双子の転生先は双子でした

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Chapter 1

4*双子は家族の為に、家族は双子の為に

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双子が通れば、その道筋にはクスクスと馬鹿にしたような笑い声が響く。

『な~に、アレ?』
『本当に、女性なのかしら?実は男性だったりして?』
『不気味ですこと…』
『ダニエル様も、エリザベス様も紹介したがらない訳ですわ』
『私でも、無理だわ…あんな…、ねぇ?』

誹謗中傷は、一度湧き上がると止まる事を知らない。

それは、次第に双子のみに収まらず愛する兄や姉、大切な両親にまで牙を剥いた。


『辺境伯は、更なる軍事力強化の為にあのゴリラの様な双子を買い取ったらしいわよ!』
『そうですのね!可笑しいと思ってましたわ…』
『流石は、辺境伯様ですわね~!
あんな賤しい者たちにも、社交会デビューを飾らせるなんて…お優しいわ~!』

『先日、ダニエル様自らあの双子に御指南されたそうよ~!』
『妹とは、呼びたくないでしょうに…お優しいわね~』

『エリザベス様とサイラス様が、あの汚い双子のせいで破談になりかけているらしいわ!』
『まぁ!なんて酷い!エリザベス様お可哀想…』
『でも、お優しいエリザベス様は変わらぬ態度で双子に接しておられるそうよ…なんて慈悲深いのかしら…』


『『『忌々しい双子』』』


気がつけば、2人は社交界でそう言われるようになった。

もちろん、全て事実無根である。
父である辺境伯は、怒りのあまり噂を広め始めた家に対し抗議文と慰謝料を請求、母である辺境伯夫人も同様に怒り狂い、一時期王都への物流を完全にストップさせた程だった。

それに対し、真っ先に動いたのは王家だった。
「今すぐ辞める」と言い、すぐ様辺境伯へと戻ろうとする近衛副団長のダニエルを引き留め、物流再開のために暴言を吐いたとされる全ての家への慰謝料の支払いを義務付け、辺境伯家に必死に頭を下げたのだった。
もちろん、妹達が可愛くて仕方のないエリザベスも動いた。
…いや、動かした。
…誰を?
…サイラスを。

「これ以上、妹達へと風当たりが酷くなる様ではサイラス様とは結婚できませんわ」

そう、一言述べたである。

しかし、エリザベスが"一度口に出したことは絶対に曲げない事"を知っているサイラスにとっては、この一言は爆弾発言であり死活問題だった。

彼は、ここで思う存分…
次期宰相の実力を発揮した。
噂を辿って、辿って、辿って…更に辿って…
行き着く先は、とある伯爵令嬢と子爵令嬢だった。

そして半年後、この両家は現在この国に存在すらしていない。


家族は、双子を愛してやまなかった。
そして、アシュリーもナタリーも家族が大好きだった。

だからこそ、彼女達は社交界から姿を消した。

両親と、兄と姉の幸せを心から願って…。

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