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170 18歳 in 封印の部屋 ③
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あれからどれくらいたった?窓の無いこの部屋に居ると時間の流れがよく分からないけど…、丸一日は経った気がする…。
大技連発して一気に持ってかれたクラレンスの王城と違って、こう…ジワジワ来る…。
カタン…
「ふっ、これなら長くはあるまい。おい!誰か寝所の用意をしろ!」
クッソ…、平気そうに見えるように気合で座ってんのに…。シャキーンと背筋まで伸ばして。ほら得意だから、こういうの。一睡もしてないの隠して元気そうに実況してたぐらいだし。
なのに如何せん…、顔色の悪さが全てを台無しにする…。
まだだ。まだ大丈夫。フルカンストフルスキル様がこんなところで終わるもんか!
こんな四角い魔道具の中で、一生魔力製造機みたいになるのは御免だね!それもエッチなことまでさせられて。覚えてろナバテア皇帝…、ここを出たら一切容赦しない。覚えて…ろ…
「もう待てん!アーニー!急がせろ!」
「ヴォルフ…、何度もそう言ってるっての!」
「ビル殿…」
「もうすぐだ。覗き見たあの感じならもうすぐのはずだ!」
「待たせたな!ようやく完成だ!と言ってもとりあえず柱の印を解呪する道具だけだがな。扉の鍵までは時間が足りん!どうする?」
「鍵開けは俺に任せろ!あのタイプはボスんとこで見たことがある。宝物庫の特殊な錠前だ。けどよ、あれを開けるなら…シュバルツ、お前も来い。」
「私で役に立つならもちろん行こう!」
「どういうことだアーニー。解錠はお前がするんじゃないのか」
「あのタイプは開けるのに少しばかり頭を使うんだよ。カラクリを解かなきゃそもそも錠が出て来ねぇ。」
「…俺とお前じゃ無理そうだな…」
「うるせー!錠さえ出てこりゃこっちのもんだ。開けんのは俺に任せろ!」
「よし、では行くぞ!先ずはあいつらと合流する。急げ!」
カタン…
「おやおや無防備に横たわって…、だらしのないことだ。だが…死なせるわけにはいかんな。寝所に運んでやろう。事が終わればまたこの部屋に戻るのだがな。」
「黙…れ…」
声を出すのもしんどい…。魔力の完全枯渇は生命にかかわるんだっけ…。こいつに好き放題されるのとどっちがマシだろう…。
「…フフ…これからお前の世界はこの部屋と私の寝所だけになる。せめて居心地くらいは整えてやろう。欲しいものがあれば言うがいい。お前にはそれだけの価値がある」
「クソ…れ…」
…いいだろう。僕はちんけな男のプライドなんかで簡単に命を捨てたりしない。意地汚くても生き延びて…、そして…フルカンスト様に手を出したことを死ぬほど後悔させてやる…。いつか必ず…。
「おい誰か、…やめんか!そのにやけた顔を元に戻せ!」
「は、ははっ!」
「ふん!お前をあいつらごときに触らせるのは惜しい。私が直々に運んでやろう。守衛!扉を開けよ!良いか、私が入ったらすぐに鍵を閉めるのだ。」
少しの油断も無いってわけか…。そう言えばクラウスが言ってたな。抜け目の無い男だって…。
「ですが皇帝陛下…」
「なに、この部屋が吸収した魔力量を見れば演技とは思えぬ。だがフフフ…、少しばかり確認するか…。合図をするまで離れておれ。あの部屋は我らにとってはただの箱。危険は無い」
「ははっ!」
ガチャン!
「さわ…な…、うぐ…ん、んん…」
こんな奴にキスされるなんて…最悪…!気持ち悪い、すごく気持ち悪い!
ああ…、こんな形でみんなへの愛情を再確認するなんて…。
いままで誰にキスされたってイヤだった事なんか一度も無かった。意に反したキスがこんなに気持ち悪いなんて…。
イヤだ!触らないで!
身体中をなぞる手が舌が心の憎悪を掻き立てる。なのに今の僕はすでに碌な抵抗一つ出来やしない…。
もう一度会いたかった。アーニー、ヴォルフ、シュバルツ、それから…
「…甘露よな。フフ…すでに腕一本上げられぬか…。このまま続きをしても良いのだが…ここでは狭いな…。さあ寝所まで抱えてやろう」
「…シャリ…ム…」
「な!何だお前は!何処から現れた!」
「間に合った。あ…」
「…ああ…」
僕の魔力を満タンまで吸った部屋の強度は尋常じゃない。一瞬でシャリムはもっていかれた…。うう…ごめんシャリム。僕がうっかり名前を呼んだばかりに君を巻き添えにした…。
一瞬で生気の消えた顔。その手に握るのは一枚のモザイクタイル。ん…?あれは…何かの印?
「ふん!どんな魔法を使ったかしれんが馬鹿な男だ。この部屋で魔力を振るえばこうなる。よく分かったであろう」
間に合ったと言った…。ならあれは解呪の魔道具?半分朦朧としながら、それでもそのタイルを一生懸命床に押し付けるシャリム。だけど部屋は空しく未だ魔力を吸い続けるばかり。
無理もない…。あれからせいぜいほんの一日。どれほどビフさんが優秀なドワーフでも一日で解呪のアイテムを作れだなんて無茶もいいとこ。もともとダメもとだったんだから…。
「おや?お前はこの国の者か。では手に持ったこの魔道具でここに来たのだな?だがなかなか良い見目だ。ふむ。お前は私のハーレムに入れてやろう。だがまずはこちらだ。邪魔が入ったがここまでだ!」
「イソヒ…リ…、さ…な…」
「邪魔をするな!」
「うぅっ!」
シャリムーーー!!!
有無を言わさず剣を抜くだと!こ、この凶悪な人でなし!あ…ああ…真っ白なこの床にも、そして握りしめたモザイクタイルにも、…真っ赤な飛沫が吹き飛んでいくつもの花を咲かせてる…。え…?タイルが光った…
こ…、これは…魔力が満ちていく!
魔力が戻って来る!身体の隅々まで行き渡る!よく見ればシャリムの目にも力が戻っているのが分かる!
だがそれと傷とは別の話だ!
「『ヒール』!シャリム大丈夫⁉」
「大丈夫…みたい…」
一体どうしていきなり…だが考察は後だ!
「この下衆野郎!よくもシャリムを!」
「何が起きたか分からぬが…この程度で狼狽えはせん!いいか、それ以上動くでない。いい話を聞かせてやろう。この部屋が魔道具だと言ったのは何もお前を閉じ込めるためだけのことではない。」
「どういう意味だ!」
「この宮殿にはな…とてつもない威力の魔砲弾がエトゥーリアに向けていつでも起動できるようになっておる。お前の狂魔力に匹敵するほどのな」
「僕の狂魔力に匹敵…?つまり…」
「エトゥーリアであれば国の半分が吹き飛ぶな」
「…見くびってもらっちゃ困るね。僕の狂魔力ならナバテア全土が吹き飛ぶ」
「それはそれは!そうとも。お前の魔力があればそうだろう。だが我らの集めた魔石の量では半分が関の山だ。相当量を手に入れたのだがな。残念なことだ」
魔石!そのために危険な樹海で採掘させたのか!
…そんなことのためにシュバルツたちを…、そして何の罪もない獣人族を使い捨てたってのか!
この怒りのボルテージを僕は一体何処まで上げればいい?
僕の怒りの波動に部屋中がビリビリしている…。だが抑えろ…。これほどの自信。奴は何か切り札を持っているはず…。
「その魔砲弾の起動にはいくつかの方法がある。その一つがこの部屋の破壊だ。部屋を壊せば即座に魔石は起動の準備を始める。」
あ、あっぶな…。もうちょっとで起爆スイッチ自ら押すところだった…。
「…エトゥーリアの民を人質にエルフを使役しようとしたのか…。汚い奴め…」
「どうとでも言うがいい。いいか、壁、床、扉、何か一つでもだ。そして私はこの部屋をいつでも壊せる。エトゥーリアの民を救いたければこの部屋で暴れるのはやめるがよかろうよ。…ついでに一つ耳に入れておいてやろう。同じような部屋は他にもある。お前の救援が魔砲弾を放ってしまうかもしれんな。そうすれば今度はエトゥーリアとクラレンスに戦争が起こる…面白い!」
「二手も三手も…、周到な奴め!」
「ハハハハハ!当然であろう!我らは軍事帝国ナバテア!そして私は父一派を粛正し兄弟を下し帝位についた傑物だぞ!舐めるな!」
ガチャン!
「馬鹿者!誰が開けていいと言った!」
「その命令は聞けねーな」
「お前がナバテアの皇帝…」
「アーニー!それから…シュバルツまでどうしてここに!」
さっきの台詞がブラフだったのかどうだったのか…だが奴は僕の視線が外れたのを見て取ると即座に扉へと走り出した。
「ええいっ!どけぇー!」
「逃がさないでアーニー!」
「素手で歯向かうつもりか!間抜けめ!」
「さっきの剣だ!危ないアーニー!」
「心配ないレジー。見ろよ」
全身を委縮させる大きな咆哮。
「ヴォルフ!」
「待たせたな」
「あたしも居るわよ」
「ニコっ!来てくれたの!」
「当たり前でしょう!」
そこにはボロボロになった兵士や臣下の山に悠然と立つ、憎き同胞の仇を捕まえた孤高の白狼と僕の盟友が居た。
大技連発して一気に持ってかれたクラレンスの王城と違って、こう…ジワジワ来る…。
カタン…
「ふっ、これなら長くはあるまい。おい!誰か寝所の用意をしろ!」
クッソ…、平気そうに見えるように気合で座ってんのに…。シャキーンと背筋まで伸ばして。ほら得意だから、こういうの。一睡もしてないの隠して元気そうに実況してたぐらいだし。
なのに如何せん…、顔色の悪さが全てを台無しにする…。
まだだ。まだ大丈夫。フルカンストフルスキル様がこんなところで終わるもんか!
こんな四角い魔道具の中で、一生魔力製造機みたいになるのは御免だね!それもエッチなことまでさせられて。覚えてろナバテア皇帝…、ここを出たら一切容赦しない。覚えて…ろ…
「もう待てん!アーニー!急がせろ!」
「ヴォルフ…、何度もそう言ってるっての!」
「ビル殿…」
「もうすぐだ。覗き見たあの感じならもうすぐのはずだ!」
「待たせたな!ようやく完成だ!と言ってもとりあえず柱の印を解呪する道具だけだがな。扉の鍵までは時間が足りん!どうする?」
「鍵開けは俺に任せろ!あのタイプはボスんとこで見たことがある。宝物庫の特殊な錠前だ。けどよ、あれを開けるなら…シュバルツ、お前も来い。」
「私で役に立つならもちろん行こう!」
「どういうことだアーニー。解錠はお前がするんじゃないのか」
「あのタイプは開けるのに少しばかり頭を使うんだよ。カラクリを解かなきゃそもそも錠が出て来ねぇ。」
「…俺とお前じゃ無理そうだな…」
「うるせー!錠さえ出てこりゃこっちのもんだ。開けんのは俺に任せろ!」
「よし、では行くぞ!先ずはあいつらと合流する。急げ!」
カタン…
「おやおや無防備に横たわって…、だらしのないことだ。だが…死なせるわけにはいかんな。寝所に運んでやろう。事が終わればまたこの部屋に戻るのだがな。」
「黙…れ…」
声を出すのもしんどい…。魔力の完全枯渇は生命にかかわるんだっけ…。こいつに好き放題されるのとどっちがマシだろう…。
「…フフ…これからお前の世界はこの部屋と私の寝所だけになる。せめて居心地くらいは整えてやろう。欲しいものがあれば言うがいい。お前にはそれだけの価値がある」
「クソ…れ…」
…いいだろう。僕はちんけな男のプライドなんかで簡単に命を捨てたりしない。意地汚くても生き延びて…、そして…フルカンスト様に手を出したことを死ぬほど後悔させてやる…。いつか必ず…。
「おい誰か、…やめんか!そのにやけた顔を元に戻せ!」
「は、ははっ!」
「ふん!お前をあいつらごときに触らせるのは惜しい。私が直々に運んでやろう。守衛!扉を開けよ!良いか、私が入ったらすぐに鍵を閉めるのだ。」
少しの油断も無いってわけか…。そう言えばクラウスが言ってたな。抜け目の無い男だって…。
「ですが皇帝陛下…」
「なに、この部屋が吸収した魔力量を見れば演技とは思えぬ。だがフフフ…、少しばかり確認するか…。合図をするまで離れておれ。あの部屋は我らにとってはただの箱。危険は無い」
「ははっ!」
ガチャン!
「さわ…な…、うぐ…ん、んん…」
こんな奴にキスされるなんて…最悪…!気持ち悪い、すごく気持ち悪い!
ああ…、こんな形でみんなへの愛情を再確認するなんて…。
いままで誰にキスされたってイヤだった事なんか一度も無かった。意に反したキスがこんなに気持ち悪いなんて…。
イヤだ!触らないで!
身体中をなぞる手が舌が心の憎悪を掻き立てる。なのに今の僕はすでに碌な抵抗一つ出来やしない…。
もう一度会いたかった。アーニー、ヴォルフ、シュバルツ、それから…
「…甘露よな。フフ…すでに腕一本上げられぬか…。このまま続きをしても良いのだが…ここでは狭いな…。さあ寝所まで抱えてやろう」
「…シャリ…ム…」
「な!何だお前は!何処から現れた!」
「間に合った。あ…」
「…ああ…」
僕の魔力を満タンまで吸った部屋の強度は尋常じゃない。一瞬でシャリムはもっていかれた…。うう…ごめんシャリム。僕がうっかり名前を呼んだばかりに君を巻き添えにした…。
一瞬で生気の消えた顔。その手に握るのは一枚のモザイクタイル。ん…?あれは…何かの印?
「ふん!どんな魔法を使ったかしれんが馬鹿な男だ。この部屋で魔力を振るえばこうなる。よく分かったであろう」
間に合ったと言った…。ならあれは解呪の魔道具?半分朦朧としながら、それでもそのタイルを一生懸命床に押し付けるシャリム。だけど部屋は空しく未だ魔力を吸い続けるばかり。
無理もない…。あれからせいぜいほんの一日。どれほどビフさんが優秀なドワーフでも一日で解呪のアイテムを作れだなんて無茶もいいとこ。もともとダメもとだったんだから…。
「おや?お前はこの国の者か。では手に持ったこの魔道具でここに来たのだな?だがなかなか良い見目だ。ふむ。お前は私のハーレムに入れてやろう。だがまずはこちらだ。邪魔が入ったがここまでだ!」
「イソヒ…リ…、さ…な…」
「邪魔をするな!」
「うぅっ!」
シャリムーーー!!!
有無を言わさず剣を抜くだと!こ、この凶悪な人でなし!あ…ああ…真っ白なこの床にも、そして握りしめたモザイクタイルにも、…真っ赤な飛沫が吹き飛んでいくつもの花を咲かせてる…。え…?タイルが光った…
こ…、これは…魔力が満ちていく!
魔力が戻って来る!身体の隅々まで行き渡る!よく見ればシャリムの目にも力が戻っているのが分かる!
だがそれと傷とは別の話だ!
「『ヒール』!シャリム大丈夫⁉」
「大丈夫…みたい…」
一体どうしていきなり…だが考察は後だ!
「この下衆野郎!よくもシャリムを!」
「何が起きたか分からぬが…この程度で狼狽えはせん!いいか、それ以上動くでない。いい話を聞かせてやろう。この部屋が魔道具だと言ったのは何もお前を閉じ込めるためだけのことではない。」
「どういう意味だ!」
「この宮殿にはな…とてつもない威力の魔砲弾がエトゥーリアに向けていつでも起動できるようになっておる。お前の狂魔力に匹敵するほどのな」
「僕の狂魔力に匹敵…?つまり…」
「エトゥーリアであれば国の半分が吹き飛ぶな」
「…見くびってもらっちゃ困るね。僕の狂魔力ならナバテア全土が吹き飛ぶ」
「それはそれは!そうとも。お前の魔力があればそうだろう。だが我らの集めた魔石の量では半分が関の山だ。相当量を手に入れたのだがな。残念なことだ」
魔石!そのために危険な樹海で採掘させたのか!
…そんなことのためにシュバルツたちを…、そして何の罪もない獣人族を使い捨てたってのか!
この怒りのボルテージを僕は一体何処まで上げればいい?
僕の怒りの波動に部屋中がビリビリしている…。だが抑えろ…。これほどの自信。奴は何か切り札を持っているはず…。
「その魔砲弾の起動にはいくつかの方法がある。その一つがこの部屋の破壊だ。部屋を壊せば即座に魔石は起動の準備を始める。」
あ、あっぶな…。もうちょっとで起爆スイッチ自ら押すところだった…。
「…エトゥーリアの民を人質にエルフを使役しようとしたのか…。汚い奴め…」
「どうとでも言うがいい。いいか、壁、床、扉、何か一つでもだ。そして私はこの部屋をいつでも壊せる。エトゥーリアの民を救いたければこの部屋で暴れるのはやめるがよかろうよ。…ついでに一つ耳に入れておいてやろう。同じような部屋は他にもある。お前の救援が魔砲弾を放ってしまうかもしれんな。そうすれば今度はエトゥーリアとクラレンスに戦争が起こる…面白い!」
「二手も三手も…、周到な奴め!」
「ハハハハハ!当然であろう!我らは軍事帝国ナバテア!そして私は父一派を粛正し兄弟を下し帝位についた傑物だぞ!舐めるな!」
ガチャン!
「馬鹿者!誰が開けていいと言った!」
「その命令は聞けねーな」
「お前がナバテアの皇帝…」
「アーニー!それから…シュバルツまでどうしてここに!」
さっきの台詞がブラフだったのかどうだったのか…だが奴は僕の視線が外れたのを見て取ると即座に扉へと走り出した。
「ええいっ!どけぇー!」
「逃がさないでアーニー!」
「素手で歯向かうつもりか!間抜けめ!」
「さっきの剣だ!危ないアーニー!」
「心配ないレジー。見ろよ」
全身を委縮させる大きな咆哮。
「ヴォルフ!」
「待たせたな」
「あたしも居るわよ」
「ニコっ!来てくれたの!」
「当たり前でしょう!」
そこにはボロボロになった兵士や臣下の山に悠然と立つ、憎き同胞の仇を捕まえた孤高の白狼と僕の盟友が居た。
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