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しおりを挟む「睦紀、良かったよ」
優しげな声で囁かれ、俊政が腰を引く。後孔からあふれ出た精液が、太股を伝う感触に身体が震えた。
激しい鼓動を感じながら、荒い息を繰り返す。今度は休む暇なく仰向けに押し倒され、春馬が覆い被さってくる。切羽詰まったように腰を押し進めてきたことで、再び後孔が押し開かれていく。
「も、もう……むりです」
そう訴えかけるも、春馬は「悪い……睦紀」と言うだけで一向に辞める気配はない。
「良かったな。春馬。ずっと、睦紀のことをほしいと言っていたからな」
子供に玩具を与えた父親のような物言いに、睦紀は混濁した意識の中で疑問を抱く。だが、聞こうとして口を開いても溢れるのは喘ぎ声ばかりだった。
「二人だけで仲良くするのは、どうも妬けるね」
しばらく静観していた俊政が睦紀に近づく。頭を横に向けられ、さっきまで睦紀を犯していた熱を顔に突きつけられる。
「睦紀、口を開けなさい」
俊政の命令に、睦紀は口を開く。
身体は快楽を求めて春馬を喰い締め、口腔を犯す熱に言いしれぬ愉悦がこみ上げてくる。
欲に飲まれた今の睦紀には、理性の欠片は残ってはいなかった。
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