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105 17歳 at 隠れ家
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「そうでしたか…。天使のような少年よ。よもやあなた様のところにクーデンホーフ家のご子息が保護されているとは…」
必死に説明して何とか僕が人間だと信じてもらう事が出来た(?)わけだが、初対面時のカールやパーヴェルと言い、この国の人はどうしても僕をあの世への使いにしたいらしい…。
裂け目の中で消えた件についてはかなりしつこく食い下がられたが、イライラしたヴォルフの「だったら何だ!!!」という、咆哮にも似た怒声に一瞬でシーン…、となった。僕を含めて…。
「一応今はまだ僕の素性を明かすわけにはいかない。いくら変革派だからと言って僕は良く知りもしない人を初見で信用しないから。パウルは生存を知られれば命を狙われる。ここまでの話で分かってくれるよね。」
「ええそれはもう…。しかし、己の利益と見せしめのためにクーデンホーフ家をここまで徹底して陥れるとは…。」
「シュトバルツのお父上である前クーデンホーフ侯爵までもが奴の手引きにより命を落としたのであれば由々しき問題だ…。」
「全くだよ!だからね、せめて爵位だけでも取り戻したい。彼らの名誉のために。」
「だがシュトバルツはもう亡くなっているのだぞ?」
「関係ない。死後だろうが何だろうが彼には名誉と尊厳が必要だ。それに僕の保護しているパウルの立場が変わる。」
「つまりパウル君にクーデンホーフ家を継承させよというのか?」
「それは分からない。彼自身が継承放棄する事だってあり得るんだから。けど断絶とお取り潰しじゃ意味が違う!一旦正しい形に戻すべきだ。」
これだけはローランドの為に譲れないのだよ…。
それに前世では被疑者死亡のまま起訴とか送検とかだってあったんだから、本人死亡でも爵位復活とかあって良いじゃないか!
もちろんシュバルツは死んでないんだけど、それを公表するのはあいつが完全に失脚してから…いや、むしろ完全に失脚させるための最後のピースがシュバルツだ。今に見てろよ…。
僕たちは糸電話を用いブレーンであるローランドも加えて何度も三者会議を重ねてきた。
シュバルツからは当時抱えていたロートリンゲン周辺の不正を思い出せるだけ思い出してもらったのだが、それらを一つとして漏らさず覚えていたのは何度も当時を思い出し悔やんでいた証だろう…。
その不正は周知の事実だったものもあれば、当時すでに辺境の小領地へと追いやられていた、エトゥーリアの未来を憂う彼らが初めて聞く内容も含まれていた。
彼らのロートリンゲンへの怒り、シュバルツへの憐みはどんどんと増して余計に士気は高まっていったが僕は冷静に現実を突きつけた。
ウォーデモン大商会がバックについている限り彼らはどうやっても負けるってことを。
「あの慈善家ウォーデモン氏がロートリンゲンに?」
「エトゥーリア経済のご意見番と言われるあのウォーデモン氏が…」
へー、あのじじいこの国ではそう言う立ち位置なのか…。
僕はステルス魔法で初見から裏の顔を見てしまっている。おかげで印象は地の底、どれだけ善人面で慈善を施そうが、ロートリンゲン侯爵に肩入れして甘い蜜を吸い取るだけの強欲じじいにしかもう見えない。
だというのに彼らは政変したのちの助役にウォーデモンを迎えるつもりでいたようだ。なん…だと…?
「とにかくウォーデモンは僕が抑える。資金も含め力は貸すからあなた達も僕に手を貸して」
カールはシュバルツ死亡の一報後、全ての証拠は闇に葬られたと言ったがそんなわきゃ無い。
葬られたのはあくまでシュバルツの職場であった法務院に保管されていた書類やロートリンゲンが把握している範囲のものだ。探せばきっと何かがあるはず。
関わることを恐れ静かにじっと口を噤んでいる証人やその彼らがひっそりと隠し持ったなにがしかの形あるものが…。
彼らには当時の関係者ではなく関係者の間接的な関係者を中心に当たるよう頼んでおいた。
分かりやすい関係者なんてとっくに懐柔されているか消されているに決まってる…。
そして有用な人物を発見しだい身柄を保護し目を離さないよう念押ししておいた。
僕はこう見えてもCS〇やコール〇ケースと言ったクライムドラマが大好きだったのだ。その僕が言うんだから間違いない。
裏方の彼らはほっとくと、大抵生活に困窮して安易に悪人を脅し次の犠牲者になったりするのが鉄板なのだから。
「それでザラキエル、次はどうする?」
「ちょ!やめてよヴォルフ!意地悪い…。でもそうだね。死の天使らしくウォーデモンには死を告げようか。商人であるウォーデモンには商人らしい死を。」
ローランドの見立てではあの男とゲスマンの富豪が『クーザ』の、つまり麻薬カルテルの中心じゃないかと言う事だった。
主に製造に関わるゲスマンの富豪、世界中をまたにかけて売買に関わるウォーデモン。
証拠の無いのが玉に瑕だがなかなかいい読みなんじゃないかと思う。
国の改革はここに住む人の手で行われてしかるべきだ。だけど『クーザ』にまで手を出す外道相手に外道なお仕置きをして何が悪いというのだろうか。いいや!何も悪くない。
この先の計画としてはロートリンゲン一派と変革派が真正面からぶつかり合うのを待って、それなりに激化したところで見かねたクラレンス、ウルグレイスの連合騎士団が仲裁のため介入するって手はずになっている。
仲裁人であるクラレンス、ウルグレイスはそのままごく自然な流れで政変後の議会に入り込むことが出来るだろう。
味方のような顔をして近づき横から全てをかっさらう。これこそローランドの怒りが生み出したイヤらしい計画…。
一応表向きは中立の連合騎士団。これはあくまで国際社会の安定を鑑みたうえでの仲裁だからね?ホントだよ?
そこで状況を変えるきっかけとして生きる幽霊シュバルツに登場してもらい何もかもを白日の下に晒し、名分を得てから堂々と変革派に肩入れするって寸法だ。
でもそのシュバルツ登場までにロートリンゲン侯爵家から援軍を削り孤立させる必要がある。共和制のこの国で数は力だし、シュバルツとパーヴェルに危険が及ぶ可能性は0.1パーセントもあってはならない。
そこで暗躍するのがこの僕ね。ニヤリ…
連合騎士団がエトゥーリア入りするまでにあと一か月弱。それまでにウォーデモンを引き剥がそうと思ったら正攻法では間に合わない。
「どっかーんと派手に行こうか。最近SSSダンジョンに行く暇なくて魔力余ってるんだよね。」
「おい、この国は属国にするんだろう。国は荒らすなよ」
「失礼な!そんなことするわけないじゃん。コントロールできなかった過去の狂魔力なんかと一緒にしないでよね。僕の腕前はビルの爆破解体みたいに緻密かつ芸術的だよ。」
「そりゃ良かった」
「さあ!ローラー爆破作戦開始だ!」
必死に説明して何とか僕が人間だと信じてもらう事が出来た(?)わけだが、初対面時のカールやパーヴェルと言い、この国の人はどうしても僕をあの世への使いにしたいらしい…。
裂け目の中で消えた件についてはかなりしつこく食い下がられたが、イライラしたヴォルフの「だったら何だ!!!」という、咆哮にも似た怒声に一瞬でシーン…、となった。僕を含めて…。
「一応今はまだ僕の素性を明かすわけにはいかない。いくら変革派だからと言って僕は良く知りもしない人を初見で信用しないから。パウルは生存を知られれば命を狙われる。ここまでの話で分かってくれるよね。」
「ええそれはもう…。しかし、己の利益と見せしめのためにクーデンホーフ家をここまで徹底して陥れるとは…。」
「シュトバルツのお父上である前クーデンホーフ侯爵までもが奴の手引きにより命を落としたのであれば由々しき問題だ…。」
「全くだよ!だからね、せめて爵位だけでも取り戻したい。彼らの名誉のために。」
「だがシュトバルツはもう亡くなっているのだぞ?」
「関係ない。死後だろうが何だろうが彼には名誉と尊厳が必要だ。それに僕の保護しているパウルの立場が変わる。」
「つまりパウル君にクーデンホーフ家を継承させよというのか?」
「それは分からない。彼自身が継承放棄する事だってあり得るんだから。けど断絶とお取り潰しじゃ意味が違う!一旦正しい形に戻すべきだ。」
これだけはローランドの為に譲れないのだよ…。
それに前世では被疑者死亡のまま起訴とか送検とかだってあったんだから、本人死亡でも爵位復活とかあって良いじゃないか!
もちろんシュバルツは死んでないんだけど、それを公表するのはあいつが完全に失脚してから…いや、むしろ完全に失脚させるための最後のピースがシュバルツだ。今に見てろよ…。
僕たちは糸電話を用いブレーンであるローランドも加えて何度も三者会議を重ねてきた。
シュバルツからは当時抱えていたロートリンゲン周辺の不正を思い出せるだけ思い出してもらったのだが、それらを一つとして漏らさず覚えていたのは何度も当時を思い出し悔やんでいた証だろう…。
その不正は周知の事実だったものもあれば、当時すでに辺境の小領地へと追いやられていた、エトゥーリアの未来を憂う彼らが初めて聞く内容も含まれていた。
彼らのロートリンゲンへの怒り、シュバルツへの憐みはどんどんと増して余計に士気は高まっていったが僕は冷静に現実を突きつけた。
ウォーデモン大商会がバックについている限り彼らはどうやっても負けるってことを。
「あの慈善家ウォーデモン氏がロートリンゲンに?」
「エトゥーリア経済のご意見番と言われるあのウォーデモン氏が…」
へー、あのじじいこの国ではそう言う立ち位置なのか…。
僕はステルス魔法で初見から裏の顔を見てしまっている。おかげで印象は地の底、どれだけ善人面で慈善を施そうが、ロートリンゲン侯爵に肩入れして甘い蜜を吸い取るだけの強欲じじいにしかもう見えない。
だというのに彼らは政変したのちの助役にウォーデモンを迎えるつもりでいたようだ。なん…だと…?
「とにかくウォーデモンは僕が抑える。資金も含め力は貸すからあなた達も僕に手を貸して」
カールはシュバルツ死亡の一報後、全ての証拠は闇に葬られたと言ったがそんなわきゃ無い。
葬られたのはあくまでシュバルツの職場であった法務院に保管されていた書類やロートリンゲンが把握している範囲のものだ。探せばきっと何かがあるはず。
関わることを恐れ静かにじっと口を噤んでいる証人やその彼らがひっそりと隠し持ったなにがしかの形あるものが…。
彼らには当時の関係者ではなく関係者の間接的な関係者を中心に当たるよう頼んでおいた。
分かりやすい関係者なんてとっくに懐柔されているか消されているに決まってる…。
そして有用な人物を発見しだい身柄を保護し目を離さないよう念押ししておいた。
僕はこう見えてもCS〇やコール〇ケースと言ったクライムドラマが大好きだったのだ。その僕が言うんだから間違いない。
裏方の彼らはほっとくと、大抵生活に困窮して安易に悪人を脅し次の犠牲者になったりするのが鉄板なのだから。
「それでザラキエル、次はどうする?」
「ちょ!やめてよヴォルフ!意地悪い…。でもそうだね。死の天使らしくウォーデモンには死を告げようか。商人であるウォーデモンには商人らしい死を。」
ローランドの見立てではあの男とゲスマンの富豪が『クーザ』の、つまり麻薬カルテルの中心じゃないかと言う事だった。
主に製造に関わるゲスマンの富豪、世界中をまたにかけて売買に関わるウォーデモン。
証拠の無いのが玉に瑕だがなかなかいい読みなんじゃないかと思う。
国の改革はここに住む人の手で行われてしかるべきだ。だけど『クーザ』にまで手を出す外道相手に外道なお仕置きをして何が悪いというのだろうか。いいや!何も悪くない。
この先の計画としてはロートリンゲン一派と変革派が真正面からぶつかり合うのを待って、それなりに激化したところで見かねたクラレンス、ウルグレイスの連合騎士団が仲裁のため介入するって手はずになっている。
仲裁人であるクラレンス、ウルグレイスはそのままごく自然な流れで政変後の議会に入り込むことが出来るだろう。
味方のような顔をして近づき横から全てをかっさらう。これこそローランドの怒りが生み出したイヤらしい計画…。
一応表向きは中立の連合騎士団。これはあくまで国際社会の安定を鑑みたうえでの仲裁だからね?ホントだよ?
そこで状況を変えるきっかけとして生きる幽霊シュバルツに登場してもらい何もかもを白日の下に晒し、名分を得てから堂々と変革派に肩入れするって寸法だ。
でもそのシュバルツ登場までにロートリンゲン侯爵家から援軍を削り孤立させる必要がある。共和制のこの国で数は力だし、シュバルツとパーヴェルに危険が及ぶ可能性は0.1パーセントもあってはならない。
そこで暗躍するのがこの僕ね。ニヤリ…
連合騎士団がエトゥーリア入りするまでにあと一か月弱。それまでにウォーデモンを引き剥がそうと思ったら正攻法では間に合わない。
「どっかーんと派手に行こうか。最近SSSダンジョンに行く暇なくて魔力余ってるんだよね。」
「おい、この国は属国にするんだろう。国は荒らすなよ」
「失礼な!そんなことするわけないじゃん。コントロールできなかった過去の狂魔力なんかと一緒にしないでよね。僕の腕前はビルの爆破解体みたいに緻密かつ芸術的だよ。」
「そりゃ良かった」
「さあ!ローラー爆破作戦開始だ!」
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