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この世の果て~近い将来、絶対に起こるSFな話~
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人類が滅亡してから数世紀が経ち、地球上ではアンドロイド達と”かつて人間だったもの”達との対立が激化していた。
未知のウイルスは人間から自我を奪い、生きる屍へと変貌させた。
アンドロイド達は”かつて人間だったのも”を『ノンヒューマン』と呼称し、地球上に溢れるノンヒューマン達を排除する日々を送っていた。
それは、死に際の人間達がアンドロイドに課した最後の使命であった。
「大丈夫かい、イヴ?”この世の果て”まであともう少しだ」
「私一人じゃここまで辿り着けなかったわ。ありがとう、アダム」
アンドロイドのアダムとイヴは、”この世の果て”を求めて旅を続けていた。
「”この世の果て”って、一体何なのかしら?」
「それは僕にも分からないよ、イヴ。でも、博士は“この世の果て”が全てを終わらせると言っていたし、“この世の果て”だけが真実を知っているとも言っていた。全てを終わらせることは博士の願いでもあった。だから、僕達で博士の願いを叶えなきゃいけないんだ」
アンドロイドの創造者である博士の最後の言葉は、「”この世の果て”を見つけて全てを終わらせてくれ」だった。その言葉を最後に、ノンヒューマンとなり自我を失う前に博士は自ら命を絶った。
”この世の果てが”が何なのかはアダムとイヴにも分からない。
しかし、それが世界を救う真実だとも博士は言っていた。
二人は”この世の果て”を求めて何年もの間、荒廃した地球を彷徨い続けていた。
「イヴ!危ない!」
アダムは腰に付けているホルスターから銃を取り出すと、突然物陰から現れたノンヒューマンの頭を撃ち抜いた。
「ありがとうアダム、助かったわ」
「ノンヒューマンの数が増えてきたね。”この世の果て”に近づいてる証拠だろう」
「もし”この世の果て”を見つけたら、その後はどうするの?」
「博士の願い通り、全てを終わらせるよ。全てのノンヒューマンを排除する。それが博士の、ひいては僕たちが愛した人間達の最後の願いだからね」
自我を失ったまま荒廃した世界を永遠と彷徨うくらいなら、いっそ君たちの手で我々を殺して欲くれ。
ノンヒューマンの根絶は、人類の願いでもあった。
「とにかく先に進もう。”この世の果て”を見つければ、今後僕達が何をすればいいかもきっと分かるはずだよ」
二人は次々と現れるノンヒューマンを排除しながら、”この世の果て”を目指した。
世界中にいるアンドロイド達にとって、ノンヒューマンはそれほど脅威ではなかった。
元は人間なのだから、機械の身体であるアンドロイドの方が力も強ければ耐久性に優れている事は明白だ。
厄介なのは、その数だった。
90億人近い人類がノンヒューマンへと変貌したのだから、いくらアンドロイド達の方が人間より優れているからといって、全てのノンヒューマンを排除するためには途方もない時間と労力が必要だった。
「アダム、あれを見て」
イヴが指をさした先には、誰もが目を奪われるほどの一際大きな建造物が建っていた。
「きっとあの建物の中に”この世の果て”があるはずよ」
「いよいよだね、イヴ。あの中にはノンヒューマンが沢山いるはずだ。準備はいいかい?」
「もちろんよ。早く”この世の果て”を手に入れて、博士の願いを叶えましょう」
襲い掛かるノンヒューマン達を次々と排除しながら、“この世の果て”がある地下研究所を目指した。
そして二人はとうとう、”この世の果て”がある地下研究所へと辿り着いた。
「これが、博士の言っていた”この世の果て”なの?」
「ああ、間違いないよ。この中に、この世界の真実が記されているんだ」
二人が探し求めていた“この世の果て”の正体は、アンドロイドしか読み込むことのできない特殊な形状をしたUSBメモリだった。
そのUSBメモリの中には、動画ファイルが一つだけ入っていた。
アダムはUSBメモリを自身の首元にあるプラグに差し込むと、イヴも見れるように映像を研究室の壁に投影した。
『アダム、イヴ、久しぶりだね。君達ならここまで辿り着くと思っていたよ』
動画に映っていたのは、二人が愛してやまない博士の姿だった。
『君たち二人には真実を告げなくてはならない。しかし、二人が気に病む必要は決して無いよ。これは全て僕の責任だ。すべては僕が仕組んだことだから。でも、これだけは分かって欲しい。僕がしたことは全て、地球のためだという事を。地球にとって本当の害は何なのか、君たちなら分かるはずだ。だから、こうするしかなかった。君たちアンドロイドは何も悪くない。すべては僕の責任だ。本当にすまない』
果たして博士が何を伝えたかったのか、二人にはさっぱり分からなかった。
すると次の瞬間、まるで雷にでも打たれたかのような強力な電流がアダムの身体中に走った。
異変を感じたアダムは急いで首元のUSBメモリを外した。
「アダム?どうしたの?大丈夫?」
「ああ、何でもないよ。それより早くここを出よう。なんだか嫌な予感がするんだ」
研究室を出ると、二人の目の前を何かが横切った。
アダムは銃を取り出すと、“それ”に銃口を向けた。
すると“それ”はピタリと足を止め、ゆっくりと二人の方を見た。
てっきりノンヒューマンだと思っていたアダムは、ゆっくりとこちらを向いた“それ”を見て驚いた。
「・・・君たち、人間なのか?」
二人の目の前にいるのは、紛れもなく”人間”だった。
顔を見れば分かる。
ノンヒューマンではない、意思を持った人間。
酷く怯えた様子の成人の女生と幼い女児の二人の人間。
「まだこの世界に人間がいたなんて・・・」
アダムは二人にゆっくりと近付いた。
「僕の名前はアダム、怖がらなくて大丈夫だよ」
そう言ってアダムが二人に手を差し伸べようとした瞬間、二発の銃声が建物中に響き渡った。
「アダム、大丈夫?怪我してない?」
イヴは手に持っていた銃をホルスターに戻すと、アダムに駆け寄りながら言った。
「・・・どうして?どうして二人を撃ったんだ?」
「どうしてって、そんなの当たり前でしょ。それより、とにかくこの建物から出ましょう。他にもまだノンヒューマン達がいるはずだから」
突然の出来事に脳の処理が追い付かなくなったアダムは、その場に膝から崩れ落ちた。
人間は何世紀も前に滅亡したと思っていた。
こんな世界で生きている人間なんて、一人もいないと思っていた。
そんな人間を、イヴは何の躊躇も無く撃ち殺した。
まるで、ノンヒューマンを排除するみたいに。
「おい!」
背後から声が聞こえ、アダムとイヴは慌てて振り向いた。
二人の背後に立っていたのは、鉄パイプを持った一人の男性だった。
「俺達がいったい何をしたっていうんだ!俺の妻と娘が、お前達に何をしたっていうんだよ!」
男は手に持っている鉄パイプを振りかざすと、目を真っ赤にしながら二人に襲い掛かろうとした。
「待ってくれ!僕たちは何も…」
アダムは男を制止しようとしたが、一発の銃弾が男の額を貫くと、男はその場に倒れ込んだ。
「おい、イヴ!何をやっているんだ!?」
「何って、見れば分かるでしょ?ノンヒューマンは例外なく排除する。それが私達の使命でしょ」
「イヴ、君はいったい何を言っているんだ・・・」
イヴほど人間達を愛していたアンドロイドはいない。
それはアダムが一番よく知っていた。
間違ってもイヴが人間を殺すはずがない。
『地球にとって本当の害は何なのか、君達なら分かるはずだ。』
アダムは動画に映っていた博士の言葉を思い出した。
「・・・人間が滅亡したというのは嘘なのか?」
人間は滅亡なんかしていない。
今まで僕達アンドロイドが見ていたものは、全て偽りだった。
僕達が排除してきたのはノンヒューマンなんかではなく、人間だったのか?
僕達は人間を殺し続けてきたのか?
全ては博士が仕組んだ虚像。
地球にとって一番の害は人間。
博士はアンドロイド達を使って、地球にとって害である人間を根絶しようとした。
到底信じられないが、それなら全ての辻褄が合う気がする。
“この世の果て”
あれは虚像を解く唯一の鍵だったんだ。
地球上にはまだ何億という数の人間達が生存している。
たった一つしかないこのUSBを全てのアンドロイド達に届けることは不可能だ。その間にアンドロイド達は人間達を根こそぎ滅ぼすだろう。
仮に人間達に本当のことを告げても、彼等はきっとアンドロイド達を許さないはずだ。
どうしたって、この戦争は終わらない。
どちらかが滅びるまで、この戦争が終わることはない。
「ごめんイヴ、行こうか。全てを終わらせよう」
未知のウイルスは人間から自我を奪い、生きる屍へと変貌させた。
アンドロイド達は”かつて人間だったのも”を『ノンヒューマン』と呼称し、地球上に溢れるノンヒューマン達を排除する日々を送っていた。
それは、死に際の人間達がアンドロイドに課した最後の使命であった。
「大丈夫かい、イヴ?”この世の果て”まであともう少しだ」
「私一人じゃここまで辿り着けなかったわ。ありがとう、アダム」
アンドロイドのアダムとイヴは、”この世の果て”を求めて旅を続けていた。
「”この世の果て”って、一体何なのかしら?」
「それは僕にも分からないよ、イヴ。でも、博士は“この世の果て”が全てを終わらせると言っていたし、“この世の果て”だけが真実を知っているとも言っていた。全てを終わらせることは博士の願いでもあった。だから、僕達で博士の願いを叶えなきゃいけないんだ」
アンドロイドの創造者である博士の最後の言葉は、「”この世の果て”を見つけて全てを終わらせてくれ」だった。その言葉を最後に、ノンヒューマンとなり自我を失う前に博士は自ら命を絶った。
”この世の果てが”が何なのかはアダムとイヴにも分からない。
しかし、それが世界を救う真実だとも博士は言っていた。
二人は”この世の果て”を求めて何年もの間、荒廃した地球を彷徨い続けていた。
「イヴ!危ない!」
アダムは腰に付けているホルスターから銃を取り出すと、突然物陰から現れたノンヒューマンの頭を撃ち抜いた。
「ありがとうアダム、助かったわ」
「ノンヒューマンの数が増えてきたね。”この世の果て”に近づいてる証拠だろう」
「もし”この世の果て”を見つけたら、その後はどうするの?」
「博士の願い通り、全てを終わらせるよ。全てのノンヒューマンを排除する。それが博士の、ひいては僕たちが愛した人間達の最後の願いだからね」
自我を失ったまま荒廃した世界を永遠と彷徨うくらいなら、いっそ君たちの手で我々を殺して欲くれ。
ノンヒューマンの根絶は、人類の願いでもあった。
「とにかく先に進もう。”この世の果て”を見つければ、今後僕達が何をすればいいかもきっと分かるはずだよ」
二人は次々と現れるノンヒューマンを排除しながら、”この世の果て”を目指した。
世界中にいるアンドロイド達にとって、ノンヒューマンはそれほど脅威ではなかった。
元は人間なのだから、機械の身体であるアンドロイドの方が力も強ければ耐久性に優れている事は明白だ。
厄介なのは、その数だった。
90億人近い人類がノンヒューマンへと変貌したのだから、いくらアンドロイド達の方が人間より優れているからといって、全てのノンヒューマンを排除するためには途方もない時間と労力が必要だった。
「アダム、あれを見て」
イヴが指をさした先には、誰もが目を奪われるほどの一際大きな建造物が建っていた。
「きっとあの建物の中に”この世の果て”があるはずよ」
「いよいよだね、イヴ。あの中にはノンヒューマンが沢山いるはずだ。準備はいいかい?」
「もちろんよ。早く”この世の果て”を手に入れて、博士の願いを叶えましょう」
襲い掛かるノンヒューマン達を次々と排除しながら、“この世の果て”がある地下研究所を目指した。
そして二人はとうとう、”この世の果て”がある地下研究所へと辿り着いた。
「これが、博士の言っていた”この世の果て”なの?」
「ああ、間違いないよ。この中に、この世界の真実が記されているんだ」
二人が探し求めていた“この世の果て”の正体は、アンドロイドしか読み込むことのできない特殊な形状をしたUSBメモリだった。
そのUSBメモリの中には、動画ファイルが一つだけ入っていた。
アダムはUSBメモリを自身の首元にあるプラグに差し込むと、イヴも見れるように映像を研究室の壁に投影した。
『アダム、イヴ、久しぶりだね。君達ならここまで辿り着くと思っていたよ』
動画に映っていたのは、二人が愛してやまない博士の姿だった。
『君たち二人には真実を告げなくてはならない。しかし、二人が気に病む必要は決して無いよ。これは全て僕の責任だ。すべては僕が仕組んだことだから。でも、これだけは分かって欲しい。僕がしたことは全て、地球のためだという事を。地球にとって本当の害は何なのか、君たちなら分かるはずだ。だから、こうするしかなかった。君たちアンドロイドは何も悪くない。すべては僕の責任だ。本当にすまない』
果たして博士が何を伝えたかったのか、二人にはさっぱり分からなかった。
すると次の瞬間、まるで雷にでも打たれたかのような強力な電流がアダムの身体中に走った。
異変を感じたアダムは急いで首元のUSBメモリを外した。
「アダム?どうしたの?大丈夫?」
「ああ、何でもないよ。それより早くここを出よう。なんだか嫌な予感がするんだ」
研究室を出ると、二人の目の前を何かが横切った。
アダムは銃を取り出すと、“それ”に銃口を向けた。
すると“それ”はピタリと足を止め、ゆっくりと二人の方を見た。
てっきりノンヒューマンだと思っていたアダムは、ゆっくりとこちらを向いた“それ”を見て驚いた。
「・・・君たち、人間なのか?」
二人の目の前にいるのは、紛れもなく”人間”だった。
顔を見れば分かる。
ノンヒューマンではない、意思を持った人間。
酷く怯えた様子の成人の女生と幼い女児の二人の人間。
「まだこの世界に人間がいたなんて・・・」
アダムは二人にゆっくりと近付いた。
「僕の名前はアダム、怖がらなくて大丈夫だよ」
そう言ってアダムが二人に手を差し伸べようとした瞬間、二発の銃声が建物中に響き渡った。
「アダム、大丈夫?怪我してない?」
イヴは手に持っていた銃をホルスターに戻すと、アダムに駆け寄りながら言った。
「・・・どうして?どうして二人を撃ったんだ?」
「どうしてって、そんなの当たり前でしょ。それより、とにかくこの建物から出ましょう。他にもまだノンヒューマン達がいるはずだから」
突然の出来事に脳の処理が追い付かなくなったアダムは、その場に膝から崩れ落ちた。
人間は何世紀も前に滅亡したと思っていた。
こんな世界で生きている人間なんて、一人もいないと思っていた。
そんな人間を、イヴは何の躊躇も無く撃ち殺した。
まるで、ノンヒューマンを排除するみたいに。
「おい!」
背後から声が聞こえ、アダムとイヴは慌てて振り向いた。
二人の背後に立っていたのは、鉄パイプを持った一人の男性だった。
「俺達がいったい何をしたっていうんだ!俺の妻と娘が、お前達に何をしたっていうんだよ!」
男は手に持っている鉄パイプを振りかざすと、目を真っ赤にしながら二人に襲い掛かろうとした。
「待ってくれ!僕たちは何も…」
アダムは男を制止しようとしたが、一発の銃弾が男の額を貫くと、男はその場に倒れ込んだ。
「おい、イヴ!何をやっているんだ!?」
「何って、見れば分かるでしょ?ノンヒューマンは例外なく排除する。それが私達の使命でしょ」
「イヴ、君はいったい何を言っているんだ・・・」
イヴほど人間達を愛していたアンドロイドはいない。
それはアダムが一番よく知っていた。
間違ってもイヴが人間を殺すはずがない。
『地球にとって本当の害は何なのか、君達なら分かるはずだ。』
アダムは動画に映っていた博士の言葉を思い出した。
「・・・人間が滅亡したというのは嘘なのか?」
人間は滅亡なんかしていない。
今まで僕達アンドロイドが見ていたものは、全て偽りだった。
僕達が排除してきたのはノンヒューマンなんかではなく、人間だったのか?
僕達は人間を殺し続けてきたのか?
全ては博士が仕組んだ虚像。
地球にとって一番の害は人間。
博士はアンドロイド達を使って、地球にとって害である人間を根絶しようとした。
到底信じられないが、それなら全ての辻褄が合う気がする。
“この世の果て”
あれは虚像を解く唯一の鍵だったんだ。
地球上にはまだ何億という数の人間達が生存している。
たった一つしかないこのUSBを全てのアンドロイド達に届けることは不可能だ。その間にアンドロイド達は人間達を根こそぎ滅ぼすだろう。
仮に人間達に本当のことを告げても、彼等はきっとアンドロイド達を許さないはずだ。
どうしたって、この戦争は終わらない。
どちらかが滅びるまで、この戦争が終わることはない。
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