99 / 112
Chapter 2
94*初夜
しおりを挟む
結局、あれから更に二度ベッドの上に並べた女達の身体で発散した男は、ヘロヘロになっている女達に手伝わせ湯浴みを終えたのち、自室である寝室へと向かっていた。
元々、性欲が人一倍強い男ではあったがここまでの興奮は初めてだった。
好みの女を抱く前の心境とは、これ程のものなのだろうか。
男は、あれだけ発散したにも関わらず、これから迎え入れる女のことを想像するだけで神経が逆立つような興奮を感じていた。
自室へと戻れば、先程の湯浴みを提案してきた侍女が寝酒を用意して待っていた。
「整えてございます」
そう言って、「こちらをどうぞ」と差し出された酒に口をつければ、普段嗜むものより一層甘い味が口の中へと広がっていく。
「…何を混ぜた?」
怪訝そうに男が尋ねれば、侍女はあたかも当然のように答えた。
「高揚感が増し、感度が高まるものにございます」
「・・・・・」
「明日の朝に関しましては、全て予定を変更いたしましたのでお昼まではごゆっくりお過ごせいただけます」
「フッ…其方、名はエリスティーナであったか?」
「いえ、私の名はレイチェル・クラウと申します」
「あぁ、クラウ公爵家の末娘か」
「はい、左様でございます。尚、エリスティーナ様は騎士団へと払い下げとなったと聞いております」
「…あぁ、そうだな思い出した。婚約者候補のくせに、夜伽の相手を嫌がった女だ。まぁ、拒んだことを後悔するほどには抱き潰したがな。
で、レイチェルと言ったな?お前はどうだ?」
「ご要望とあらばいつでも…」
そう言って頭を下げた侍女に一瞥することなく、男は寝室の扉を開けて入って行った。
寝室の中では、これから始まる初夜に向けて万全の態勢がとられており、気分を盛り上げるための香が焚かれていた。その甘く痺れるような匂いを嗅ぐだけで、あれだけ発散してきた男のモノはぐんっ!とその存在を主張し始める。
昂る欲望に、男の高揚感は増すばかりだった。そして、目線の先には可愛くて愛おしい女が薄い半透明の衣装に身を包み、まるで捧げ物のように己のベットの上に横たわっているのだ。
そして、この焚かれている香の影響だろう。
女は薬で眠っているにも関わらず、双方の山の中心部をこれでもかと言う程に、ぷくりと立ち上げていた。
今すぐに、その膨らみを口に含み舐めまわし味わいたい!
男の頭の中は、目の前に差し出されたご馳走の事でいっぱいだった。
視界にピンクの靄がかかっているかのように、女に近づくにつれ段々と足元が覚束なくなる。まるで、フワフワとした綿の上を歩いているかのような感覚に、男はうっとりと愛好を崩した。
そして、漸くベッドまで辿り着くとゆっくりと上に上がる。
横たわる女の足先に顔を寄せると、まるで花の蜜に誘われた蜜蜂のように、せっせと一本一本丁寧に口に含み舐めまわした。
それは、足の指から始まり足の甲、脛、太もも…と徐々に上がっていき、いよいよ待ちに待った蜜の匂いが立ち込める蜜壷へと辿り着く。
そっと手を添えれば、くちゅり…といい音が鳴る。まるで自分を誘うような音色に、男は堪らず頭から飛び込んだ。
そして、その匂いを胸いっぱいに吸い込むと男は堪能するかのように、ゆっくりと目を閉じた。
*
静まり返った廊下では、パタン…と閉められた扉を見つめながら、侍女と云うには若すぎる美しい公爵令嬢のレイチェルがそっと呟いた。
「今夜は、最高の時間を楽しみましょう…殿下」
と。
彼女は、誰よりも優秀でいて誰よりも野心家で、誰よりも彼を愛していた。
元々、性欲が人一倍強い男ではあったがここまでの興奮は初めてだった。
好みの女を抱く前の心境とは、これ程のものなのだろうか。
男は、あれだけ発散したにも関わらず、これから迎え入れる女のことを想像するだけで神経が逆立つような興奮を感じていた。
自室へと戻れば、先程の湯浴みを提案してきた侍女が寝酒を用意して待っていた。
「整えてございます」
そう言って、「こちらをどうぞ」と差し出された酒に口をつければ、普段嗜むものより一層甘い味が口の中へと広がっていく。
「…何を混ぜた?」
怪訝そうに男が尋ねれば、侍女はあたかも当然のように答えた。
「高揚感が増し、感度が高まるものにございます」
「・・・・・」
「明日の朝に関しましては、全て予定を変更いたしましたのでお昼まではごゆっくりお過ごせいただけます」
「フッ…其方、名はエリスティーナであったか?」
「いえ、私の名はレイチェル・クラウと申します」
「あぁ、クラウ公爵家の末娘か」
「はい、左様でございます。尚、エリスティーナ様は騎士団へと払い下げとなったと聞いております」
「…あぁ、そうだな思い出した。婚約者候補のくせに、夜伽の相手を嫌がった女だ。まぁ、拒んだことを後悔するほどには抱き潰したがな。
で、レイチェルと言ったな?お前はどうだ?」
「ご要望とあらばいつでも…」
そう言って頭を下げた侍女に一瞥することなく、男は寝室の扉を開けて入って行った。
寝室の中では、これから始まる初夜に向けて万全の態勢がとられており、気分を盛り上げるための香が焚かれていた。その甘く痺れるような匂いを嗅ぐだけで、あれだけ発散してきた男のモノはぐんっ!とその存在を主張し始める。
昂る欲望に、男の高揚感は増すばかりだった。そして、目線の先には可愛くて愛おしい女が薄い半透明の衣装に身を包み、まるで捧げ物のように己のベットの上に横たわっているのだ。
そして、この焚かれている香の影響だろう。
女は薬で眠っているにも関わらず、双方の山の中心部をこれでもかと言う程に、ぷくりと立ち上げていた。
今すぐに、その膨らみを口に含み舐めまわし味わいたい!
男の頭の中は、目の前に差し出されたご馳走の事でいっぱいだった。
視界にピンクの靄がかかっているかのように、女に近づくにつれ段々と足元が覚束なくなる。まるで、フワフワとした綿の上を歩いているかのような感覚に、男はうっとりと愛好を崩した。
そして、漸くベッドまで辿り着くとゆっくりと上に上がる。
横たわる女の足先に顔を寄せると、まるで花の蜜に誘われた蜜蜂のように、せっせと一本一本丁寧に口に含み舐めまわした。
それは、足の指から始まり足の甲、脛、太もも…と徐々に上がっていき、いよいよ待ちに待った蜜の匂いが立ち込める蜜壷へと辿り着く。
そっと手を添えれば、くちゅり…といい音が鳴る。まるで自分を誘うような音色に、男は堪らず頭から飛び込んだ。
そして、その匂いを胸いっぱいに吸い込むと男は堪能するかのように、ゆっくりと目を閉じた。
*
静まり返った廊下では、パタン…と閉められた扉を見つめながら、侍女と云うには若すぎる美しい公爵令嬢のレイチェルがそっと呟いた。
「今夜は、最高の時間を楽しみましょう…殿下」
と。
彼女は、誰よりも優秀でいて誰よりも野心家で、誰よりも彼を愛していた。
14
あなたにおすすめの小説
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
王女殿下のモラトリアム
あとさん♪
恋愛
「君は彼の気持ちを弄んで、どういうつもりなんだ?!この悪女が!」
突然、怒鳴られたの。
見知らぬ男子生徒から。
それが余りにも突然で反応できなかったの。
この方、まさかと思うけど、わたくしに言ってるの?
わたくし、アンネローゼ・フォン・ローリンゲン。花も恥じらう16歳。この国の王女よ。
先日、学園内で突然無礼者に絡まれたの。
お義姉様が仰るに、学園には色んな人が来るから、何が起こるか分からないんですって!
婚約者も居ない、この先どうなるのか未定の王女などつまらないと思っていたけれど、それ以来、俄然楽しみが増したわ♪
お義姉様が仰るにはピンクブロンドのライバルが現れるそうなのだけど。
え? 違うの?
ライバルって縦ロールなの?
世間というものは、なかなか複雑で一筋縄ではいかない物なのですね。
わたくしの婚約者も学園で捕まえる事が出来るかしら?
この話は、自分は平凡な人間だと思っている王女が、自分のしたい事や好きな人を見つける迄のお話。
※設定はゆるんゆるん
※ざまぁは無いけど、水戸○門的なモノはある。
※明るいラブコメが書きたくて。
※シャティエル王国シリーズ3作目!
※過去拙作『相互理解は難しい(略)』の12年後、
『王宮勤めにも色々ありまして』の10年後の話になります。
上記未読でも話は分かるとは思いますが、お読みいただくともっと面白いかも。
※ちょいちょい修正が入ると思います。誤字撲滅!
※小説家になろうにも投稿しました。
勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました
鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」
そう言ったのは、王太子アレス。
そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。
外交も財政も軍備も――
すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。
けれど功績はすべて王太子のもの。
感謝も敬意も、ただの一度もない。
そして迎えた舞踏会の夜。
「便利だったが、飾りには向かん」
公開婚約破棄。
それならば、とレイナは微笑む。
「では業務も終了でよろしいですね?」
王太子が望んだ通り、
彼女は“確認”をやめた。
保証を外し、責任を返し、
そして最後に――
「ご確認を」と差し出した書類に、
彼は何も読まずに署名した。
国は契約で成り立っている。
確認しない者に、王の資格はない。
働きたくない公爵令嬢と、
責任を理解しなかった王太子。
静かな契約ざまぁ劇、開幕。
---
赤貧令嬢の借金返済契約
夏菜しの
恋愛
大病を患った父の治療費がかさみ膨れ上がる借金。
いよいよ返す見込みが無くなった頃。父より爵位と領地を返還すれば借金は国が肩代わりしてくれると聞かされる。
クリスタは病床の父に代わり爵位を返還する為に一人で王都へ向かった。
王宮の中で会ったのは見た目は良いけど傍若無人な大貴族シリル。
彼は令嬢の過激なアプローチに困っていると言い、クリスタに婚約者のフリをしてくれるように依頼してきた。
それを条件に父の医療費に加えて、借金を肩代わりしてくれると言われてクリスタはその契約を承諾する。
赤貧令嬢クリスタと大貴族シリルのお話です。
[完結]7回も人生やってたら無双になるって
紅月
恋愛
「またですか」
アリッサは望まないのに7回目の人生の巻き戻りにため息を吐いた。
驚く事に今までの人生で身に付けた技術、知識はそのままだから有能だけど、いつ巻き戻るか分からないから結婚とかはすっかり諦めていた。
だけど今回は違う。
強力な仲間が居る。
アリッサは今度こそ自分の人生をまっとうしようと前を向く事にした。
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる