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17.仲良し令嬢の悩み事

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授業をなんとか無事に終え、ビビアンとシンシアに誘われて課題を行うため、学園内の図書室へと向かう。

ここでも、3人だけになるとそれぞれ口調が砕け始めた。
そして、次第に話の内容が課題から単なるお喋りに変わっていく。

「ねぇ、そういえば今度開催される夜会には2人は参加するのよね?」

シンシアが、ビビアンとアリスティアに参加確認するかのように聞いた。

「えぇ、私はクリスと共に参加するわ!」

「私は…お兄様次第かしら?別の方をエスコートする予定なら行かないわ!それに…色々と詮索されるのも面倒だしね」

「本当はそちらが本音でしょう?フフフッ!」

ビビアンが悪戯っぽく笑う。

「それで?シンシアも夜会には参加するのでしょう?」

「えぇ…その予定にしてるわ。ただ、どちらかが参加しないなら、私も取りやめて一緒にリリーアンヌのところに行かないかと思って?」

「「!!!」」

「そうね、あれから全然学園にも来ていないものね…」

「…そんなに落ち込んでいるの?」

アリスティアは、自身の婚約破棄の手続きで忙しくリリーアンヌの状況が全く分からなかった。
しかも、同じ浮気が原因だがアリスティアに関しては綺麗さっぱり愛想が尽きた為、落ち込むことがなかったのだ。
だからこそ、婚約者の浮気がもとで学園にも来れないほど落ち込んでいるリリーアンヌに少し驚いていた。

「「ぁ、・・・うん」」

「ん?あれ?違うの?」

「違わないけど…少し違うかなぁ~?」

何故か、ビビアンもシンシアもはっきりしない返事ばかり繰り返していた。
そして、詳しい話を聞いて驚いた。

実は、最初に交流会に誘ったのはシンシアだと言うのだ。面白半分で、リリーアンヌと参加したものの内容がアレだったのですぐ興味が失せたらしい。
それは、リリーアンヌも同じで"くだらない集まりだった"と婚約者に話したところ、婚約者も面白半分で覗きに行ったそうだ。
そして、タイミングが悪い事に覗きに行った日がの実施日だったらしく、そこに居合わせたソロモン様から"お前も遊んで行け"と言われ、直ぐ様に参加した様で…
「こんなに簡単に女を抱けるなんて」と、そこからハマっていったらしい。

だから、シンシアは誘った自分のせいだ!とリリーアンヌに謝ったそうだ。しかし、リリーアンヌは「それなら、婚約者に話をした私が悪いのよ。それにね、実は私たち…まだ身体を繋げたことはなかったの。だから、散々焦らしてしまった私のせいよ」といいシンシアを宥めたらしい。

で、問題はその後だった。

アリスティアと同様、リリーアンヌも元婚約者には情もなく、あっさり捨てたらしい。
ただ、その間に相談に乗ってくれた人がいて、現在その人に想いを寄せているらしいのだが…

問題はその相手だった…
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