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143.5 第三王子とギュスターブ
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「ギー!これだけ言っても分からないのか!何故私の命令が聞けない!」
どかどかと足音も荒くその端麗な顔を歪めるのはこの国ウルグレイス神王国の第三王子ヴェルナー殿下である。
彼は弟よりも一つ下の、まだ魔法学院すら卒業されぬお若い王子だ。
この国に限らず魔力を有する国において貴族の子弟は寄宿学校に入り魔法を学ぶ。むやみに扱えばそれは自他にとって危険につながるからだ。
国によって違いはあれど、およそ8歳から10歳ごろより数年間、まずは幼年学校にて基礎を学ぶ。だが幼年学校は任意である。家庭教師をつけ屋敷内で学ぶ者も多い。
領地を拠点とするクラレンスでは家庭学習が普通だと聞いた。さもありなん。あの国で遠方より幼い貴族子息を王都に呼びよせるのは大変だろう。
そしてこれも国により違いはあるが、12歳から15歳ごろよりやはり数年かけて今度は魔法の応用、実践、といったより高度な扱いを魔法学院にて学んでいく。これはどの国であっても大抵貴族の義務である。何故なら貴族の持つ魔法の力は有事の際、国の為に使われるものだから。
この国の門閥侯爵家であるデュトワ家の二男である私と末の弟は5つほど年が離れている。
隣国であるゲスマンが我が国に触手を伸ばし始めたのはその弟が7つになるかならないかの頃だった。
父は戦時下のウルグレイスに置いて宮廷での仕事にかかりきりであったし、切れ者の長兄も士官学校の卒業と同時に司令部の仕事に就き忙しく動いておられる。末の弟を見るのは私の役目。誰に言われなくとも私はそう思っていた。
弟セザールが幼年学校へ入る頃、私は同じ敷地の中にある魔法学院の2学年。そしてその翌年幼年学校に入学していらしたのがこのヴェルナー殿下であったのだ。
当時の幼年学校で最も家格の高い家門が我が家であったことからヴェルナー様のお世話係に弟が指名されたのは必然だった。そして兄である私がその二人を守ることになったのも当然だろう。
ヴェルナー様は当時すでに神殿で修業を始めていらしたすぐ上の兄王子ユージーン様に代わってこの私を兄のように慕われた。
どこへ行くにも付いて回って誰より私を頼りにされた。それは私が魔法学院を卒業し士官学校へ進んでも変わらなかった。…思えばそれもセザールが自分を卑下する一因となったのだろう…。
優雅にして繊細な、笑顔の後ろに愁いを隠す弟。
だが戦況の激化を懸念した母により留学と言う名目でクラレンスの魔法学院に避難した弟は…、そこで自ら立ち直ってみせたのだ。大いなる力の庇護のもとに。
それに比べ弟の苦悩を知りながら何の力にもなれなかった私は…ああ…駄目な兄だ…。
そうして過ごした幼き日のすり込みによってヴェルナー様は今も私を頼り常に側にいることを望まれる。
様々な混乱がようやく収まりを見せた頃その要求は一層激しくなった。
「殿下、何度も言っておりますが私には軍の任務がございます。」
「私の護衛はそれらよりも軽いと、お前はそう言うのだな?」
「そうは申しておりません。ですが殿下の護衛であれば私よりも相応しいものが他におりましょう。そのために特殊な訓練を受けたより護衛向きの適任者であるルネが。」
「…陛下からデュトワ家に対し正式な命は出ていないのか…。わ、私があれほどお願いしたのに…」
一見冷たくも見えるその切れ上がった瞳があっと言う間に潤んでいく。それでも雫をこぼさないよう必死でこらえているのが何とも健気だ。
「あくまで打診と言う形であれば。ですが我が家はこのたび末の弟をクラレンスの公爵へと差し出すことに相成りました。陛下もこれ以上の無理は仰いませんでしょう。」
「何っ⁉」
「ご存じありませんでしたか…?」
「き、聞いてはいない…。まただ。またこうやって父は私を除け者にする!クラレンス王太子の婚約式典もそうだ!あの日父と兄はエトゥーリアの重鎮を迎えゲスマンの統治に関するとても重要な会談の場を設けていたというのに私だけがクラレンスへと追いやられた。」
「殿下…。あれは殿下もご存じなようにクラレンス、エトゥーリアの殿下方とのバランスを鑑みての選定でございます。外交も大切な仕事でございますよ」
「あれはただの夜会ではないか!兄君が私の歳には既に神殿で使役魔法を行使されていたというのに!」
「…陛下はただ年若い殿下にあまり政治の裏側を見せたくないのでございましょう。きれいごとばかりではございませんから。現にあの会談はエトゥーリアの貴族を遣り込める厳しいものであったと長兄から聞いております。」
「そんなことは分かっている!だが…。…もういい!父も、兄も…、ギー!お前もだ!下がれ!もう顔も見たくない!!!」
表現の形が違えど…、これはクラレンスへと向かう直前のセザールと同じ。劣等感に支配され、暗闇で自分を見失っている…。救いの手を求めてもがいておられるのだ。どれほど語気を荒げ強気に振舞われても。恐らく今頃あの潤んだ瞳は…。
「…やはり泣いておいででしたか。」
「何故勝手に部屋へ戻った!私は下がれと言ったはずだ!顔も見たくないと!」
「意地っ張りな貴方は人前では弱音を吐きませんから。さぁここにお越しください。茶でも入れて差上げましょう」
「こんなことで私の機嫌を取ったつもりか?言っておくが私は!」
「そうではありません。ですが泣いてるあなたを放ってはおけない」
「子ども扱いするな!」
「子供ですよ。少なくとも仕事場に連れて行ってもらえなかったと拗ねてるうちは」
「す、拗ねてなんか…」
あごを掬って上を向かせると私は親指でその涙を拭ってやった。これだけで先ほどまでの激昂はどこへやら。可愛い人だ。
「ヴェルナー、こうして側で守ってやりたいのは私も同じだ。だがそれはあなたの成長を妨げる」
「ギュスターブ…」
「私が側に居るとあなたは甘えてしまう。昔から変わらない。何かあるとすぐ私に泣きついて…」
「わ、私がいつ泣いた!」
「この光る雫は何でしょう?いいですか、第二王子であるユージン様が神殿に入られた以上、次代の王となられるウルリッヒ様をお助けするのはヴェルナー、あなただ。もっと強くあらねば。」
「分かっている…」
「では王や兄君方から頼りにされないと拗ねるのでなく今己に出来ることは何かを考え、与えられた任がなんであれ全うなさい。そうすれば自ずと王の見る目も変わりましょう。背伸びしたがるうちは子ども扱いされても仕方ありませんよ」
「だが私は…」
「ヴェルナー」
「で、では泣かなかったら私の専属になってくれるか」
「…その涙をお見せになるのは私だけにしてくださいね。ほらもういい加減泣き止んで」
「お前のせいだ…ギー…」
「…ランカスター公の活躍により麻薬の汚染は未然に防がれゲスマンの侵攻も遠ざけられた。いいでしょう。では現在護衛を務めるルネ、彼の上官である護衛長のフォントネルに話しをなさい。彼らから許可を得れば受け入れましょう。ですが決して無理を強いしてはなりません。王の命を用いるのも無しです。彼らを納得させるだけの理由を提示し、彼らから不平が出ぬよう事を進めるのです。出来ますか?」
「で、出来る!やってみせる!」
こうして導いていけば王弟としての手練ぐらいは身につくだろうか…。私も大概甘い…。
「…ギー、今夜はここに泊まっていけるか…?」
「仕方のない方だ…おいでヴェルナー」
ああ…、私は本当に駄目な兄だ…。
どかどかと足音も荒くその端麗な顔を歪めるのはこの国ウルグレイス神王国の第三王子ヴェルナー殿下である。
彼は弟よりも一つ下の、まだ魔法学院すら卒業されぬお若い王子だ。
この国に限らず魔力を有する国において貴族の子弟は寄宿学校に入り魔法を学ぶ。むやみに扱えばそれは自他にとって危険につながるからだ。
国によって違いはあれど、およそ8歳から10歳ごろより数年間、まずは幼年学校にて基礎を学ぶ。だが幼年学校は任意である。家庭教師をつけ屋敷内で学ぶ者も多い。
領地を拠点とするクラレンスでは家庭学習が普通だと聞いた。さもありなん。あの国で遠方より幼い貴族子息を王都に呼びよせるのは大変だろう。
そしてこれも国により違いはあるが、12歳から15歳ごろよりやはり数年かけて今度は魔法の応用、実践、といったより高度な扱いを魔法学院にて学んでいく。これはどの国であっても大抵貴族の義務である。何故なら貴族の持つ魔法の力は有事の際、国の為に使われるものだから。
この国の門閥侯爵家であるデュトワ家の二男である私と末の弟は5つほど年が離れている。
隣国であるゲスマンが我が国に触手を伸ばし始めたのはその弟が7つになるかならないかの頃だった。
父は戦時下のウルグレイスに置いて宮廷での仕事にかかりきりであったし、切れ者の長兄も士官学校の卒業と同時に司令部の仕事に就き忙しく動いておられる。末の弟を見るのは私の役目。誰に言われなくとも私はそう思っていた。
弟セザールが幼年学校へ入る頃、私は同じ敷地の中にある魔法学院の2学年。そしてその翌年幼年学校に入学していらしたのがこのヴェルナー殿下であったのだ。
当時の幼年学校で最も家格の高い家門が我が家であったことからヴェルナー様のお世話係に弟が指名されたのは必然だった。そして兄である私がその二人を守ることになったのも当然だろう。
ヴェルナー様は当時すでに神殿で修業を始めていらしたすぐ上の兄王子ユージーン様に代わってこの私を兄のように慕われた。
どこへ行くにも付いて回って誰より私を頼りにされた。それは私が魔法学院を卒業し士官学校へ進んでも変わらなかった。…思えばそれもセザールが自分を卑下する一因となったのだろう…。
優雅にして繊細な、笑顔の後ろに愁いを隠す弟。
だが戦況の激化を懸念した母により留学と言う名目でクラレンスの魔法学院に避難した弟は…、そこで自ら立ち直ってみせたのだ。大いなる力の庇護のもとに。
それに比べ弟の苦悩を知りながら何の力にもなれなかった私は…ああ…駄目な兄だ…。
そうして過ごした幼き日のすり込みによってヴェルナー様は今も私を頼り常に側にいることを望まれる。
様々な混乱がようやく収まりを見せた頃その要求は一層激しくなった。
「殿下、何度も言っておりますが私には軍の任務がございます。」
「私の護衛はそれらよりも軽いと、お前はそう言うのだな?」
「そうは申しておりません。ですが殿下の護衛であれば私よりも相応しいものが他におりましょう。そのために特殊な訓練を受けたより護衛向きの適任者であるルネが。」
「…陛下からデュトワ家に対し正式な命は出ていないのか…。わ、私があれほどお願いしたのに…」
一見冷たくも見えるその切れ上がった瞳があっと言う間に潤んでいく。それでも雫をこぼさないよう必死でこらえているのが何とも健気だ。
「あくまで打診と言う形であれば。ですが我が家はこのたび末の弟をクラレンスの公爵へと差し出すことに相成りました。陛下もこれ以上の無理は仰いませんでしょう。」
「何っ⁉」
「ご存じありませんでしたか…?」
「き、聞いてはいない…。まただ。またこうやって父は私を除け者にする!クラレンス王太子の婚約式典もそうだ!あの日父と兄はエトゥーリアの重鎮を迎えゲスマンの統治に関するとても重要な会談の場を設けていたというのに私だけがクラレンスへと追いやられた。」
「殿下…。あれは殿下もご存じなようにクラレンス、エトゥーリアの殿下方とのバランスを鑑みての選定でございます。外交も大切な仕事でございますよ」
「あれはただの夜会ではないか!兄君が私の歳には既に神殿で使役魔法を行使されていたというのに!」
「…陛下はただ年若い殿下にあまり政治の裏側を見せたくないのでございましょう。きれいごとばかりではございませんから。現にあの会談はエトゥーリアの貴族を遣り込める厳しいものであったと長兄から聞いております。」
「そんなことは分かっている!だが…。…もういい!父も、兄も…、ギー!お前もだ!下がれ!もう顔も見たくない!!!」
表現の形が違えど…、これはクラレンスへと向かう直前のセザールと同じ。劣等感に支配され、暗闇で自分を見失っている…。救いの手を求めてもがいておられるのだ。どれほど語気を荒げ強気に振舞われても。恐らく今頃あの潤んだ瞳は…。
「…やはり泣いておいででしたか。」
「何故勝手に部屋へ戻った!私は下がれと言ったはずだ!顔も見たくないと!」
「意地っ張りな貴方は人前では弱音を吐きませんから。さぁここにお越しください。茶でも入れて差上げましょう」
「こんなことで私の機嫌を取ったつもりか?言っておくが私は!」
「そうではありません。ですが泣いてるあなたを放ってはおけない」
「子ども扱いするな!」
「子供ですよ。少なくとも仕事場に連れて行ってもらえなかったと拗ねてるうちは」
「す、拗ねてなんか…」
あごを掬って上を向かせると私は親指でその涙を拭ってやった。これだけで先ほどまでの激昂はどこへやら。可愛い人だ。
「ヴェルナー、こうして側で守ってやりたいのは私も同じだ。だがそれはあなたの成長を妨げる」
「ギュスターブ…」
「私が側に居るとあなたは甘えてしまう。昔から変わらない。何かあるとすぐ私に泣きついて…」
「わ、私がいつ泣いた!」
「この光る雫は何でしょう?いいですか、第二王子であるユージン様が神殿に入られた以上、次代の王となられるウルリッヒ様をお助けするのはヴェルナー、あなただ。もっと強くあらねば。」
「分かっている…」
「では王や兄君方から頼りにされないと拗ねるのでなく今己に出来ることは何かを考え、与えられた任がなんであれ全うなさい。そうすれば自ずと王の見る目も変わりましょう。背伸びしたがるうちは子ども扱いされても仕方ありませんよ」
「だが私は…」
「ヴェルナー」
「で、では泣かなかったら私の専属になってくれるか」
「…その涙をお見せになるのは私だけにしてくださいね。ほらもういい加減泣き止んで」
「お前のせいだ…ギー…」
「…ランカスター公の活躍により麻薬の汚染は未然に防がれゲスマンの侵攻も遠ざけられた。いいでしょう。では現在護衛を務めるルネ、彼の上官である護衛長のフォントネルに話しをなさい。彼らから許可を得れば受け入れましょう。ですが決して無理を強いしてはなりません。王の命を用いるのも無しです。彼らを納得させるだけの理由を提示し、彼らから不平が出ぬよう事を進めるのです。出来ますか?」
「で、出来る!やってみせる!」
こうして導いていけば王弟としての手練ぐらいは身につくだろうか…。私も大概甘い…。
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