【完結】転生なんて信じられません…とりあえず様子を見ることにしました

2.神対応希望します

《…えっ！？》

『…えっ？いや、そうでしょう？

まず…
魔獣って何？
騎士団って何？
とりあえず、神様として今すぐこのイノシシなんとかできないの？
相談したい時、神様ってどうやって呼び出すの？
頭の中の会話だけ？
姿は見えないの？
なんでも聞いていいの？
神様のミスなら家とか家電はそっちで用意してくれるのよね？
もちろん、着替えも？
あ、お風呂は絶対用意してね？
メイク落としある？
除光液もある？
前の私はどうなったの？
友人との待ち合わせは？
予約してたランチは？

etc…   』


神様の返事を待つ前に、質問事項を並べ立て問いただしてみるも、頭の中では返事の代わりに笑い声が響いていた。

《いや～！君、面白いね！！！
こんなに質問されたのは初めてだよ！
なるべく君の要望に添える様にするよ。

でも、他の子達は割とすぐ理解して、喜んで転生したり飛び込んだりして、誰もこんな質問しなかったけどなぁ…？
元の世界で流行ってた、異世界転生系の本とかゲームとか知らないかな？簡単にいえば、あんな感じなんだけど…》

『あーーー、そうゆう系なの？本は好きだけどゲームは全くしないかな～、異世界系も読んだことないし…
とりあえず、あなた神様を含め、この状況全てが疑わしくて…

え、飛び込んだって…どこに？』


《・・・。
まぁ、知らなければそうなるよね～。

飛び込むのは、それぞれの希望した世界にだよ！
赤子から始めたい子、今の姿のままで転生したい子、皆んなそれぞれだからね～！今の姿形を希望した子は、天上から行きたい世界の穴に飛び込まないといけないんだ♪

でも、君だけはイレギュラーだったからね！死んでないから、天上に引き上げれなくて…気づいた時には、どっかの穴に落ちてった後だから、探すのに苦労したよ～！
まぁ、無事に見つかった事だし！
今後、私と話がしたい時はそのまま脳内で呼んでくれればいいよ！

私はこの世界＂フェイクリット＂を担当している＂エデン＂だ！
エデンと呼んでくれて構わない！》

『エデン…   エデンの園？』

《いや…それは君の元いた世界の神話だろ？全く関係ないからね？》

『でも、今起きてることで一番、それっぽい！』

《でも違うから！！！》

何故か、全力で否定をしてくる神様こと＂エデン＂に魔獣の事や、この＂フェイクリット＂と呼ばれる世界について軽く説明を受けた。

異世界転生ゲームの様に～
色々と能力を授けてるから君チートだよ～
人族、獣人、エルフ、ドワーフもいるよ～
こっちで結婚も出産もできるよ~
何百年か前にも、こっちの世界に飛び込んだ子達がいてね、ここの世界は割と受け入れ態勢が整ってはず～
なんか、変わった呼び名で読んでたはずだから大丈夫～


説明を全て聞くも、半分ぐらいは全くわからなかったが…

とりあえず、なんとなくは生きていけそうな気がした。