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縄縛遊戯――じょうばくゆうぎ――
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しおりを挟む「さぁ、こっちに来たまえ」
僕は優しく天宮くんの腕を引く。覚束ない足取りながらも天宮くんは、僕について部屋の中心まで移動する。
座布団の上に座らせると、悄然としている天宮くんの頬に指を這わせる。
天宮くんは驚いた顔で体を震わせ、僕を見つめた。
ゆっくりと僕は顔を近づける。拒絶されるかもしれないと懸念していたが、さして抵抗もなく、すんなりと唇が重なった。
ゆっくりと天宮くんの唇を喰み、指で顎を軽く掴み口を開かせる。
目の前で少し眉間を寄せながらも、目を閉じている天宮くんは想像以上に艶っぽく、抑えきれない欲望が腹の底から湧き上がった。
僕は舌を差し込みつつ、ゆっくりと天宮くんを押し倒す。上に覆いかぶさり、より深く口腔に潜り込む。
「んっ……ふっ……」
天宮くんの唇の端から吐息が溢れ、苦しげに呻く。
それでも僕はひたすら舌を絡ませ、角度を変えては攻め立てる。
「はぁっ……ッ……」
天宮くんの方も追いかけるように、次第に舌を絡ませてくる。
僕は天宮くんの着物の襟元に手を滑り込ませ、胸の突起を軽く撫でる。
「あっ……」
ぴくんと天宮くんが背を逸らせ、甘い声音と共に唇が離れていく。
しっとりとした肌を掌に感じ、女とは違った滑らかさに思わず喉が鳴った。
天宮くんは目元を赤く染め、恥ずかしげに逸しいている姿がなんとも艶めかしい。
首筋に舌を這わせつつ、着物の襟元を広げると、胸の突起にしゃぶりつく。
「っん……いっやぁ……」
舌で転がす度に硬度が増していき、天宮くんが甘い声音を上げる。その事が僕を余計に煽り立てた。
少し体を起こすと、天宮くんの帯を解いていく。抵抗もなく、それどころか少し腰さえ浮かしてくる。
案外乗り気じゃないかと、僕は思わず頬が緩んでしまう。
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