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44 15歳 Beginning of ヴィラ・ド・ラビエル
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「さあレジナルド様、テープをお切りください。」
「うん。ありがとうウィル。じゃぁ行くよ」
チョキン
「「「わぁぁぁぁ!」」」
「レジナルド様おめでとうございます!」
「15歳おめでとうございます!」
「お誕生日おめでとうございます!」
口々に聞こえてくるのは僕のバースデイを祝う声。今日はヴィラの完成セレモニーだ!って言うのにどういう事!?確かに覚えやすいからってバースデイ被せちゃったのは僕だけど。
「仕方ないですよ。皆ヴィラよりもレジー様ご生誕のほうがめでたいと思ってるんですから。あっ、僕もそう思います!」
「お、おう」
ウィルを筆頭にみんなとんでもない忠誠心だ…。やっぱり屋敷の使用人や騎士たちがお手本だとこうなっちゃうのも必然か…。悪い事じゃないからいいんだけどね…。
「しかし2年か…、厳密にはこの地に来てから2年半、長いような…でも短いような…」
「さあさあレジナルド、感慨にふけるのは後にして案内してはくれないかい」
「そうですね叔父様。では僕に付いてきてくださいね!」
遂にその時を迎えた僕のシャングリラ、〝ヴィラ・ド・ラビエル”、今まさにその全貌をお見せしよう!
海も川も無く、また雨の少ないこの土地は魔法の泉を水源とした運河によって成立していると言っても過言ではない。
そのため、各エリアは大小さまざまな運河によって区画分けされている。
その区画のまず一か所が南西、お屋敷を含むマスターエリア。騎士たちが居るのも当然この中だ。
ここには屋敷や騎士の宿舎のほか馬を走らせる馬場や思い思いに魔法の鍛錬をする広い原野も確保してある。
南側の領門へと続く最も広い区画だ。
そして二か所目北西、マスターエリアの正面。東西に伸びる始まりの運河を挟んだ向かい側に広がるのが広大な田園風景、ファームエリアだ。一番手前の麦畑に始まり、北に向かって何処までも続いて行く恵みの大地はこれからも随時拡張予定である。
ウィルによって村々に分けられ整理整頓されたその各種農園は見ているだけでも感嘆ものだ。それらは離れていくにつれ放牧を含めた酪農農場へと変化していき、それらを馬上から見て歩くのもまた一つの楽しみである。
三か所目は北東、領民のための商業地区、ダウンタウンだ。
ダウンタウンの東側にはアッパーエリアとの境界となる南北の運河がある。ベルギーのブルージュを目指した割には少し道頓堀が混ざっている。おかしいな…?
その運河沿いにはたくさんの屋台に飯屋や一杯飲み屋が軒を並べていて兄弟行商の店なんかもその中にある。
その商業地区の反対側、南東にあるのがパブリックエリア。役場、学校、治療院、裁判所なんかはここに集約している。
さて、ここからが本題。
東西に伸びる始まりの運河、その両側は山に向かってなだらかに上っていく幅広な馬車道である。側道にはマロニエが葉を茂らせ、まるでドイツのケーニヒスアレーだ。
その馬車道の続く先にあるのが切り開いた広大な土地と山々を利用した自然豊かなジャングルリゾートエリアである。
まずここには2段階の門があるのだが、最初の門はアッパーエリアへと進む門。ここは門とは言っても解放された門、ウエルカムゲートだ。
存在感を主張する、エトワール凱旋門にも似せたその門をくぐれば馬車道は小高い丘へと向かっていく。その馬車道の北側、そこは高級商業地、イギリスのメイフェアよりもロデオドライブ寄りの、重厚感よりも解放感を重視した自慢の街だ。
因みに南側は理由があって空けてある。ニヤリ…
その街並みだが施設の壁は全て少しくすんだ白い石造りで統一したのは正解だったと思う。自然の緑が映える~。
お高そうな店やグルメ仕様のレストランがひしめく目抜き通り。といっても、まだ無人だけど。
圧迫感を感じないのはそこかしこに作られた自然を生かした公園と噴水のおかげだ。癒しとは緑と水、そして青空が必須アイテムだからね。
噴水だけでは足りない水辺を補うのは東西に用意した、馬車道の運河よりも目立たない小運河だ。遊歩道を完備したその小運河は夜になればアッパータウンの街灯を間接照明にダウンタウンの向こう側に広がる豊かな田園風景が望める絶景スポットでもある。
そんなアッパーエリアを抜けさらに馬車を上へと向かわせると、そこに登場するのは厳重に閉ざされた二つ目の門。
ここからが完全に隔絶された非日常空間、選ばれし貴人のみが滞在を許される〝ヴィラ・ド・ラビエル”の敷地となるのだ。
正面の門からはじっくり散策できる見事な庭が広がっており、その少しエキゾチックな魅惑の庭園を抜けた先にそれらはある。
敷地の中にあるのは一戸一戸が庭に囲まれ独立したヴィラタイプのゴージャススイートが限定10棟。リビングアンド3ベッドルームのヴィラスイートは全てが滝のある山側に面した完全なプライベート空間である。
滝つぼは専用プールでもあり、その横では東屋で読書をしてもよし、サンデッキで日光浴してもよし、呼べばスパトリートメントも受けられる贅沢仕様だ。
因みに部屋から見える滝のタイプはコテージによってさまざま、真のマニアであれば全て制覇しないと満足いかないヲタク心をくすぐる仕組みになっている。
また部屋ごとに専属執事と専属メイドが割り当てられ、彼らはゲストに何不自由ない快適さを約束してくれるはずだ。
扇状に左右5棟ずつ建てられたヴィラ、その中央にはちょっとしたウエディングなんかも出来ちゃう大きなレセプションホールを有した吹き抜けのエントランスがある。
そこにはカフェからレストラン、カクテルバーまで各種飲食施設が用意されていて、一つ一つが趣向を凝らし非日常感をさらに上書きしている。
そのうえ、そこで使用される野菜は全てがウエストエンド産の厳選野菜であり、お肉もその日狩ってきた新鮮なジビエが並ぶ予定である。
それらは個室へ運ばせて良し、生演奏を楽しみながらダイニングで食事をとっても良し、24時間自由に利用していただける仕様だ。
エントランスには食事施設以外にも、室内プールを完備したスパであったり図書室であったり、食べすぎて困った人たちのために鍛錬施設、前世で言うところのジムやコクーンサウナがあったりもする。
またエントランスホールも山側の滝に面しているのだが、ここは一番壮大な滝、宣言通りプリトヴィツェ湖群のミニチュアだ。その滝つぼはジャグジーまで完備した共同のプールでありバーのあるラウンジにもなっている。
セレブとセレブの交流の場は、これはこれで必要だからね。
そして屋外ではレンタカーならぬ馬の貸し出しがあり、馬に乗ってウエストエンドを一周することももちろん可能である。
一応テニスコートとミニゴルフコースも用意だけはしておいたけど…、まずはその競技を広めないと話にならない…。
そうそう。お供の使用人や御者が宿泊するための専用棟ももちろんあるよ。厩舎もね。
さて。今では500人に達しようかという領民から選出した専用執事、専用メイド、施設内の使用人から調理人まで全ての教育も整った!
アッパーエリアの高級店も現在店子の審査中だ。
扱う品物はいくら高かろうが全て厳選され、かつハイクオリティでなくてはならない。そしてそこで働く店員にも当然クオリティは求められる。見た目、サービス、そして品性。最後の部分が最も重要な部分だ。
また店員の半数はこのウエストエンドから雇うのが条件でもある。領内に雇用を生み出すのもまた大切なことだからね。だがそれだけの教育は積んできたつもりだ。
一番最初の記念すべきゲストは誰にしよう…。今後を決定付ける重要なゲスト…。
それが今一番僕を悩ます問題だったりするのだ…。
「うん。ありがとうウィル。じゃぁ行くよ」
チョキン
「「「わぁぁぁぁ!」」」
「レジナルド様おめでとうございます!」
「15歳おめでとうございます!」
「お誕生日おめでとうございます!」
口々に聞こえてくるのは僕のバースデイを祝う声。今日はヴィラの完成セレモニーだ!って言うのにどういう事!?確かに覚えやすいからってバースデイ被せちゃったのは僕だけど。
「仕方ないですよ。皆ヴィラよりもレジー様ご生誕のほうがめでたいと思ってるんですから。あっ、僕もそう思います!」
「お、おう」
ウィルを筆頭にみんなとんでもない忠誠心だ…。やっぱり屋敷の使用人や騎士たちがお手本だとこうなっちゃうのも必然か…。悪い事じゃないからいいんだけどね…。
「しかし2年か…、厳密にはこの地に来てから2年半、長いような…でも短いような…」
「さあさあレジナルド、感慨にふけるのは後にして案内してはくれないかい」
「そうですね叔父様。では僕に付いてきてくださいね!」
遂にその時を迎えた僕のシャングリラ、〝ヴィラ・ド・ラビエル”、今まさにその全貌をお見せしよう!
海も川も無く、また雨の少ないこの土地は魔法の泉を水源とした運河によって成立していると言っても過言ではない。
そのため、各エリアは大小さまざまな運河によって区画分けされている。
その区画のまず一か所が南西、お屋敷を含むマスターエリア。騎士たちが居るのも当然この中だ。
ここには屋敷や騎士の宿舎のほか馬を走らせる馬場や思い思いに魔法の鍛錬をする広い原野も確保してある。
南側の領門へと続く最も広い区画だ。
そして二か所目北西、マスターエリアの正面。東西に伸びる始まりの運河を挟んだ向かい側に広がるのが広大な田園風景、ファームエリアだ。一番手前の麦畑に始まり、北に向かって何処までも続いて行く恵みの大地はこれからも随時拡張予定である。
ウィルによって村々に分けられ整理整頓されたその各種農園は見ているだけでも感嘆ものだ。それらは離れていくにつれ放牧を含めた酪農農場へと変化していき、それらを馬上から見て歩くのもまた一つの楽しみである。
三か所目は北東、領民のための商業地区、ダウンタウンだ。
ダウンタウンの東側にはアッパーエリアとの境界となる南北の運河がある。ベルギーのブルージュを目指した割には少し道頓堀が混ざっている。おかしいな…?
その運河沿いにはたくさんの屋台に飯屋や一杯飲み屋が軒を並べていて兄弟行商の店なんかもその中にある。
その商業地区の反対側、南東にあるのがパブリックエリア。役場、学校、治療院、裁判所なんかはここに集約している。
さて、ここからが本題。
東西に伸びる始まりの運河、その両側は山に向かってなだらかに上っていく幅広な馬車道である。側道にはマロニエが葉を茂らせ、まるでドイツのケーニヒスアレーだ。
その馬車道の続く先にあるのが切り開いた広大な土地と山々を利用した自然豊かなジャングルリゾートエリアである。
まずここには2段階の門があるのだが、最初の門はアッパーエリアへと進む門。ここは門とは言っても解放された門、ウエルカムゲートだ。
存在感を主張する、エトワール凱旋門にも似せたその門をくぐれば馬車道は小高い丘へと向かっていく。その馬車道の北側、そこは高級商業地、イギリスのメイフェアよりもロデオドライブ寄りの、重厚感よりも解放感を重視した自慢の街だ。
因みに南側は理由があって空けてある。ニヤリ…
その街並みだが施設の壁は全て少しくすんだ白い石造りで統一したのは正解だったと思う。自然の緑が映える~。
お高そうな店やグルメ仕様のレストランがひしめく目抜き通り。といっても、まだ無人だけど。
圧迫感を感じないのはそこかしこに作られた自然を生かした公園と噴水のおかげだ。癒しとは緑と水、そして青空が必須アイテムだからね。
噴水だけでは足りない水辺を補うのは東西に用意した、馬車道の運河よりも目立たない小運河だ。遊歩道を完備したその小運河は夜になればアッパータウンの街灯を間接照明にダウンタウンの向こう側に広がる豊かな田園風景が望める絶景スポットでもある。
そんなアッパーエリアを抜けさらに馬車を上へと向かわせると、そこに登場するのは厳重に閉ざされた二つ目の門。
ここからが完全に隔絶された非日常空間、選ばれし貴人のみが滞在を許される〝ヴィラ・ド・ラビエル”の敷地となるのだ。
正面の門からはじっくり散策できる見事な庭が広がっており、その少しエキゾチックな魅惑の庭園を抜けた先にそれらはある。
敷地の中にあるのは一戸一戸が庭に囲まれ独立したヴィラタイプのゴージャススイートが限定10棟。リビングアンド3ベッドルームのヴィラスイートは全てが滝のある山側に面した完全なプライベート空間である。
滝つぼは専用プールでもあり、その横では東屋で読書をしてもよし、サンデッキで日光浴してもよし、呼べばスパトリートメントも受けられる贅沢仕様だ。
因みに部屋から見える滝のタイプはコテージによってさまざま、真のマニアであれば全て制覇しないと満足いかないヲタク心をくすぐる仕組みになっている。
また部屋ごとに専属執事と専属メイドが割り当てられ、彼らはゲストに何不自由ない快適さを約束してくれるはずだ。
扇状に左右5棟ずつ建てられたヴィラ、その中央にはちょっとしたウエディングなんかも出来ちゃう大きなレセプションホールを有した吹き抜けのエントランスがある。
そこにはカフェからレストラン、カクテルバーまで各種飲食施設が用意されていて、一つ一つが趣向を凝らし非日常感をさらに上書きしている。
そのうえ、そこで使用される野菜は全てがウエストエンド産の厳選野菜であり、お肉もその日狩ってきた新鮮なジビエが並ぶ予定である。
それらは個室へ運ばせて良し、生演奏を楽しみながらダイニングで食事をとっても良し、24時間自由に利用していただける仕様だ。
エントランスには食事施設以外にも、室内プールを完備したスパであったり図書室であったり、食べすぎて困った人たちのために鍛錬施設、前世で言うところのジムやコクーンサウナがあったりもする。
またエントランスホールも山側の滝に面しているのだが、ここは一番壮大な滝、宣言通りプリトヴィツェ湖群のミニチュアだ。その滝つぼはジャグジーまで完備した共同のプールでありバーのあるラウンジにもなっている。
セレブとセレブの交流の場は、これはこれで必要だからね。
そして屋外ではレンタカーならぬ馬の貸し出しがあり、馬に乗ってウエストエンドを一周することももちろん可能である。
一応テニスコートとミニゴルフコースも用意だけはしておいたけど…、まずはその競技を広めないと話にならない…。
そうそう。お供の使用人や御者が宿泊するための専用棟ももちろんあるよ。厩舎もね。
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アッパーエリアの高級店も現在店子の審査中だ。
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また店員の半数はこのウエストエンドから雇うのが条件でもある。領内に雇用を生み出すのもまた大切なことだからね。だがそれだけの教育は積んできたつもりだ。
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