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171 18歳 aim for 封印の部屋
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〝オンラインで開催される体験型イベント、リアル脱出ゲームのタイトルの一つに〝ナバテア”の文字を見た気がする”
その言葉が気になった僕は、僕を助けに来るという彼らに一つの指示を与えた。
それはその救出にニコを連れてこい、というもの。
そもそも何でニコがそのイベント告知ページを知ってたのか?あんなの自分から見に行かなきゃ目にすることなんかそうそうない。ゲーマーである僕だって知らなかったんだから。
って事は、ニコ、もしくはニコの周囲にそっち系のイベント好きが居るってことだ。
この部屋に閉じ込められてから、することの無い僕はひたすら思考を巡らせていた。
監禁部屋のある宮殿。体験型脱出ゲーム。似て非なるものだがコンセプトは同じじゃないか、と。
なら本来ナバテアは脱出ゲーの世界観。なんてこった…。
ここが宮殿である以上部屋を出たらゲームクリアってことは無いだろう。クリア条件は外界に出ることのはず。ならこの宮殿内には数々の仕掛けがあるんじゃないか?
それにこれが脱出ゲーでも立体迷宮であるなら運営用の隠し通路もきっとどこかにある。この場合皇帝用って意味だけど…。
ニコなら有益な助言が出来るはずだ。だからシャリムに言った。宮殿内部は脱出ゲーだ。そうニコに伝えろと。
そしてニコは僕の言葉を寸分の狂いも無く理解した。
彼らはシャリムと合流したのち解呪の魔道具であるモザイクタイルをシャリムに持たせ、司令塔のニコ、護衛のヴォルフ、解錠のアーニー、そしてパズルを解く頭脳のシュバルツとで、このナバテア帝国大宮殿イベント会場までやってきたのだ…。
「いい事?大体こういう系の隠し通路は〝下水道”〝ゴミ捨て場”そして〝鬱蒼とした裏の林”って相場は決まってるのよ。だけど今回の舞台的に〝ゴミ捨て場”は無いわね。太いダストシュートも無いし。それから皇帝の使用通路である以上下水道も違う。って事は裏の林一択ね。そこから誰にも見られず内部に入るわよ」
レジーの恩人であり盟友だという女神官ニコ。この女からは妙な視線を時々感じるが…まあ悪い奴じゃない。
なによりあのレジーが心を許しているのだ。それ以上の安心は無い。とは言え…時々目の前でブツブツと独り言を呟く姿は…
正直…怖ぇ…。
「お、おいニコ。それ本当かよ?何言ってんのかさっぱり分かんねーんだけど…」
「ニコ殿、もう少し説明してもらえないだろうか…」
「じ、時間が無いのよ!面倒なこと言わないで頂戴!」
「す、すまない…」
レジーと同じ歳だというニコ。そのデカい目もピンクの髪も本来可憐なはず…なんだろうが、こいつには妙な迫力がある。有無を言わせぬような…。
そしてやり手の商売人にも通じる、何かしたたかさや図太さ…みたいなものも時折感じる。
この巨悪にも屈しないはずのシュバルツがビクビクするとは…
「これがゲームならこんな細かい定番までわざわざ変えてこないわよ。だから大丈夫。ヴォルフお願い」
「高そうな香の匂いを嗅ぎ分ければいいんだな」
「そうよ」
ヴォルフまでもが当たり前のようにニコの言葉に従っている。本当に何なんだよこいつ!
「あったぞ!」
「マジか…」
「ほらね!だから言ったじゃない」
こいつ…!
「宮殿内に入っても勝手に動いちゃダメよ。これが脱出ゲーなら各部屋には仕掛けがある。それを解かないと次の部屋には進めない。分かったアーニー?」
「なんで俺を名指しなんだよ…」
「なんでって…そりゃぁね」
「ふっ」
くそオオカミ!
「ニコ殿、こちらにはあなたもヴォルフ殿も居る。仕掛けなどと言わず壁を壊しながら突き進んではいけないのだろうか?」
「あれ?シュバルツにしては言うじゃない。愛しの妻が囚われたとあっては居ても立っても居られないかしら?」
「そ、それは…」
「でもダメよ。強引に進めたら上手くいかない。きっとルールを無視したら即ゲームオーバーね。これはパズルを解いていくしかないのよ」
「だがそれでは時間がかかりすぎる!」
「これでもアーニーが居るおかげで少しはマシなのよ!いい?脱出ゲーのパズルには色んなタイプがあるの。組み立て完了で解錠になるものとパズルを解くと錠前の場所だけが分かるものと。その場合さらにそこから鍵を見つけなくちゃならないわ。だけどアーニーが居るおかげでその時間は短縮できる。そうよね?」
「お、おう。任せろ」
「いい?シュバルツ、逸る気持ちは分かるけど絶対勝手な真似はしないで!」
こうまで言われちゃさすがに俺たち全員が頷くしか出来ねぇ…。
暗くて狭い通路を進んだ先にあったのは小さな部屋。その部屋から先に進む扉はニコの言った通りだ。固く施錠されている。
そこで指示に従い頭の良いシュバルツが仕掛けを解く。そうして現れた錠を俺が開けると扉は開きその先の通路を進むとまた次の部屋へと突き当たる。レジーのいる最終地点まで延々続いていくそれらは色々な仕掛けだ。
バラバラになった15の数字を正しい順に並べ替えるもの…、足して7になる数字を消していって全て消しきるもの、それらは正解すると錠前の場所が明かされた。
いろんな木片を残さず使って枠を埋めきる仕掛けは完成とともにカチリと解錠された…。
それにしてもだ…。
「めんどくせぇ…」
「煩わしい…」
「…シュバルツ以外最初から当てにしてないわよ。黙ってそこで見張ってて」
「ぐ…」
ぷっ!強面のヴォルフも形無しだな。
そして進むこと4部屋め。ついに変化が現れた。…といっても通路にな。壁が回転したと思ったらそこから一人の男が姿を現しやがった。
「おいヴォルフ、あれ…」
「あいつは…ウォーデモンか!」
「ウォーデモンだと!」
「あっ!シュバルツ待って!」
俺とヴォルフの声にいち早く反応したのはシュバルツだ。そうか…因縁の相手か…。ならやっちまえ!
「ウォーデモン!私の顔を覚えているか!」
「お、お前は…クーデンホーフ卿!」
「全てをロートリンゲンに擦り付け一人逃げおおせた卑怯者め!だが私はお前を許さぬ!あの世でロートリンゲンと旧交を温めるがいい!覚悟はいいか!」
「ひぃぃぃ!」
「『セイクリッドクロス‼』」
腰のレイピアで斬りかかろうとしたシュバルツを制したのは神官ニコ!見たことも無い巨大な光の十字架がまるで磔刑台のようにウォーデモンを捕らえている。
そして同じく…、その十字架から伸びた光で出来た縄は激昂したシュバルツを縛り上げている…。
「止めろって言ってるでしょうが!その耳は飾り物なの!聞いてる?シュバルツ!もう許さないわよ!」
「し、しかしニコ殿…」
「あなたたちも黙って見てないで止めなさいよ!」
「あ、いや…」
「…」
「くだらない遊びは後にしなさい!報復と礼二くんどっちが大事なのよ!ここに何しに来たのか頭冷やして良く考えなさいよ!!!」
「とまあ、こんな感じでついにこの部屋の前まで到達したわけだ」
「コワ…」
「失礼ね。とにかくその回転する壁は向こうからは来れるけどこっちからは動かせなかったから…」
「出口オンリーか…」
「仕方なくそのままパズルを解き続けたのよ。遅くなってごめんね」
「ううん、ニコが居て本当に良かった…。多分それらの部屋を壊したらヤバかった…」
起動装置になってる幾つかの部屋…、それこそが多分その謎解き部屋だ…。もう少しでシュバルツは生まれ故郷を焼け野原に…。想像するだけでゾッとする…。はー、良かった…。
「それで最後、あなたがチェキを届けてくれたルービックキューブをシュバルツが難なく6面完成させて…」
「完成したそいつは中央が錠前になっててな、俺がピンを刺してこう…チョイチョイっと。腕前が鈍って無くて良かったぜ」
「バカアーニー…アハハ…アハ…う、うわぁぁん!会いたかったみんな!」
「レジー…」
「礼二くん…」
泣きじゃくる僕を寄ってたかって抱きしめる彼ら。ああ…ずっと強がってたけど怖かったのか僕は…。
そうだよ。怖くて怖くて仕方なかった…。この一日ずっと…ずっとだ!
それもこれも…ギロリ!
「許さない…絶対許さない…」
怒髪衝天とはまさにこの事!さあ皇帝!お仕置きの時間だ!!!
その言葉が気になった僕は、僕を助けに来るという彼らに一つの指示を与えた。
それはその救出にニコを連れてこい、というもの。
そもそも何でニコがそのイベント告知ページを知ってたのか?あんなの自分から見に行かなきゃ目にすることなんかそうそうない。ゲーマーである僕だって知らなかったんだから。
って事は、ニコ、もしくはニコの周囲にそっち系のイベント好きが居るってことだ。
この部屋に閉じ込められてから、することの無い僕はひたすら思考を巡らせていた。
監禁部屋のある宮殿。体験型脱出ゲーム。似て非なるものだがコンセプトは同じじゃないか、と。
なら本来ナバテアは脱出ゲーの世界観。なんてこった…。
ここが宮殿である以上部屋を出たらゲームクリアってことは無いだろう。クリア条件は外界に出ることのはず。ならこの宮殿内には数々の仕掛けがあるんじゃないか?
それにこれが脱出ゲーでも立体迷宮であるなら運営用の隠し通路もきっとどこかにある。この場合皇帝用って意味だけど…。
ニコなら有益な助言が出来るはずだ。だからシャリムに言った。宮殿内部は脱出ゲーだ。そうニコに伝えろと。
そしてニコは僕の言葉を寸分の狂いも無く理解した。
彼らはシャリムと合流したのち解呪の魔道具であるモザイクタイルをシャリムに持たせ、司令塔のニコ、護衛のヴォルフ、解錠のアーニー、そしてパズルを解く頭脳のシュバルツとで、このナバテア帝国大宮殿イベント会場までやってきたのだ…。
「いい事?大体こういう系の隠し通路は〝下水道”〝ゴミ捨て場”そして〝鬱蒼とした裏の林”って相場は決まってるのよ。だけど今回の舞台的に〝ゴミ捨て場”は無いわね。太いダストシュートも無いし。それから皇帝の使用通路である以上下水道も違う。って事は裏の林一択ね。そこから誰にも見られず内部に入るわよ」
レジーの恩人であり盟友だという女神官ニコ。この女からは妙な視線を時々感じるが…まあ悪い奴じゃない。
なによりあのレジーが心を許しているのだ。それ以上の安心は無い。とは言え…時々目の前でブツブツと独り言を呟く姿は…
正直…怖ぇ…。
「お、おいニコ。それ本当かよ?何言ってんのかさっぱり分かんねーんだけど…」
「ニコ殿、もう少し説明してもらえないだろうか…」
「じ、時間が無いのよ!面倒なこと言わないで頂戴!」
「す、すまない…」
レジーと同じ歳だというニコ。そのデカい目もピンクの髪も本来可憐なはず…なんだろうが、こいつには妙な迫力がある。有無を言わせぬような…。
そしてやり手の商売人にも通じる、何かしたたかさや図太さ…みたいなものも時折感じる。
この巨悪にも屈しないはずのシュバルツがビクビクするとは…
「これがゲームならこんな細かい定番までわざわざ変えてこないわよ。だから大丈夫。ヴォルフお願い」
「高そうな香の匂いを嗅ぎ分ければいいんだな」
「そうよ」
ヴォルフまでもが当たり前のようにニコの言葉に従っている。本当に何なんだよこいつ!
「あったぞ!」
「マジか…」
「ほらね!だから言ったじゃない」
こいつ…!
「宮殿内に入っても勝手に動いちゃダメよ。これが脱出ゲーなら各部屋には仕掛けがある。それを解かないと次の部屋には進めない。分かったアーニー?」
「なんで俺を名指しなんだよ…」
「なんでって…そりゃぁね」
「ふっ」
くそオオカミ!
「ニコ殿、こちらにはあなたもヴォルフ殿も居る。仕掛けなどと言わず壁を壊しながら突き進んではいけないのだろうか?」
「あれ?シュバルツにしては言うじゃない。愛しの妻が囚われたとあっては居ても立っても居られないかしら?」
「そ、それは…」
「でもダメよ。強引に進めたら上手くいかない。きっとルールを無視したら即ゲームオーバーね。これはパズルを解いていくしかないのよ」
「だがそれでは時間がかかりすぎる!」
「これでもアーニーが居るおかげで少しはマシなのよ!いい?脱出ゲーのパズルには色んなタイプがあるの。組み立て完了で解錠になるものとパズルを解くと錠前の場所だけが分かるものと。その場合さらにそこから鍵を見つけなくちゃならないわ。だけどアーニーが居るおかげでその時間は短縮できる。そうよね?」
「お、おう。任せろ」
「いい?シュバルツ、逸る気持ちは分かるけど絶対勝手な真似はしないで!」
こうまで言われちゃさすがに俺たち全員が頷くしか出来ねぇ…。
暗くて狭い通路を進んだ先にあったのは小さな部屋。その部屋から先に進む扉はニコの言った通りだ。固く施錠されている。
そこで指示に従い頭の良いシュバルツが仕掛けを解く。そうして現れた錠を俺が開けると扉は開きその先の通路を進むとまた次の部屋へと突き当たる。レジーのいる最終地点まで延々続いていくそれらは色々な仕掛けだ。
バラバラになった15の数字を正しい順に並べ替えるもの…、足して7になる数字を消していって全て消しきるもの、それらは正解すると錠前の場所が明かされた。
いろんな木片を残さず使って枠を埋めきる仕掛けは完成とともにカチリと解錠された…。
それにしてもだ…。
「めんどくせぇ…」
「煩わしい…」
「…シュバルツ以外最初から当てにしてないわよ。黙ってそこで見張ってて」
「ぐ…」
ぷっ!強面のヴォルフも形無しだな。
そして進むこと4部屋め。ついに変化が現れた。…といっても通路にな。壁が回転したと思ったらそこから一人の男が姿を現しやがった。
「おいヴォルフ、あれ…」
「あいつは…ウォーデモンか!」
「ウォーデモンだと!」
「あっ!シュバルツ待って!」
俺とヴォルフの声にいち早く反応したのはシュバルツだ。そうか…因縁の相手か…。ならやっちまえ!
「ウォーデモン!私の顔を覚えているか!」
「お、お前は…クーデンホーフ卿!」
「全てをロートリンゲンに擦り付け一人逃げおおせた卑怯者め!だが私はお前を許さぬ!あの世でロートリンゲンと旧交を温めるがいい!覚悟はいいか!」
「ひぃぃぃ!」
「『セイクリッドクロス‼』」
腰のレイピアで斬りかかろうとしたシュバルツを制したのは神官ニコ!見たことも無い巨大な光の十字架がまるで磔刑台のようにウォーデモンを捕らえている。
そして同じく…、その十字架から伸びた光で出来た縄は激昂したシュバルツを縛り上げている…。
「止めろって言ってるでしょうが!その耳は飾り物なの!聞いてる?シュバルツ!もう許さないわよ!」
「し、しかしニコ殿…」
「あなたたちも黙って見てないで止めなさいよ!」
「あ、いや…」
「…」
「くだらない遊びは後にしなさい!報復と礼二くんどっちが大事なのよ!ここに何しに来たのか頭冷やして良く考えなさいよ!!!」
「とまあ、こんな感じでついにこの部屋の前まで到達したわけだ」
「コワ…」
「失礼ね。とにかくその回転する壁は向こうからは来れるけどこっちからは動かせなかったから…」
「出口オンリーか…」
「仕方なくそのままパズルを解き続けたのよ。遅くなってごめんね」
「ううん、ニコが居て本当に良かった…。多分それらの部屋を壊したらヤバかった…」
起動装置になってる幾つかの部屋…、それこそが多分その謎解き部屋だ…。もう少しでシュバルツは生まれ故郷を焼け野原に…。想像するだけでゾッとする…。はー、良かった…。
「それで最後、あなたがチェキを届けてくれたルービックキューブをシュバルツが難なく6面完成させて…」
「完成したそいつは中央が錠前になっててな、俺がピンを刺してこう…チョイチョイっと。腕前が鈍って無くて良かったぜ」
「バカアーニー…アハハ…アハ…う、うわぁぁん!会いたかったみんな!」
「レジー…」
「礼二くん…」
泣きじゃくる僕を寄ってたかって抱きしめる彼ら。ああ…ずっと強がってたけど怖かったのか僕は…。
そうだよ。怖くて怖くて仕方なかった…。この一日ずっと…ずっとだ!
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