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第四章「嫉妬」
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しおりを挟む「先輩……俺だけの物でいてくださいね」
神近くんの体が離れていくと、腰を掴まれさっきよりも抽送が速まっていく。
慣れてきたせいか、次第に僕も快楽を感じるようになって少し萎えていたモノが熱を持つ。
「あっ、やっ……」
「……もうイキそうですか?」
神近くんの手が僕のモノに触れ、ヌルッとした感触と熱い手に目の前が真っ白になる。イきそうになるも、神近くんが根元を指で締め付けた事で達する事が出来ない。
「あぁっ、も、むりっ……だから」
「ずっと、俺だけを見ていてくれますか?」
神近くんの問いかけに、僕は「こんな時に……ずるいっ」と非難の声を上げる。これじゃあ無理やり言わせているようなものだ。
「……不安なんですよ。先輩がいなくなっちゃうんじゃないかって」
僕は視線を背後に向けようとするも、いきなり激しく中を穿たれ悲鳴を上げる。全身に襲い来る快楽の波に流されそうになるも、堰き止められている指のせいでそうもいかない。
「……こっち向かないでください」
心なしか神近くんの声が震え、僕は荒い息を繰り返しつつ腰のあたりに落ちる雫を感じた。
神近くんの汗なのか、それとも涙なのかーー
だったらなぜ泣いているのだろうか。振り向けない以上はわからなかった。
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