78 / 277
連載
113 彼の…の儀
しおりを挟む
そしてその夜、式典前夜。ユーリからは珍しく緊張の色が伝わってくる…。
「大丈夫?心配しなくてもきっとスムーズに最後まで出来るって。」
「本当に最後までやれるだろうか…。全ては私にかかっているんだ。そう思うと緊張しないではいられない…」
「上手くいくって。ユーリはもう一人じゃないんだし!」
「上手くやれなくても怒らないかい?」
「もちろんだよ!失敗したって別にユーリだけのせいじゃ…」
「…その言葉が聞けて良かった。そうだ。二人で力を合わせれば。」
「でも大部分はユーリが頑張らないと。僕は応援するしか出来ないから…」
「あ…、ああ…、そうだとも。私が頑張らないと…。上手くやれるだろうか…」
以下エンドレス…
そうしてやってきた当日。
来賓を運ぶ豪華な馬車が次々と停車していく。厳選したとは言え大勢の高位貴族に王太子様まで揃った豪華なゲスト。そんなすごいメンバーが自領の当主を祝いにやってきたのだ。
初めて見る華々しい光景に、小川の向こうを埋め尽くした領民たちの興奮もマックスだ!。
ショーグレン子爵やロビン君、ブッケ教授までもが到着して、最後、大公閣下がお出ましになれば…、厳かな式典がいま始まる!
こっそり覗き見たユーリの姿。真っ白な衣裳に身を包んだユーリは本当に月の化身みたいだ。
ユーリの銀糸には合わないよって言ったのに、どうしてもアッシュブラウンでって言い張るから、コート類を飾るその刺繍は細く繊細に施された。
その上には重そうで裾の長い、すごく立派な当主の聖ローブ。白地に銀糸のブロケード。なんて綺麗…ため息しか出ない…。
その裾を持つのは畏まったカイとダリ。横に立つのは父親代わりの大公。そうしてユーリは真っすぐに前だけをみて一歩一歩、祭壇へと向かっていく。ああ…、ユーリなんて立派なんだ…。僕はまるで巣立ちを見守る母鳥のような…
「アッシュ様、お早くこちらへ」
「へっ?僕?」
今まさに感動にむせび泣こうとしたその瞬間、いきなり名前を呼ばれたと思ったらヴェストさんに誘導され何故か扉の前へ。
「えっ?えっ?なに?」
「僕が言うとおりにしてね」
「ノールさん!? これどういう…」
「お早く、アッシュ様。」
ぎぃぃぃ…
な、何が何やら…。と、とにかく進めって事かな…。
いわれるがまま恐る恐る祭壇へと近づいてゆく。正面ではユーリが満面の笑みで僕を待っている。
ユーリの一世一代の日。その日を台無しにするわけにはいかない。進めと言われれば進むし、止まれと言われれば止まる。それしか僕に出来ることは…。ノールさん、僕はどうすれば…、あ、ああ。ユーリの横に並ぶのね。
…もしかして一緒に成人の儀式してくれるって事?なるほど!そういうことか。
厳粛な顔で司祭様が祈りを唱える。せっかくの厚意だ。目を瞑りただ黙ってその言葉を噛みしめる。…ほとんど右から左だけど…。
そしてその後、お兄さんのスヴェンさんが聖水?を持ってきて、まずは僕のおでこにチョン。そして次にユーリにチョン。
これで終わったかな?次は誕生日の…おやぁ?司祭様がストラをお取替え。儀式用の高貴な紫のストラからスヴェンさんに手渡された真っ白なストラに。儀式はまだ続くのか…。長いな…。
ノールさんが側に来て曲がった僕のマントを直しながらこっそり耳打ちする。
「アッシュ君、頭を下げて」 フワッ
ユーリと並んで頭を下げるとその頭上には2人で一枚の白いベールがかけられた。それを待って再び司祭様の祈りの言葉が降り注ぐ。
ざわ…
…貴族の皆様方が騒めいている…。ユーリは?…目を瞑り神妙な顔だ…。
「では豊穣の神からの賜りもの、金の小麦で作られたホスティアとカーランツで作られたワインを口にしていただきます」
ざわ…ざわ…
儀式が進むほどざわめきがどこかのギャンブル漫画みたいになっていく…え…?なにこれ?
スヴェンさんの手にしたぽそぽそしたパンとワインというより甘い儀式用のそれ。ユーリの齧った後で僕が齧り、ユーリが飲んだ残りを僕が飲み干す…。あっれぇ…?
何をさせられているのかよく分からない…。よく分からないが、背中を汗が伝うのは何故だろう…。
「本来ここで指輪による誓約となるのですが、お二人は既に指輪による血の聖約を受けておいでですので祝福の祈りとさせていただきます。では。福音第2章…」
指輪の誓いは無し、と。粛々と進む何かの儀式…。でも僕にはこれがアレに思えて仕方ない…。
ノールさんは僕の真横に居る。逐一何をすればいいのか教えてくれる…。これは…もしかしてブライズメイドじゃなかろうか。
なぜもっと早く気が付かなかったんだろう…。『世界の結婚式 伝統と衣装』あれでみた内容と幾つか被ってるじゃないか。
「司祭よ。聖約を交した身とは言え、やはり私は誓約の言葉を聞きたいと思う。進行を妨げて無礼なのは承知だが、駄目だろうか」
「いいえ、あまねく神の子よ。誓いは何度でも祈りはどれほどでも、神は多すぎるなどとはけして言いますまい。よろしいでしょう。では改めまして。」
まさか…あれじゃないよね?あの言葉じゃないよね?違うよね?や、やめて…そんなっ…
「ユーリウス・リッターホルムよ。 あなたはここにいるアッシュを、深い悲しみに支配された時も、喜びに充ちた救済の時も、共に過ごし愛をもって互いに支えあうことを誓いますか?」
「もちろんだ。私ユーリウス・リッターホルムはここに居るアッシュを生涯の伴侶とし、大切にし守り抜くことをここに誓おう!」
はいあれでしたーっっっ!!!何でここだけ前世と同じなんだよっ!
父さん母さん!…はニコニコしながらこっちを見ている。兄さんはっ?…手を振ってる場合じゃないって…。
エスター…、聖書を読んで…るように見せかけて違うよね?その本…。ノールさんは真横で母さん以上に母さんらしくハラハラしながら僕を見守ってるし、アレクシさん…は…どうしてかな?さっきから不自然なほど目が合わない…。
ざわざわ…がやがや…
「皆さまお静かに…。ではアッシュよ。あなたはここにいるユーリウス・リッターホルムを、深い悲しみに支配された時も、喜びに充ちた救済の時も、共に過ごし愛をもって互いに支えあうことを誓いますか?」
「ち、ち、ちち…」
「ちち?」
け…けっこn…なんてことだ。微塵も気付かなかった。僕の知らないところでこんなことが起こっていたなんて…。ユーリ…一体何故?
結婚…。僕がユーリと…?平民の僕が準王族でもあるユーリと結婚?そんなバカな!ああだけど…
仕方が無いのかも知れない…。ユーリは女性嫌いで…、女の人と結婚なんて未来永劫…あり得ないだろうし…。だからって別にユーリは男が好きなわけじゃ…むしろ彼は人間不信に近い…。ユーリが無条件に信じられるのなんて…。
それにそれに、僕ってばほら、けっこうカッコいいし?背は…置いといて、それにしてもこの男前な僕ならユーリがキュンってしても無理はないかも…。す、すごいな僕の魔性…。ユーリがおちるのも当然か…。
うっ!大公がすんごい形相でこっちを見ている。え?何その合図?うなずけ?うなずけって言ってるの?
どどど、どうしよう、僕は?僕はユーリとどうなりたいの…?
だけどふと思い出す…。ユーリと初めて会ったあの暑いマァの村。
ユーリとの出会いは神の啓示のようだった。この子と関わりたい。影響し合いたい。この子を笑顔にしたい!僕が救うべきなのはこの子だ!あの時僕が感じたあの訳のわからない衝動、ドキドキしてまともに顔も見れなかったあの感情、あれは…、あれは…、そうだとも!コバ〇ト文庫で何度も読んだ。あれはまごうこと無き〝一目惚れ” ‼ ‼
そうと気付けばユーリにここで恥をかかせるなんてこと…いや、農家の子ではそれこそユーリの恥にっ!だけど式はもう佳境で!
あー!でも…だけどっ!だからって結婚はっ!身分とか性別とか身分とか、いろいろ差しさわりがっ!
その時どこからか今は亡き(僕だっつーの)、二度と会えない祖母の声が頭の中に響き渡った。「男ならごちゃごちゃ言わずに覚悟を決めなさい!」は、はいっ!
「ち、ち、ちち、父と子と聖霊の名において…誓います!」
…パチパチパチパチ…パチ…パ…
「良かったアッシュ。黙り込むから心配したよ。」
「ご、ごめんユーリ。…なんか良いセリフないかなーって、…考えて…たかもしれない…」
「馬鹿だね君は。「イエス」ただそれだけで十分なのに。でも君らしいよ」
ヤバイ…リッターホルムにまさかの、…奥さま爆誕…
「大丈夫?心配しなくてもきっとスムーズに最後まで出来るって。」
「本当に最後までやれるだろうか…。全ては私にかかっているんだ。そう思うと緊張しないではいられない…」
「上手くいくって。ユーリはもう一人じゃないんだし!」
「上手くやれなくても怒らないかい?」
「もちろんだよ!失敗したって別にユーリだけのせいじゃ…」
「…その言葉が聞けて良かった。そうだ。二人で力を合わせれば。」
「でも大部分はユーリが頑張らないと。僕は応援するしか出来ないから…」
「あ…、ああ…、そうだとも。私が頑張らないと…。上手くやれるだろうか…」
以下エンドレス…
そうしてやってきた当日。
来賓を運ぶ豪華な馬車が次々と停車していく。厳選したとは言え大勢の高位貴族に王太子様まで揃った豪華なゲスト。そんなすごいメンバーが自領の当主を祝いにやってきたのだ。
初めて見る華々しい光景に、小川の向こうを埋め尽くした領民たちの興奮もマックスだ!。
ショーグレン子爵やロビン君、ブッケ教授までもが到着して、最後、大公閣下がお出ましになれば…、厳かな式典がいま始まる!
こっそり覗き見たユーリの姿。真っ白な衣裳に身を包んだユーリは本当に月の化身みたいだ。
ユーリの銀糸には合わないよって言ったのに、どうしてもアッシュブラウンでって言い張るから、コート類を飾るその刺繍は細く繊細に施された。
その上には重そうで裾の長い、すごく立派な当主の聖ローブ。白地に銀糸のブロケード。なんて綺麗…ため息しか出ない…。
その裾を持つのは畏まったカイとダリ。横に立つのは父親代わりの大公。そうしてユーリは真っすぐに前だけをみて一歩一歩、祭壇へと向かっていく。ああ…、ユーリなんて立派なんだ…。僕はまるで巣立ちを見守る母鳥のような…
「アッシュ様、お早くこちらへ」
「へっ?僕?」
今まさに感動にむせび泣こうとしたその瞬間、いきなり名前を呼ばれたと思ったらヴェストさんに誘導され何故か扉の前へ。
「えっ?えっ?なに?」
「僕が言うとおりにしてね」
「ノールさん!? これどういう…」
「お早く、アッシュ様。」
ぎぃぃぃ…
な、何が何やら…。と、とにかく進めって事かな…。
いわれるがまま恐る恐る祭壇へと近づいてゆく。正面ではユーリが満面の笑みで僕を待っている。
ユーリの一世一代の日。その日を台無しにするわけにはいかない。進めと言われれば進むし、止まれと言われれば止まる。それしか僕に出来ることは…。ノールさん、僕はどうすれば…、あ、ああ。ユーリの横に並ぶのね。
…もしかして一緒に成人の儀式してくれるって事?なるほど!そういうことか。
厳粛な顔で司祭様が祈りを唱える。せっかくの厚意だ。目を瞑りただ黙ってその言葉を噛みしめる。…ほとんど右から左だけど…。
そしてその後、お兄さんのスヴェンさんが聖水?を持ってきて、まずは僕のおでこにチョン。そして次にユーリにチョン。
これで終わったかな?次は誕生日の…おやぁ?司祭様がストラをお取替え。儀式用の高貴な紫のストラからスヴェンさんに手渡された真っ白なストラに。儀式はまだ続くのか…。長いな…。
ノールさんが側に来て曲がった僕のマントを直しながらこっそり耳打ちする。
「アッシュ君、頭を下げて」 フワッ
ユーリと並んで頭を下げるとその頭上には2人で一枚の白いベールがかけられた。それを待って再び司祭様の祈りの言葉が降り注ぐ。
ざわ…
…貴族の皆様方が騒めいている…。ユーリは?…目を瞑り神妙な顔だ…。
「では豊穣の神からの賜りもの、金の小麦で作られたホスティアとカーランツで作られたワインを口にしていただきます」
ざわ…ざわ…
儀式が進むほどざわめきがどこかのギャンブル漫画みたいになっていく…え…?なにこれ?
スヴェンさんの手にしたぽそぽそしたパンとワインというより甘い儀式用のそれ。ユーリの齧った後で僕が齧り、ユーリが飲んだ残りを僕が飲み干す…。あっれぇ…?
何をさせられているのかよく分からない…。よく分からないが、背中を汗が伝うのは何故だろう…。
「本来ここで指輪による誓約となるのですが、お二人は既に指輪による血の聖約を受けておいでですので祝福の祈りとさせていただきます。では。福音第2章…」
指輪の誓いは無し、と。粛々と進む何かの儀式…。でも僕にはこれがアレに思えて仕方ない…。
ノールさんは僕の真横に居る。逐一何をすればいいのか教えてくれる…。これは…もしかしてブライズメイドじゃなかろうか。
なぜもっと早く気が付かなかったんだろう…。『世界の結婚式 伝統と衣装』あれでみた内容と幾つか被ってるじゃないか。
「司祭よ。聖約を交した身とは言え、やはり私は誓約の言葉を聞きたいと思う。進行を妨げて無礼なのは承知だが、駄目だろうか」
「いいえ、あまねく神の子よ。誓いは何度でも祈りはどれほどでも、神は多すぎるなどとはけして言いますまい。よろしいでしょう。では改めまして。」
まさか…あれじゃないよね?あの言葉じゃないよね?違うよね?や、やめて…そんなっ…
「ユーリウス・リッターホルムよ。 あなたはここにいるアッシュを、深い悲しみに支配された時も、喜びに充ちた救済の時も、共に過ごし愛をもって互いに支えあうことを誓いますか?」
「もちろんだ。私ユーリウス・リッターホルムはここに居るアッシュを生涯の伴侶とし、大切にし守り抜くことをここに誓おう!」
はいあれでしたーっっっ!!!何でここだけ前世と同じなんだよっ!
父さん母さん!…はニコニコしながらこっちを見ている。兄さんはっ?…手を振ってる場合じゃないって…。
エスター…、聖書を読んで…るように見せかけて違うよね?その本…。ノールさんは真横で母さん以上に母さんらしくハラハラしながら僕を見守ってるし、アレクシさん…は…どうしてかな?さっきから不自然なほど目が合わない…。
ざわざわ…がやがや…
「皆さまお静かに…。ではアッシュよ。あなたはここにいるユーリウス・リッターホルムを、深い悲しみに支配された時も、喜びに充ちた救済の時も、共に過ごし愛をもって互いに支えあうことを誓いますか?」
「ち、ち、ちち…」
「ちち?」
け…けっこn…なんてことだ。微塵も気付かなかった。僕の知らないところでこんなことが起こっていたなんて…。ユーリ…一体何故?
結婚…。僕がユーリと…?平民の僕が準王族でもあるユーリと結婚?そんなバカな!ああだけど…
仕方が無いのかも知れない…。ユーリは女性嫌いで…、女の人と結婚なんて未来永劫…あり得ないだろうし…。だからって別にユーリは男が好きなわけじゃ…むしろ彼は人間不信に近い…。ユーリが無条件に信じられるのなんて…。
それにそれに、僕ってばほら、けっこうカッコいいし?背は…置いといて、それにしてもこの男前な僕ならユーリがキュンってしても無理はないかも…。す、すごいな僕の魔性…。ユーリがおちるのも当然か…。
うっ!大公がすんごい形相でこっちを見ている。え?何その合図?うなずけ?うなずけって言ってるの?
どどど、どうしよう、僕は?僕はユーリとどうなりたいの…?
だけどふと思い出す…。ユーリと初めて会ったあの暑いマァの村。
ユーリとの出会いは神の啓示のようだった。この子と関わりたい。影響し合いたい。この子を笑顔にしたい!僕が救うべきなのはこの子だ!あの時僕が感じたあの訳のわからない衝動、ドキドキしてまともに顔も見れなかったあの感情、あれは…、あれは…、そうだとも!コバ〇ト文庫で何度も読んだ。あれはまごうこと無き〝一目惚れ” ‼ ‼
そうと気付けばユーリにここで恥をかかせるなんてこと…いや、農家の子ではそれこそユーリの恥にっ!だけど式はもう佳境で!
あー!でも…だけどっ!だからって結婚はっ!身分とか性別とか身分とか、いろいろ差しさわりがっ!
その時どこからか今は亡き(僕だっつーの)、二度と会えない祖母の声が頭の中に響き渡った。「男ならごちゃごちゃ言わずに覚悟を決めなさい!」は、はいっ!
「ち、ち、ちち、父と子と聖霊の名において…誓います!」
…パチパチパチパチ…パチ…パ…
「良かったアッシュ。黙り込むから心配したよ。」
「ご、ごめんユーリ。…なんか良いセリフないかなーって、…考えて…たかもしれない…」
「馬鹿だね君は。「イエス」ただそれだけで十分なのに。でも君らしいよ」
ヤバイ…リッターホルムにまさかの、…奥さま爆誕…
621
お気に入りに追加
5,686
あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)


義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(3/14)ストック更新終わりました!幕間を挟みます。また本筋練り終わりましたら再開します。待っててくださいね♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく、舞踏会編、はじめましたー!
他のお話を読まなくても大丈夫なようにお書きするので、気軽に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編をはじめましたー!
他のお話を読まなくても大丈夫なようにお書きするので、気軽に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。