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Chapter 1
23*母と姉による双子の準備
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さて、お待たせいたしました!!!
いよいよ、双子の悔しさをはらす夜会当日でございます♪
朝一の母の号令により、まだ夢の中にいた双子はメイド達によって元気に叩き起こされました。
「さぁ、準備するわよ!」
「皆、ネイルには気をつけてちょうだいね!」
「「「「はい!」」」」
「「・・・ふぁ~っ」」
現在、まだアクビが止まらない双子はメイド長のマーサの手によって、ネグリジェを剥ぎ取られ、お風呂に入れられていた。
母や姉と違い、この2人は昨日遅くまで思う存分、準備に明け暮れていたのだ。
正直なところ、ギリギリまで寝させてほしい…
それが本音だった。
しかし、今日は母と姉の気合いの入り方が違う為、黙って従わざるおえない…
そんな空気が、あちこちから出ていた。
お陰で、まだ目が覚め切る前からメイド達による全身スペシャルエステを堪能している。
かれこれ、何時間経つのやら…
エステが終われば、ハーブティーを飲まされ遅めの朝ごはんを頂いた。
ちなみに、夜会がある日は基本的にこちらの女性陣は昼ごはんを食べない。
何故らな、コルセットで締め上げる際に、少しでも細く見せる必要があるからだ。
しかし、今回由佳がデザインドレスはコルセットを使用しないタイプだ。
もちろんそれは、前世の記憶が戻った2人にとってコルセットは拷問の様にしか感じなかったから。
自分達の為ではあったものの、母と姉にも好評で、姉の婚約者サイラスからも「脱がせやすい!」「(胸元に)触れた時の柔らかさが違う!」と、大絶賛された。
もちろん、「貴方が脱がせたのね…」と思う気持ちを、グッと押しとどめて笑顔で返事を返しておいた。
…出来た双子である。
そんな訳で、気がつけばあっという間に夜会に向かう時間となった。
屋敷のエントランスには、女性陣の準備を今か今かと待つ男性陣達が集まっている。
今宵の、母のエスコート役はもちろん父だ。
ちなみに、本日の父は大好きな母の瞳の色である、アメジストのマントを肩にかけているスタイルで大変麗しい。
そして、姉エリザベスのエスコートはもちろんこの人…。
姉が大好き!婚約者のサイラス様である。
今回は、急遽サイラスのタキシードも準備したのだが、姉への拘りと執着が強すぎて…
できれば2度と作りたくない。
しかし、イケメンだけあって姉に合わせた色味のタキシードを平然と着こなす様は、流石だと感心する。
そして今回、アシュリーとナタリー
と言うよりも、由佳と由希で一番揉めた事と言えば…
【どちらがセザール様にエスコートしてもらうか】
である。
まぁ、見た目が10代でも双子歴は前世と合わせれば40年程のお付き合いだ。
今更、喧嘩の様なものは皆無なのだが…
やっぱり、できれば理想の相手にエスコートしてもらいたい!と思うのは、女のサガだろう。
もちろん、兄のダニエルのことは大好きだが、将来的に結婚はできないからね…。
そして、結局ここは日本人らしく!
ジャンケンで決めたのだ。
映えあるセザール様のエスコート券を手にしたのは…
ナタリーだった!!!
そんな、ナタリーのエスコート役を承諾してくれたセザール様は、しっとりと大人の色気が漂う黒に銀糸で刺繍が施されたタキシードを着用していた。
双子の髪色でもある銀糸を使用した服に、ナタリーの瞳の色であるエメラルドのチーフを用意てくれた事に、セザールの優しさが感じられた。
もはや、好感度が駄々上がりである。
そして、我らがお兄様は相変わらずの美男子だった。
普段は、しっかりとまとめている髪を、今回は由希の手により無造作感があるようにヘアセットされていた。
その為、いつもよりどこか雰囲気が柔らかく感じられた。
そんな兄のタキシードは、もちろん由佳のデザインである。ダークカラーのタキシードに加え、特に力を入れたのは、カフスやネクタイピン、ラペルピンといったアクセサリー関係だ。大胆ではあるものの、決して下品に感じられない様に注意して作成した物である。
兄の華やかさが、一段とアップした気がする。
いよいよ、双子の悔しさをはらす夜会当日でございます♪
朝一の母の号令により、まだ夢の中にいた双子はメイド達によって元気に叩き起こされました。
「さぁ、準備するわよ!」
「皆、ネイルには気をつけてちょうだいね!」
「「「「はい!」」」」
「「・・・ふぁ~っ」」
現在、まだアクビが止まらない双子はメイド長のマーサの手によって、ネグリジェを剥ぎ取られ、お風呂に入れられていた。
母や姉と違い、この2人は昨日遅くまで思う存分、準備に明け暮れていたのだ。
正直なところ、ギリギリまで寝させてほしい…
それが本音だった。
しかし、今日は母と姉の気合いの入り方が違う為、黙って従わざるおえない…
そんな空気が、あちこちから出ていた。
お陰で、まだ目が覚め切る前からメイド達による全身スペシャルエステを堪能している。
かれこれ、何時間経つのやら…
エステが終われば、ハーブティーを飲まされ遅めの朝ごはんを頂いた。
ちなみに、夜会がある日は基本的にこちらの女性陣は昼ごはんを食べない。
何故らな、コルセットで締め上げる際に、少しでも細く見せる必要があるからだ。
しかし、今回由佳がデザインドレスはコルセットを使用しないタイプだ。
もちろんそれは、前世の記憶が戻った2人にとってコルセットは拷問の様にしか感じなかったから。
自分達の為ではあったものの、母と姉にも好評で、姉の婚約者サイラスからも「脱がせやすい!」「(胸元に)触れた時の柔らかさが違う!」と、大絶賛された。
もちろん、「貴方が脱がせたのね…」と思う気持ちを、グッと押しとどめて笑顔で返事を返しておいた。
…出来た双子である。
そんな訳で、気がつけばあっという間に夜会に向かう時間となった。
屋敷のエントランスには、女性陣の準備を今か今かと待つ男性陣達が集まっている。
今宵の、母のエスコート役はもちろん父だ。
ちなみに、本日の父は大好きな母の瞳の色である、アメジストのマントを肩にかけているスタイルで大変麗しい。
そして、姉エリザベスのエスコートはもちろんこの人…。
姉が大好き!婚約者のサイラス様である。
今回は、急遽サイラスのタキシードも準備したのだが、姉への拘りと執着が強すぎて…
できれば2度と作りたくない。
しかし、イケメンだけあって姉に合わせた色味のタキシードを平然と着こなす様は、流石だと感心する。
そして今回、アシュリーとナタリー
と言うよりも、由佳と由希で一番揉めた事と言えば…
【どちらがセザール様にエスコートしてもらうか】
である。
まぁ、見た目が10代でも双子歴は前世と合わせれば40年程のお付き合いだ。
今更、喧嘩の様なものは皆無なのだが…
やっぱり、できれば理想の相手にエスコートしてもらいたい!と思うのは、女のサガだろう。
もちろん、兄のダニエルのことは大好きだが、将来的に結婚はできないからね…。
そして、結局ここは日本人らしく!
ジャンケンで決めたのだ。
映えあるセザール様のエスコート券を手にしたのは…
ナタリーだった!!!
そんな、ナタリーのエスコート役を承諾してくれたセザール様は、しっとりと大人の色気が漂う黒に銀糸で刺繍が施されたタキシードを着用していた。
双子の髪色でもある銀糸を使用した服に、ナタリーの瞳の色であるエメラルドのチーフを用意てくれた事に、セザールの優しさが感じられた。
もはや、好感度が駄々上がりである。
そして、我らがお兄様は相変わらずの美男子だった。
普段は、しっかりとまとめている髪を、今回は由希の手により無造作感があるようにヘアセットされていた。
その為、いつもよりどこか雰囲気が柔らかく感じられた。
そんな兄のタキシードは、もちろん由佳のデザインである。ダークカラーのタキシードに加え、特に力を入れたのは、カフスやネクタイピン、ラペルピンといったアクセサリー関係だ。大胆ではあるものの、決して下品に感じられない様に注意して作成した物である。
兄の華やかさが、一段とアップした気がする。
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