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6.イケメンを拝んでみた
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『エデン!大変!
美人さんのっ!イケメンフェイスのトレードマークが消えちゃったー!!』
顔は無表情ながらも、脳内は大慌てである。
《え、何?》
『これ、復活できないのかなぁ?
某アニメで頬に十字傷がある剣士に似てて、カッコ良かったのに~』
《え、でも傷消えた方が嬉しくない?》
『美形さんだからこそ、そのちょっと悪い感じが堪らないのに~…
見てよアレ!傷無くなったら、ただのイケメンじゃん!!!無駄に爽やか君になったじゃん!』
《え…、ダメなの?爽やかイケメンで良くないか?》
『好みの問題なのよ…
綺麗め王子より、綺麗め不良が好き。
エフェクトがシャラランって入るよりも、ドーンっと入る方が好きなのよ…』
《いや、全くもって解らないから…。
でもまぁ、あの男の傷は呪い混じりだったからね。消してあげて正解だよ~》
自分の好みを熱弁していると、またさらりとエデンが問題発言をした。
…うん?呪い?
『え、この世界呪いとかあるの!?』
《もちろん、あるよ!
だって、魔獣いたでしょ~
呪いもあれば普通に病原体とかも存在するよ!そこら辺は、前の世界と余り変わらないかなぁ?
人種が多種多様だからね~、エルフとかは魔法が得意でドワーフは職人肌だね~
あとは…》
『・・・・・』
脳内ではエデンが、さも当然のように話を始めた。
それを、ひたすら聴きながら心から思う。
"その情報もっと早く教えてくれよ"
そして、脳内にてエデン先生による社会勉強をしている間、美人イケメンをはじめとする騎士団達は大騒ぎしていた。
◇ ◇ ◇
北の森で"神使い"らしき人物を拾い、保護のために王都に向かう途中、身を乗り出す保護対象を馬車の中に引き戻した。その際、思った以上に軽かった保護対象が自分めがけて倒れ込んできた。
とっさに庇ったが思わず、「おい、あまり乗り出すな。死ぬぞ」と仲間に言うように話してしまった。
よく分かっていない顔をしたため、仕方なく外を指さして現状を教えてやる。
保護対象者は、自分が指さした先をじぃーっと見ていた。
そして、不意に振り返ると自分を見ながらコクコクと頷いて両手のひらをあわせてお辞儀をした。
格好自体はよく分からなかったが、これは恐らく"お礼"だとは感じた。
頭を上げさせようと、手を伸ばしかけた瞬間、驚愕のあまり思わず止まってしまった。
「光ってる…」
騎士団の仲間の一人が、驚いたように呟いた。
そう、自分の身体が光っていたのだ。
まるで、光で包まれているように発光していた。
呆然と光る身体を見つめていると、仲間が叫んだ。
「おい、ラルフ!!お前…傷が!」
「え…?」
「お前の傷が消えてるぞ!!!」
傷が消えた?
・・・・・あの呪いが解けた?
美人さんのっ!イケメンフェイスのトレードマークが消えちゃったー!!』
顔は無表情ながらも、脳内は大慌てである。
《え、何?》
『これ、復活できないのかなぁ?
某アニメで頬に十字傷がある剣士に似てて、カッコ良かったのに~』
《え、でも傷消えた方が嬉しくない?》
『美形さんだからこそ、そのちょっと悪い感じが堪らないのに~…
見てよアレ!傷無くなったら、ただのイケメンじゃん!!!無駄に爽やか君になったじゃん!』
《え…、ダメなの?爽やかイケメンで良くないか?》
『好みの問題なのよ…
綺麗め王子より、綺麗め不良が好き。
エフェクトがシャラランって入るよりも、ドーンっと入る方が好きなのよ…』
《いや、全くもって解らないから…。
でもまぁ、あの男の傷は呪い混じりだったからね。消してあげて正解だよ~》
自分の好みを熱弁していると、またさらりとエデンが問題発言をした。
…うん?呪い?
『え、この世界呪いとかあるの!?』
《もちろん、あるよ!
だって、魔獣いたでしょ~
呪いもあれば普通に病原体とかも存在するよ!そこら辺は、前の世界と余り変わらないかなぁ?
人種が多種多様だからね~、エルフとかは魔法が得意でドワーフは職人肌だね~
あとは…》
『・・・・・』
脳内ではエデンが、さも当然のように話を始めた。
それを、ひたすら聴きながら心から思う。
"その情報もっと早く教えてくれよ"
そして、脳内にてエデン先生による社会勉強をしている間、美人イケメンをはじめとする騎士団達は大騒ぎしていた。
◇ ◇ ◇
北の森で"神使い"らしき人物を拾い、保護のために王都に向かう途中、身を乗り出す保護対象を馬車の中に引き戻した。その際、思った以上に軽かった保護対象が自分めがけて倒れ込んできた。
とっさに庇ったが思わず、「おい、あまり乗り出すな。死ぬぞ」と仲間に言うように話してしまった。
よく分かっていない顔をしたため、仕方なく外を指さして現状を教えてやる。
保護対象者は、自分が指さした先をじぃーっと見ていた。
そして、不意に振り返ると自分を見ながらコクコクと頷いて両手のひらをあわせてお辞儀をした。
格好自体はよく分からなかったが、これは恐らく"お礼"だとは感じた。
頭を上げさせようと、手を伸ばしかけた瞬間、驚愕のあまり思わず止まってしまった。
「光ってる…」
騎士団の仲間の一人が、驚いたように呟いた。
そう、自分の身体が光っていたのだ。
まるで、光で包まれているように発光していた。
呆然と光る身体を見つめていると、仲間が叫んだ。
「おい、ラルフ!!お前…傷が!」
「え…?」
「お前の傷が消えてるぞ!!!」
傷が消えた?
・・・・・あの呪いが解けた?
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