双子の転生先は双子でした

cc.

文字の大きさ
上 下
83 / 105
Chapter 2

78*戦闘服

しおりを挟む
パサリと音を立てて、ナタリーが着ていたローブがゆっくりと床へと落ちていく。

恥ずかしそうに、節目がちに立つナタリーはその姿に反してとても可愛らしくみえた。
姿に反して…だ。

ナタリーがローブを脱ぐ前までは、セザールにもまだ余裕があった。
いくら媚薬を盛られていようとも…
気持ちが通じ合った愛する相手だとしても…
まだ、耐えれていたのだ。

来るもの拒まずだった自分とは違い、相手はまだ経験のないデビューして数年の箱入り令嬢である。
セザール自身が手取り足取り教えて、自分から離れられなくなるほど落としてしまえばいい…
そう、思うほどの余裕があった。

彼女が、ローブを脱ぐまでは…

セザールは、もはやナタリーの装いから目が離せなかった。
食い入るように、目の前に差し出されたご馳走を見ると、セザールは静かに喉を鳴らした。

ゴクッ…

セザールの、すっとした喉仏が大きく動いた。

今、セザールの目の前には可愛らしい天使の皮を被った、妖艶な女神が降臨していた。

ナタリーの首には、色白な肌とは正反対の黒いチョーカーが巻かれている。
しかし、それは独立はしておらず、真っ直ぐと伸びた黒く細いベルトがナタリーのふくよかな谷間を通り、ショーツまで繋がっているのだ。
全体的に、全てレースとベルトで構成されている姿は、前世風にいえば"セクシーランジェリー"そのものだった。

デザインを手がけたアシュリーが、言うならば…

【ボンテージ風のグラフィックバンドで彼の視線を独り占め!】

と、言ったキャッチフレーズで売り出していそうなものだ。

首元のチョーカーから、レースのリボンが胸へと繋がり、総レースの生地が豊かな膨らみを支えている。
そして、左右のアンダーラインから、ショーツへとつながるベルトもミステリアスなセクシーさを最大限に引き出していた。

まるで、導かれるかのように全ての視線がそこへと辿り着く…

アシュリーの手によって、細部までこだわり抜いたデザインのランジェリーは、ナタリーの魅力を最大限に引き出していた。

そんなナタリーの姿を見たセザールに、もう我慢などできる筈がなかった。

むしろ、平常時でさえ我慢できずにナタリーの身体を弄っていたのだから、今の媚薬で発情しきっているセザールにとっては、ただご馳走を目の前に置かれ"待て"をしている状態なのだ。

恥じらうナタリーの前に、セザールはまるで彼女に縋るかのようにそっと膝をついた。
そして、うっとりとした顔でナタリーを見上げるとニヤリと笑い呟いた。

「悪い子だ」

と。

そして、ナタリーの身体を撫であげては、胸元、お腹、腰…と、順番に口付けをしながら赤い花を散らしていく。
そして、レースの上からでも分かるほどに立ち上がった双方の頂に吸い付くと、優しかった手つきが一転…
すぐさま激しい愛撫へと姿を変えていった。

「ヒィッ!…っあん!」

あまりの違いに、ナタリーの声までもが跳ね上がった。
未だ立ったまま続くセザールの愛撫に、ナタリーの足はガクガクと震え出していく。
必死に、セザールの肩にしがみ付き、なんとか快感を逃そうとするが、既にナタリーの身体はセザールはから与えられる快楽を拾い始めていた。
身体の奥から、トロリと熱が溢れていることに気づけば、自然と誘うように腰が揺れていく。
そして、もちろんその揺れは腰を抱き止めているセザールにもしっかりと届いていた。

ナタリーの谷間に顔を埋め、その柔らかさと匂いを堪能しつつ、お誘いがあった下腹部へと伸びるベルトをつたい、手を伸ばしていけば既にレースのショーツは愛蜜でベトベトに濡れていた。
レースの上を、そっとなぞるように動かすだけでセザールの指先には、つうーっと糸が引かれていく。
セザールは、その愛蜜で濡れた指をナタリーに見せつけるようにして舐め上げた。
その色気を含んだ表情に、ナタリーの蜜壺は更に蜜を溢れさせていく。
時折り、貪るような口付けをしつつもセザールの指は止まる事なく、確実にナタリーの中へ向かっていった。
そして、彼の指がショーツの横からかき分けるようにしてナタリーの元へと辿り着くと、すぐ様待ち受けていたかのように、暖かな蜜がセザールの指を中へ中へと誘い入れていく。

ぷちゅん…

音を立てて、セザールの指がナタリーの中へと入っていった。
その瞬間!
全身をビクンッと跳ねさせて、ナタリーが膝から崩れ落ちたのだ。
それでも、止まらない指の動きにナタリーの口からは「ぁん…ぁん…っ!」と、言った甘い声しか聞こえてこなかった。

優しい男なら、初めての彼女にこう言うんだろう。

「大丈夫か?」と…

しかし、セザールは挑発するようなランジェリーを身につけたナタリーに、その言葉は不要だと判断した。
そして今、彼女に必要な言葉はもっと快楽を拾える言葉なのだと…

セザールは、ガクガクと震えるナタリーの中に容赦なく指を押し込み、くちゅんくちゅ…と卑猥な音が響くほど掻き回していく。

「や…ぁ…っ!あっ!ぁああーっ!」

その動きに連動するように、ナタリーの身体は大きくビクッと震えた。

肩を大きく上下させ、必死に呼吸を整えるナタリー。

そんなナタリーをそっと抱き上げると、セザールは、用意された部屋を出て足早に自身の寝室へと運んでいった
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

明智さんちの旦那さんたちR

明智 颯茄
恋愛
 あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。  奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。  ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。  *BL描写あり  毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。

冷淡だった義兄に溺愛されて結婚するまでのお話

水瀬 立乃
恋愛
陽和(ひより)が16歳の時、シングルマザーの母親が玉の輿結婚をした。 相手の男性には陽和よりも6歳年上の兄・慶一(けいいち)と、3歳年下の妹・礼奈(れいな)がいた。 義理の兄妹との関係は良好だったが、事故で母親が他界すると2人に冷たく当たられるようになってしまう。 陽和は秘かに恋心を抱いていた慶一と関係を持つことになるが、彼は陽和に愛情がない様子で、彼女は叶わない初恋だと諦めていた。 しかしある日を境に素っ気なかった慶一の態度に変化が現れ始める。

処理中です...