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本編
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「これより、新たにできたダンジョン攻略に向けた会議を始める!」
騎士団長の一声により、騒々しかった会場が一瞬で静まり返った。
この世界には、度々ダンジョンと呼ばれる魔物を生み出す巣窟が発生する。
そして、魔物を排出する穴を塞がない限り魔物が湧き出てくることを止める手立てがない。その為には、ダンジョンが見つかり次第、少しでも早く叩く必要があった。
そうしなければ、時間が経つほど穴は大きくなり出てくる魔物の強さも上がっていくからだ。
そして、今回新たに発生したダンジョンは辺境にある森深くに発生したもので発見が遅れていた。
その地に根付いている冒険者や辺境伯家の騎士だけでは、防御対応で精一杯の為、王都の騎士団が動くことになった。
そして、騎士団だけではなく優秀なAランク以上の冒険者パーティにも出動要請がきた。
Aランク以上のパーティとなれば、その実力は折り紙付で、個々の実力ももはや騎士団を束ねる団長クラスとなる。
要するに個人で、SSランクからBランクまでの力をもっていると言うことだ。
この国の最高ランクは、かつての勇者と言われた人のSSSランクだ。
未だ、そのランクに到達した者はいない。
しかし、現在この国にはSSランクが3名、Sランクが5名、そしてAランクが23名在籍している。
戦力としては、他国に比べても見劣りしないはずだ。
ましてや、この国の英雄と言われる騎士団長はSランク相当の実力の持ち主であり、その直属の部下達も皆Aランクに近い力を持っている。
そして、今回招集したパーティの中にSランクパーティが2組もいる。
もう、何年もその地位に君臨するベテランパーティ【疾風の龍】
パーティ全員がSランクという猛者揃いだ。
そして、もう1組はここ数年で一気にSランクへと昇格した新生【フォルトゥナの剣】
こちらも、まだ若手ながら全員がSランクに昇進した実力者揃いだ。
この2組が要となり騎士団と他のパーティで挑めば、大規模クラスのダンジョンにも劣ることは無いはずだ。
そして、今回それぞれのパーティと連携を保つ為、騎士団の選ばれた精鋭達が中間役として5名づつ選ばれた。
【疾風の龍】には、騎士団の中でも猛者揃いの一番隊が。
そして【フォルトゥナの剣】には、諜報活動を得意とする騎士団二番隊が。
Aランクパーティ【雷鳴の死神】には実際ダンジョン討伐に駆り出されるベテラン騎士団三番隊がつく。
残りの2組のパーティにも、騎士団四番隊(主に王都警備隊)と五番隊(治安維持隊)がつくことになった。
そして、現在___
騎士団長より直々に、各冒険者とそのパーティについての紹介が行われていた。
「【雷鳴の死神】以上5名…」
「次、Sランクパーティ【フォルトゥナの剣】」
パーティ名が呼ばれると、控えの間の扉が開き今回の討伐に招集された冒険者が入ってくる。
しかし、【フォルトゥナの剣】が呼ばれた瞬間、入ってきたのはどう見てもこの場には相応しくない面々だった。
入ってきたのは、4名。
誰もが、その姿に戸惑い、疑いの眼差しを向けた。
それは、自ら読み上げた騎士団長も同じ思いだった。
開いた扉から出てきたのは、この国の貴族階級のみが通うことを許されている学園。
王立特別魔法学園の制服を着た、令嬢4名だったからだ。
唖然と見つめる騎士団員や他の冒険者たちを横目に、爽快に歩みを進める4人。
その首には、紛れもなくSランク冒険者の証であるゴールドに輝くギルドカードが下げられていた。
そして、沈黙を破るかのように声が上がる。
「おい!貴様!!無礼にも程があるぞ!
ここは、正式な召集令状を受け取ったもののみが入れる場所だ!
お前達のような、貴族令嬢が足を踏み入れていい場所ではない!
今すぐ、退出しろ!!」
「「そうだ!そうだ!」」
1人の騎士団員から上がった声を皮切りに、会場に居合わせる団員達からも批判の声が上がる。
そこへ、この場に似つかわしくない可愛らしい声が上がる。
「失礼ながら、申し上げます。
貴方方には、このギルドカードが見えないのでしょうか?」
「まぁ、それは大変ではございませんか!?今すぐにでも、お医者様に診ていただいては如何でしょう?」
「残念ながら、目が見えないようですと、私達よりも貴方方のほうがこの場には似つかわしくないのでは?」
「ですが…帰ってよろしいのでしたら喜んで帰りますわよ?但し、王命に従い来たにも関わらず、騎士団の命によって帰されたとは報告させていただきますけれどね」
そう述べた瞬間、一斉にヤジを飛ばしていた声が止んだ。
騎士団長の一声により、騒々しかった会場が一瞬で静まり返った。
この世界には、度々ダンジョンと呼ばれる魔物を生み出す巣窟が発生する。
そして、魔物を排出する穴を塞がない限り魔物が湧き出てくることを止める手立てがない。その為には、ダンジョンが見つかり次第、少しでも早く叩く必要があった。
そうしなければ、時間が経つほど穴は大きくなり出てくる魔物の強さも上がっていくからだ。
そして、今回新たに発生したダンジョンは辺境にある森深くに発生したもので発見が遅れていた。
その地に根付いている冒険者や辺境伯家の騎士だけでは、防御対応で精一杯の為、王都の騎士団が動くことになった。
そして、騎士団だけではなく優秀なAランク以上の冒険者パーティにも出動要請がきた。
Aランク以上のパーティとなれば、その実力は折り紙付で、個々の実力ももはや騎士団を束ねる団長クラスとなる。
要するに個人で、SSランクからBランクまでの力をもっていると言うことだ。
この国の最高ランクは、かつての勇者と言われた人のSSSランクだ。
未だ、そのランクに到達した者はいない。
しかし、現在この国にはSSランクが3名、Sランクが5名、そしてAランクが23名在籍している。
戦力としては、他国に比べても見劣りしないはずだ。
ましてや、この国の英雄と言われる騎士団長はSランク相当の実力の持ち主であり、その直属の部下達も皆Aランクに近い力を持っている。
そして、今回招集したパーティの中にSランクパーティが2組もいる。
もう、何年もその地位に君臨するベテランパーティ【疾風の龍】
パーティ全員がSランクという猛者揃いだ。
そして、もう1組はここ数年で一気にSランクへと昇格した新生【フォルトゥナの剣】
こちらも、まだ若手ながら全員がSランクに昇進した実力者揃いだ。
この2組が要となり騎士団と他のパーティで挑めば、大規模クラスのダンジョンにも劣ることは無いはずだ。
そして、今回それぞれのパーティと連携を保つ為、騎士団の選ばれた精鋭達が中間役として5名づつ選ばれた。
【疾風の龍】には、騎士団の中でも猛者揃いの一番隊が。
そして【フォルトゥナの剣】には、諜報活動を得意とする騎士団二番隊が。
Aランクパーティ【雷鳴の死神】には実際ダンジョン討伐に駆り出されるベテラン騎士団三番隊がつく。
残りの2組のパーティにも、騎士団四番隊(主に王都警備隊)と五番隊(治安維持隊)がつくことになった。
そして、現在___
騎士団長より直々に、各冒険者とそのパーティについての紹介が行われていた。
「【雷鳴の死神】以上5名…」
「次、Sランクパーティ【フォルトゥナの剣】」
パーティ名が呼ばれると、控えの間の扉が開き今回の討伐に招集された冒険者が入ってくる。
しかし、【フォルトゥナの剣】が呼ばれた瞬間、入ってきたのはどう見てもこの場には相応しくない面々だった。
入ってきたのは、4名。
誰もが、その姿に戸惑い、疑いの眼差しを向けた。
それは、自ら読み上げた騎士団長も同じ思いだった。
開いた扉から出てきたのは、この国の貴族階級のみが通うことを許されている学園。
王立特別魔法学園の制服を着た、令嬢4名だったからだ。
唖然と見つめる騎士団員や他の冒険者たちを横目に、爽快に歩みを進める4人。
その首には、紛れもなくSランク冒険者の証であるゴールドに輝くギルドカードが下げられていた。
そして、沈黙を破るかのように声が上がる。
「おい!貴様!!無礼にも程があるぞ!
ここは、正式な召集令状を受け取ったもののみが入れる場所だ!
お前達のような、貴族令嬢が足を踏み入れていい場所ではない!
今すぐ、退出しろ!!」
「「そうだ!そうだ!」」
1人の騎士団員から上がった声を皮切りに、会場に居合わせる団員達からも批判の声が上がる。
そこへ、この場に似つかわしくない可愛らしい声が上がる。
「失礼ながら、申し上げます。
貴方方には、このギルドカードが見えないのでしょうか?」
「まぁ、それは大変ではございませんか!?今すぐにでも、お医者様に診ていただいては如何でしょう?」
「残念ながら、目が見えないようですと、私達よりも貴方方のほうがこの場には似つかわしくないのでは?」
「ですが…帰ってよろしいのでしたら喜んで帰りますわよ?但し、王命に従い来たにも関わらず、騎士団の命によって帰されたとは報告させていただきますけれどね」
そう述べた瞬間、一斉にヤジを飛ばしていた声が止んだ。
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