夜の帳に零れ落ちる言葉たち

Yuuka

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004 光すら堕ちる闇の中

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無くしたものや失ったものを
幾つ数えても そんなことに意味などない
むしろ悲しみが深くなるばかり
止め処なく零れる涙を もう私は拭えない

それでも指折り数えてしまうのは
振り返っても迎えになど来てくれない過去ばかり

どうして ねぇどうして

優しい春の光も 狂おしく咲き乱れる桜にかき消されてしまう
静かに眠りたいの 
胸の高鳴るような締め付けられるような
苦しいだけの思い出なんて消えてしまえばいいと

色とりどりに春を彩るマーチ
本来ならば 本来ならば
ここで自然と笑みが零れるはずなのに
虹のアーチを空に 羽ばたく鳥たちのように

蹲る私に重く圧し掛かるのは 姿の見えない大きな岩窟の扉
光すら差し込まない

お願いよ そう 私に触れる愛おしいあの指が恋しいの

つまらない女ね つまらない女よ
途方もないこの暗闇に どうしても一人じゃいられない
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