76 / 275
連載
111 彼の訪問客
しおりを挟む
そろそろ松茸の時期だなぁ…なんて考えてたら、あっという間に千客万来。
いつもの誕生日とはわけが違う。成人の儀式を兼ねたパーティー。
といってもお式までまだ3日もある。なのに今まで敬遠してたぶん、高位貴族の皆様方はリッターホルムに興味津々。領都のお店で綿製品を買い占めている。うーん、この。
…というのは表向きで、実は生姜で釣ったとも言う。先着10家様だけにお売りします。それも1家1キロ限定で。そのDMが届くや否や、我先にとお越しになった御歴々。一番乗りはユングリング侯爵、一番の記念にワサビも一本おまけした。気に入ってくれるかな?
『販売戦略 繁盛店の作り方』そこに書かれていた限定販売による希少価値。おまけによる販売促進。そしてそれを手に入れることで満たされる自己顕示欲。
完璧だ…。いつもながら自分の才能が怖い…。
でも早めのお越しにユーリは少々ご機嫌ななめだ。
何故なら呪われた一族の末裔12家と王子はここリッターホルム公爵邸に宿泊だからだ。
今回この祝宴に際し、招待客は厳選に厳選を重ねてある。
王宮で話し合った呪われた6家、そして断絶したとは言え復興を願う残り6家も良い機会だしお迎え付きでお呼びしたのだ。
その他のゲストは大公やコーネイン侯爵にも助言を受け、公爵家への悪感情が消えた、目端の利くお家だけを招待している。当然マテウスは出禁のままだ。
それら招待客を迎えるにあたり、領都近くの空き屋敷、あれらは修繕され宿泊施設となっている。皆さまそちらでご宿泊なのだが、いかんせん礼を尽くさねばならない相手は居る訳で…。
ユーリは自身の女性不信を何の躊躇もなく招待状に明記した。そのためここリッターホルム公爵邸で寝泊まりするのは、12家の当主や後継者、または代表、そして特別ゲストの王子を入れて計19名に絞られた。それでも一気に人口密度が跳ね上がっている。
まぁ、いくら公爵邸がこじんまりといってもだ、使用人の別館を除いて客室だけでも30はある。応接間とか諸々入れたら60くらいの部屋がある。そのうえ一部屋がとにかく広い。ちなみに大公の領地邸はここよりデカイ。部屋の総数100だとか。とんでもない規模だ…。
だからけっして繁忙期のホテルみたいになってるわけではないんだけどね。
ユーリってば自分では顔に出してないつもりで居るけど、…屋敷の人間にはわかっちゃうんだよねぇ。
「アッシュ様。ユーリウス様の気分がすぐれないようです。今すぐこれをお持ちください。」
それを認識したヴェストさんは、机と本棚、そして石板しかない僕の私室、仕事部屋の扉を開けると何やら不可解なことを言い始めた。
「ん?これ僕のスカーフ?」
「当日ユーリウス様が身につけられるクラバットとなります。これを私の指示とは言わずお渡しください。その際必ずユーリウス様からお返しのクラバットを頂戴してくださいますようお願いいたします。お返しに頂いたものはアッシュ様の身に着けるものとなります。」
「…よくわかんないけどトレードしてこればいいんだね。分かった」
どっちも同じようなスカーフなのに、何だってまたわざわざ交換するのか…。だけどあのヴェストさんがそういうんならそうなんだろう。ヴェストさんの指示、それはいつだってユーリの最善、それだけは確かなんだ。
「ユーリ、今いい?」
「もちろんだ。いつでもいいに決まってる」
そう言いながらも若干眉が吊り上がっているのは気のせいじゃない。やっぱりヴェストさんの言った通りか…。だからってこんなスカーフで機嫌がとれると思わないけど…まぁ言うだけなら…。
「あのね、このスカーフお式の時使ってくれる?あんまり良いやつじゃないと思うんだけど…僕のスカーフ、」
ガタッ!
「あ…あ、何てことだ。そんな大切なことを忘れていたなんて!」
「な、…なんのこと?それからユーリのスカーフも頂戴。僕が使うかr」
「今すぐ!アレクシ!一番上等のクラバットを、いやっ!あのレースのクラバットだ!今すぐアッシュに!」
思ったよりも勢いの良い食いつきにこっちがびっくりだよ。よく分かんないけど流石だなヴェストさん…。
「ありがとユーリ。じゃぁ僕仕事場に居るから、ユーリもお式の進行表覚えるの頑張ってね。」
「ああ君も。ふふ、当日の衣装楽しみにしているよ」
当日の衣装…何のことだろう?でもまぁ、なんだかご機嫌が直ったみたいで良かった。お客様に不機嫌振り撒くわけにはいかないからね、あと3日間頑張ってもらわなくちゃ。
ギギ…バタン…
「行ったか…。ああっ!私としたことが…、こんな大切な準備を忘れるなんて、どうして私はいつもこうなんだ!アッシュが覚えててくれたからいいようなものを…。」
「婚姻をする男女は己の所有するクラバットと首飾りを交換することで、互いを互いの所有の証とする…。古い習わしですが…、そうでしたね、確か。…アッシュ君がそれを知っていたとは思えませんが…いえ、別に。」
「あと3日、それで彼は公私ともに私のものとなる。ようやく皆に大手を振って宣言できるのだ。そのためならばあと3日、この喧騒にも耐えて見せよう。私とアッシュの楽園、そこに他者が居るのは実に腹立たしい。だが、社交界への誇示、ふふ、アッシュがそれを望むのであれば仕方がない。これも夫の役目か…」
背後の部屋から不穏な気配がする…。いいや。気にしたら負けだ。
おおっと、前方にケネス発見!到着するなりなんか叫んでるけど…なんだろ。騒々しいなぁ…。
「アッシュ!お前…早く返せ!私の封蝋環。まったく…、門外不出の王家の宝を何の真似だ!」
「その割には無造作に引き出しにほかってあったじゃん。そんな大事なお宝ならちゃんとしまっておけばいいのに。ていうか、手紙読むまで気が付かなかったんでしょ?しょうがない王子様だなぁ」
「いいから返せ!」
「あっ、ノールさー、もがっ」
「馬鹿っ、呼ぶんじゃないっ!あの騒動の時、お前が帰った後私がどんな目にあったと思ってるんだ…。どれほど口喧しかった事か。私の言い分を全て正論で封じてくるのだぞ、ノールは。恐ろしい…。そのうえあいつは私の部屋に嫌がらせを…なんなんだ、あの匂いは!」
銀杏のことだな…。しかし…、ノールさんは基本温厚なのに、何言ってあんなに怒らせたんだろう?まさか本当に銀杏潰してくるとは思わなかったけど…ノールさんってば意外とやるなぁ。あ…なんだかケネスが不憫になってきた…。
「あと3日待って。お式が無事終わったらちゃんと返してあげるから楽しんでってよ。まぁ、多少良心の呵責も感じないでもないからお土産つけたげる。」
「土産だと?」
「口開けて」
ぽいっ
「む、柔らかくて…溶けていく!甘くて…なんという口当たりだ。美味い!これは何だ!」
「マシュマロだよ。帰りに秘伝のレシピごと持たせてあげる。諸々のお詫びに王家のとっておきスイーツにしていいよ。」
「む…、そうか。ならまぁ…。仕方ない。式には出てやる。それが終わったらレシピと封蝋環だ。いいな!」
え?良いんだ…?マジで?な、なんだかんだで単純だな…。
いつもの誕生日とはわけが違う。成人の儀式を兼ねたパーティー。
といってもお式までまだ3日もある。なのに今まで敬遠してたぶん、高位貴族の皆様方はリッターホルムに興味津々。領都のお店で綿製品を買い占めている。うーん、この。
…というのは表向きで、実は生姜で釣ったとも言う。先着10家様だけにお売りします。それも1家1キロ限定で。そのDMが届くや否や、我先にとお越しになった御歴々。一番乗りはユングリング侯爵、一番の記念にワサビも一本おまけした。気に入ってくれるかな?
『販売戦略 繁盛店の作り方』そこに書かれていた限定販売による希少価値。おまけによる販売促進。そしてそれを手に入れることで満たされる自己顕示欲。
完璧だ…。いつもながら自分の才能が怖い…。
でも早めのお越しにユーリは少々ご機嫌ななめだ。
何故なら呪われた一族の末裔12家と王子はここリッターホルム公爵邸に宿泊だからだ。
今回この祝宴に際し、招待客は厳選に厳選を重ねてある。
王宮で話し合った呪われた6家、そして断絶したとは言え復興を願う残り6家も良い機会だしお迎え付きでお呼びしたのだ。
その他のゲストは大公やコーネイン侯爵にも助言を受け、公爵家への悪感情が消えた、目端の利くお家だけを招待している。当然マテウスは出禁のままだ。
それら招待客を迎えるにあたり、領都近くの空き屋敷、あれらは修繕され宿泊施設となっている。皆さまそちらでご宿泊なのだが、いかんせん礼を尽くさねばならない相手は居る訳で…。
ユーリは自身の女性不信を何の躊躇もなく招待状に明記した。そのためここリッターホルム公爵邸で寝泊まりするのは、12家の当主や後継者、または代表、そして特別ゲストの王子を入れて計19名に絞られた。それでも一気に人口密度が跳ね上がっている。
まぁ、いくら公爵邸がこじんまりといってもだ、使用人の別館を除いて客室だけでも30はある。応接間とか諸々入れたら60くらいの部屋がある。そのうえ一部屋がとにかく広い。ちなみに大公の領地邸はここよりデカイ。部屋の総数100だとか。とんでもない規模だ…。
だからけっして繁忙期のホテルみたいになってるわけではないんだけどね。
ユーリってば自分では顔に出してないつもりで居るけど、…屋敷の人間にはわかっちゃうんだよねぇ。
「アッシュ様。ユーリウス様の気分がすぐれないようです。今すぐこれをお持ちください。」
それを認識したヴェストさんは、机と本棚、そして石板しかない僕の私室、仕事部屋の扉を開けると何やら不可解なことを言い始めた。
「ん?これ僕のスカーフ?」
「当日ユーリウス様が身につけられるクラバットとなります。これを私の指示とは言わずお渡しください。その際必ずユーリウス様からお返しのクラバットを頂戴してくださいますようお願いいたします。お返しに頂いたものはアッシュ様の身に着けるものとなります。」
「…よくわかんないけどトレードしてこればいいんだね。分かった」
どっちも同じようなスカーフなのに、何だってまたわざわざ交換するのか…。だけどあのヴェストさんがそういうんならそうなんだろう。ヴェストさんの指示、それはいつだってユーリの最善、それだけは確かなんだ。
「ユーリ、今いい?」
「もちろんだ。いつでもいいに決まってる」
そう言いながらも若干眉が吊り上がっているのは気のせいじゃない。やっぱりヴェストさんの言った通りか…。だからってこんなスカーフで機嫌がとれると思わないけど…まぁ言うだけなら…。
「あのね、このスカーフお式の時使ってくれる?あんまり良いやつじゃないと思うんだけど…僕のスカーフ、」
ガタッ!
「あ…あ、何てことだ。そんな大切なことを忘れていたなんて!」
「な、…なんのこと?それからユーリのスカーフも頂戴。僕が使うかr」
「今すぐ!アレクシ!一番上等のクラバットを、いやっ!あのレースのクラバットだ!今すぐアッシュに!」
思ったよりも勢いの良い食いつきにこっちがびっくりだよ。よく分かんないけど流石だなヴェストさん…。
「ありがとユーリ。じゃぁ僕仕事場に居るから、ユーリもお式の進行表覚えるの頑張ってね。」
「ああ君も。ふふ、当日の衣装楽しみにしているよ」
当日の衣装…何のことだろう?でもまぁ、なんだかご機嫌が直ったみたいで良かった。お客様に不機嫌振り撒くわけにはいかないからね、あと3日間頑張ってもらわなくちゃ。
ギギ…バタン…
「行ったか…。ああっ!私としたことが…、こんな大切な準備を忘れるなんて、どうして私はいつもこうなんだ!アッシュが覚えててくれたからいいようなものを…。」
「婚姻をする男女は己の所有するクラバットと首飾りを交換することで、互いを互いの所有の証とする…。古い習わしですが…、そうでしたね、確か。…アッシュ君がそれを知っていたとは思えませんが…いえ、別に。」
「あと3日、それで彼は公私ともに私のものとなる。ようやく皆に大手を振って宣言できるのだ。そのためならばあと3日、この喧騒にも耐えて見せよう。私とアッシュの楽園、そこに他者が居るのは実に腹立たしい。だが、社交界への誇示、ふふ、アッシュがそれを望むのであれば仕方がない。これも夫の役目か…」
背後の部屋から不穏な気配がする…。いいや。気にしたら負けだ。
おおっと、前方にケネス発見!到着するなりなんか叫んでるけど…なんだろ。騒々しいなぁ…。
「アッシュ!お前…早く返せ!私の封蝋環。まったく…、門外不出の王家の宝を何の真似だ!」
「その割には無造作に引き出しにほかってあったじゃん。そんな大事なお宝ならちゃんとしまっておけばいいのに。ていうか、手紙読むまで気が付かなかったんでしょ?しょうがない王子様だなぁ」
「いいから返せ!」
「あっ、ノールさー、もがっ」
「馬鹿っ、呼ぶんじゃないっ!あの騒動の時、お前が帰った後私がどんな目にあったと思ってるんだ…。どれほど口喧しかった事か。私の言い分を全て正論で封じてくるのだぞ、ノールは。恐ろしい…。そのうえあいつは私の部屋に嫌がらせを…なんなんだ、あの匂いは!」
銀杏のことだな…。しかし…、ノールさんは基本温厚なのに、何言ってあんなに怒らせたんだろう?まさか本当に銀杏潰してくるとは思わなかったけど…ノールさんってば意外とやるなぁ。あ…なんだかケネスが不憫になってきた…。
「あと3日待って。お式が無事終わったらちゃんと返してあげるから楽しんでってよ。まぁ、多少良心の呵責も感じないでもないからお土産つけたげる。」
「土産だと?」
「口開けて」
ぽいっ
「む、柔らかくて…溶けていく!甘くて…なんという口当たりだ。美味い!これは何だ!」
「マシュマロだよ。帰りに秘伝のレシピごと持たせてあげる。諸々のお詫びに王家のとっておきスイーツにしていいよ。」
「む…、そうか。ならまぁ…。仕方ない。式には出てやる。それが終わったらレシピと封蝋環だ。いいな!」
え?良いんだ…?マジで?な、なんだかんだで単純だな…。
510
お気に入りに追加
5,671
あなたにおすすめの小説
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。
全17話、約6万文字。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
【完結】マジで滅びるんで、俺の為に怒らないで下さい
白井のわ
BL
人外✕人間(人外攻め)体格差有り、人外溺愛もの、基本受け視点です。
村長一家に奴隷扱いされていた受けが、村の為に生贄に捧げられたのをきっかけに、双子の龍の神様に見初められ結婚するお話です。
攻めの二人はひたすら受けを可愛がり、受けは二人の為に立派なお嫁さんになろうと奮闘します。全編全年齢、少し受けが可哀想な描写がありますが基本的にはほのぼのイチャイチャしています。
悪役令息に憑依したけど、別に処刑されても構いません
ちあ
BL
元受験生の俺は、「愛と光の魔法」というBLゲームの悪役令息シアン・シュドレーに憑依(?)してしまう。彼は、主人公殺人未遂で処刑される運命。
俺はそんな運命に立ち向かうでもなく、なるようになる精神で死を待つことを決める。
舞台は、魔法学園。
悪役としての務めを放棄し静かに余生を過ごしたい俺だが、謎の隣国の特待生イブリン・ヴァレントに気に入られる。
なんだかんだでゲームのシナリオに巻き込まれる俺は何度もイブリンに救われ…?
※旧タイトル『愛と死ね』
フリーダム!!!~チャラ男の俺が王道学園の生徒会会計になっちゃった話~
いちき
BL
王道学園で起こるアンチ王道気味のBL作品。 女の子大好きなチャラ男会計受け。 生真面目生徒会長、腐男子幼馴染、クール一匹狼等と絡んでいきます。王道的生徒会役員は、王道転入生に夢中。他サイトからの転載です。
※5章からは偶数日の日付が変わる頃に更新します!
※前アカウントで投稿していた同名作品の焼き直しです。
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。