101 / 246
83 16歳 in 裁判ー初戦ー
しおりを挟む
悪夢の舞踏会から2日がたった。その間オスカー、セザール、そしてアルバートは代わるがわる王都の街(主に貴族街だけど)を平日だというのに案内してくれた。だから学院は…?
そして遂に明日はパーカーの裁判、その3日後にはエヴァの裁判、そして更にその3日後には…内々にとは言え父の処遇が決まる予定だ…。
僕の視線の先にはゲームの中で何度も見たパーカーが居る。
ランカスターでのパーカーはゲームより幼かった。そもそもあいつはトラップの多い別邸には近づかなかったし、だから僕は言うほどパーカーとの接点は無かったのだ。
フルカンストへの最初の一歩。それが僕にとってランカスターにおける幼少の思い出だ。
目の前に居るパーカーはゲーム時の年齢に達しどの表情もスチルで見たそれと同じだったりする。そのオールバックにした赤毛の髪をテカテカと光らせて身振り手振りで多彩な言い訳を繰り広げている。
公爵家の威光を失ったパーカー、そしてエヴァには下級弁護人しか付いてはいない。これでもエヴァの生家である男爵家の精一杯だろう。見捨てられなかっただけマシってもんだ。ま、男爵家も今まで美味い汁吸って来たんだからこれくらいは…ね。
因みにエヴァの生家は幸い『クーザ』には関わっていなかったため、エヴァから流されたランカスターの資産を全て返還するだけで済まされた。とは言え使い込んでしまった分を返すのは並大抵のことではないだろう。それまでもつかな?ま、せいぜい頑張っていただきたい。
次々と並べられる証拠と証言。いくら効果の薄い粗悪品とはいえ『クーザ』は『クーザ』だ。諦めるんだね、パーカー…。
判決は…、囚人塔への禁錮45年。ギリ極刑だけは免れたか…。
だからと言って何が出来るでなし。彼は老人になるまで囚人塔でのニートになる。ほとんどの時間を疲れさせるためだけの無益な労働に費やし、美味しくはなくとも三度の食事が出て後は寝るだけ。
ただこれはある意味執行猶予的な措置。一応貴族子息であり、また年若いパーカーへの温情である。そこでの態度如何で刑は鉱山での強制労働へとランクアップするのだ。死にたく無きゃさすがのパーカーも大人しくするしかないだろう。
「坊ちゃま、パーカーと顔を合わせるこれが最後の機会となります。いかがなさいますか?」
「クラウス…、改まってはいいよ。立ち話で良い。一言だけ」
話し込むほどの仲じゃないしね。
「…レジナルド…、お前が…、お前さえ居なければ…」
「何を言ってるのかさっぱり分からない。ホントに悪人の思考回路ってこれだから。」
「うるさい!全部お前のせいだ!お前が居なければお母様の計画はもっと!」
「もっとなんだって?口は災いの元、気を付けて。でももう良いか。君もエヴァもどうせもう何も出来ないし。ねぇパーカー、ある意味良かったかもよ?だってこれで向こう45年は暮らしの心配しなくていいでしょ?」
「はっ!僕はそれでも生きてるがお前はどうせあと数年であの世行きだ。ざまあみろ!」
「…出所後、その時は老人だね?その時当てが無ければ訪ねてくればいい。僕は長生きしているはずだから住むとこくらいはあてがってあげる。」
「死ね!!!」
浮世で放つパーカー最後の捨て台詞はたった二文字の言葉で終わった…。
「それにしても45年か…。長いんだか短いんだか」
「短いさ。人を死ぬより惨い地獄へと落とす『クーザ』を安易に広めようとしたんだ。そのうえ裁判中のあの態度、彼の性根はきっと未来永劫変わらない。」
「セザール、お前も言うな」
「彼は僕に片棒を担がせようとしたんだ。許せないよ」
平和主義のセザールがここまで言うなんて…しかし全く以てその通りである。
ここは王都の城下町。貴族街の中にある目抜き通りだ。今僕たちは裁判の傍聴を終えローランドも含め4人でカフェに居るところ。優雅だね。
その周囲はと言えばがっちり騎士たちに囲まれている。何故なら…人だかりが半端ないからだ…。ソワソワ…落ち着かない…。
「レジー、お前がいると人が集まってしょうがない。何とかしろよ!」
「何とかって…、仕方ないじゃない。みんな狂魔力に興味津々なんだよ。」
「え?違」
「何か披露してあげたら満足するかな?それじゃぁえっと…」
「馬鹿言うな!君はどこまで能天気なんだ!狂魔力を余興に使うなど…考えなしにも程がある!」
「はいはい。うるさいなぁローランドは。じゃぁこれだけ、『フェザー』」
ふわりとその場に舞うのは魔力で作った白い羽。ホントは威力をつけてカッターみたいに攻撃する魔法なんだけどね。威力乗せなきゃただのフワフワした白い羽だ。
それを辺り一面にぶわーっと飛ばすと湧き上がるのは大きな歓声。
「天使だ!天使の羽だ!」
「よこせ!その羽は俺のものだ!」
「この羽には美のご利益があるに違いないわ!こちらによこしなさい!」
「そうよ!レディファーストよ!」
しまった!余計に混乱した!羽根布団のたたき売り会場みたいになってしまったそこから救出してくれたのは裏口から顔をだしたアルバートの護衛騎士だ。助かった…。
「まったく何をやってるんだい君は。これ以上注目を浴びるのは控えてもらいたい。私は心が狭いんだ。自分で思っていた以上にね…」
何のことだろう?まあいいや。アルバートのたわ言は今に始まった事じゃないし…、放置放置。
エヴァの裁判が終わり次第ランカスターの王都邸に入ると言うとアルバートは約束のお風呂を強要してきた。
一体なんだと言うのか…?裸の付き合いでガードを取っ払って、王家とランカスターのわだかまりを全て水に流そうとでも言うんだろうか?もう気にしてないからいいよ、って言ったら諦めてくれるだろうか…?
無理だな…。根拠は無いがアルバートは引かない気がする…。かと言ってさっきから悪寒が走りっぱなしなのだ。まるでル・マンの耐久レース並みに…。ならいっそここは…
「レジー、先に行ってしまうなんてひどいじゃないか。もう湯船に居るのかい?背中を流してあげるから一回外に…、レジー!これは一体…」
「え?ああ。言ってませんでしたっけ?せっかくの親睦なので通りすがりの第二王子と第三王子もお誘いしたんですよ?そうそう。お二方のお背中を流すためにコリンにも同伴をおねがいしました。構いませんよね?」
「いやだが…、私は君と二人きり湯煙の中でしっぽり語らいたいと思っていたのだが…」
「第二王子殿下オルランド様、第三王子殿下フェリクス様、お兄さんがこんなこと言ってますけどどうしましょう?」
「兄上、下心全開でレジー様に不埒な誘いをおかけになるのはおよし下さい。王家の品位がガタ落ちです」
「お兄さま、そんなお方だったなんて…見損ないました。」
「いや、ちが、これはその…」
「……第一王子殿下アルバート様…、心中お察ししますが抜け駆けはいけませんよ?」
そして遂に明日はパーカーの裁判、その3日後にはエヴァの裁判、そして更にその3日後には…内々にとは言え父の処遇が決まる予定だ…。
僕の視線の先にはゲームの中で何度も見たパーカーが居る。
ランカスターでのパーカーはゲームより幼かった。そもそもあいつはトラップの多い別邸には近づかなかったし、だから僕は言うほどパーカーとの接点は無かったのだ。
フルカンストへの最初の一歩。それが僕にとってランカスターにおける幼少の思い出だ。
目の前に居るパーカーはゲーム時の年齢に達しどの表情もスチルで見たそれと同じだったりする。そのオールバックにした赤毛の髪をテカテカと光らせて身振り手振りで多彩な言い訳を繰り広げている。
公爵家の威光を失ったパーカー、そしてエヴァには下級弁護人しか付いてはいない。これでもエヴァの生家である男爵家の精一杯だろう。見捨てられなかっただけマシってもんだ。ま、男爵家も今まで美味い汁吸って来たんだからこれくらいは…ね。
因みにエヴァの生家は幸い『クーザ』には関わっていなかったため、エヴァから流されたランカスターの資産を全て返還するだけで済まされた。とは言え使い込んでしまった分を返すのは並大抵のことではないだろう。それまでもつかな?ま、せいぜい頑張っていただきたい。
次々と並べられる証拠と証言。いくら効果の薄い粗悪品とはいえ『クーザ』は『クーザ』だ。諦めるんだね、パーカー…。
判決は…、囚人塔への禁錮45年。ギリ極刑だけは免れたか…。
だからと言って何が出来るでなし。彼は老人になるまで囚人塔でのニートになる。ほとんどの時間を疲れさせるためだけの無益な労働に費やし、美味しくはなくとも三度の食事が出て後は寝るだけ。
ただこれはある意味執行猶予的な措置。一応貴族子息であり、また年若いパーカーへの温情である。そこでの態度如何で刑は鉱山での強制労働へとランクアップするのだ。死にたく無きゃさすがのパーカーも大人しくするしかないだろう。
「坊ちゃま、パーカーと顔を合わせるこれが最後の機会となります。いかがなさいますか?」
「クラウス…、改まってはいいよ。立ち話で良い。一言だけ」
話し込むほどの仲じゃないしね。
「…レジナルド…、お前が…、お前さえ居なければ…」
「何を言ってるのかさっぱり分からない。ホントに悪人の思考回路ってこれだから。」
「うるさい!全部お前のせいだ!お前が居なければお母様の計画はもっと!」
「もっとなんだって?口は災いの元、気を付けて。でももう良いか。君もエヴァもどうせもう何も出来ないし。ねぇパーカー、ある意味良かったかもよ?だってこれで向こう45年は暮らしの心配しなくていいでしょ?」
「はっ!僕はそれでも生きてるがお前はどうせあと数年であの世行きだ。ざまあみろ!」
「…出所後、その時は老人だね?その時当てが無ければ訪ねてくればいい。僕は長生きしているはずだから住むとこくらいはあてがってあげる。」
「死ね!!!」
浮世で放つパーカー最後の捨て台詞はたった二文字の言葉で終わった…。
「それにしても45年か…。長いんだか短いんだか」
「短いさ。人を死ぬより惨い地獄へと落とす『クーザ』を安易に広めようとしたんだ。そのうえ裁判中のあの態度、彼の性根はきっと未来永劫変わらない。」
「セザール、お前も言うな」
「彼は僕に片棒を担がせようとしたんだ。許せないよ」
平和主義のセザールがここまで言うなんて…しかし全く以てその通りである。
ここは王都の城下町。貴族街の中にある目抜き通りだ。今僕たちは裁判の傍聴を終えローランドも含め4人でカフェに居るところ。優雅だね。
その周囲はと言えばがっちり騎士たちに囲まれている。何故なら…人だかりが半端ないからだ…。ソワソワ…落ち着かない…。
「レジー、お前がいると人が集まってしょうがない。何とかしろよ!」
「何とかって…、仕方ないじゃない。みんな狂魔力に興味津々なんだよ。」
「え?違」
「何か披露してあげたら満足するかな?それじゃぁえっと…」
「馬鹿言うな!君はどこまで能天気なんだ!狂魔力を余興に使うなど…考えなしにも程がある!」
「はいはい。うるさいなぁローランドは。じゃぁこれだけ、『フェザー』」
ふわりとその場に舞うのは魔力で作った白い羽。ホントは威力をつけてカッターみたいに攻撃する魔法なんだけどね。威力乗せなきゃただのフワフワした白い羽だ。
それを辺り一面にぶわーっと飛ばすと湧き上がるのは大きな歓声。
「天使だ!天使の羽だ!」
「よこせ!その羽は俺のものだ!」
「この羽には美のご利益があるに違いないわ!こちらによこしなさい!」
「そうよ!レディファーストよ!」
しまった!余計に混乱した!羽根布団のたたき売り会場みたいになってしまったそこから救出してくれたのは裏口から顔をだしたアルバートの護衛騎士だ。助かった…。
「まったく何をやってるんだい君は。これ以上注目を浴びるのは控えてもらいたい。私は心が狭いんだ。自分で思っていた以上にね…」
何のことだろう?まあいいや。アルバートのたわ言は今に始まった事じゃないし…、放置放置。
エヴァの裁判が終わり次第ランカスターの王都邸に入ると言うとアルバートは約束のお風呂を強要してきた。
一体なんだと言うのか…?裸の付き合いでガードを取っ払って、王家とランカスターのわだかまりを全て水に流そうとでも言うんだろうか?もう気にしてないからいいよ、って言ったら諦めてくれるだろうか…?
無理だな…。根拠は無いがアルバートは引かない気がする…。かと言ってさっきから悪寒が走りっぱなしなのだ。まるでル・マンの耐久レース並みに…。ならいっそここは…
「レジー、先に行ってしまうなんてひどいじゃないか。もう湯船に居るのかい?背中を流してあげるから一回外に…、レジー!これは一体…」
「え?ああ。言ってませんでしたっけ?せっかくの親睦なので通りすがりの第二王子と第三王子もお誘いしたんですよ?そうそう。お二方のお背中を流すためにコリンにも同伴をおねがいしました。構いませんよね?」
「いやだが…、私は君と二人きり湯煙の中でしっぽり語らいたいと思っていたのだが…」
「第二王子殿下オルランド様、第三王子殿下フェリクス様、お兄さんがこんなこと言ってますけどどうしましょう?」
「兄上、下心全開でレジー様に不埒な誘いをおかけになるのはおよし下さい。王家の品位がガタ落ちです」
「お兄さま、そんなお方だったなんて…見損ないました。」
「いや、ちが、これはその…」
「……第一王子殿下アルバート様…、心中お察ししますが抜け駆けはいけませんよ?」
413
お気に入りに追加
2,353
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

婚約破棄署名したらどうでも良くなった僕の話
黄金
BL
婚約破棄を言い渡され、署名をしたら前世を思い出した。
恋も恋愛もどうでもいい。
そう考えたノジュエール・セディエルトは、騎士団で魔法使いとして生きていくことにする。
二万字程度の短い話です。
6話完結。+おまけフィーリオルのを1話追加します。
【完結】伯爵家当主になりますので、お飾りの婚約者の僕は早く捨てて下さいね?
MEIKO
BL
【完結】そのうち番外編更新予定。伯爵家次男のマリンは、公爵家嫡男のミシェルの婚約者として一緒に過ごしているが実際はお飾りの存在だ。そんなマリンは池に落ちたショックで前世は日本人の男子で今この世界が小説の中なんだと気付いた。マズい!このままだとミシェルから婚約破棄されて路頭に迷うだけだ┉。僕はそこから前世の特技を活かしてお金を貯め、ミシェルに愛する人が現れるその日に備えだす。2年後、万全の備えと新たな朗報を得た僕は、もう婚約破棄してもらっていいんですけど?ってミシェルに告げた。なのに対象外のはずの僕に未練たらたらなの何で!?
※R対象話には『*』マーク付けますが、後半付近まで出て来ない予定です。

BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる