199 / 275
連載
214 彼とアッシュ
しおりを挟む
「う、うわぁぁ!」
「よくやったわヒルダ!松明を投げ込むのよ!」
「その女に火をつけさせるな!」
勢いよく引かれた蔓に体勢を崩し四角いやぐらの中へと消えていく小さな身体。
そしてその時私の耳に飛び込んできたのはやぐらを火にかけようとする伯爵夫人の怒声だ。それを防げという私の叫びは一体どれほどの恐慌を帯びていただろうか。
だが返ってきたのは無情な現実だった。
「ダメだ!間に合わない!」
見渡せば意識を取り戻し身体を支えられるアレクシの姿が視界に入る。
「アレクシ!転移だ!私をあそこに!」
「し、しかし、私のスキルは…」
「いいからやれ‼ やるんだ!」
「う、うわー!って…、なんだここ?どこだよここ?何事?」
あの井桁型のやぐらは確か、直系2メートル高さ5メートルくらいある立派なやぐらで落ちたら最後、そう簡単には上がれない。
あれでもかなり控えめに組んだんだけどな…一人で登るのなんかどう考えたって無理だって…、誰だ!もっと高くなんて言ったの!…僕か…
でもそのやぐらの中とも全然違う、ここはまるで小さな森…。むせるような緑の匂いにひやりとしたその空気は篝火の熱さを少しも感じさせない…
「なん…で…、わあああっ!ビックリって、ユーリ!?」
「アッシュ!大丈夫か!」
何の前触れもないユーリの登場に僕の寿命は10年くらい縮んだよ!もっともその寿命も生きてここから出られたらの話だけどねっ!
「どうして来たの!何考えてるの!どうやって…?ってまさかアレクシさんの転移 !? あー!アレクシさんはどうなった?ってそうじゃなくて、」
「落ち着いてアッシュ」
「落ち着けないよ!やぐらは油を撒いてあるからすぐ燃えあがるんだ!この中がどれほど危険か、ユーリ分かってるの⁉」
「危険などどうでもいい!アッシュ!君だってあの日危険を顧みず私を助けに来てくれたじゃないか!オスモもアレクシも誰も近づけなかった、毒素の蔓延したあの部屋に!」
「それとこれとは!」
「いいかい、私はあの時一度死んだんだ。暗い深淵に飲まれて私は死んだ。私の心は死んだんだ!私を救ったのはアッシュ、君だ。あの腐食した裏庭を君が焼いて蘇らせたように、私は灰の中から蘇ったのだ。」
「ユーリ…」
「君が共にいる限り私は何度でも蘇る。だが君が居なければ…たとえ鼓動が動いていても、それは死も同然。意味など無い!お願いだ、私がここにいることを拒まないでくれ!」
「拒まないよ…、拒んだりなんかしない!でもっ!」
「それにアッシュ、ここがやぐらの中とは思えない」
「ばれたか…。実は僕もそう思ってた。」
ま、まぁちょっとドラマに酔ってた感は否めない…けどそれにしても。
小さな森…、そこはまるで丸い気球の様な、四方を緑に囲まれた不思議な空間…。
気球…、球…、緑の球…緑の丸い…ヤドリギ…、ヤドリギ!
「アッシュ?」
「ヤドリギだよ…。多分これはヤドリギの中…」
「ヤドリギ…それは何だい?」
「ユーリ知らないの?ヤドリギは他の木に寄生して育つ植物なんだよ。このヤドリギはトネリコのヤドリギ。兄さんが御神木の森まで取りに行ってくれたんだ。ヤドリギは聖なる魔除け。魔女を退けてくれるからって…。このヤドリギは御神木から栄養を分けてもらってこんなに大きくなってるんだ。だからかな?こんな奇跡…」
「泉の奇跡と同じものか…。アッシュ、そんな神聖なものを寄生だなどと…」
「でも実際ヤドリギはよそ様の幹に自分を宿して……宿す…?」
お前の魂の一部には賢者が宿ってるんだよ
ハッとした僕の頭に浮かぶのはタピオ兄さんに言われたあの言葉。
僕の魂に賢者が宿る?
あの時はぼんやりとしか理解していなかったその本当の意味。
トネリコの袂に埋葬されたクルポックル。そのトネリコを護り続けた人々がマァの村を作っていった。
トネリコの傍らには賢者の泉があり、そこにはいつの時代も賢者が生まれた。WEB小説の賢者もそこに顕現し、泉の道を通って主人公に出会うはずだった。
奇跡を起こす御神木。それならあの御神木こそ輪廻の果てのクルポックル。クルポックルはトネリコに生まれ変わっって…、そして彼は救済を続けたんだ。
魔女が現れるたび、賢者の種に自分のかけらをそっと宿して、そして…、人々を疫病の苦しみから救うために黄金の林檎をもたらした…。
じゃぁあのWEB小説の賢者は誰を何から救おうとしたんだろう。毒公爵から聖王国に住まう人々を救おうとした?困難に立ち向かう勇者を救おうとした?
…きっとそれだけじゃない…。
終わりのない呪いに蝕まれた毒公爵を深淵の絶望から救おうとしたんだ。だって、…だって始祖の彼らは同士だったんだから…。二人は手を携えて人々に救済を与えていたんだから…。
だけど僕が割り込んだからWEB小説の賢者は顕現しなかった…。僕が種に割り込んだから。
違う兄さん。違うよ。僕が賢者を宿してるんじゃない。僕が賢者に宿ったんだ。
僕はヤドリギ。賢者からちょっとばかりおすそ分けを貰って成長する。ヤドリギ、それは生命の象徴。それなら僕は…〝忍耐”強く、〝困難に打ち勝た”なければならない。
敵を退け、人々を救済しなくちゃならない。
そしてユーリを、末子の末裔を、賢者の同士を救わなきゃいけない。
志半ばで散ったクルポックルの意志を、僕は受け継がなくちゃいけないんだ!僕は僕のやり方で!
本物じゃない僕に奇跡は起こせない。だけど僕にはこの頭一杯に蓄えた、前世で生かせなかった知識がある。
聖王の重税で疲れ果てた多くの人にはたくさんの収穫を与えてあげよう。そこには緑の希望が広がっている。
閉ざされた国交を開いてみるのはどうだろうか。そこにはきっと無限の可能性が待っている。
いつかケネスが王さまになったら、きっと愉快な国を作るに違いない。
その時の為に僕はもっとたくさんの娯楽を用意しよう。そこには溢れんばかりの夢が詰まってる。
ここは僕の為の物語。どうしてクルポックルは与えてくれたんだろう?意地っ張りで見栄っ張りな、口だけの馬鹿だった僕に、どうしてこんなにも温かい、優しい想いに溢れた物語を。
…僕は僕に与えられた救済を無駄にしない。全て問題なく片付けて、それで…
今度は僕が救済の国を作るんだ!
「アッシュどうしたんだ!何を泣いて…、ああアッシュ…」
「う、ううん。やりたいことが、やりたかったことが一杯ありすぎて…。全部するのは大変だなって…」
「アッシュ、私たちにはこれからいくらだって時間がある。全部すればいい。一つずつ。私も居るだろう?」
「ヤドリギ…。ああそうか、ヤドリギだ。ねぇユーリ、こんな時にキスしたいって言ったら不謹慎かなぁ…」
「いいや」
「ユーリ、僕には分ったんだよ。本物の不死がここにはあった。だって賢者の意思は…、ずっと継がれていく。永遠に無くならない。これこそが賢者の不死だ。」
「ああそうだね」
「見てよ、今日は満月。ユーリの月だ」
「ふふ、では燃え尽きた篝火はアッシュの灰だ。おいでアッシュ…」
………
ドン!
「イチャイチャするのはそこまでだ!さっさと出てきたらどうだ!アッシュ、こっちの準備はもう出来た!」
「に、兄さん!タピオ兄さん!い、今行く!行きますっ!スイマセン…」
今いいとこだったのに…
「よくやったわヒルダ!松明を投げ込むのよ!」
「その女に火をつけさせるな!」
勢いよく引かれた蔓に体勢を崩し四角いやぐらの中へと消えていく小さな身体。
そしてその時私の耳に飛び込んできたのはやぐらを火にかけようとする伯爵夫人の怒声だ。それを防げという私の叫びは一体どれほどの恐慌を帯びていただろうか。
だが返ってきたのは無情な現実だった。
「ダメだ!間に合わない!」
見渡せば意識を取り戻し身体を支えられるアレクシの姿が視界に入る。
「アレクシ!転移だ!私をあそこに!」
「し、しかし、私のスキルは…」
「いいからやれ‼ やるんだ!」
「う、うわー!って…、なんだここ?どこだよここ?何事?」
あの井桁型のやぐらは確か、直系2メートル高さ5メートルくらいある立派なやぐらで落ちたら最後、そう簡単には上がれない。
あれでもかなり控えめに組んだんだけどな…一人で登るのなんかどう考えたって無理だって…、誰だ!もっと高くなんて言ったの!…僕か…
でもそのやぐらの中とも全然違う、ここはまるで小さな森…。むせるような緑の匂いにひやりとしたその空気は篝火の熱さを少しも感じさせない…
「なん…で…、わあああっ!ビックリって、ユーリ!?」
「アッシュ!大丈夫か!」
何の前触れもないユーリの登場に僕の寿命は10年くらい縮んだよ!もっともその寿命も生きてここから出られたらの話だけどねっ!
「どうして来たの!何考えてるの!どうやって…?ってまさかアレクシさんの転移 !? あー!アレクシさんはどうなった?ってそうじゃなくて、」
「落ち着いてアッシュ」
「落ち着けないよ!やぐらは油を撒いてあるからすぐ燃えあがるんだ!この中がどれほど危険か、ユーリ分かってるの⁉」
「危険などどうでもいい!アッシュ!君だってあの日危険を顧みず私を助けに来てくれたじゃないか!オスモもアレクシも誰も近づけなかった、毒素の蔓延したあの部屋に!」
「それとこれとは!」
「いいかい、私はあの時一度死んだんだ。暗い深淵に飲まれて私は死んだ。私の心は死んだんだ!私を救ったのはアッシュ、君だ。あの腐食した裏庭を君が焼いて蘇らせたように、私は灰の中から蘇ったのだ。」
「ユーリ…」
「君が共にいる限り私は何度でも蘇る。だが君が居なければ…たとえ鼓動が動いていても、それは死も同然。意味など無い!お願いだ、私がここにいることを拒まないでくれ!」
「拒まないよ…、拒んだりなんかしない!でもっ!」
「それにアッシュ、ここがやぐらの中とは思えない」
「ばれたか…。実は僕もそう思ってた。」
ま、まぁちょっとドラマに酔ってた感は否めない…けどそれにしても。
小さな森…、そこはまるで丸い気球の様な、四方を緑に囲まれた不思議な空間…。
気球…、球…、緑の球…緑の丸い…ヤドリギ…、ヤドリギ!
「アッシュ?」
「ヤドリギだよ…。多分これはヤドリギの中…」
「ヤドリギ…それは何だい?」
「ユーリ知らないの?ヤドリギは他の木に寄生して育つ植物なんだよ。このヤドリギはトネリコのヤドリギ。兄さんが御神木の森まで取りに行ってくれたんだ。ヤドリギは聖なる魔除け。魔女を退けてくれるからって…。このヤドリギは御神木から栄養を分けてもらってこんなに大きくなってるんだ。だからかな?こんな奇跡…」
「泉の奇跡と同じものか…。アッシュ、そんな神聖なものを寄生だなどと…」
「でも実際ヤドリギはよそ様の幹に自分を宿して……宿す…?」
お前の魂の一部には賢者が宿ってるんだよ
ハッとした僕の頭に浮かぶのはタピオ兄さんに言われたあの言葉。
僕の魂に賢者が宿る?
あの時はぼんやりとしか理解していなかったその本当の意味。
トネリコの袂に埋葬されたクルポックル。そのトネリコを護り続けた人々がマァの村を作っていった。
トネリコの傍らには賢者の泉があり、そこにはいつの時代も賢者が生まれた。WEB小説の賢者もそこに顕現し、泉の道を通って主人公に出会うはずだった。
奇跡を起こす御神木。それならあの御神木こそ輪廻の果てのクルポックル。クルポックルはトネリコに生まれ変わっって…、そして彼は救済を続けたんだ。
魔女が現れるたび、賢者の種に自分のかけらをそっと宿して、そして…、人々を疫病の苦しみから救うために黄金の林檎をもたらした…。
じゃぁあのWEB小説の賢者は誰を何から救おうとしたんだろう。毒公爵から聖王国に住まう人々を救おうとした?困難に立ち向かう勇者を救おうとした?
…きっとそれだけじゃない…。
終わりのない呪いに蝕まれた毒公爵を深淵の絶望から救おうとしたんだ。だって、…だって始祖の彼らは同士だったんだから…。二人は手を携えて人々に救済を与えていたんだから…。
だけど僕が割り込んだからWEB小説の賢者は顕現しなかった…。僕が種に割り込んだから。
違う兄さん。違うよ。僕が賢者を宿してるんじゃない。僕が賢者に宿ったんだ。
僕はヤドリギ。賢者からちょっとばかりおすそ分けを貰って成長する。ヤドリギ、それは生命の象徴。それなら僕は…〝忍耐”強く、〝困難に打ち勝た”なければならない。
敵を退け、人々を救済しなくちゃならない。
そしてユーリを、末子の末裔を、賢者の同士を救わなきゃいけない。
志半ばで散ったクルポックルの意志を、僕は受け継がなくちゃいけないんだ!僕は僕のやり方で!
本物じゃない僕に奇跡は起こせない。だけど僕にはこの頭一杯に蓄えた、前世で生かせなかった知識がある。
聖王の重税で疲れ果てた多くの人にはたくさんの収穫を与えてあげよう。そこには緑の希望が広がっている。
閉ざされた国交を開いてみるのはどうだろうか。そこにはきっと無限の可能性が待っている。
いつかケネスが王さまになったら、きっと愉快な国を作るに違いない。
その時の為に僕はもっとたくさんの娯楽を用意しよう。そこには溢れんばかりの夢が詰まってる。
ここは僕の為の物語。どうしてクルポックルは与えてくれたんだろう?意地っ張りで見栄っ張りな、口だけの馬鹿だった僕に、どうしてこんなにも温かい、優しい想いに溢れた物語を。
…僕は僕に与えられた救済を無駄にしない。全て問題なく片付けて、それで…
今度は僕が救済の国を作るんだ!
「アッシュどうしたんだ!何を泣いて…、ああアッシュ…」
「う、ううん。やりたいことが、やりたかったことが一杯ありすぎて…。全部するのは大変だなって…」
「アッシュ、私たちにはこれからいくらだって時間がある。全部すればいい。一つずつ。私も居るだろう?」
「ヤドリギ…。ああそうか、ヤドリギだ。ねぇユーリ、こんな時にキスしたいって言ったら不謹慎かなぁ…」
「いいや」
「ユーリ、僕には分ったんだよ。本物の不死がここにはあった。だって賢者の意思は…、ずっと継がれていく。永遠に無くならない。これこそが賢者の不死だ。」
「ああそうだね」
「見てよ、今日は満月。ユーリの月だ」
「ふふ、では燃え尽きた篝火はアッシュの灰だ。おいでアッシュ…」
………
ドン!
「イチャイチャするのはそこまでだ!さっさと出てきたらどうだ!アッシュ、こっちの準備はもう出来た!」
「に、兄さん!タピオ兄さん!い、今行く!行きますっ!スイマセン…」
今いいとこだったのに…
315
お気に入りに追加
5,667
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
転生悪役令息、雌落ちエンドを回避したら溺愛された?!~執着系義兄は特に重症です~悪役令息脱出奮闘記
めがねあざらし
BL
BLゲーム『ノエル』。
美麗なスチルと演技力抜群な声優陣で人気のゲームである。
そしてなんの因果かそんなゲームの中に悪役令息リアムとして転生してしまった、主人公の『俺』。
右を向いても左を向いても行き着く先は雌落ちエンド。
果たしてこの絶望的なエンドフラグを回避できるのか──……?!
※タイトル変更(2024/11/15)
【完】ゲームの世界で美人すぎる兄が狙われているが
咲
BL
俺には大好きな兄がいる。3つ年上の高校生の兄。美人で優しいけどおっちょこちょいな可愛い兄だ。
ある日、そんな兄に話題のゲームを進めるとありえない事が起こった。
「あれ?ここってまさか……ゲームの中!?」
モンスターが闊歩する森の中で出会った警備隊に保護されたが、そいつは兄を狙っていたようで………?
重度のブラコン弟が兄を守ろうとしたり、壊れたブラコンの兄が一線越えちゃったりします。高確率でえろです。
※近親相姦です。バッチリ血の繋がった兄弟です。
※第三者×兄(弟)描写があります。
※ヤンデレの闇属性でビッチです。
※兄の方が優位です。
※男性向けの表現を含みます。
※左右非固定なのでコロコロ変わります。固定厨の方は推奨しません。
お気に入り登録、感想などはお気軽にしていただけると嬉しいです!
悪役令息に憑依したけど、別に処刑されても構いません
ちあ
BL
元受験生の俺は、「愛と光の魔法」というBLゲームの悪役令息シアン・シュドレーに憑依(?)してしまう。彼は、主人公殺人未遂で処刑される運命。
俺はそんな運命に立ち向かうでもなく、なるようになる精神で死を待つことを決める。
舞台は、魔法学園。
悪役としての務めを放棄し静かに余生を過ごしたい俺だが、謎の隣国の特待生イブリン・ヴァレントに気に入られる。
なんだかんだでゲームのシナリオに巻き込まれる俺は何度もイブリンに救われ…?
※旧タイトル『愛と死ね』
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
転生令息の、のんびりまったりな日々
かもめ みい
BL
3歳の時に前世の記憶を思い出した僕の、まったりした日々のお話。
※ふんわり、緩やか設定な世界観です。男性が女性より多い世界となっております。なので同性愛は普通の世界です。不思議パワーで男性妊娠もあります。R15は保険です。
痛いのや暗いのはなるべく避けています。全体的にR15展開がある事すらお約束できません。男性妊娠のある世界観の為、ボーイズラブ作品とさせて頂いております。こちらはムーンライトノベル様にも投稿しておりますが、一部加筆修正しております。更新速度はまったりです。
※無断転載はおやめください。Repost is prohibited.
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。