キャラに至ってはシャノンの義弟ブラッドとあって、ここは中々に根深い因縁がある。
ブラッドの母はシャノンの母亡きあと侯爵が娶った後妻(子爵家の三女)でブラッドはその連れ子だ。
シャノンは血のつながらないブラッドを「まがい物の侯爵令息」と呼びまるで下僕のように扱い、母親譲りのオレンジの髪すら、「金に成り損ねた下品な髪」などと蔑んだのだからこればかりは…シャノン、擁護出来ないわー…。僕ですらゲーム中、「最悪だなシャノン…」と思ったものだ。
そして最も重要なのがヒロイン(♂)のアーロン。
『聖なる力』とは国の難事に重宝される稀有な力だ。非常に厳しい試練を乗り越えた純粋な魂にだけ発現する奇蹟のような力だと言われている。
アーロンは赤子の時に教会へ捨てられ、そこで保護されて育てられた。そして聖職者見習いとして祈りを捧げ暮らす過程で『聖なる力』の適正が分かり『聖なる力』の神子候補として教養を身につけさせるため王の一存で貴族学院に入学させた、という設定だ。
残念なことにアーロンと王子のハッピーエンドは決まっている。つまり残った二人は当て馬である。
その分岐が、すっぱり諦め友情をはぐくむのか、アーロンへの想いを消しきれず病むのか、それとも…ピュアなアーロンの言う゛博愛”のもとにハーレム要員を続けていくのか…と、変わるだけだ。
場面の多くを占めるのが貴族学院。
彼ら三人は『聖なる力』の神子候補として貴族学院に入学を許されたアーロンを巡って、恋の火花を散らす恋敵であり親友同士なのだ。
詰んだ…。中身別人…と言っても信じてもらえる可能性なんか0.0001パーセントも無いだろう…、その上、今日があの踊り場から転落した日なら僕に残された断罪までの時間はわずか2年しかない…
あの日…病室のベッドの上で苦しい息の中僕は願った。出来ることならもう一度元気な身体で好きなことをしたかった、と。なのに何だってこんな…!
どうせ転生するならそこらのモブにしてくれればいいのに!気が利かない神様だな…
生き返れど生き返れどわが暮らし楽にならざり、ぢっと手を見る…
僕は目の前に広げた手のひらをじっと見つめ…、おや待てよ?この手のひらは落下の小傷はあれど血色も良く肉付きもいい。
パタパタを全身をまさぐってみる。
やっぱりそうだ。前世の自分より小柄ながらも全身どこもかしこも健康な身体。当たり前だ。彼は王家と縁談が持ち上がるほど家格の高い侯爵家の息子。それはもう美味しいものも旬の食材もたらふくお召し上がりだったに違いない。
か、鏡!…恐る恐るのぞいたそこには…
おおっ!う、美しい…、前世の自分を思い出すと申し訳なさすら感じるな…。ちょっと拝んどこう。
久しぶりの健康体に感動してたら冷静さが戻って来る。
よく考えたらひどい話だ。いくら嫌がらせをしたと言っても所詮学院内でおきた学生同士の痴情のもつれ、犯罪行為に手を染めたわけではないっていうのに。ただ…
ただ彼は余りにも味方が少なく、どうしても婚約解消したかった王子の策略により脚色された話を真に受けた王家、そしてここぞとばかりに恨みつらみを爆発させたブラッドのオーバートークを信じた父親によって、「シャノンには試練の中で矯正が必要である」と婚約を解消されたうえ父親からも勘当され、私財まで没収されて(えっ⁉)家を追い出されてしまうのだ。
そして追い出された先のストーリーも中盤の選択肢によって変わってくる。
一つは修道院。王子とアーロンが良好に愛を育む分岐の先にあるエピソードだ。「二度と華やかな場所で会うことはないな。自慢の美貌も持ち腐れとは気の毒に!」王子のそんな捨て台詞と共にシャノンは質素な修道院に出家させられてしまうのだ。王子の風上にも置けない底意地の悪さだ。
そしてもう一つは平民落ち。ロイドと行動する分岐が多いとこのエピソードが出てくる。
シャノンに腰巾着と言われ恨みを抱いていたロイドは王子に進言するのだ。「立場を笠に着たシャノンからは立場をはく奪するのが彼の成長に望ましい」と。執念深いうえに姑息な男め。
最後が…そう。これはヒロインがブラッドと行動する分岐が多いと出てくる話で、「王家の血を引き侯爵家の息子であることが貴方を歪ませる」と、ブラッドは父親に上手いこと言って平民落ちさせようとするのだが、シャノンに情けをかけた父親はギリギリ貴族位だけは維持させた。おかげで社交も娯楽も無いような田舎の貧乏男爵家へ嫁ぐことになるのだ。
どれもこれもシャノンの誇りであり支えだった華やかな世界からは程遠いもの。ノベルの中でシャノンのその後はチラリとしか出て来なかったが彼が幸せに暮らしたエピソードは一つもない。
はぁぁぁ…どいつもこいつも頭おかしいんじゃないの?婚約者がいながらアーロンに入れ込む王子こそが不貞行為で罪されるべきでしょーが!それに側近の二人も友情を免罪符に罪のない(?)シャノンを嵌め断罪に手を貸すとは…断罪ほう助だから!
シャノンの意地悪なんて、お茶をこぼしたり教科書を破ったりドレスを汚したり宝石を隠したり、カワイイ子犬のイタズラと変わらないじゃないか!
コンラッ怒、ロイ怒、ブラッ怒、怒れる三人の男にはチーム、チャッカmanと命名しよう。
くそぅ…沸点の低い奴らめ…
「全員出て行って。独りにして」
いつものかすれた声ではないソプラノの声。でもその声の主は彼らの主人。みんな僕の気持ちを慮って部屋から出て行った。
…ちょっと頭を整理しよう…。
『愛は光の向こう側』舞台はルテティアと言う名を持つ王政の国。
王には王妃と三人の側妃がおり、上から順に第一王女、第一王子、第二王子、第三王子がいる。
主要なキャラはまずその第一王子コンラッド。
ロマンスBLファンタジーには珍しく、繊細さの欠片も無い赤毛が憎たらしい顔によくお似合いの王子様だ。
二言目には「身分など関係ない!」とのたまうこいつは、自分が王子様として身分の最大恩恵を受けていることに気付いていないうつけ者だ。だからこそプライドの高いシャノンとは相性が悪く、出自の低いシャノンの義弟ブラッドをこれ見よがしに連れ歩いた。何アピールだよ!
おっと、少し辛辣なのは許して欲しい。こいつは僕を゛絶対断罪してやるマン”なのだから。
第二の主要キャラがマーベリック伯爵子息のロイド。
モカブラウンの髪色が存在の地味さを際立たせる地味な立場の地味な優等生だ。
父親が王様の側近である彼は王子の小姓(ヘンな意味じゃなくて)としてシャノンよりも早くから王子に付き従っていた幼馴染だ。テキストによると彼はシャノンからコンラッドの腰巾着呼ばわりされたことを根に持って今でもシャノンを毛嫌いしているらしいのだが…、シャノンと直接絡むシーンは多くなかったように思う。彼は主に、゛王子に進言”と言う形でシャノンを追い込む。つまり…全てが地味だ。
第三の主要キャラに至ってはシャノンの義弟ブラッドとあって、ここは中々に根深い因縁がある。
ブラッドの母はシャノンの母亡きあと侯爵が娶った後妻(子爵家の三女)でブラッドはその連れ子だ。
シャノンは血のつながらないブラッドを「まがい物の侯爵令息」と呼びまるで下僕のように扱い、母親譲りのオレンジの髪すら、「金に成り損ねた下品な髪」などと蔑んだのだからこればかりは…シャノン、擁護出来ないわー…。僕ですらゲーム中、「最悪だなシャノン…」と思ったものだ。
そして最も重要なのがヒロイン(♂)のアーロン。
『聖なる力』とは国の難事に重宝される稀有な力だ。非常に厳しい試練を乗り越えた純粋な魂にだけ発現する奇蹟のような力だと言われている。
アーロンは赤子の時に教会へ捨てられ、そこで保護されて育てられた。そして聖職者見習いとして祈りを捧げ暮らす過程で『聖なる力』の適正が分かり『聖なる力』の神子候補として教養を身につけさせるため王の一存で貴族学院に入学させた、という設定だ。
残念なことにアーロンと王子のハッピーエンドは決まっている。つまり残った二人は当て馬である。
その分岐が、すっぱり諦め友情をはぐくむのか、アーロンへの想いを消しきれず病むのか、それとも…ピュアなアーロンの言う゛博愛”のもとにハーレム要員を続けていくのか…と、変わるだけだ。
場面の多くを占めるのが貴族学院。
彼ら三人は『聖なる力』の神子候補として貴族学院に入学を許されたアーロンを巡って、恋の火花を散らす恋敵であり親友同士なのだ。
詰んだ…。中身別人…と言っても信じてもらえる可能性なんか0.0001パーセントも無いだろう…、その上、今日があの踊り場から転落した日なら僕に残された断罪までの時間はわずか2年しかない…
あの日…病室のベッドの上で苦しい息の中僕は願った。出来ることならもう一度元気な身体で好きなことをしたかった、と。なのに何だってこんな…!
どうせ転生するならそこらのモブにしてくれればいいのに!気が利かない神様だな…
生き返れど生き返れどわが暮らし楽にならざり、ぢっと手を見る…
僕は目の前に広げた手のひらをじっと見つめ…、おや待てよ?この手のひらは落下の小傷はあれど血色も良く肉付きもいい。
パタパタを全身をまさぐってみる。
やっぱりそうだ。前世の自分より小柄ながらも全身どこもかしこも健康な身体。当たり前だ。彼は王家と縁談が持ち上がるほど家格の高い侯爵家の息子。それはもう美味しいものも旬の食材もたらふくお召し上がりだったに違いない。
か、鏡!…恐る恐るのぞいたそこには…
おおっ!う、美しい…、前世の自分を思い出すと申し訳なさすら感じるな…。ちょっと拝んどこう。
久しぶりの健康体に感動してたら冷静さが戻って来る。
よく考えたらひどい話だ。いくら嫌がらせをしたと言っても所詮学院内でおきた学生同士の痴情のもつれ、犯罪行為に手を染めたわけではないっていうのに。ただ…
ただ彼は余りにも味方が少なく、どうしても婚約解消したかった王子の策略により脚色された話を真に受けた王家、そしてここぞとばかりに恨みつらみを爆発させたブラッドのオーバートークを信じた父親によって、「シャノンには試練の中で矯正が必要である」と婚約を解消されたうえ父親からも勘当され、私財まで没収されて(えっ⁉)家を追い出されてしまうのだ。
そして追い出された先のストーリーも中盤の選択肢によって変わってくる。
一つは修道院。王子とアーロンが良好に愛を育む分岐の先にあるエピソードだ。「二度と華やかな場所で会うことはないな。自慢の美貌も持ち腐れとは気の毒に!」王子のそんな捨て台詞と共にシャノンは質素な修道院に出家させられてしまうのだ。王子の風上にも置けない底意地の悪さだ。
そしてもう一つは平民落ち。ロイドと行動する分岐が多いとこのエピソードが出てくる。
シャノンに腰巾着と言われ恨みを抱いていたロイドは王子に進言するのだ。「立場を笠に着たシャノンからは立場をはく奪するのが彼の成長に望ましい」と。執念深いうえに姑息な男め。
最後が…そう。これはヒロインがブラッドと行動する分岐が多いと出てくる話で、「王家の血を引き侯爵家の息子であることが貴方を歪ませる」と、ブラッドは父親に上手いこと言って平民落ちさせようとするのだが、シャノンに情けをかけた父親はギリギリ貴族位だけは維持させた。おかげで社交も娯楽も無いような田舎の貧乏男爵家へ嫁ぐことになるのだ。
どれもこれもシャノンの誇りであり支えだった華やかな世界からは程遠いもの。ノベルの中でシャノンのその後はチラリとしか出て来なかったが彼が幸せに暮らしたエピソードは一つもない。
はぁぁぁ…どいつもこいつも頭おかしいんじゃないの?婚約者がいながらアーロンに入れ込む王子こそが不貞行為で罪されるべきでしょーが!それに側近の二人も友情を免罪符に罪のない(?)シャノンを嵌め断罪に手を貸すとは…断罪ほう助だから!
シャノンの意地悪なんて、お茶をこぼしたり教科書を破ったりドレスを汚したり宝石を隠したり、カワイイ子犬のイタズラと変わらないじゃないか!
コンラッ怒、ロイ怒、ブラッ怒、怒れる三人の男にはチーム、チャッカmanと命名しよう。
くそぅ…沸点の低い奴らめ…
3,884
お気に入りに追加
5,790
あなたにおすすめの小説
[離婚宣告]平凡オメガは結婚式当日にアルファから離婚されたのに反撃できません
月歌(ツキウタ)
BL
結婚式の当日に平凡オメガはアルファから離婚を切り出された。お色直しの衣装係がアルファの運命の番だったから、離婚してくれって酷くない?
☆表紙絵
AIピカソとAIイラストメーカーで作成しました。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中

生まれ変わったら知ってるモブだった
マロン
BL
僕はとある田舎に小さな領地を持つ貧乏男爵の3男として生まれた。
貧乏だけど一応貴族で本来なら王都の学園へ進学するんだけど、とある理由で進学していない。
毎日領民のお仕事のお手伝いをして平民の困り事を聞いて回るのが僕のしごとだ。
この日も牧場のお手伝いに向かっていたんだ。
その時そばに立っていた大きな樹に雷が落ちた。ビックリして転んで頭を打った。
その瞬間に思い出したんだ。
僕の前世のことを・・・この世界は僕の奥さんが描いてたBL漫画の世界でモーブル・テスカはその中に出てきたモブだったということを。

婚約破棄署名したらどうでも良くなった僕の話
黄金
BL
婚約破棄を言い渡され、署名をしたら前世を思い出した。
恋も恋愛もどうでもいい。
そう考えたノジュエール・セディエルトは、騎士団で魔法使いとして生きていくことにする。
二万字程度の短い話です。
6話完結。+おまけフィーリオルのを1話追加します。

新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。

嫌われ変異番の俺が幸せになるまで
深凪雪花
BL
候爵令息フィルリート・ザエノスは、王太子から婚約破棄されたことをきっかけに前世(お花屋で働いていた椿山香介)としての記憶を思い出す。そしてそれが原因なのか、義兄ユージスの『運命の番』に変異してしまった。
即結婚することになるが、記憶を取り戻す前のフィルリートはユージスのことを散々見下していたため、ユージスからの好感度はマイナススタート。冷たくされるが、子どもが欲しいだけのフィルリートは気にせず自由気ままに過ごす。
しかし人格の代わったフィルリートをユージスは次第に溺愛するようになり……?
※★は性描写ありです。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる